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ファラによる、ポルトガル・ポルトのオフィス「dim cloud」。無頓着な空間を生れ変らせる計画。既存を解体して柱の仕上げを剥がし、新たな壁と天井として“複雑な面”を導入。引用された“水無瀬のランプ”が等間隔に配置され空間にきらめきを与える
ファラによる、ポルトガル・ポルトのオフィス「dim cloud」。無頓着な空間を生れ変らせる計画。既存を解体して柱の仕上げを剥がし、新たな壁と天井として“複雑な面”を導入。引用された“水無瀬のランプ”が等間隔に配置され空間にきらめきを与える photo©ivo tavares
ファラによる、ポルトガル・ポルトのオフィス「dim cloud」。無頓着な空間を生れ変らせる計画。既存を解体して柱の仕上げを剥がし、新たな壁と天井として“複雑な面”を導入。引用された“水無瀬のランプ”が等間隔に配置され空間にきらめきを与える photo©ivo tavares
ファラによる、ポルトガル・ポルトのオフィス「dim cloud」。無頓着な空間を生れ変らせる計画。既存を解体して柱の仕上げを剥がし、新たな壁と天井として“複雑な面”を導入。引用された“水無瀬のランプ”が等間隔に配置され空間にきらめきを与える photo©ivo tavares

ファラが設計した、ポルトガル・ポルトのオフィス「dim cloud」です。
無頓着な空間を生れ変らせる計画です。建築家は、既存を解体して柱の仕上げを剥がし、新たな壁と天井として“複雑な面”を導入しました。そして、引用された“水無瀬のランプ”が等間隔に配置され空間にきらめきを与えます。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

ぼんやりとした依頼:無頓着なオフィス空間が生まれ変わることになりました。以前のパーティションは解体され、中央にあるコンクリートの柱から漆喰の層が剥がされました。2つの複雑な面が導入され、1つは仕切り壁となり、もう1つは新しい天井を作ります。この複雑な交差点は慎重に計測され、調整されています。2次的なプログラムは、段差のある表面の裏側にある場所を探します。ドアは誇らしげに存在し、床は誇らしげにチープです。青く波打つ天井には、水無瀬のランプが等間隔で配置され、別の時代や場所からの引用を示唆しています。光線は、多くの変則的な表面に反射されます。空間がきらきらと輝き、響き渡ります。

遠藤克彦建築研究所による、茨城・久慈郡の「茨城県大子町新庁舎」。台風被害を受けて高台への建替を計画。地域産材の多用と組織改編への可変性を求め、110m超の大屋根の下に木架構が林立する空間を考案。燃え代設計や設備配備で“木の現し”と“風景の連続”を実現
遠藤克彦建築研究所による、茨城・久慈郡の「茨城県大子町新庁舎」。台風被害を受けて高台への建替を計画。地域産材の多用と組織改編への可変性を求め、110m超の大屋根の下に木架構が林立する空間を考案。燃え代設計や設備配備で“木の現し”と“風景の連続”を実現 photo©上田宏
遠藤克彦建築研究所による、茨城・久慈郡の「茨城県大子町新庁舎」。台風被害を受けて高台への建替を計画。地域産材の多用と組織改編への可変性を求め、110m超の大屋根の下に木架構が林立する空間を考案。燃え代設計や設備配備で“木の現し”と“風景の連続”を実現 photo©上田宏
遠藤克彦建築研究所による、茨城・久慈郡の「茨城県大子町新庁舎」。台風被害を受けて高台への建替を計画。地域産材の多用と組織改編への可変性を求め、110m超の大屋根の下に木架構が林立する空間を考案。燃え代設計や設備配備で“木の現し”と“風景の連続”を実現 photo©上田宏
遠藤克彦建築研究所による、茨城・久慈郡の「茨城県大子町新庁舎」。台風被害を受けて高台への建替を計画。地域産材の多用と組織改編への可変性を求め、110m超の大屋根の下に木架構が林立する空間を考案。燃え代設計や設備配備で“木の現し”と“風景の連続”を実現 photo©上田宏

遠藤克彦建築研究所が設計した、茨城・久慈郡の「茨城県大子町新庁舎」です。
台風被害を受けて高台への建替が計画されました。建築家は、地域産材の多用と組織改編への可変性を求め、110m超の大屋根の下に木架構が林立する空間を考案しました。また、燃え代設計や設備配備で“木の現し”と“風景の連続”が実現されています。行政の公式サイトはこちら

敷地は周囲を八溝山系の山に囲まれた高台にあり、大子町の中心市街地を視認できる場所に位置している。中心市街地での旧計画では浸水対策として鉄骨造にて計画されていたが、2019年10月の台風第19号による被災を受けて新敷地への移転となった。

