ツバメアーキテクツによる、埼玉・さいたま市の「半仕上げの保育所3」

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ツバメアーキテクツによる、埼玉・さいたま市の「半仕上げの保育所3」

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all photos©長谷川健太

ツバメアーキテクツが設計した、埼玉・さいたま市の「半仕上げの保育所3」です。

[保育園の二層構造と、ホリゾント壁]

園児の手が届くところのクオリティや遊戯性をできる限り高めるために、「半仕上げ」という方法をとって、これまで二つの保育園を作ってきた。(参照「半仕上げの保育園1」、「半仕上げの保育園2」)

今回、同じクライアントからの依頼で新たな計画の対象となった空間には、柱型やPSなどが歪に現れていた。そこで、今回は室内の凸凹を滑らかなカーブで繋いで行き「消す」ことを考えた。ここで参照したのは、撮影スタジオの背景にあるホリゾントと呼ばれる白い曲面である。これは写真撮影の際に隅を飛ばし、スタジオの壁を無きもの、あるいは無限の奥行きを持つものとして認識させるものである。

また、重いモノ(靴棚、手洗い器、おもちゃ、服やオムツの収納、キーボード、など)が床に近い側にレイアウトされ、軽いモノ(園児が生み出す工作や飾り付け、掲示板、ポスターなど)が壁面の目線のあたりにペタペタと現れるという保育園特有の二層構造についても意識的になって設計をしている。

※以下の写真はクリックで拡大します

以下、建築家によるテキストです。

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[保育園の二層構造と、ホリゾント壁]

園児の手が届くところのクオリティや遊戯性をできる限り高めるために、「半仕上げ」という方法をとって、これまで二つの保育園を作ってきた。(参照「半仕上げの保育園1」、「半仕上げの保育園2」)

今回、同じクライアントからの依頼で新たな計画の対象となった空間には、柱型やPSなどが歪に現れていた。そこで、今回は室内の凸凹を滑らかなカーブで繋いで行き「消す」ことを考えた。ここで参照したのは、撮影スタジオの背景にあるホリゾントと呼ばれる白い曲面である。これは写真撮影の際に隅を飛ばし、スタジオの壁を無きもの、あるいは無限の奥行きを持つものとして認識させるものである。

また、重いモノ(靴棚、手洗い器、おもちゃ、服やオムツの収納、キーボード、など)が床に近い側にレイアウトされ、軽いモノ(園児が生み出す工作や飾り付け、掲示板、ポスターなど)が壁面の目線のあたりにペタペタと現れるという保育園特有の二層構造についても意識的になって設計をしている。そういったモノの振る舞いに素直に答えるように、下部空間はこれまでと同じように木で様々な造作を作り、上部空間はホリゾント壁をマグネット式のホワイトボードで作った。こうすることで園児の工作物が隅の無い空間に浮かぶようなイメージを作ろうとした。

ホリゾント壁はもちろん仕上げにあたるわけだが、隅が白飛びし、テクスチャが無いという意味で、少し強引だがこのプロジェクトも「半仕上げの保育所」と呼んでしまうつもりだ。
同じ手法でシリーズ的に三つの空間を設計をしたことで、今回、保育園におけるインテリアデザインの批評的なプロトタイプを見出せたような気持ちでいる。

■建築概要
名称:彩の調こども園
用途:保育所
施主:株式会社 Lead Discovery
施工:月造
写真:長谷川健太
照明シミュレーション:パナソニック ライフソリューションズ社 和田遼平
所在地:埼玉県さいたま市浦和区
竣工:2019年3月


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