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建築家の永山祐子を特集したテレビ番組「情熱大陸」が、期間限定でオンライン配信中
建築家の永山祐子を特集したテレビ番組「情熱大陸」が、期間限定でオンライン配信中 photo courtesy of 永山祐子建築設計

建築家の永山祐子を特集したテレビ番組「情熱大陸」が、期間限定でオンライン配信されています。閲覧期間は2023年5月21日22時59分まで。

大型プロジェクトのオファー殺到!
光のデザインで描く街の未来

地上48階、地下5階、高さ225メートル、超高層のエンターテインメント複合施設だ。
この巨大ビルの外装を担当したのが、建築家・永山祐子、47歳。

噴水をモチーフとした大胆な形状と色使いは、オフィスフロアや企業テナントが入らないからこそできたという。ビルを覆う4000枚以上のガラスの反射を、表面の特殊印刷によってコントロールすることで、水のキラキラした反射、しぶきの白さを表現している。光の使い方を得意とする永山の感性が遺憾なく発揮されていた。

高校在学中に建築家を目指すことを決心。大学卒業後に就職した設計事務所で、「スタッフは4年で卒業する」というルールのもと、朝から晩まで建築を学び26歳で独立、自らの事務所を設立した。
永山の事務所には現在16人が在籍している。夫と2人の子どもとの生活と、仕事を両立させている永山に憧れて入所する女性スタッフも少なくない。

複数のプロジェクトが常に同時進行している。若いスタッフに委ねた細部をチェックし、適確なアドバイスを与える姿は、頼もしい指揮官に見えた。一方で、悩んだときには他のスタッフたちに声をかけ、意見を求める柔軟さもある。それもまた、彼女が慕われるゆえんだろう。独立してゆくスタッフを見送る永山の姿には、母親にも似た心遣いが覗いた。

2025年大阪・関西万博では、2つのパビリオンを担当する。1つは、2020年ドバイ万博の際使用した資材をリユースして設計するというもの。そこにはサステナブルを地で行く知恵と工夫が生きている。

いま、最も注目を集めている建築家のひとり。そのエネルギッシュな日々を見つめた。

MVRDVとMONOBLOCKによる、ウルグアイ・モンテビデオの集合住宅「Ziel」。都心部の公園に面した敷地に計画。郊外のヴィラの様な居住性を目指し、建物中央に中庭を設けた上で隔階に緑化されたパティオを設ける構成を考案。公園の緑を取り込むと共に周辺への眺望も確保
MVRDVとMONOBLOCKによる、ウルグアイ・モンテビデオの集合住宅「Ziel」。都心部の公園に面した敷地に計画。郊外のヴィラの様な居住性を目指し、建物中央に中庭を設けた上で隔階に緑化されたパティオを設ける構成を考案。公園の緑を取り込むと共に周辺への眺望も確保 image©MVRDV
MVRDVとMONOBLOCKによる、ウルグアイ・モンテビデオの集合住宅「Ziel」。都心部の公園に面した敷地に計画。郊外のヴィラの様な居住性を目指し、建物中央に中庭を設けた上で隔階に緑化されたパティオを設ける構成を考案。公園の緑を取り込むと共に周辺への眺望も確保 image©MVRDV
MVRDVとMONOBLOCKによる、ウルグアイ・モンテビデオの集合住宅「Ziel」。都心部の公園に面した敷地に計画。郊外のヴィラの様な居住性を目指し、建物中央に中庭を設けた上で隔階に緑化されたパティオを設ける構成を考案。公園の緑を取り込むと共に周辺への眺望も確保 image©MVRDV

MVRDVMONOBLOCKによる、ウルグアイ・モンテビデオの集合住宅「Ziel」です。
都心部の公園に面した敷地に計画されました。建築家は、郊外のヴィラの様な居住性を目指し、建物中央に中庭を設けた上で隔階に緑化されたパティオを設ける構成を考案しました。また、公園の緑を取り込むと共に周辺への眺望を確保する事も意図されました。

こちらはリリーステキストの翻訳です

グリーン、ソーシャル、そしてポーラス。モンテビデオのMVRDVの住宅は、密集した地域に家族向けの住宅をもたらす

ウルグアイのモンテビデオにあるMVRDVの15階建ての集合住宅の建設許可がおりました。個々の住宅が緩やかに積み重なったデザインは、開放的で多孔質であるため、建物全体に光と空気が浸透し、あらゆる世代の住民が楽しみながら共有できるオープンスペースやグリーンスペースを豊富に設けています。Zielと名付けられたこのプロジェクトは、デベロッパーIXOUのために設計され、エグゼクティブアーキテクトのMonoblockと共同で、MVRDVがウルグアイで最初に手がけたものとなります。

モンテビデオ南端の海からわずか1ブロックの場所に位置するこのプロジェクトは、密集したプンタカレタス地区の緑の中心地として機能しているヴィラ・ビアリッツ公園に隣接する角地を占めています。奥行きのある敷地と隣接する建物の目隠し壁のおかげで、デザインは中庭を利用してすべての居室に十分な光が入るようにし、中庭から各階のプライベートテラスや共有パティオまで、ストラクチャーを通して公園の緑を広げています。