建築家によるテキストより

新たな敷地では純木造を採用、大子町周辺に広がる八溝山系のスギやヒノキなどの地域産材を多用する計画としている。また日射負荷低減や風雨による影響を考慮した大きな軒面を持つ大屋根の庁舎として、また内部は将来の組織改編に応えられる可変性と更新性を担保できるよう大きな一室空間として、大子町の自然と呼応する新たな風景の創出を試みている。

建築家によるテキストより

具体的な計画としては、建物高さを9メートル以下に抑え、桁行方向113.7メートルで水平に伸びる大屋根の下に、製材、集成材、BP材(接着重ね材)の三種の木材による架構を林立させた計画とした。材積900㎥程ある材料を、地産地消の観点から地域産材にて確保することを設計時点から検討して進めた。

建築家によるテキストより
ツバメアーキテクツによる、神奈川の「横浜の住宅」。地域の特徴的な地形“谷戸”に面する敷地。家族構成と周辺環境への応答を求め、“ズルズルと繋がる”回遊性と“特徴の異なる”多様な居場所を持つ建築を考案。変化する暮らしを“仮固定”する拠り所を作る
ツバメアーキテクツによる、神奈川の「横浜の住宅」。地域の特徴的な地形“谷戸”に面する敷地。家族構成と周辺環境への応答を求め、“ズルズルと繋がる”回遊性と“特徴の異なる”多様な居場所を持つ建築を考案。変化する暮らしを“仮固定”する拠り所を作る photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、神奈川の「横浜の住宅」。地域の特徴的な地形“谷戸”に面する敷地。家族構成と周辺環境への応答を求め、“ズルズルと繋がる”回遊性と“特徴の異なる”多様な居場所を持つ建築を考案。変化する暮らしを“仮固定”する拠り所を作る photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、神奈川の「横浜の住宅」。地域の特徴的な地形“谷戸”に面する敷地。家族構成と周辺環境への応答を求め、“ズルズルと繋がる”回遊性と“特徴の異なる”多様な居場所を持つ建築を考案。変化する暮らしを“仮固定”する拠り所を作る photo©中村絵

ツバメアーキテクツが設計した、神奈川の「横浜の住宅」です。
地域の特徴的な地形“谷戸”に面する敷地に計画されました。建築家は、家族構成と周辺環境への応答を求め、“ズルズルと繋がる”回遊性と“特徴の異なる”多様な居場所を持つ建築を考案しました。そして、変化する暮らしを“仮固定”する拠り所を作る事が意図されました。

この住宅の敷地は、宅地開発されたエリアを抜けた丘の際、谷戸と呼ばれる谷状の地形との境界に位置する。
谷戸底へ繋がる傾斜に公園が広がる敷地南側は、里山の風景を臨み、眺望がよい。ここに夫婦、祖母、子供3人が暮らすのだが、6人には窮屈なサイズで、形状も地形に削られ変形している。加えて、夫は都内で働く生地貼り職人で、個人で仕事を受けるためのアトリエも求めていた。

建築家によるテキストより

敷地形状に沿って雁行した建物を北側に寄せて配置し、南側にできた空地に、公園側からの階段を引き込むようにテラスをつくる。プラン中央には階段と水回りを設け、テラスも含めた回遊性のあるプランニングとし、立体的にさまざまなプロポーションの場所をつくる。
窓はこうしてできた場所を特徴づけることを意識して、南側に大きく開くことを基本としながら、街との繋がりも感じられるよう全方位に異なるサイズで設ける。

建築家によるテキストより

全体は壁による分節が少なく、ズルズルと繋がっていく構成で、明確に使い方を固定することを避けている。代わりに窓やその先の風景、天高の変化、布による仕上げなどによって、特徴の異なる小さな居場所を散りばめた。

建築家によるテキストより
湯浅良介による、富山・氷見市の住宅改修「となりはランデヴー」。移住した施主と機能や在り方を数年話し合い計画。街の奥行きとなる“秘密”の生成を求め、“落書き”の様な断熱建具を考案し開口に設置。シェードやデスクは“秘密の中身”の意味も重ねて設計
湯浅良介による、富山・氷見市の住宅改修「となりはランデヴー」。移住した施主と機能や在り方を数年話し合い計画。街の奥行きとなる“秘密”の生成を求め、“落書き”の様な断熱建具を考案し開口に設置。シェードやデスクは“秘密の中身”の意味も重ねて設計 photo©白井晴幸
湯浅良介による、富山・氷見市の住宅改修「となりはランデヴー」。移住した施主と機能や在り方を数年話し合い計画。街の奥行きとなる“秘密”の生成を求め、“落書き”の様な断熱建具を考案し開口に設置。シェードやデスクは“秘密の中身”の意味も重ねて設計 photo©白井晴幸
湯浅良介による、富山・氷見市の住宅改修「となりはランデヴー」。移住した施主と機能や在り方を数年話し合い計画。街の奥行きとなる“秘密”の生成を求め、“落書き”の様な断熱建具を考案し開口に設置。シェードやデスクは“秘密の中身”の意味も重ねて設計 photo©白井晴幸

