SHARE Buttondesign 村上 譲・菊田 康平による「盛岡の家」
all photos©淺川敏
Buttondesign 村上 譲・菊田 康平が設計した「盛岡の家」です。
築25年のマンションの一室の改修である。
子供達が独立し、夫婦二人暮らしになったことで、所謂3LDKという間取り自体が不自由なものに感じたことがこの計画の始まりだった。かつて子供達が使っていた部屋も、沢山あった荷物や家具も必要なくなった。
趣味のダンスの練習を家でしたい。あとは料理をつくり、食べ、寝る。それが出来れば十分。
それがクライアントからの希望であった。
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以下、建築家によるテキストです。
盛岡の家
築25年のマンションの一室の改修である。
子供達が独立し、夫婦二人暮らしになったことで、所謂3LDKという間取り自体が不自由なものに感じたことがこの計画の始まりだった。
かつて子供達が使っていた部屋も、沢山あった荷物や家具も必要なくなった。
趣味のダンスの練習を家でしたい。あとは料理をつくり、食べ、寝る。それが出来れば十分。
それがクライアントからの希望であった。
水廻りの位置は移動せず、それ以外の部屋の間仕切りは解体し、大きなワンルームへと変更した。
寝室とリビングの間仕切りを開ければ広々とダンスの練習ができる。
既存床の複数の段差を整理すると同時に、防音材を施しダンスをする際の騒音対策とした。
また、天井レベルも家具の高さに合わせ2250mmと既存天井よりも低く抑えた。
新たな家具なども増やさず、クライアントが使い続けた家具と照明、籠や陶器など、その家族と過ごして来たモノ・時間に新しく作られた空間が寄り添うようにしたいと考えた。
今ある生活の要素を見直し減量していく作業こそが、量から質へと求めるモノが変わって行く世代にとって
スタンダードな生活のモデルとなっていくように思える。
■建築概要
盛岡の家
所在地: 岩手県盛岡市
竣工年: 2014
設計: Buttondesign 村上 譲・菊田 康平
施工: 村上建築工舎 村上 聡
面積: 66.35㎡