この豊かな屋外緑化空間により、プロジェクトは、密集した都市の中にカントリーヴィラを積み重ねたように構想されています。各住戸には広々としたバルコニーまたはロッジがあり、フロアプランの変更により、40戸の住宅には合計10種類のユニークなレイアウトがあります。それは、3つのベッドルームを中心に、1階には2ベッドルームのユニット、上層部には4ベッドルームの大型コーナー住戸が4つあります。

MVRDVの創設パートナーであるヤコブ・ファン・ライスは言います。
「モンテビデオでは、他の多くの都市と同様、家族ができると出て行ってしまうのが一般的です。郊外にヴィラを買って、街の活気を削いでしまうのです」「もし、彼らが望むヴィラを提供し、同時に都市にとどめ、都市と郊外のライフスタイルを組み合わせたものを提供することができるとしたらどうでしょうか。ここでは、この2つを組み合わせたプロトタイプ的な解決策を示すことを試みます。

MVRDVのパートナー、フランズ・デ・ウィッテは付け加えます。
「私たちのデザインでは、都会の真ん中の11階でも開放感と郊外の自然を手に入れることができることを示したかったのです」「私たちは、街は子どものいる家族などを含め、みんなのものであるべきだと考えています」

3階、5階、7階、9階には、居住者全員が共有するパティオがあり、それぞれ道と中庭をつなぐ2層のオープンスペースとなっています。植物で満たされたパティオは、深い中庭に光と新鮮な空気をもたらします。そして、中庭の向こう側を眺める内側のアパートの住人にとっても、建物内部を見る歩行者にとっても、視覚的に興味深いものとなっています。これらの「スカイガーデン」は、共通の言語を持ちながらも、それぞれがユニークなキャラクターとプログラムを持ち、利用者にさまざまな種類のアクティビティーのためのスペースと、東に広がる海を遮るもののない眺望を提供します。

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/5/8-5/14]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/5/8-5/14]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/5/8-5/14)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる
  2. トラフ建築設計事務所による、東京の、店舗「Aesop ルミネ立川」。駅直結の出入口に近い区画。外と対比的な“静かで落ち着いた空間”を目指し、壁や什器を“ジグザグ”に配置して小さな“たまり”の様な場を生む構成を考案。触覚と視覚での静かさも意図して床壁の素材を選定
  3. 平井充+山口紗由 / メグロ建築研究所による、東京・調布市の店舗併用住宅「高脚楼」。“崖線”の上の敷地。中国の崖地に建つ伝統建築“吊脚楼”に手掛かりを得て、室内と“張り出す床版”が連続して“環境と呼応した広がり”を獲得する建築を考案。半屋外空間は既存の文脈と接続して街との関係も作る
  4. 会田友朗 / アイダアトリエによる、長野・御代田町の「Ten Pillars House」。仕事中心の生活を退いた施主の“暮らしを楽しむ”為の家。小屋の様なシンプルで柔軟な空間の要望に、基礎と一体化する10本の壁柱で“無柱空間”を構築。構造形式は季節や時間を感受する為の多彩な開口部も実現
  5. 妹島和世が監修を務めたイベント「PRADA MODE 東京」の会場写真。西沢立衛による仮設パヴィリオン等が会場内に設置。妹島が館長を務める東京都庭園美術館を会場に開催
  6. ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川の住戸改修「鎌倉のリノベーション」。一面にしか窓のない区画。照明に頼り過ぎず“柔らかい光の中で生活”の要望に、壁と天井の境界を曲面で繋げた“ホリゾント”で奥へと光を拡散する空間を考案。素材や器具にも“光の中で質感が際立つ”ものを選定
  7. 高橋勝建築設計事務所による、京都市の「H博士の家」。景観規制の厳しく建て込んだ住宅街の角地の敷地。道を“公共空地”と捉え、内部と連続するバルコニーを設けて外部を“視覚的に占有”できる構成を考案。環境の良い上階を活かす為に下階との面積案分も考慮
  8. 清水俊貴 / 福井工業大学と山田寛 / LoHAによる、福井・勝山市の店舗「nimbus」。磯崎新と伊東孝が設計した住宅を店舗に改修。“生きられた建築”を目指し、既存の保護と整理に加えてグリッド等を継承する“チューニング”としての設計を志向。既存空間が持つ“公共性”の質を更に引き出す
  9. 山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・狛江市の住戸改修「MASAKO HOUSE」。単身高齢者の為に計画。施主が重視する“飲食・読書・運動”を尊重する住居を目指し、各空間を個別に設けつつも全体が一室となり“広がり”を生む構成を考案。各所の“三角”は機能性と意匠的抑揚の役割を担う
  10. office m-saと望月蓉平による、静岡の「富士宮の住宅」。二世帯の為の平屋。各々が“思うままに過ごせる環境”を目指し、家型の量塊に“一筆書きの壁”を横断させて“ひだ状”空間を“状況に合わせ活用”する建築を考案。屋外にも伸びる壁は将来の“生活変化”も許容
  11. 吉村靖孝・大野博史・倉方俊輔・中川エリカ・西沢大良が審査した、東京建築士会主催の「住宅建築賞2023」の結果と審査講評等が公開
  12. NHKのテレビ番組“クローズアップ現代”の特集「“思い出の建物”消えていいですか?問われるニッポンの建築文化」が放送(日時:2023年5月10日19時30分~)
  13. 佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoによる、宮城・仙台市の「南中山の家」。メーカーのプレファブ住宅を改修。“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築。新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与
  14. 建築家の永山祐子を、テレビ番組の「情熱大陸」が特集(放送日時:2023年5月14日23時~)
  15. 古谷デザイン建築設計事務所による、千葉・富津市の「たがやすいえ」。山頂の造成と伐採の過去を持つ敷地。環境復元を助ける在り方を目指し、大地の色味と親和性を持つ建築を“尾根を復元”する様に配置。海と山を同時に臨むように開口を設けて安息の空間も作る
  16. 増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の「オランジェリー赤坂」。築70年の洋館風建物に手を加えた住居兼仕事場。諸条件の中で要望の実現を目指し、既存を大きく改変せず別棟として展示空間を建てる計画を考案。新旧の一体感を意図し“建築的な工夫”で再構成を行う
  17. 井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、東京・目黒区の「洗足の集合住宅 かのん」。道路拡幅で街並みが変わる住宅街に計画。限られた敷地と法規の中で要求戸数を求め、変形切妻屋根の“小さく高い”建築を設計。内外に意図を込めた小さな要素を散りばめて“自由な振舞”を引き出す
  18. 今冨佑樹+本杉一磨 / プラスチックアーキテクツによる、東京・目黒区の「中町フラット」。三階建ての二世帯住宅。新築で“改修”の持つ魅力の獲得を目指し、内と外の要求の“ズレ”を積極的に許容する設計を志向。等間隔の“正方形窓”は“用途”との完全な一致を避けて“街との新築らしからぬ関係”も作る
  19. 田邊渉 / WATARU TANABE STUDIOによる、静岡・伊東市の「北村ジムキ オフィス」。OA機器に携わる企業の事務所。機能のみの“ミニマム”な要望に対し、“オフィス然”としながらも“居心地が良く時間の変化を感じる”場を志向。ガラス間仕切で一体空間を緩やかに分節して外部環境も映し込む
  20. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る

