下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsが設計した、福岡の住宅「平和の家」です。
福岡市中心の標高100mほどの鴻巣山風致地区に位置する住宅。
旗竿状の敷地には、視界と風の抜ける静かな環境があった。
そこで風致地区ならではの変わらない風景へ開くことを考えた。
また、常々意識している上棟時の純粋な構造の美しさを生かし、密度の高い仕上を施すことで質の高い建築となるよう努めた。
1階は空間がひとつ。玄関から居間・食事室・和室へと床レベルを徐々に上げ、空間を緩やかに分けた。
反対に均一な格天井は、茶室スケールの最奥の和室から天井高さを導いた。
引渡しの早朝、2階の寝室から四王寺山に日の出を拝むことができ、心が晴れた。
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■建築概要
設計 : TORU SHIMOKAWA architects (下川 徹, 種子島由佳, 久冨太一)
構造 : Atelier742 (高嶋謙一郎)
陶板 : 中川恭平
写真 : 鈴木研一
所在地 : 福岡県福岡市
計画種別 : 新築
用途 : 専用住宅
主体構造 : 木造在来工法
規模 : 地上2階
敷地面積 : 202.20㎡
建築面積 : 53.43㎡
延床面積 : 103.86㎡
設計期間 : 2016年9月~2017年8月
工事期間 : 2017年9月~2018年4月