湯浅良介が設計した、富山・氷見市の住宅改修「となりはランデヴー」です。
移住した施主と機能や在り方を数年話し合い計画されました。建築家は、街の奥行きとなる“秘密”の生成を求め、“落書き”の様な断熱建具を考案し開口に設置しました。また、シェードやデスクは“秘密の中身”の意味も重ねて設計されました。本記事では、写真家の白井晴幸と成定由香沙が、それぞれ撮影した写真で作品を紹介します。
加えて、2022年11月19日~27日に開催される、湯浅による建築展「Pole Star」の情報も合わせて末尾に掲載します。

施主は氷見の海沿いに4階建のビルを購入し、その3階に住みながら宿やギャラリー、カフェとして改修し生活を営んでいた。そのとなりの一軒家も空き家だったため、何かに使えるかもしれないとしばらくして入手した。しかし何年も使われていない空き家だったことで内部は痛み、冬は寒く夏は暑く、そのままではとても利用できるものではなかった。

とりあえず不要なものは取り払って断熱材でパッキングしてほしい、というのが施主からの最初の依頼で2020年のことだった。この場所が何になるかも決まっていないため、仕上げも後から考えることになり、とりあえず不燃のボードで断熱材をおさえ、仕上げはパテ処理でとめておいた。

建築家によるテキストより

施主がこの家を購入してから、ここにどんな機能をもたせるか、どんな場所にするかを話し合ってきた。その話し合いは2年にも及ぶが、過疎化が進む氷見の街に越して2人きりで事業を始めた彼らにとって、どう生きていくか、どういう場所にするか、どういう街だったらよいかは地続きだったのだと思う。

この一軒家は海の目の前、交差点に面した角地にある。つまり、目立つ場所にある。ここを通り過ぎる人がここを見た時、何か違和感を与えられるものとすること、その違和感が街に秘密を生み出すこと、この時点で僕が提案したことはそれくらいだった。秘密は街の奥行きとなり、この場所を人の意識の向く場所とすること、それによりまだ何でもないこの家にある種のベールをかぶすことをこの段階での目標とした。

建築家によるテキストより

2021年下旬になってようやく使い方の目処がたった。施主からの要望は、1階を住居、2階を書斎にしたいというものだった。
書斎は隣のビルの宿泊者も自由に使えるようにするため、プライベートな住居を通らずに2階へ行けるように廊下が必要になり、1階は住居スペースと廊下、となった。施主の生活の仕方を知っていたため収納は相当必要になると思い、限られた予算のなかで、1階は大きな戸棚を、2階は大きなデスクとシェードランプをつけることを提案した。

1階の戸棚は廊下と住居スペースの間仕切りを兼ね、さらに接道する道路からの走行音を軽減する遮音壁と外気温の影響を軽減する断熱層のような役割を果たしている。2階は数人がデスクワークに使え打合せもその場でできるような大きなデスクと、その上部に卓上と空間全体を照らすシェードランプを設えた。

建築家によるテキストより
今津康夫 / ninkipen!による、長野の週末住宅「林荘」。山裾の閑かな林に計画。木々の隙間の緩やかに傾斜する場に“屋根を置き”、その下に五感での“場所の美点の享受”を意図したテラスを配置。室内は高窓から“緑のシャワー”が注ぎ自然光に包まれる
今津康夫 / ninkipen!による、長野の週末住宅「林荘」。山裾の閑かな林に計画。木々の隙間の緩やかに傾斜する場に“屋根を置き”、その下に五感での“場所の美点の享受”を意図したテラスを配置。室内は高窓から“緑のシャワー”が注ぎ自然光に包まれる photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、長野の週末住宅「林荘」。山裾の閑かな林に計画。木々の隙間の緩やかに傾斜する場に“屋根を置き”、その下に五感での“場所の美点の享受”を意図したテラスを配置。室内は高窓から“緑のシャワー”が注ぎ自然光に包まれる photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、長野の週末住宅「林荘」。山裾の閑かな林に計画。木々の隙間の緩やかに傾斜する場に“屋根を置き”、その下に五感での“場所の美点の享受”を意図したテラスを配置。室内は高窓から“緑のシャワー”が注ぎ自然光に包まれる photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、長野の週末住宅「林荘」。山裾の閑かな林に計画。木々の隙間の緩やかに傾斜する場に“屋根を置き”、その下に五感での“場所の美点の享受”を意図したテラスを配置。室内は高窓から“緑のシャワー”が注ぎ自然光に包まれる photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、長野の週末住宅「林荘」です。
山裾の閑かな林に計画されました。建築家は、木々の隙間の緩やかに傾斜する場に“屋根を置き”、その下に五感での“場所の美点の享受”を意図したテラスを配置しました。また、室内は高窓から“緑のシャワー”が注ぎ自然光に包まれる空間が作られました。