MVRDVによる、ドイツ・ハノーバーの複合施設「Expo Pavilion 2.0」。2000年の万博の為に自身が設計したオランダ館を改修。“積み重ねられた風景”のコンセプトはそのままに、オフィス等の労働空間と飲食店等に更新。周りは約400戸の学生の為の集合住宅等で囲まれる
MVRDVによる、ドイツ・ハノーバーの複合施設「Expo Pavilion 2.0」。2000年の万博の為に自身が設計したオランダ館を改修。“積み重ねられた風景”のコンセプトはそのままに、オフィス等の労働空間と飲食店等に更新。周りは約400戸の学生の為の集合住宅等で囲まれる image©iLive Expo Campus
MVRDVによる、ドイツ・ハノーバーの複合施設「Expo Pavilion 2.0」。2000年の万博の為に自身が設計したオランダ館を改修。“積み重ねられた風景”のコンセプトはそのままに、オフィス等の労働空間と飲食店等に更新。周りは約400戸の学生の為の集合住宅等で囲まれる image©iLive Expo Campus
MVRDVによる、ドイツ・ハノーバーの複合施設「Expo Pavilion 2.0」。2000年の万博の為に自身が設計したオランダ館を改修。“積み重ねられた風景”のコンセプトはそのままに、オフィス等の労働空間と飲食店等に更新。周りは約400戸の学生の為の集合住宅等で囲まれる image©iLive Expo Campus
MVRDVによる、ドイツ・ハノーバーの複合施設「Expo Pavilion 2.0」。2000年の万博の為に自身が設計したオランダ館を改修。“積み重ねられた風景”のコンセプトはそのままに、オフィス等の労働空間と飲食店等に更新。周りは約400戸の学生の為の集合住宅等で囲まれる image©MVRDV

MVRDVによる、ドイツ・ハノーバーの複合施設「Expo Pavilion 2.0」です。
2000年の万博の為に自身が設計したオランダ館を改修増築する計画です。建築家は、“積み重ねられた風景”のコンセプトはそのままに、オフィス等の労働空間と飲食店等に更新します。また、周りは約400戸の学生の為の集合住宅等で囲まれます。2025年の竣工を予定しています。また、こちらのページにて竣工時の写真を多数閲覧可能です。

こちらはリリーステキストの翻訳です

EXPOキャンパスで建設開始: MVRDVの「エキスポ2000」パヴィリオンが、386戸の学生向けアパートメントを擁するキャンパスの中心になる

5月11日(木)、ハノーバー市長のベリット・オネイが新EXPOキャンパスの礎石を築き、オランダの遺産である2000年万博のオランダ館の再生が正式にスタートしました。現在、その必要不可欠な構造体に解体され、パヴィリオンは、オフィスやレストランを備えた複合施設に生まれ変わり、さらに2棟の新しい建物が加わり、386戸の学生アパートとさまざまな共有施設を含むカラフルな現代的キャンパスが完成します。キャンパスの完成は2025年の予定です。

