
SHARE ワン・シュウとルー・ウェンユーによる建築展が、ワタリウム美術館で開催。入場チケットをプレゼント。2012年にプリツカー賞を受賞した中国を拠点とする建築家の展覧会。図面・模型・映像に加え、原寸モックアップや現代茶室も展示
- 日程
- 2026年12月4日(金)–2027年3月28日(日)

ワン・シュウとルー・ウェンユーによる建築展「ワン・シュウ+ルー・ウェンユー展 建築すなわち庭」が、ワタリウム美術館で開催されます。
アーキテクチャーフォトでは、入場チケットを抽選でプレゼントいたします。2012年にプリツカー賞を受賞した中国を拠点とする建築家の展覧会です。図面・模型・映像に加え、原寸モックアップや現代茶室も展示されます。
会期は、2026年12月4日~2027年3月28日まで。美術館の公式ページはこちら。
入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2026年11月27日(金)13時まで(応募はお一人様1回までとさせていただきます。複数回ご応募いただいた場合も、抽選対象は1件として扱います)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。
ワンとルーは、1997年に中国・杭州でアマチュア・アーキテクチャー・スタジオ(業余建築工作室)を設立して以来、急速な都市化と経済成長が進む現代中国において、独自の建築実践を続けてきました。
彼らが掲げる「建築すなわち庭(建築即園林)」という考え方は、中国の伝統的な庭園である「園林」への深い洞察から生まれたものです。園林とは、木、石、水、橋、亭などの要素が組み合わされ、自然物と人工物が溶け合うことによって、ひとつの世界を立ち上げる空間です。それは、ありのままの自然ではなく、自然と人間の想像力が交わることで生まれる、もうひとつの環境でもあります。ワンとルーは、この文人的な庭の思想を現代建築へと引き受けながら、園林、山水画、詩文、工芸、そして土地に根ざした素材や技術を手がかりに、建築の新しい可能性を切り拓いてきました。解体された村落から集められた瓦やレンガ、土、木、竹といった素材は、彼らの建築において単なるリサイクル材ではありません。それらは、失われつつある土地の記憶を呼び覚まし、新しい都市生活のなかに、別の時間を流れ込ませるための重要な媒体です。
本展では、原寸モックアップ、図面、模型、スケッチ、映像、写真、そして今回新たに設計・施工される茶室などを通じて、自然と人工、素材と身体、記憶と未来が交わる彼らの建築世界を紹介します。ワタリウム美術館の展示空間をひとつの「庭」として歩きながら、時間をかけて成熟してきた彼らの建築の魅力を体感する展覧会です。
以下に、詳細な情報を掲載します。
展示内容の一部
※画像のダウンロードや無断使用と転載等は禁止とさせていただきます
以下の写真はクリックで拡大します









主な展示作品 ─「庭」としての展示空間
本展覧会では、ワタリウム美術館の3層にわたる立体的な展示空間を活かし、鑑賞者が「庭」を散策するように、さまざまなスケールを横断しながらワン・シュウとルー・ウェンユーの建築を体感できる展示を構成します。
展示は主に、原寸モックアップ、図面・建築模型・スケッチ、映像・写真資料、茶室の4つの要素から成ります。
原寸モックアップと「材料板」
ワンとルーの建築は、手触りに富む物質性と、中国の伝統建築を現代的に読み替えた大胆な構法によって特徴づけられます。本展では、彼らの建築作品に用いられてきた木架構、竹や土の壁の原寸モックアップを展示します。写真や図面だけでは伝わりにくい素材の重さ、粗さ、温度を、身体的な距離で体験することができます。また、多彩なマテリアル・パレットとしての「材料板」も展示し、瓦、レンガ、土、木、竹などが、どのように建築の表情と空間をつくり出しているのかを紹介します。図面・建築模型・スケッチ
ワンとルーは、手作業による膨大なスタディを通じて建築を構想してきました。本展覧会では、完成した建築図面に加え、構想の初期段階に描かれたスケッチやコンセプト模型を紹介します。建築がどのように考えられ、「実験」され、時間をかけて形になっていくのか。その思考の過程をたどります。映像・写真資料
ワンとルーの建築は、目まぐるしく変化する現代中国の時間とは異なる、ゆっくりとした時間を生み出します。その独特な時間性を伝える映像と写真資料を展示します。なお、作品写真の多くは本展のために新たに撮影されており、展覧会の開幕に合わせて刊行される作品集にも掲載予定です。茶室
彼らの活動拠点である浙江省杭州市は、龍井茶の産地として知られ、南宋時代からの茶文化を育んできた土地でもあります。本展では、4階展示室に、竹や木材を用いたプレファブ・ユニットによって構成される本展オリジナルの現代茶室を設けます。中国茶室本来の目的である“リラックスする場所”として来館者に開放されるように計画されます。

