SHARE 荒木信雄 / The Archetypeによる、埼玉の住宅「深谷の家」
photo©SHIMIZU KEN
荒木信雄 / The Archetypeが設計した、埼玉の住宅「深谷の家」です。
夏は暑く、冬はからっ風で寒い北関東平野部に特徴的な土地に建つ平屋の住宅。
若い家族3人で暮らす住居である。
敷地には主屋が建ち周辺には畑がのびやかに広がる。
初めてこの土地を訪れた時に突然の夕立があり、皆で主屋の軒下で雨宿りをした。
都心へ通勤圏内の場所でありながら自然の存在を強く感じた。
そういった経験の中から、この場所が持つ自然環境を受け入れながら、家族の生活を優しく包み込むようなおおらかな建築をつくりたいと思った。
※以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
大きな傘、大きな屋根
夏は暑く、冬はからっ風で寒い北関東平野部に特徴的な土地に建つ平屋の住宅。
若い家族3人で暮らす住居である。
敷地には主屋が建ち周辺には畑がのびやかに広がる。
初めてこの土地を訪れた時に突然の夕立があり、皆で主屋の軒下で雨宿りをした。
都心へ通勤圏内の場所でありながら自然の存在を強く感じた。
そういった経験の中から、この場所が持つ自然環境を受け入れながら、家族の生活を優しく包み込むようなおおらかな建築をつくりたいと思った。
この家の特徴となる1.5メートル張り出した大きな軒のある屋根は、ひとつの大きな葉っぱの下で家族3人がゆったりと暮らすことをイメージしている。
空間はほぼ仕切りのない大きなワンルーム。
開口部の配置は、全方位的にのびていける口になっており、ライフスタイルの変化にあわせこの開口部からの将来的な増築も視野に入れた。
家族の暮らしを見守る大きな屋根の下、内部に閉じるのではなく、環境を受け入れながら外に向かって生活ができる家である。
■建築概要
建物名:深谷の家
所在:埼玉県深谷市
家族構成:夫婦 + 子供1人
設計:
荒木信雄/The Archetype(荒木信雄、松下貴伸、山下浩史)
構造設計─我伊野構造設計室(我伊野威之)
設備設計─SH建築事務所(永井浩二、長澤集)
照明設計─On&Off(山口晋司)
竣工:2015年1月
構造規模:木造軸組工法1階建
面積:
敷地面積─1003.04㎡
建築面積─113.81㎡
延床面積─89.44㎡
建蔽率──11.34%(法定60%)
容積率──8.92%(法定180%)
地域地区─用途地域:無指定(市街化調整区域)、防火地域:無指定
主な外部仕上げ:
屋根───ガルバリウム鋼板 竪はぜ葺き
壁────杉板 縦羽目板(本実加工)貼り
建具───アルミサッシ、木製サッシ
主な内部仕上げ:
天井───PB下地GP塗装仕上
壁────PB下地GP塗装仕上
床────杉無垢材フローリング
設備:
暖房───ルームエアコン/ダイキン工業
冷房───ルームエアコン/ダイキン工業
給湯───ガス給湯器/ノーリツ
主な設備機器:
台所───システムキッチン/LIXIL
洗面所──洗面器/TOTO、混合水栓/LIXIL
浴室───ユニットバス/LIXIL
便所───便器、手洗器/TOTO
照明器具─DAIKO
建築金物─d-line、堀商店、modric