SHARE ツバメアーキテクツによる「朝日新聞社 メディアラボ」
ツバメアーキテクツが設計した「朝日新聞社 メディアラボ」です。
朝日新聞社メディアラボは、社外とのコラボレーションを促進しイノベーションを創りだす場として、通常の新聞事業を行う築地本社から離れ、渋谷と原宿の間に位置する“渋原”エリアにオフィスを新たに構える事となった。
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以下、建築家によるテキストです。
朝日新聞社メディアラボは、社外とのコラボレーションを促進しイノベーションを創りだす場として、通常の新聞事業を行う築地本社から離れ、渋谷と原宿の間に位置する“渋原”エリアにオフィスを新たに構える事となった。
イノベーションを創り出すために必要な空間的な仕掛けとして、「ホワイトボード会議室」、様々な組み合わせ方が可能な「曲線テーブル」、階段状の「だんだん本棚」、会議室としても使用できる「畳小上がり」など、間仕切り/ 床 / 家具といった異なるレベルの「エレメント」を、領域や居場所を作り出す交換可能な単位として等価的 / 独立的に扱うことで、竣工後も更新可能でオープンエンドな空間システムとしている。
各エレメントは空間の外周に沿うように配置され、その隙間に生まれた「広場」では、通常業務の他にシンポジウムやプログラム開発イベントであるハッカソンなどが繰り広げられ、その際には通常は独立した居場所として使われていた各エレメントは舞台や客席、あるいはバーカウンターとして使われ、「広場」での祝祭を演出する仕掛けとなる。
通常業務や遊びを支える設えを担保しつつも、多種多様な人々が集まり、多数のベンチャー企業が集積する”渋原エリア”においてさらにそのハブとなりうる場を用意することで、未来のプロジェクトや未だ見ぬ職業などが次々と生み出されて行くような、社会関係資本の構築の一旦を担う空間を目指している。
■建築概要
施主:朝日新聞
施工:TANK
設計:ツバメアーキテクツ
竣工:2014年10月1日