竣工から20年以上経った自らの建物を生まれ変わらせることができるのは、建築家にとって貴重な機会です。ハノーファーの万国博覧会の為に、2000年にMVRDVが設計したパヴィリオンは、オランダの風景を積み重ねたもので、多くの人の記憶に刻まれています。開館数日後にオランダのベアトリクス女王が訪問し、3ヶ月あまりで280万人が訪れるというパブリックヒットとなりました。このパビリオンには、解放的なメッセージが込められていました。人工的に作られた垂直な自然もまた美しく、空間の不足、気候変動、窒素汚染、食糧不足など、年々緊急性を増している問題の解決策の一部となり得るというものです。

当初は100日しか稼働しない予定でしたが、パヴィリオンは残り、数十年の間にさまざまな再利用のヴィジョンが描かれました。しかし、残念ながら荒廃を防ぐことはできませんでした。廃墟となったパヴィリオンも、その美しさと頑丈さは健在でした。3階の木々は成長し続け、パヴィリオンは構造的に健全であり、多くの建築家がフェンスに穴を開けて違法に訪れていました。2020年になると、都市の発展や大学の近接性から、ようやく健全なビジネスケースを構築できるようになりました。ハノーファー市のために構造物を保存しようとする自治体の努力と、iLive社とDie Wohnkompanie Nord社の開発パートナーシップによる9000万ユーロの投資により、EXPOキャンパスを作ることができるようになったのです。

MVRDVの設計では、パヴィリオンはスタートアップから中堅企業まで対応できるオフィス、フレキシブルなコワーキングスペース、レストランを備えた複合施設に生まれ変わります。「積み重ねられた風景」というコンセプトはデザインの原点として残されており、低層階の元の構造も残されています。既存の構造物を変えることで、新築よりも二酸化炭素の排出量を減らすことができます。この事実は、ドイツ・サステイナブル建築協会が、サステイナブルな都市地区を認定するゴールドプリサーティフィケートを授与する決定に役立ちました。

新しい建物は、パビリオンを囲むように配置された花輪状の2つの建物で、いずれも階段状の屋根を持ち、カラフルなテラスからモニュメントを見下ろすことができます。それぞれのテラスには、庭やスポーツ施設、野外映画館など、それぞれの独自の色やプログラムがあります。大きい方の建物は最大9階建てで、386戸の学生用ワンルームマンションが入る予定です。2棟目は6階建てで、モビリティハブとして、従来の駐車場だけでなく、シェアカー用のスペース、電気充電ステーション、自転車置き場などを提供し、持続可能な移動手段を促進します。

MVRDVの設立パートナーであるヤコブ・ファン・ライス言います。
「2000年の万博のテーマは『オランダは空間を創造する』で、私たちはまさにその通り、オランダの典型的な風景を40メートルもの高さに積み上げ、パビリオンの周りに大きな野生の庭を作り上げました」
「このアプローチは、今、私たちに有利に働いています。パヴィリオンの周辺にはまだ開発可能なスペースがあるため、パヴィリオンを中心に本物のキャンパスを作り、建物に新しい息吹を吹き込むことができるのです。一部木の幹で支えられたオープンな構造体を、機能的な複合施設にするのは簡単なことではありません。自治体もデベロッパーも、この特異なモザイクのようなプロジェクトを長く信じ続けていることは素晴らしいことです。学生、講師、そしてそこで働くすべての人が、国際的に大きな影響力を持つこのパビリオンの眺めを楽しむ日も近いと確信しています。万博の雰囲気は、新キャンパスに深く刻み込まれているのです」

ヴォ・チョン・ギアによる講演「東南アジアの都市、環境、建築」の動画。2023年3月に国際文化会館の主催で行われたもの(日本語字幕付)

ベトナムを拠点とする建築家のヴォ・チョン・ギアによる講演「東南アジアの都市、環境、建築」の動画。2023年3月に国際文化会館の主催で行われたものです。日本語字幕付です。

世界の都市は、温暖化によって上昇する温度に対応しつつ、エネルギー効率の高い建物を必要としています。そのような中、亜熱帯気候のベトナムをはじめとする東南アジアの都市が直面している問題をどのように建築によって解決できるのかを知ることは他地域の人にとっても重要ではないでしょうか。ベトナムで現在最も知られる建築家であるヴォ氏は、ベトナム戦争を経た地域のご出身で過酷な気候の中、子ども時代の生活を送られた経験をもとに、それぞれの気候にあった建築や竹などを多用した環境に配慮した作品を数々つくられています。ヴォ氏に、作品の背景にあるお考えと同時に、メンタルヘルスを重視した働き方など示唆に富むお話をいただきました。

ヴォ・チョン・ギア(建築家)
1976年にベトナムで生まれたヴォ氏は、東京大学で建築学を学ぶ。ヴォ氏は博士課程の途中でベトナムに戻り、2006年にVTNアーキテクツを設立。その後、早稲田大学にて博士号を取得。以来、VTNアーキテクツは、グリーン&バンブー建築のパイオニアとして、152の国際的な賞を受賞し、世界をリードする建築事務所となりました。中でも2016年にオランダのThe Prince Claus Awardとして多くの賞を受賞しています。世界経済フォーラムが2014年にヤンググローバルリーダーとしてヴォ博士を選出。ARCASIAから7回ゴールドメダルを受賞。

妹島和世が監修を務めたイベント「PRADA MODE 東京」の会場写真。西沢立衛による仮設パヴィリオン等が会場内に設置。妹島が館長を務める東京都庭園美術館を会場に開催
妹島和世が監修を務めたイベント「PRADA MODE 東京」の会場写真。西沢立衛による仮設パヴィリオン等が会場内に設置。妹島が館長を務める東京都庭園美術館を会場に開催西沢立衛による仮設パビリオン photo©architecturephoto
妹島和世が監修を務めたイベント「PRADA MODE 東京」の会場写真。西沢立衛による仮設パヴィリオン等が会場内に設置。妹島が館長を務める東京都庭園美術館を会場に開催西沢立衛による仮設パビリオン photo©architecturephoto
妹島和世が監修を務めたイベント「PRADA MODE 東京」の会場写真。西沢立衛による仮設パヴィリオン等が会場内に設置。妹島が館長を務める東京都庭園美術館を会場に開催西沢立衛による仮設パビリオン photo©architecturephoto

妹島和世が監修を務めたイベント「PRADA MODE 東京」の会場写真です。
西沢立衛による仮設パヴィリオン等が会場内に設置されました。妹島が館長を務める東京都庭園美術館を会場に開催されました(日程:2023年5月12日・13日)。プログラムとして、西沢立衛と石上純也による対談「ランドスケープアーキテクチャー」や、長谷川祐子と妹島和世の対談「犬島シンビオシス:生きられた島」も行われました。

2023年5月12日・13日の2日間、「PRADA MODE」の第9弾が東京都と、国の重要文化財にも指定されている東京都庭園美術館との協力のもと開催されます。

この建築と文化を体験するユニークなイベントを迎え、その監修を務めるのは、プラダとも長年コラボレーションをしている庭園美術館館長で建築家の妹島和世です。

「PRADA MODE東京」において、庭園美術館はさまざまな形のアートに触れることのできる場所へと変わります。
歴史的建築物である美術館はもとより、美術館をかこむ広大な庭園は、妹島和世がキュレーションするサイト・スペシフィックな作品を体験できる場所へとなります。西洋庭園には、会話の場となる木造のオーガニックな仮設スペースが設置され、さらに会場全体にはゲストが楽しめるように、いろいろな場所がつくられます。

リリーステキストより
坂茂による講演「Timber in Architecture」の動画。2023年2月にジャパン・ソサエティの主催で行われたもの

坂茂による講演「Timber in Architecture」の動画です。2023年2月27日にアメリカ・ニューヨークのジャパン・ソサエティの主催で行われたものです。イベントの概要ページはこちら

(翻訳)
プリツカー賞を受賞した建築家・坂茂は、その革新的な木材の使い方で知られています。自然で美しい木造建築は、環境に配慮した建築物を作ることで、気候変動との戦いにおいても重要なツールとなり得ます。坂の新刊『Shigeru Ban: Timber in Architecture』は、フランスのポンピドゥー・メッツセンターのうねるような曲線から、日本の富士山世界遺産センターの遊び心のある反転まで、木材の多様性を示す建築家の作品45点を詳細に検証しています。本講演では、坂のキャリアを通じた木材の驚異的な使用法、人道的な活動の長い歴史、そして建築を通じてより持続可能な未来に取り組むための洞察を紹介します。

(原文)
Pritzker Prize-winning architect Shigeru Ban is renowned for his innovative use of wood. Natural and beautiful, timber construction can also be a key tool in the fight against climate change through the creation of environmentally responsible buildings. Ban’s new book, Shigeru Ban: Timber in Architecture presents an in-depth examination of 45 of the architect’s works demonstrating the versatility of timber, from the undulating curves of the Centre Pompidou-Metz in France to the playful inversion of Japan’s Mt. Fuji World Heritage Centre. At this talk, Ban examines the awe-inspiring use of wood throughout his career, shares his long history of humanitarian work, and offers insights on working toward a more sustainable future through architecture.

藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる
藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる仮殿、外観 photo courtesy of 太宰府天満宮
藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる仮殿、外観 photo courtesy of 太宰府天満宮
藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる仮殿、内観 photo courtesy of 太宰府天満宮

藤本壮介建築設計事務所の設計で完成した、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」です。
“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画されました。建築家は、相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案しました。また、屋根の植物が季節により移ろいを見せる事も意図されました。
御本殿の改修期間の3年間のみ使われる建築です。また「御帳」と「几帳」は、Mame Kurogouchiが手掛けています。施主の公式サイトはこちら

太宰府天満宮周辺に広がる、豊かな自然が御本殿前に飛翔し、仮殿としての佇いを作り上げることをコンセプトとしています。
これは太宰府に古くから残る、道真公を慕う梅の木が一夜のうちに太宰府まで飛んできた、飛梅伝説から着想を得たものになります。

建築家によるテキストより

仮殿では梅の木の他にも天満宮周辺の植物が回廊内に軽やかに舞い、道真公の為の住まいの屋根を創りあげています。屋根の上の植物は、天満宮周辺の環境と共に、季節や天候によって様々な移ろいを見せることでしょう。

