SHARE 大堀伸 / ジェネラルデザインによる、東京・表参道の「フレッドペリーショップトーキョー」
photo©阿野太一
大堀伸 / ジェネラルデザインが設計した、東京・表参道の「フレッドペリーショップトーキョー」です。
表参道から脇に入った120坪程度の敷地に建つ、フレッドペリーのブランド世界最大規模のフラッグシップショップである。
古い倉庫やギャラリーをショップにリノベーションしたかのようなスケールの空間は、敷地の高低差を受けて様々なレベルに位置する各フロアからなる。中央の吹き抜けを通して落ちてくるノコギリ屋根の北側トップライトからの柔らかい光にショップ内部は一日中包まれる。
内部はどこからでも別のフロアを見通すことができる断面構成になっており、フロアごとに少しずつマテリアルを変えてエリアのカラーを出しつつも、ショップ全体で「フレッドペリーの家」ともいうべきブランドの世界観が体験できる場所となっている。
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以下、建築家によるテキストです。
表参道から脇に入った120坪程度の敷地に建つ、フレッドペリーのブランド世界最大規模のフラッグシップショップである。
古い倉庫やギャラリーをショップにリノベーションしたかのようなスケールの空間は、敷地の高低差を受けて様々なレベルに位置する各フロアからなる。中央の吹き抜けを通して落ちてくるノコギリ屋根の北側トップライトからの柔らかい光にショップ内部は一日中包まれる。
内部はどこからでも別のフロアを見通すことができる断面構成になっており、フロアごとに少しずつマテリアルを変えてエリアのカラーを出しつつも、ショップ全体で「フレッドペリーの家」ともいうべきブランドの世界観が体験できる場所となっている。
短いスパンで変わってゆくトレンドを追いかけるようなデザインではなく、長い年月を経てその魅力を増してゆくような、オーセンティックな空間の構成と気持ちの良いスケール感、そして素材そのものが持つ味わいから成り立つような建築がフレッドペリーのDNAを体現した旗艦店にふさわしいと考えた。
RCの躯体の外側に積み上げた、愛知県安城市の窯で焼き上げたダークチョコレート色のレンガ、開口部の黒くペイントされたスティールサッシュ、オークや、フランドのトレードマークとなっている月桂樹のフローリング、現場で天井まで塗り回した漆喰や研ぎ出した床などで構成されたこのショップは、時間の経過と共に未来にまでブランドの変わることのないメッセージを伝えてゆくものである。
■建築概要
フレッドペリーショップトーキョー
所在地:東京 表参道
敷地面積:412.28m2
建築面積:223.65m2
延床面積:496.18m2
構造 規模:鉄筋コンクリート造 地下1階地上2階建
オープン:2016.3
施工:辰 ディーブレーン