SHARE 篠崎弘之建築設計事務所による、新潟県新潟市の住宅「House B for a family」
all photos©中村絵
篠崎弘之建築設計事務所が設計した、新潟県新潟市の住宅「House B for a family」です。
敷地は住宅地として分譲された区画のなか、袋小路の突き当たりに位置する。
2階建ての住宅が立ち並ぶなかに、一層分頭を張り出すようなかたちで立ち上がっている。
井桁状に配置されたコンクリートブロックが10段積まれていき、その上に同じ井桁状の臥梁が、積まれたブロックよりも大きく張り出している。それを3層積層して、その構成でできる9マスx3層の分節に適宜床を架けていくことでこの住宅は作られている。室内外をつくる外壁としての壁は軽く自由に、これからの住まいに合わせて適宜可変していく。
地面では小さく空では大きく、限られた床面積をそのように確保していくことで住宅街のなかで様々な与件を解決していき、且つ持続可能なひとつのあたらしい手法としての形式をつくり出そうと考えた。
生活が外に上に、拡張していくような、ひとつの装置としての住宅である。
※以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
場所:新潟県新潟市
敷地面積:153.42㎡
建築面積:59.1㎡
延床面積:114.12㎡
竣工:2015年12月
構造規模:鉄筋コンクリート組積造、地上3階建て
構造設計:寺戸巽海構造計画工房
施工:栗田工務店
撮影:中村絵