浅間山の裾野に広がる閑かな林の中に建つ週末住居である。

建築家によるテキストより

樹木の間を縫うように小径を奥へと引き込み、奔放に育った木々の隙間に、緩やかに傾斜する地面に沿って真っ直ぐに屋根を置いた。
微地形を受け入れることで、東端で接地するスラブは徐々に土から離れて浮遊感を増し、枝葉が近づいたところでトンネル状にテラスを通した。テラスは南北の風景を繋げ、通り抜ける光と風を呼び込み、五感でこの場所の美点を享受する特別な場所となる。

建築家によるテキストより

南下りの勾配屋根は視線を下げながら木々との間にたっぷりの余白を作り、北側のハイサイドライトからは緑のシャワーが降り注ぐ。
自然光に柔らかく包まれた室内は、日が暮れて照明を灯すと再び木のぬくもりに満たされていく。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/11/7-11/13]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/11/7-11/13]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/11/7-11/13)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 栗間敬之+栗間亜沙美による、東京・中野区の、設計者の自邸「南台の家」。住宅密集地の旗竿地に計画。場の持つ“おおらかな空気感”を引継ぐ建築を求め、外壁の一部を後退させ圧迫感を軽減して視線や風の抜けも確保。内部では空間の連続性や回遊性で“豊かな奥行”を作る
  2. 【ap特別企画】西澤明洋インタビュー「ブランディングデザイナーと考える、いま建築家が向き合うべきこと」(聞き手:後藤連平)
  3. 平居直設計スタジオによる、埼玉・加須市の「JINS大利根店」。河川が複数流れる地域のロードサイドに計画。“川と共にある街”に寄添う建築を求め、道路形状とも呼応し“自然な流れ”を感じさせる“く”形の筒状空間を考案。内外を連続させ訪問し易さも意図
  4. MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える
  5. 田所裕樹建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「DOLCE TACUBO」。素材の魅力を活かす洋菓子店の為に計画。商品の特徴に“ふさわしい”意匠を目指し、要素を削ぎ落して色や素材に変化を付けた空間を構築。人々の印象に残り風景を取り込む“木のフレーム”も考案
  6. SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、福岡市のコワーキングスペース「Mol.t」。小規模グループの複数利用を想定した施設。限られた場を最大限機能的に使う計画を求め、個室状の執務エリアの下に収納空間を設ける構成を考案。“ラウンジ”等の多様な働き方を支える機能も備える
  7. 小泉誠 / Koizumi Studioによる、富山・高岡市の「能作錫婚式」。“錫”製品を手掛ける会社の新規事業の為に計画。結婚10周年を祝う“錫婚式”の為に、錫箔を貼った曲面パネルを用いて空間を構築。企業の歴史を伝える錫製品に囲まれて家族の節目を祝う場を作る
  8. 関西の建築界を牽引した石井修の、生誕100周年を記念した展覧会が開催。兵庫県立美術館のギャラリーを会場とし、倉方俊輔のキュレーションで、代表作品の図面・写真・模型を公開
  9. 荒木信雄 / アーキタイプによる、東京・渋谷区の美術館「The Mass」
  10. 石毛正弘建築事務所による、神奈川・鎌倉市の「極楽寺の家」。山に近く鳥や虫の声が聞こえる敷地。自然と人間の営みにある“生活の呼吸”に呼応する建築を求め、空間の断片を組み合わせて内外に凹凸のある構成を考案。意識の広がりを生み出し人と環境を近づける
  11. 長野の「松本養護学校」と「若槻養護学校」の設計プロポで、SALHAUS・仲建築設計スタジオJVとCOAが、それぞれ最適候補者に選定。提案書も公開
  12. 熊谷組と石上純也事務所を中心とした設計企業体による「徳島文化芸術ホール(仮称)」の、東京都庭園美術館での企画展示の会場写真。プロポーザル時の提案を大型模型や映像等で紹介、妹島和世が館長に就任した事を機に企画
  13. オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促す
  14. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  15. 大野力 / sinatoによる、新潟・加茂市のオフィス「OYANAGI CONSTRUCTION」。建設会社の新社屋。地域の日常風景に活気を与える存在を目指し、透明度の調整やテラスの配置等で“振舞が染み出す”ファサードを構築。道に面するカフェは地域の人々が利用可能な場としても機能
  16. 岩堀未来長尾亜子建築設計事務所による、千葉・我孫子市の住戸改修「素の家」。50代夫婦の為に計画。高齢化後を見据えた“ウェルビーイング”を目指し、身体と社会の“バリア”の解消を志向。自然を取り込み設備が整った場と、可動式の“棚柱”等で多様な生活様式に応える
  17. 田中了多 / MIRRORによる、兵庫・尼崎市の美容室「Lucrin」。住宅街の交差点前の区画。用途への応答と共に地域に寄り添う建築を目指し、通り抜けも出来る“余白”と光を効果的に取り込む開口部を考案。街と関わり長く愛される店の在り方を模索
  18. ネリ&フーによる、中国・北京の、社屋兼店舗「Recast Lao Ding Feng Beijing」。古い倉庫を歴史ある菓子企業の為に改修。“装飾的な型”を使う主力商品から着想し、古い煉瓦の殻の中にコンクリートの物体を“成形”する建築を考案。新旧の体験を通し過去と未来の繋がりも示唆
  19. 久保都島建築設計事務所とアラキ+ササキアーキテクツによる、プリズミックギャラリーでの建築展「Crossing」の会場写真。両事務所が協働で設計している、“食”をテーマにした鎌倉の集合住宅を中心に展示。其々の近作も併せて紹介
  20. 長野の「伊那新校」と「小諸新校」の設計プロポで、暮らしと建築社・みかんぐみJVと西澤奥山小坂森中JVが、それぞれ最適候補者に選定。提案書も公開

