奥野崇建築設計事務所が設計した、愛媛・松山市の住宅「ブドウ棚のある家」です。
暮らしと趣味がひとつになった住まい。
芽吹き、開花し、結実し、落葉する。
趣味であるブドウ栽培を身近で行い、その季節の変化と共に暮らす。
木陰の気持ちの良さを享受し、葉のささやきで風に気付き、甘く凝縮した実を頬張り、葉を落とせば暖かな陽を感じる。ブドウ棚の下はロールアップの網戸で囲まれた、半屋外空間。
風は通るが、害虫は寄せ付けない。快適に日々使うための工夫です。建物の基礎体力ともいえる断熱・気密化を図り、吹き抜け上部に設置した夏用エアコンと、床下に設置した冬用エアコンにて、室内の安定した温熱環境をつくります。
瞬く光の粒の下が、家族が集まる住まいの中心となりました。