ワン・シュウ(Wang Shu)
1963年生まれの建築家。南京工学院(現・東南大学)を卒業後、同大学院修士課程を修了。2000年に上海同済大学大学院博士課程を修了。
現在は中国美術学院建築芸術学院院長・教授。1997年からアマチュア・アーキテクチャー・スタジオ(業余建築工作室)を共同主宰。
ルー・ウェンユー(Lu Wenyu)
1967年生まれの建築家。南京工学院卒業。現在は中国美術学院建築芸術学院教授。1997年からアマチュア・アーキテクチャー・スタジオを共同主宰。
アマチュア・アーキテクチャー・スタジオ
ワンとルーが主宰する、アマチュア・アーキテクチャー・スタジオ(業余建築工作室)は、1997年に中国浙江省杭州市で設立された。「アマチュア」という名称には、巨大な設計組織や市場の速度に従うのではなく、伝統的文人のように、自らの「内的な基準」に従って建築を考えるという、批評的な態度が込められている。彼らは中国の伝統的な園林、山水画、詩文、工芸、そして各地の土地に根ざした素材や技術を参照しながら、建築と自然、古さと新しさ、素材と時間、形態と空間の新たな可能性を探究してきた。
主な建築作品には、中国美術学院象山キャンパス、寧波博物館、杭州中山路保存改修計画、文村リノベーション、富春山館、臨安博物館、中国国家版本館杭州分館などがある。また著作には、『設計的開始』、『造房子』(邦訳『家をつくる』)がある。いずれも著者はワン・シュウ個人である。
ワンとルーの建築は、21世紀以降、世界的な注目と評価を集めてきた。2010年にエーリッヒ・シェリング建築賞、2011年にフランス建築アカデミー金賞を受賞。2012年にはワン・シュウが、中国大陸出身の建築家として初めてプリツカー賞を受賞した。2024年にはルー・ウェンユーが英国王立建築アカデミー国際賞の審査委員長を務めている。
■展覧会概要
展覧会名:ワン・シュウ+ルー・ウェンユー展 建築すなわち庭
会場:ワタリウム美術館 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
会期:2026年12月4日(金)~2027年3月28日(日)
休館日:月曜日(1/11・3/22は開館)、12/31-1/4
開館時間:11時より19時まで
入館料:大人 1,500円 / 大人ペア 2,600円 /学生(25歳以下)・高校生・70歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、
精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名様まで)1,300円 / 小・中学生 500円
企画:ワタリウム美術館
主催:ワン・シュウ+ルー・ウェンユー建築展実行委員会
キュレーション:ワン・シュウ/ルー・ウエンユー/助川剛/市川紘司/ワタリウム美術館
会場構成:フジワラッペイアーキテクツラボ
作品集制作:millegraph[株式会社ミルグラフ]
協力:アマチュア・アーキテクチャー・スタジオ/中国美術学院建築芸術学院
特別協力:中国国際航空/カセイ物産株式会社
助成:公益財団法人 窓研究所/公益財団法人 花王芸術・科学財団/公益財団法人 朝日新聞文化財団
後援:外務省/日本建築学会/日本建築家協会/在日本中華人民共和国大使館




