SHARE フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀県長浜市の住宅「風景をつなぐ家」
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フォルム・木村浩一建築研究所が設計した、滋賀県長浜市の住宅「風景をつなぐ家」です。
敷地は、田畑が広がる伸びやかな場所にある。敷地の西側は、遠くに見える山と繋がっており、隣接する神社の鳥居や参道とともに日本の原風景を感じさせてくれる場所である。
このような環境の中で、約304m2のゆとりのある敷地を有効に利用し風景に溶け込むような住宅が求められた。そこで、この景観を取り入れ、プライバシーを確保するコの字型コートハウスを計画した。
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以下、建築家によるテキストです。
敷地は、田畑が広がる伸びやかな場所にある。敷地の西側は、遠くに見える山と繋がっており、隣接する神社の鳥居や参道とともに日本の原風景を感じさせてくれる場所である。
このような環境の中で、約304m2のゆとりのある敷地を有効に利用し風景に溶け込むような住宅が求められた。そこで、この景観を取り入れ、プライバシーを確保するコの字型コートハウスを計画した。
建物の形態は、景観や神社の参道への連なりに調和させたものになっている。
内部はオープンなワンルームで構成されているが、各スペースが独立し快適なスペースが生み出されるように仕上げやレベルに変化をつけ室内を移動する度に様々なシーンが展開するようになっている。
そして視線を自然の風景へと向かわせるように、中庭に向かって大きな窓とテラスを設けている。テラスと室内の窓際スペースは、同一素材でつながっており、外と内のつながりを深めたフレキシブルなスペースとなっている。
またテラスと繋がる中庭には、水路のような水盤を計画し、その先に広がる風景とつながる視覚的なつながりをつくり出すことを考えた。この住宅は、広がる風景の傍らで静かに佇みながらも、どことなく印象的で新しいものを感じさせてくれる。
■建築概要
所在地:滋賀県長浜市
竣工年:2015
構造:木造
敷地面積:304m2
延坪面積:128m2