SHARE 沖津雄司による、ミラノサローネサテリテ2018の出展作品「focus」
沖津雄司による、ミラノサローネサテリテ2018の出展作品「focus」です。
focus は周囲の環境に焦点を当て、常に変化し続ける知覚空間を構築するインテリア・オブジェです。モビール状に吊られた複数の軽く平らなレンズは、窓から入る自然光・室内の環境光を様々な角度で拾い、集光・拡散します。それと同時に周囲の風景はレンズに切り取られ、空間に光と共に浮かびます。繊細なバランスで重力と均衡するオブジェは、周囲を取り巻く空気の流れに静かに揺れて反応し、多様な姿で空間を演出します。日が沈む、または環境光が足らないときには、組み込まれた照明がレンズに切り取られた風景を光で囲み照らし、光のアフォーダンスでレンズの先にある風景へと意識を向けさせます。focus はその場の環境を織り成す光・空気・風景の各要素に改めて焦点を当て、再構築することで、環境の変化に呼応した新たな光景を空間に作り出すのです。
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■作品概要
展示会場:Milano SaloneSatellite 2018
会期:2018年4月17日~22日
素材:アクリル板(レンズ加工)t1mm、鉄、LED
写真・動画撮影:山根朋子