SHARE フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀県草津市の住宅「フレーミングする家」
all photos©Yoshihiro Asada
フォルム・木村浩一建築研究所が設計した、滋賀県草津市の住宅「フレーミングする家」です。
クライアントの要望は、居住スペースの他にギャラリー化できるスペースを設けることであった。
この要望が建物に特徴ある空間を生み出す起点となっている。
建物を特徴づける街路から建物奥まで続く通路は、居住スペースとギャラリーへの動線としての機能を持つ。
この空間は奥に続く中庭をフレーミングし、外部からの見通しに遠近感を与えている。
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以下、建築家によるテキストです。
クライアントの要望は、居住スペースの他にギャラリー化できるスペースを設けることであった。
この要望が建物に特徴ある空間を生み出す起点となっている。
建物を特徴づける街路から建物奥まで続く通路は、居住スペースとギャラリーへの動線としての機能を持つ。
この空間は奥に続く中庭をフレーミングし、外部からの見通しに遠近感を与えている。
また、居住スペースとギャラリーとの領域を繋ぐ役割を果たしながら、半屋外空間としても多目的な利用が可能になり、生活空間をより豊かにする。
各スペースは、それぞれの領域を分けているが、フレーミングした壁の開口によって視線が繋がり、お互いの気配を感じながら暮らしていけることを意図している。
上階の居住スペースは、窓、書棚、収納、部屋を、繊細な色彩とミニマムな形状でフレーミングし、区切りながらも繋がりと距離感のあるスペースをつくり出している。
この住宅は、半屋外通路スペース、ギャラリー、居住スペース、それぞれが、フレーミングの中で領域を語りながらも、住空間に豊かな繋がりを生み出しいている。
■建築概要
所在地:滋賀県草津市
竣工年:2015
構造:木造
敷地面積:158,83m2
延床面積:127,85m2