建築家によるテキストより

斎場内は、現代的なプロポーションと伝統的な空間が水平線上に広がり、御扉を中心とした祭壇が、森の影の中から印象深く映えることを意識しています。内部に近づくとルーバー状の天井が曲面状に現れますが、これは御本殿の伝統的な垂木を踏襲しており、厳粛な空間を想起させることを期待しています。

さらに内部に踏み入ると、斎場の天窓から美しい空と共に森が目に飛び込み、再び天満宮の豊かな自然を体全体で感じることができます。

建築家によるテキストより
山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・狛江市の住戸改修「MASAKO HOUSE」。単身高齢者の為に計画。施主が重視する“飲食・読書・運動”を尊重する住居を目指し、各空間を個別に設けつつも全体が一室となり“広がり”を生む構成を考案。各所の“三角”は機能性と意匠的抑揚の役割を担う
山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・狛江市の住戸改修「MASAKO HOUSE」。単身高齢者の為に計画。施主が重視する“飲食・読書・運動”を尊重する住居を目指し、各空間を個別に設けつつも全体が一室となり“広がり”を生む構成を考案。各所の“三角”は機能性と意匠的抑揚の役割を担うダイニングキッチン photo©小野寺宗貴
山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・狛江市の住戸改修「MASAKO HOUSE」。単身高齢者の為に計画。施主が重視する“飲食・読書・運動”を尊重する住居を目指し、各空間を個別に設けつつも全体が一室となり“広がり”を生む構成を考案。各所の“三角”は機能性と意匠的抑揚の役割を担うリビングから寝室を見る。 photo©小野寺宗貴
山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・狛江市の住戸改修「MASAKO HOUSE」。単身高齢者の為に計画。施主が重視する“飲食・読書・運動”を尊重する住居を目指し、各空間を個別に設けつつも全体が一室となり“広がり”を生む構成を考案。各所の“三角”は機能性と意匠的抑揚の役割を担うリビング収納と寝室 photo©小野寺宗貴

山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsが設計した、東京・狛江市の住戸改修「MASAKO HOUSE」です。
単身高齢者の為に計画されました。建築家は、施主が重視する“飲食・読書・運動”を尊重する住居を目指し、各空間を個別に設けつつも全体が一室となり“広がり”を生む構成を考案しました。また、各所の“三角”は機能性と意匠的抑揚の役割を担う事が意図されました。

高齢者が一人で快適に暮らせるためのフルリノベーションを行った。

建築家によるテキストより

彼女にとって重要なことは、食べること、本を読むこと、そして簡単な運動をすることであった。
その健康的な生活を送るために、各空間を個別に設けながらも、全体としては一室としてつながりを持たせ、広がりが感じられる空間としている。

建築家によるテキストより

大型の間仕切によって、孫が遊びに来たときは、一室で広く遊べる大空間が生まれるように工夫されている。
色彩や素材を吟味し、ディテールをシンプルにすることで、生活が彩られる。

建築家によるテキストより
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、東京・目黒区の「洗足の集合住宅 かのん」。道路拡幅で街並みが変わる住宅街に計画。限られた敷地と法規の中で要求戸数を求め、変形切妻屋根の“小さく高い”建築を設計。内外に意図を込めた小さな要素を散りばめて“自由な振舞”を引き出す
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、東京・目黒区の「洗足の集合住宅 かのん」。道路拡幅で街並みが変わる住宅街に計画。限られた敷地と法規の中で要求戸数を求め、変形切妻屋根の“小さく高い”建築を設計。内外に意図を込めた小さな要素を散りばめて“自由な振舞”を引き出す南面外観 photo©高橋菜生
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、東京・目黒区の「洗足の集合住宅 かのん」。道路拡幅で街並みが変わる住宅街に計画。限られた敷地と法規の中で要求戸数を求め、変形切妻屋根の“小さく高い”建築を設計。内外に意図を込めた小さな要素を散りばめて“自由な振舞”を引き出す1階、居室 photo©高橋菜生
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、東京・目黒区の「洗足の集合住宅 かのん」。道路拡幅で街並みが変わる住宅街に計画。限られた敷地と法規の中で要求戸数を求め、変形切妻屋根の“小さく高い”建築を設計。内外に意図を込めた小さな要素を散りばめて“自由な振舞”を引き出す2階、居室から水廻り方向を見る。 photo©高橋菜生

井原正揮+井原佳代 / ihrmkが設計した、東京・目黒区の「洗足の集合住宅 かのん」です。
道路拡幅で街並みが変わる住宅街に計画されました。建築家は、限られた敷地と法規の中で要求戸数を求め、変形切妻屋根の“小さく高い”建築を設計しました。また、内外に意図を込めた小さな要素を散りばめて“自由な振舞”を引き出す事も意図されました。

目黒区洗足、西小山駅にほど近い木造住宅密集地域に建つ、小さな集合住宅である。

元々85㎡程度あった敷地の大部分は都市計画道路事業着手に伴う用地買収で失われ、35㎡の不整形な土地が残った。西小山駅周辺は元々、通りによって個性が違う味のある街だったが、昔ながらの商店は次々と取り壊され、新しい小さな集合住宅と拡幅を待つ空地へと急スピードで置換されている最中での計画であった。

