SHARE PERSIMMON HILLS architects / 柿木佑介+廣岡周平による、東京の、ギャラリーカフェの内装計画「六本木の板 (キャメリッシュ)」
PERSIMMON HILLS architects / 柿木佑介+廣岡周平による、東京の、ギャラリーカフェの内装計画「六本木の板 (キャメリッシュ)」です。
六本木ヒルズから程近い場所にオープンするギャラリーカフェの内装計画。
前面の幹線道路と背面の整形地に切り取られたヘタ地に建っているビルの1階のテナントであった。ヘタ地ゆえにそこに建っている建築物の外形も周辺の色々な要素のオフセットから決まっている。元々ライブバーだったことからテナント内には配線ラックやバトン、ライティングレール等の吊り物が多数残っており、それらもまた既存建築物の外形=周辺のオフセットから位置が決まっており、様々な軸線を持っていた。そういった既存の吊りものを活かして展示や設備のガイドとなるパネルを立体的に設け、元々の躯体むき出しで仕上げのない=下地空間がない内装において配線や照明を納め、展示物や植栽をまといながらテナント内を錯綜する装置とした。壁面や棚等の造作についても同様に、自立した形状を持ちながら様々な角度を持って配置されている。ヘタ地ならではの多様な方向性を引き受けることで、奥行や広がりを生み出し、展示物と人との関係が多重に展開する居場所をつくり出した。
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■建築概要
用途:ギャラリー&カフェ
専有面積:62 ㎡
階数:1階 (5階建て中)
構造:RC造
施工:澤田工務店
竣工:2017年4月
写真:長谷川健太