SHARE 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・渋谷区の、音楽レーベルmule musiqの為のスペース「STUDIO MULE」
二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・渋谷区の、音楽レーベルmule musiqの為のスペース「STUDIO MULE」です。主たる機能はミュージック&ワインバーとの事。
国内外のハウス・テクノミュージックシーンを牽引する音楽レーベル「mule musiq(ミュール・ミュージック)」のための新たなスペース“STUDIO MULE”の計画。
ここでの”studio”はミュージックスタジオではなく、フランス語で“小さな部屋”の意。約11坪の限られたスペースに、「エレクトリックでエレガントな音楽」「愛すべきビンテージオーディオ」「本物のナチュラルワイン」といった、レーベルのディレクターでありオーナーの好きなものを凝縮するという、嗜好性の強い空間の計画が求められた。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
国内外のハウス・テクノミュージックシーンを牽引する音楽レーベル「mule musiq(ミュール・ミュージック)」のための新たなスペース“STUDIO MULE”の計画。
ここでの“studio”はミュージックスタジオではなく、フランス語で”小さな部屋”の意。約11坪の限られたスペースに、「エレクトリックでエレガントな音楽」「愛すべきビンテージオーディオ」「本物のナチュラルワイン」といった、レーベルのディレクターでありオーナーの好きなものを凝縮するという、嗜好性の強い空間の計画が求められた。
まず必要となったのは、オーナーが所有しており、レーベルのインスピレーションの源とも言える大量のビンテージレコードのストック、そしてナチュラルワインのためのセラーである。これらの収納を確保するため、計画ではL字のカウンターを軸とすることで、それぞれの機能を独立させながら設けることを考えた。
そしてカウンターの天板には表情が特徴的なブラジル産のみかげ石を用い、ここへダークグリーンのカラーを組み合わせて、落ち着いた空気がありながらも個性的でモダンなレーベルの空気感を意識している。
また、カウンターに並ぶハイチェアはこの場所のためのオリジナルチェア。レーベルの頭文字であるMをモチーフに、補強材を入れて特徴的な後ろ姿をデザインした。
カウンター脇にある1畳足らずの視聴室ではレーベルのタイトルを一人で楽しむ事が出来、小さな空間は「電話ボックス」の愛称として定着しつつある。
素材の選定から構成まで全てにおいて、オーナーが持つ雰囲気を強く意識しながら行ったプロジェクト。時間をかけて使い込まれる中で、より馴染んでいくことを願っている。
■建築概要
STUDIO MULE MUSIC+DRINKS(2020年/東京)
クライアント:mule musiq
計画種別:内装設計
用途:ミュージック&ワインバー
計画期間:2020年2月~2020年7月
計画面積:38.64平米
計画地:東京都渋谷区神山町
設計:ケース・リアル 二俣公一 橋詰亜季
施工:アンドエス
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
家具製作:E&Y
サイン:ステファン・マークス
写真:志摩大輔
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | 新規特注色フローリング貼(望造) |
内装・壁 | 壁 | PB12.5 AEPグレー |
内装・天井 | 天井 | PB12.5 AEP白[エントランス、ワインセラーのみグレー] |
内装・造作家具 | カウンター天板 | ブラジル産御影石(関ヶ原石材) |
※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません