大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」

大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」

大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀
大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀

大松俊紀 / 大松俊紀アトリエが設計した、椅子「Shades of “X”」です。菊川工業と製作しているアルミニウムを使用した実験家具の三作目です。アーキテクチャーフォトでは、第一作「Shades of Michelangelo」、第二作「Shades of Brunelleschi」も特集記事として紹介しています。

建築ファサードの分野で世界的に有名な菊川工業株式会社と製作しているアルミニウムを使用した実験家具の三作目である。

アルミニウム板を三次曲面加工することで生まれる表面の流れるような表情は、実に美しく、優しい表情をもっている。この美しさと優しさを保ちながら、薄いアルミニウム板を最小限重ねることで、100kgの重さにも耐えられるラウンジチェーが出来ないかと思った。

このラウンジチェーは、3つの薄いアルミニウム板のパーツから出来ており、座面とその下の2枚目のアルムニウム板は4mm厚を三次曲面加工して製作し、3枚目となる脚は4mm厚、10mm厚のアルムニウム板を二次曲面加工し、溶接したものである。また、2枚目の座面下部に穴を空け、脚を貫通させて、1枚目の座面と脚を座面下でボルト留めしている。座面とその下のアルミ板は左右両端の肘掛下のみで溶接しているが、2枚目のアルミ板と脚は溶接していない。そうすることで、座面と脚は着脱可能となる上、人が座る際に掛かる荷重に追随しながら全体として安定した構造となる。

建築家によるテキストより

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大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀
大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀
大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀
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大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀
大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀
大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 photo©大松俊紀
大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」 image©大松俊紀アトリエ
■作品概要

製作:菊川工業株式会社
製作期間:2020年4月〜2021年3月
写真撮影:大松俊紀

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・造作家具椅子

主材及び仕上げ材:アルミニウム
制作(菊川工業

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


This is one of a series of experimental furniture projects using aluminum sheet produced Kikukawa Kogyo Co., Ltd., who is a metal architecture expert in Japan, and they have worked on the facade metal works for many famous architects around the world.

The flowing expression on the surface created by forming the aluminum sheet into a three-dimensionally curved surface looks truly beautiful and calm. We designed a lounge chair that can withstand a weight of up to 100 kg by stacking a minimum number of thin aluminum sheets that maintain this beauty and calm.
This lounge chair is made of three thin aluminum sheets parts, and the seat surface and the second piece below it are made by three-dimensionally forming of 4 mm thickness, and the third leg is 4 mm thick and 10 mm thick formed into a quadric surface and welded. Further, a hole is made in the second piece under the seat, the legs are penetrated, and the seat surface and the legs are bolted each other. The seat surface and the second piece under it are welded only under the armrests on the left and right ends, but the second piece and the legs are not welded. By doing so, the seat surface and legs can be attached and detached repeatedly, and the structure becomes stable as a whole while following the load applied when a person sits.

Shades of “X”
material: aluminum
manufacture: Kikukawa Kogyo Co., Ltd.
design year: 2020.04-2021.03
photo: TOSHIKI OMATSU

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ウェブブラウザ「Firefox」ユーザーの皆様へのお知らせ

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ウェブブラウザ「Firefox」ユーザーの皆様へのお知らせ
大野力 / sinatoによる、福島市の、敷地を貫通する通路が地域にも寄与する果物店兼飲食店「aoki / fruits peaks Fukushima」
大野力 / sinatoによる、福島市の、敷地を貫通する通路が地域にも寄与する果物店兼飲食店「aoki / fruits peaks Fukushima」 photo©矢野紀行
大野力 / sinatoによる、福島市の、敷地を貫通する通路が地域にも寄与する果物店兼飲食店「aoki / fruits peaks Fukushima」 photo©矢野紀行
大野力 / sinatoによる、福島市の、敷地を貫通する通路が地域にも寄与する果物店兼飲食店「aoki / fruits peaks Fukushima」 photo©矢野紀行

大野力 / sinatoが設計した、福島市の、敷地を貫通する通路が地域にも寄与する果物店兼飲食店「aoki / fruits peaks Fukushima」です。店舗の公式サイトはこちら

福島市の地区幹線道路沿い角地に建つ、混構造(木造+S造)の飲食店兼果物店。
敷地は、二方が車道、一方が歩行者専用道路に面しており、三方それぞれからアクセス可能である。