建築家によるテキストより

クライアントからの要求は、長年この土地に住んでいた母の住まいと賃貸できる部屋を2室の合計3室、全ての部屋にロフトを設けること、そして、1階は将来的には自ら育てた有機フルーツを販売できるショップにしたいとのことだった。高度斜線や日影規制を受けながらそれらの希望を叶えるため、変形切妻屋根を持つ10.8mの小さく高い建物とした。

建築家によるテキストより

また、不燃化推進特定整備地区であるため、耐火建築物とした。耐火建築物は、CLTなどの特殊な技術・認定を使わない限りメンブレン型耐火被覆によって木部が全て覆われてしまうことが多い。そこで、水回りやロフトのある部分にメンブレン型耐火構造の耐力壁を集約、1.5層分の高さを持つ居室側に開口や木現しとなる部分を集約させることとした。

南北壁面はケイカル板12mmを3枚重ねることで耐火構造告示仕様の外壁となるため、その内側に造作としてツーバイ材とシナ合板で構成した木リブ壁を設けた。柔らかいツーバイ材は間に棚をはめ込んだりすることで居住者が好きにいじることのできる、人間に近い構造である。

建築家によるテキストより
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ホテル建築に興味があり設計が大好きな設計スタッフを募集します。

当社はホテルを中心としたホスピタリティー施設設計集団です。国内はもとより、東南アジア、中国など環太平洋エリアでフィージビリティ・スタディから建築設計、インテリア設計、ホテル品質コンサルティングまでワンストップサービスで業務を行っており、創業以来、60年間で250件を超えるホテル設計実績があります。

当社の理念はホテルのお施主様によし、利用していただけるお客様によし、そして我々設計者にもよしの三方よしです。

また、設計のスタイルは流行不易です。変化しない本質的なものを大事に残し、それに変化する新しい価値を加えてコンテンポラリーに創造していきます。

【業務内容】
・ホテルのオーナーや施主から100%直受けで発注を受けます。
・ホテル設計のコンセプト作りから携わり、設計、監理まで行います。
・国内ナショナルブランドのホテルとも数多く取引があり、都度改修案件も増えつつあります。
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らいおん建築事務所ではスタッフを募集しています。

当社では、業務拡大に伴い人員増強のためスタッフを募集しています。博覧会パビリオンのプロデュース、地方都市のリノベーションプロジェクト、リノベーションまちづくりのプロデュース業務など、建築の設計とまちづくりの両方に興味とやる気のある人材を若干名募集します。

■業務内容
・建築設計・工事監理
・リノベーションの設計・工事監理
・遊休不動産を活用したまちづくりの総合プロデュース
・エリアリノベーションのプロセスを作り出すワークショップの企画・運営
・遊休不動産再生、活用提案の事業企画・プロデュース・プロジェクトマネジメント
・建築・まちづくりのプロジェクトマネジメント

増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の「オランジェリー赤坂」。築70年の洋館風建物に手を加えた住居兼仕事場。諸条件の中で要望の実現を目指し、既存を大きく改変せず別棟として展示空間を建てる計画を考案。新旧の一体感を意図し“建築的な工夫”で再構成を行う
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の「オランジェリー赤坂」。築70年の洋館風建物に手を加えた住居兼仕事場。諸条件の中で要望の実現を目指し、既存を大きく改変せず別棟として展示空間を建てる計画を考案。新旧の一体感を意図し“建築的な工夫”で再構成を行う鳥瞰 photo©MASS
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の「オランジェリー赤坂」。築70年の洋館風建物に手を加えた住居兼仕事場。諸条件の中で要望の実現を目指し、既存を大きく改変せず別棟として展示空間を建てる計画を考案。新旧の一体感を意図し“建築的な工夫”で再構成を行う左:オンランジェリー(展示スペース、新築)、右:住居兼仕事場(既存改修) photo©MASS
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の「オランジェリー赤坂」。築70年の洋館風建物に手を加えた住居兼仕事場。諸条件の中で要望の実現を目指し、既存を大きく改変せず別棟として展示空間を建てる計画を考案。新旧の一体感を意図し“建築的な工夫”で再構成を行う1階、居間、中庭越しにオランジェリー(展示スペース)が見える。 photo©MASS

増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIが設計した、東京・港区の「オランジェリー赤坂」です。
築70年の洋館風建物に手を加えた住居兼仕事場です。建築家は、諸条件の中で要望の実現を目指し、既存を大きく改変せず別棟として展示空間を建てる計画を考案しました。そして、新旧の一体感を意図し“建築的な工夫”で再構成を行いました。

オフィスビルが林立する港区赤坂の中心部に残る築70年の洋館風の既存建物*1を引き継いだ建築主の住居兼仕事場、運営するファッションブランドの衣服の展示スペースの複合体の計画。
趣のある木造2階建の既存建物を保存改修し、住居兼仕事場として利用しつつ、新たに必要となる衣服の展示スペースを増築することが求められた。

建築家によるテキストより

調査の結果、既存建物は昭和27年の建設時の届出は存在するものの、その後、検査記録のない増改築が行われており、既存に遡及する規模の増築を行うことは難しいことが判明した。
そこで今回の増築計画は、道路に面する前庭の一部を敷地分割し、その分割された敷地に小さな離れとして衣服の展示スペースを新築した上で、分割された既存建物と新築建物の敷地を、建築的な工夫によって一体感を感じられる場所として再構成する試みとなった。

