SHARE 山下貴成による、山梨の、大きな曲面の薄屋根が魅力的な外部空間を生みだしている「河口湖とらのこ保育園」の写真
山下貴成のウェブサイトに、山梨の、大きな曲面の薄屋根が魅力的な外部空間を生みだしている「河口湖とらのこ保育園」の写真が掲載されています
山下貴成のウェブサイトに、山梨の、大きな曲面の薄屋根が魅力的な外部空間を生みだしている「河口湖とらのこ保育園」の写真が14枚掲載されています。山下は、SANAA出身の建築家です。
山梨県南都留郡富士河口湖町にたつ、小さな保育園の計画です。
敷地は遠くに悠然とそびえ立つ富士山が望める場所です。周辺には民家と田畑が点在し、のどかな風景でありつつも、どことなく散漫な雰囲気があります。
事業主はここで地域に根ざした高齢者施設(特別養護老人ホーム、グループホーム、介護老人保健施設)を運営していましたが、3棟が囲む真ん中の土地に、施設利用者や地域の人々が気軽に集まれるコミュニティの場を作ろうと考えました。そこで、お茶ができるようなラウンジと、地域の子供たちの保育園を作る事にしました。
囲まれた敷地に対して、さまざまな方向に開くようにいくつかの屋根をフワフワと架けていきます。緩やかに湾曲した屋根は、園庭の広場、ラウンジ、保育室、ランチルーム、事務室をそれぞれに分節しながら、ひとつながりの柔らかな環境を作り出します。
屋根の下では、元気に遊びまわる子供がいたり、一息つくお年寄りがいたり、軒先で立ち話をするお母さんや、ひなたぼっこするネコなど、そこにはみんなの居場所があります。
この保育園が、まるでみんなが集まれる大きな樹のように、コミュニティの核となるような、開かれた建物になればと思っています。