僕らが考えたことは大きく4つ。

1)ロードサイド店舗によく見られる駐車場の前景化を避け、店舗の営みを車道近くで表示し、その振る舞い自体をサイン化すること、
2)各接道方向から見える建築の構えを変えることで、店舗に多面性を与えること、
3)南西に拡がる住宅街と北東側の車道交差点を繋ぐ貫通通路をつくり、地域住民が敷地内を斜めに通り抜けられるようにすることで、店舗に公共性を内包すること、
4)日中営業の飲食店という性格上、客席への直射日光を避けるべく、客席は北側に向け開くこと、
である。

また上記の貫通通路に直交するもう一方の貫通通路を付加することで、敷地内のパブリックな往来を更に助長したいと考えた。それにより敷地は十字の貫通通路で斜めに四分割されることとなり、各象限の位置・サイズ・用途を変えながら、営業上必要な床面積や駐車台数のバランスを取ることがスタディの主となった。

建築家によるテキストより
アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、中国の「深センオペラハウス」。国際設計コンペが行われ「海の光」をテーマにした本提案が1等に選定
アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、中国の「深センオペラハウス」。国際設計コンペが行われ「海の光」をテーマにした本提案が1等に選定 image©Ateliers Jean Nouvel
アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、中国の「深センオペラハウス」。国際設計コンペが行われ「海の光」をテーマにした本提案が1等に選定 image©Ateliers Jean Nouvel

アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、中国の「深センオペラハウス」です。国際設計コンペが行われ「海の光(Light of the Sea)」をテーマにした本提案が1等に選定されました。

※以下はリリーステキストの翻訳・抜粋です

深センオペラハウスの国際建築設計競技の受賞作品が発表されました。2008年にプリツカー建築賞を受賞した著名な建築家、ジャン・ヌーヴェル率いる設計チームが提出した「海の光」をテーマにした設計案が、このコンペの1等賞に選ばれました。

音楽と海が出会う名作

世界の巨匠によるオリジナルデザイン
最優秀賞を受賞した作品は、2008年のプリツカー建築賞受賞者であり、世界的な巨匠であるジャン・ヌーヴェル氏の設計によるものです。光と影の戯れで独特のロマンティックな雰囲気を醸し出すことに長け、フィルハーモニー・ド・パリ、ルーブル・アブダビ、カタール国立博物館など、世界的に有名な公共建築を数多く手がけています。オペラハウスの設計では、敷地やプロジェクトのテーマに抽象的かつ具体的に対応し、都市、山、海の視点から音楽と海の物語を描くというオリジナリティの高いものになっています。また、従来のオペラハウスのような閉鎖的な形態ではなく、海岸線に溶け込むように建物を配置し、グレーターベイエリアに芸術と生活が見事に調和した世界水準のビジョナリーな公共文化のランドマークを提示しています。

24時間いつでも誰でも参加できるダイナミックなパブリックスペース
軽やかで透明感のある浮遊感のある曲線の屋根の下に、オペラホールやコンサートホールなどの中核となるパフォーマンススペースが海の近くに配置され、海岸に直接つながる公共の道と視覚的な回廊が設けられています。開かれたアートの区域は、公共の音楽体験、公共のパフォーマンス、その他の文化的な集まりに理想的な場所です。オペラハウスの主軸は、興味深いものを通して、来訪者を極めて未来的な公共空間へと誘います。

多様でロマンチックな屋内パフォーマンス空間
パフォーマンス・ホールとループ・コリドーの両方で、広大な海の景色を楽しむことができます。また、屋上テラスからは遠くの山と海を見渡すことができます。パフォーマンスホールのインテリアは、「海の光」をテーマにしています。穏やかな光沢を持つ白蝶貝を不規則なリズムで採用し、バルコニーの曲線や壁の音響的な幾何学性を強調し、海と音楽の創造的な出会いを演出しています。

デザインコンセプトと特徴
文化と技術を融合させた「ドリームワークス」のコンセプトに基づいてデザインされています。リボンが舞うようなオペラハウスの屋根は、機能的には合理的でありながら、形としてはロマンチックです。すべてのホールが海岸線に向かって伸びており、共有ロビーも海に面しているため、敷地内および周辺の自然資産を最大限に活用し、観客に比類のない景観を提供します。

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