SHARE 五十嵐淳による北海道札幌市のオフィス兼店舗「MUSEUM」
五十嵐淳が設計した北海道札幌市のオフィス兼店舗「MUSEUM」です。
札幌市の二条市場近くにある大正時代の古い倉庫を、複合的な施設へと改修したプロジェクトである。外壁は札幌軟石積みで、その内部に木造架構があり、屋根も木組で構成されている倉庫で、北海道の古い建造物によく見られる形式の建築物であるが、長い年月により様々な用途への変更が繰り返され、その度に改修され、元々の構築物が完全に覆われている状態であった。さらにDIYとローコストであることを前提に、設計を考えていった。
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以下、建築家によるテキストです。
「MUSEUM」
札幌市の二条市場近くにある大正時代の古い倉庫を、複合的な施設へと改修したプロジェクトである。外壁は札幌軟石積みで、その内部に木造架構があり、屋根も木組で構成されている倉庫で、北海道の古い建造物によく見られる形式の建築物であるが、長い年月により様々な用途への変更が繰り返され、その度に改修され、元々の構築物が完全に覆われている状態であった。さらにDIYとローコストであることを前提に、設計を考えていった。先ず、元々の状態へ空間を戻す作業から始めた。すると力強い構造と空間が現われた。そこへ用途ごとの家型の小屋を配置した。家型としたのは既存空間への応答と、冬季間エアーヴォリュームを小さくコントロールするためである。現在、2階の半分まで工事が進んでいるが、今後も工事は継続的に続き、プログラムも含めて変化し続ける予定である。デザインコードをクライアントと共有しながらドライブさせるという、僕にとっては新しい試みであった。
■建築概要
“MUSEUM“
設計:五十嵐淳
所在地:北海道札幌市
主用途:オフィス兼店舗