SHARE 隈研吾による、群馬・富岡市の「富岡市役所」の写真
隈研吾のウェブサイトに、群馬・富岡市の「富岡市役所」の写真が10枚掲載されています。
明治時代の日本の人の情熱を今に伝える世界遺産、富岡製糸場の街にふさわしい、ヒューマンで開かれた市庁舎を作った。鉄道の駅前、富岡製糸場へ向かう経路上にある立地を生かし、分棟型で、棟と棟の間を通り抜けできる、ストリート型の公共建築を実現した。「小さな屋根の集まり」としての分棟型建築とし、大きく張り出した庇は、日よけや雨やどりの空間としてストリートにやわらかさと躍動感を与えている。二重の勾配屋根の間に、通風・遮光の高窓をとる形式は、養蚕の街富岡に伝わる越屋根からヒントを得た。外装には、表裏で素材の異なるアルミと木をハイブリッドにしたルーバーを使用し、雁行するストリートを行き交う人々は、ファサードの多様な質感とリズムを楽しむことができる。