ザハ・ハディド事務所とスウェコとサードネイチャーによる、デンマークの「ニュー・オーフス・スタジアム」。森の中の施設の建替え計画。周辺の環境とチームの遺産を参照して、自然と呼応する“垂直性”を強調した建築を考案“垂直性”を強調する建築を考案。建物の周囲は公共空間として人々に開放され多用途に利用可能 image©Negativ
ザハ・ハディド事務所とスウェコとサードネイチャーによる、デンマークの「ニュー・オーフス・スタジアム」。森の中の施設の建替え計画。周辺の環境とチームの遺産を参照して、自然と呼応する“垂直性”を強調した建築を考案“垂直性”を強調する建築を考案。建物の周囲は公共空間として人々に開放され多用途に利用可能 image©Negativ
ザハ・ハディド事務所とスウェコとサードネイチャーによる、デンマークの「ニュー・オーフス・スタジアム」。森の中の施設の建替え計画。周辺の環境とチームの遺産を参照して、自然と呼応する“垂直性”を強調した建築を考案“垂直性”を強調する建築を考案。建物の周囲は公共空間として人々に開放され多用途に利用可能 image©Negativ
ザハ・ハディド事務所とスウェコとサードネイチャーによる、デンマークの「ニュー・オーフス・スタジアム」。森の中の施設の建替え計画。周辺の環境とチームの遺産を参照して、自然と呼応する“垂直性”を強調した建築を考案“垂直性”を強調する建築を考案。建物の周囲は公共空間として人々に開放され多用途に利用可能 image©Negativ
ザハ・ハディド・アーキテクツ とスウェコ とサードネイチャー による、デンマーク・オーフスの「ニュー・オーフス・スタジアム」です。
森の中の施設の建替え計画です。建築家は、周辺の環境とチームの遺産を参照して、自然と呼応する“垂直性”を強調した建築を考案しました。また、建物の周囲は公共空間として人々に開放され多用途に利用可能となっています。完成は2026年を予定しています。
こちらは、リリーステキストの翻訳です
ザハ・ハディド・アーキテクツは、建築・エンジニアリングコンサルタント会社のスウェコ、ランドスケープアーキテクトのサードネイチャーと共同で、デンマークの新しいオーフスのサッカー場建設のコンペに勝利しました。
1層構造の客席がサポーターとフィールドを限りなく近づけ、試合当日の体験をより鮮明にします。ニュー・オーフス・スタジアムは、市内のマルセリスボルグの森に埋め込まれています。
「森のアリーナ」と名付けられた、デザインコンセプトは、高さ47mにも及ぶ周囲の樹木の垂直方向のリズムに由来しています。そのデザインは、新スタジアムが森の延長線上にあることをイメージしており、スタジアムのパブリックコロネードやファサードのティンバーリブにその垂直性が継承されています。この垂直の身振りは、森から美しい広場に向かって流れ、スタジアムの外部および内部コンコースの柱廊へと続いています。ファサードと屋根には複雑な階層の木材リブを使用し、スタジアムの大きな水平方向のボリュームをヒューマンスケールに細分化すると同時に、隣接する公共プラザに集まるファンに到着の感覚を与えています。
新スタジアムの屋根は、内部コンコースおよび隣接する外部広場の天候を最大限に保護し、快適性を向上させるように設計されています。そして、スタジアム内のイベントから独立した、保護された360度のパブリックサーキュレーションルートを定義します。地域住民や公園を訪れる人々が、市民活動やレクリエーション、文化など様々な用途に利用できる、心地よい新しい公共空間を創出します。
スタジアムの透明の屋根やファサードの木製のリブの隙間から周囲の森が見え、透過性のある柱廊が異なるプログラムの境界をあいまいにしています。東西の柱廊は、メインエントランスを示す直感的な道しるべとなるだけでなく、メインエントランスの目印となるだけでなく、パブリックイベントとチケット制プログラムのインターフェースとして機能します。この2つを組み合わせることで、1年365日、さまざまなイベントを開催することが可能になります。
適切な機能のために適切な素材を使用し、強度と堅牢性が最大の価値をもたらすように量を極限まで減らすことが行われます。このニュー・オーフス・スタジアムの特徴は、3つの主要材料にあります。柱にリサイクル骨材を使用したコンクリート。トラスには地元で調達したアップサイクル・リサイクル鋼材を使用。そして、ファザードの被覆材には、地元で認証された持続可能な資源から作られた木材を使用しています。
隣接する、建築家アクセル・ホー・ハンセンによって1918年に完成した「スタディオンハレルネ」は、改修される予定です。その強烈な赤のファサードと白い装飾は、クラブの誰もが大切にしている歴史的な魂を保つために保持される予定です。
新しい建物の設計と建設は、既存のスタジアムの材料や部品を可能な限りリサイクルし、再利用することで推進されています。新スタジアムの環境負荷に対するプラス効果に加え、旧スタジアムの部材を再利用することで、プロジェクトの地域定着に貢献します。
オーフス・ジムナスティック・フォーニング(AGF)サッカークラブのホームグラウンドであり、デンマーク・スーパーリーグでトップチームがプレーする現在のオーフス・スタジアムは、1920年にオープンしました。1948年から2004年にかけて何度も改修が行われましたが、現在のスタジアムは、プロサッカーのトップリーグや国際試合の定期開催、大規模な文化イベントの開催に必要な基準をもはや満たしていないのです。おそらくAGFサポーターにとって最も重要なことは、既存のスタジアム内で観客とサッカーピッチの距離が長いことが、AGFの選手とファンがホームゲームで最もエキサイティングな雰囲気を生み出す妨げになっていることです。新スタジアムでは、観客とフィールドの距離が非常に近くなり、試合に参加するすべての人に没入感を生み出す事が出来るようになります。
コンペティションの主催者は、このチームの提案を、古代のマルセリスボルグの森の中にあり、歴史的なスタディオンハレルネに隣接しているというスタジアムの特殊性を理解し解釈している点を高く評価しました。「勝利したプロジェクトの強いマニフェストは、周囲に手を差し伸べ、文脈とうまくつながっています」
ザハ・ハディド・アーキテクツのディレクターであるジャンルカ・ラカナは、次のように述べています。
「オーフスにこのような重要なプロジェクトを建設することに選ばれたのは光栄なことです。私たちが提案するニュー・オーフス・スタジアムは、自然の森に囲まれた環境とクラブの遺産から着想を得ています。365日利用できる豊かな公共空間を提供し、設計と施工のあらゆる面で環境・経済・社会の最高水準のサステナビリティを取り入れた、街の新しいランドマークとなるスタジアムです」