SHARE 向山博 / 向山建築設計事務所による、東京・世田谷区の集合住宅「梅ヶ丘アパートメント」
向山博 / 向山建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の集合住宅「梅ヶ丘アパートメント」です。
敷地は緑豊かな保育園の園庭が隣接していることから、街なかであるにもかかわらず開けた周辺環境が獲得できていた。
ただ敷地は道路に越境している古い擁壁の上であった。
まずはその擁壁を撤去し道路に面した半地下住戸を計画し、その躯体で背後の土圧を受けることとした。
上階の木造住戸は、片廊下で短冊型の住戸配列では細長い不快な住空間になってしまうため、アプローチを丁寧に計画することで地上階の住環境の改善を試みた。
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以下、建築家によるテキストです。
敷地は緑豊かな保育園の園庭が隣接していることから、街なかであるにもかかわらず開けた周辺環境が獲得できていた。
ただ敷地は道路に越境している古い擁壁の上であった。
まずはその擁壁を撤去し道路に面した半地下住戸を計画し、その躯体で背後の土圧を受けることとした。
上階の木造住戸は、片廊下で短冊型の住戸配列では細長い不快な住空間になってしまうため、アプローチを丁寧に計画することで地上階の住環境の改善を試みた。
上階の木造住戸は分割し、路地状の隙間を設けた。その隙間を各住戸のアプローチとした。
路地は正面に隣地の保育園のシンボルツリーが来るように位置を決めた。アプローチを挟み、街に開くように配置された住戸の多くが角部屋隣複数の窓を持つ。開けた周辺の環境を、光と風と共に楽しむことができた。
道路に面した住戸を地下扱いにすることで、建蔽率、容積率、建物高さの法的緩和が得られ、土地の持つ隠れたポテンシャルを引き出すことができた。
■建築概要
建物名称:梅ヶ丘アパートメント
所在地:東京都世田谷区代田
企画:シマダアセットパートナーズ株式会社
設計/監理:向山建築設計事務所
施工:大九建設株式会社
竣工:2019年1月
敷地面積:120.52㎡(36.45坪)
建築面積:81.33㎡(24.60坪)
建ペイ率:67.48%<70%
延床面積:236.72㎡(71.60坪)
容積対象床面積:153.95㎡(46.57坪)
容積率:127.74%<150%
各階面積:地下1階79.85㎡/1階86.01㎡/2階70.86㎡/ロフト階32.37㎡
規模:地下鉄筋コンクリート造 地上木造2階建
地域地区:第一種低層住居専用地域、準防火地域、第一種高度地区
撮影:小出薫
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・床 | アプローチ | モルタル金鏝仕上げ |
外装・床 | 階段 | 防滑床シート |
外装・壁 | 外壁 | リシン吹付仕上、下地:ラスモルⅡノンクラック通気工法(富士川建材) |
外装・屋根 | 屋根 | カラーガルバリウム鋼板 竪ハゼ葺き |
外装・建具 | 開口部 | |
内装・床 | 床 | 無垢フローリング:ホワイトオーク ユニ(エフトレーディング) |
内装・壁 | 壁 | ビニルクロス:VS-7036(東リ) |
内装・天井 | 天井 | ビニルクロス:VS-7036(東リ) |
内装・建具 | 建具 | |
内装・キッチン | コンパクトキッチン | (ハウステック) |
内装・浴室 | ユニットバス | (ハウステック) |
内装・照明 | 照明 | ダウンライト:AD70028L(コイズミ照明) |
内装・その他 | 室内物干ワイヤー | |
外構・設備 | ポスト+インターホン | オスポール シルバー EX07019(サンワカンパニー) |
外構・その他 | B1F 門扉 |
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