五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・北見市の「褶曲の回廊」

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五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・北見市の「褶曲の回廊」

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五十嵐淳建築設計事務所が設計した、北海道・北見市の店舗併用住宅「褶曲の回廊」です。

チャールズ・ムーアは「地図を見ると湾や港、島や群島、入江や河口など変化に富んだ海岸線は、陸がただ海にぶつかるシンプルな海岸線より面白い。」といい、「建築においても大きなホールや部屋などは広々とした海原の建築版」であるという。そして「海原に対して複雑な地形の様な場所がアルコーヴなどであり、人間の基本的な行為を可能にする。」といっている。

周辺環境が海原であり建築が海に浮かぶ島であるとするならば海原と島が出会う海岸には波などのコンテクストの影響による地形が現れる。シンプルな海岸もあれば複雑な入江もできる。この建築の形も同様であると考える。

お店のプログラムは厳選日本酒専門のセレクトショップであり、夫婦二人で暮らしながら運営する。内部はカーブした空間であり、見えない向こう側を想像しながら奥の空間へ進むことになる。カーブ空間は複雑な地形であり、アルコーヴのようでもあり、建物全体においては海原であるという、二重の意味を持った空間である。夫婦二人でのシンプルな接客が条件となり、海原にシンプルな海岸線をつくるようにカウンターを設置しディスプレイされた日本酒と出会い、気に入ったお酒を奥の倉庫から来場者自ら取出し購入するプログラムをつくる。プランは2階へと反復されプログラムは住居へと刷新される。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、建築家によるテキストです。

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チャールズ・ムーアは「地図を見ると湾や港、島や群島、入江や河口など変化に富んだ海岸線は、陸がただ海にぶつかるシンプルな海岸線より面白い。」といい、「建築においても大きなホールや部屋などは広々とした海原の建築版」であるという。そして「海原に対して複雑な地形の様な場所がアルコーヴなどであり、人間の基本的な行為を可能にする。」といっている。今回の建築は北海道の東の街、北見市に建つ店舗併用住宅である。敷地は3面が接道しており、東に隣家、南に1.3mほど下がった幅員6m道路を挟んで隣家、西に「とん田通」という片側2車線で非常に交通量の多い道路があり、北に幅員8m道路を挟んで小学校があるコンテクストである。要望の店舗用駐車場3台を最も敷地へスムーズにアクセス可能な北西に配置。搬入車両スペースを東側へ。店舗の来客アプローチからトラックやコンテナ置場などのバックヤードが見えないように建物ヴォリュームをせり出す。要望により店舗入口は見えない位置へ配置するため路地をつくり中庭を通る。周辺環境が海原であり建築が海に浮かぶ島であるとするならば海原と島が出会う海岸には波などのコンテクストの影響による地形が現れる。シンプルな海岸もあれば複雑な入江もできる。この建築の形も同様であると考える。お店のプログラムは厳選日本酒専門のセレクトショップであり、夫婦二人で暮らしながら運営する。内部はカーブした空間であり、見えない向こう側を想像しながら奥の空間へ進むことになる。カーブ空間は複雑な地形であり、アルコーヴのようでもあり、建物全体においては海原であるという、二重の意味を持った空間である。夫婦二人でのシンプルな接客が条件となり、海原にシンプルな海岸線をつくるようにカウンターを設置しディスプレイされた日本酒と出会い、気に入ったお酒を奥の倉庫から来場者自ら取出し購入するプログラムをつくる。プランは2階へと反復されプログラムは住居へと刷新される。カーブしたチューブ空間は入江のような複雑さをもつので、アルコーヴの様な特性がある。その大きな空間に、更に入り組んだ小さな入江(出窓ソファ)をつくる。家具や椅子や生活の多様で雑多なモノたちも浮遊するキッカケとなる。海原であり入江である平面と空間はコンテクストというキッカケにより必然的に導かれた形であり居場所であると考える。

■建築概要
延床面積:142.53㎡
設計期間:2015年9月〜2017年12月
施工期間:2018年1月〜2018年7月
設計:(株)五十嵐淳建築設計事務所
構造設計:長谷川大輔構造計画
施工:(株)石川建設
写真:佐々木育弥


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