建築家によるテキストより

敷地は前面道路から1.5m程度低いレベルにあり、擁壁を構造的に改修する必要性もあることから、敷地外周を型枠コンクリートブロック造の高い塀によって囲い込み、敷地全体を複数の中庭を有するコートハウスにすることを発想した。

塀の仕上や高さは、新築部の外壁と合わせ、一体的に見えるよう工夫することで、洋館風の趣のある既存建物がたつ敷地全体を”宮廷庭園”に見立て、離れとしてその一角に立つ新築建物を「オランジェリー」と命名した。

敷地に対して斜めに構えて立つ既存建物と、オランジェリー、それぞれの領域を不定形な中庭を介して干渉させることで、敷地全体を新と旧が重なり合う複合体として再生することをめざした。

建築家によるテキストより
佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoによる、宮城・仙台市の「南中山の家」。メーカーのプレファブ住宅を改修。“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築。新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与
佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoによる、宮城・仙台市の「南中山の家」。メーカーのプレファブ住宅を改修。“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築。新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与外観 photo©高野ユリカ
佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoによる、宮城・仙台市の「南中山の家」。メーカーのプレファブ住宅を改修。“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築。新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与1階、左:トレーニングコーナー、中:ワークコーナー、右:玄関 photo©高野ユリカ
佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoによる、宮城・仙台市の「南中山の家」。メーカーのプレファブ住宅を改修。“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築。新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与1階、リビングダイニングコーナー photo©高野ユリカ
佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoによる、宮城・仙台市の「南中山の家」。メーカーのプレファブ住宅を改修。“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築。新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与2階、セカンドリビングから1階を見下ろす。 photo©高野ユリカ

佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoが設計した、宮城・仙台市の「南中山の家」です。
メーカーのプレファブ住宅を改修する計画です。建築家は、“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築しました。また、新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与する事も意図されました。

仙台市郊外に建つ、築35年のハウスメーカーによるプレファブ住宅の改修である。

新婚のご夫婦の希望として、明るく断熱性能の高い家とすること、ご主人の仕事スペース、十分な調理スペースを確保することなどが求められた。日本のどこにでもある風景の中の、どこにでもあるジェネリックな工業製品としての住宅を、どのようにしてある家族のための、そこにしかない住宅に変換することができるかを考えた。

建築家によるテキストより

鉄骨柱と梁のボックスを連結させた構造は地震に強く、そのフレーム以外の自由度は高い。
そこで、1階は中央の階段コアと水まわりの他は、大きなひとつながりのワンルームの中にいろいろな活動が行われるコーナーを内包する構成とした。必要に応じて引込み戸やカーテンで間仕切ることとして、郊外の住宅らしい広々とした感覚をもたらすプランとした。
また、リビングの天井は一部撤去し、暗い印象だった建物の奥まで光を導きながら、緩やかな階段を新設して2階までリビングを拡張した。

もともと建主は既存の急な階段の架け替えを求められていたが、ハウスメーカーの協力が得られなかったため既存建物の情報が十分に得られず、大規模な修繕に当たる階段の架け替えは断念せざるを得なかったのだが、ふたつの性質の異なる階段は、神社や寺に見られる男坂と女坂のように動線に自由度をもたらし、生活を豊かにする要素となった。

建築家によるテキストより

このようにして得られた空間の流動性のようなものを活かし、住宅の中での移動と滞留が楽しくなるように幾つかの要素を散りばめた。
具体的には彩色された階段ホールや建具。そして、周囲の環境を映し室内に取り込む真鍮の照明器具とミラーなどである。
さらに、隣地の駐車場が近いため目隠しを求められた階段横の窓には、インナーサッシを設置して残った僅か1.5cmの窓枠の隙間に、アルミと寒冷紗で製作した引戸を設置して視線を遮りつつ柔らかな光を得た。これらの要素は時間や季節による周辺環境の変化と連動して、その時がいまここにしかない瞬間であることを思い出させてくれる。

建築家によるテキストより
NHKのテレビ番組“クローズアップ現代”の特集「“思い出の建物”消えていいですか?問われるニッポンの建築文化」が放送(日時:2023年5月10日19時30分~)

NHKのテレビ番組“クローズアップ現代”の特集「“思い出の建物”消えていいですか?問われるニッポンの建築文化」が放送されます。放送日時は、2023年5月10日19時30分~。鈴木京香がゲストで出演して、自身が施主として関わった、吉阪隆正+U研究室設計のヴィラ・クゥクゥ (旧近藤邸)の改修についても語られるようです。またこの改修で鈴木は2023年日本建築学会文化賞を受賞しています。

いま、懐かしの建物、思い出の建物が全国各地で取り壊しに…。「中銀カプセルタワービル」や「東京海上日動ビル」など、名建築が次々と姿を消している。維持管理や耐震対策など、多額の費用が所有者にのしかかる背景も。そうした中、私財を投じて名建築の再生に取り組んだ俳優・鈴木京香さんの取り組みや、宿場町の街並みを住民主体で守った兵庫・丹波篠山の事例も紹介。歴史的建造物の継承はどうあるべきか考える。

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