
SHARE 西沢立衛・増田信吾+大坪克亘・山田紗子が出展、妹島和世の監修による展示「最終処分場 -自然と産業、人とつくる風景-」。瀬戸内産業芸術祭2026の一環として“管理型処分場”で開催。循環の身体での感受を求め、風景と呼応する色彩を“展望台・バス・ウェア”等に与える計画を考案
- 日程
- 2026年10月3日(土)–10月31日(土)

西沢立衛・増田信吾+大坪克亘・山田紗子が出展し、妹島和世の監修による展示「最終処分場 -自然と産業、人とつくる風景-」です。
瀬戸内産業芸術祭2026の一環として“管理型処分場”で開催されています。建築家たちは、循環の身体での感受を求め、風景と呼応する色彩を“展望台・バス・ウェア”等に与える計画を考案しました。
会期は、2026年10月31日まで。展覧会の公式ページはこちら。
「最終処分場 -自然と産業、人とつくる風景-」
サスティナブルな環境の実現を目指すオオノ開發。会場となるのは、東温市の複合リサイクルプラント内にある管理型処分場です。処分場として使われる谷は、廃棄物と土が混ざらないよう地面と縁を切られた大きな鉢のような構造で、およそ15年をかけて廃棄物で埋まっていきます。見学者はマテラカラーの現場服をまとい、バスで頂上近くへ。谷の淵や人工的につくられた丘の上から、ダイナミックな処分場の風景を体験します。
自然と人工物と人間がつくる風景が浮かび上がり、循環を身体で感じることのできる展示です。
以下の写真はクリックで拡大します




以下、作品の解説です。
西沢立衛:展望台
最終処分場を望む展望台の計画。さまざまな廃棄物が点在する敷地に、施設全体を見渡せる円錐形の山を設けた。
目の前には、自然の地形を生かした緑色の大きな谷が、日常とは異なるスケールで広がる。直径33m高さ4mの円錐は、この場所の力強い風景とともにあり、管理型処分場と呼応する色彩で新たな景色を作る。
マテラカラーのウェアをまとった見学者と広場が一体となり、ひとつの風景が生まれるだろう。
増田信吾+大坪克亘:広場・バス停
広場の端、駐車場の端、森の中。普段は使われていない場所を見学の起点とし、それらを工場の日常と重ね合わせる計画です。
使うのは、この処分場をつくる過程で掘り出された岩石や、土留めに用いる規格コンクリートブロック。道路と駐車場の境界、ちょうどよく目につく場所にコンクリートブロックを置き、見学の出発点にします。
広場では、積み上げられた岩山の周囲を見学バスがぐるりと回ってバスを降ります。岩を並べた結界に沿って歩きながら処分場を眺め、あるいは森に入り、木々の間からその大きさを体感します。
山田紗子:バス・ウェア
山の合間にべたっと塗り込まれた青緑色の広がりは、そこだけ解像度が失われたように見える独特の風景だ。
そこでツアー参加者には橙色の防寒具を羽織ってもらい、それぞれの人が持っている現実的な解像度をマスクしようと試みた。橙色の背中が谷を見下ろすようにずらりと並ぶと、個人よりも集団としての像が浮かぶ。処理場の青緑色と鮮やかなコントラストをつくりながら、大きな風景に参加してもらうことを考えた。
またバスの車体や窓面にも同じ橙色を採用している。
※マテラカラーとは
愛媛県の天然の流紋岩(通称マテラ石)が、酸化鉄を含み、焼成すると赤みを帯びることに由来する名称。
マテラの語源は、ラテン語のMatera(母)と、英語のMaterial(材料)。
■展示作品概要
名称:「最終処分場 -自然と産業、人とつくる風景-」
会場:オオノ開發株式会社
所在地:愛媛県東温市河之内乙825番地3
展示作家各担当箇所:
西沢立衛:展望台
増田信吾+大坪克亘:広場(ロータリー、森の道、高台の道、休憩所)・バス停
山田紗子:バス・ウェア
監修:妹島和世
アドバイザー:長谷川祐子、大倉佑亮、三宅敦大
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■展覧会概要
名称:瀬戸内産業芸術祭2026
会期:2026年10月3日(土)~10月31日(土)
主催:一般財団法人日本産業芸術財団
参画企業(順不同):株式会社トンボ、藤クリーン株式会社、株式会社パワーエックス、ナイカイ塩業株式会社、三国工業株式会社、児島ジーンズストリート、オオノ開發株式会社
※鑑賞にはチケットが必要です。