長野の「伊那新校」と「小諸新校」の設計プロポで、暮らしと建築社・みかんぐみJVと西澤奥山小坂森中JVが、それぞれ最適候補者に選定。提案書も公開

長野の「伊那新校」と「小諸新校」の設計プロポーザルで、暮らしと建築社みかんぐみ共同企業体と西澤奥山小坂森中共同企業体が、それぞれ最適候補者に選定されています。提案書も公開されています。

令和4年11月6日(日曜日)の審査委員会(二次審査)において同委員会から推薦された者を、県が最適候補者等として特定しました。

【伊那新校】
■最適候補者
暮らしと建築社・みかんぐみ共同企業体

■候補者​​​​​​
SALHAUS

■準候補者
該当なし

【小諸新校】
■最適候補者
西澤奥山小坂森中共同企業体

■候補者​​​​​​
コンテンポラリーズ+第一設計共同企業体

■準候補者
齋藤和哉・YWA・ティーハウス設計共同体

【ap job更新】 予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中

予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

Tai and Associates(株式会社田井勝馬建築設計工房) が、既卒・新卒の設計スタッフを募集します。

弊社案件は比較的建築予算規模の大きい住宅建築やリゾート建築が特徴的です。

住宅建築・リゾート建築ともに案件が急増しており、業務拡大が続いています。住宅建築は高級住宅地でのプロジェクトなどが多数同時進行しています。リゾート建築はリゾートエリアの別荘が中心になりますが、南房総など首都圏近郊のリゾートエリアのプロジェクトに加え、沖縄や軽井沢など遠隔地も多数手がけています。
選考においては弊社の建築に意欲を持って取り組んでいただけることを重視します。

Tai and Associatesは、建築を通じて「特別な体験」をデザインしています。
建て主がその建築に求めているものを理解し、見出し、解釈し、それを設計に昇華させる。
これは建築設計では当然のことですが、その結果建築から得られる体験が特別でなくては、私たちに依頼していただく意味がありません。Tai and Assoiatesに依頼するのだから、建て主の想像を上回る体験が得られるはず、その期待に応えることが私たちの使命であり、そのためのノウハウを蓄積しています。

設計スタッフには、「自分の作品を愛する」ことを求めます。
よくできた建築は、誰よりも設計者の愛情を受け完成します。逆に言えば、情熱や意欲を持ち自分が愛せる建物を設計してほしい、ということです。これは簡単なようでいて実際には難しいことなのですが、あなたがいずれ建築家を目指すためには必ず必要なものです。
弊社で設計を学んだのち独立し活躍している先輩建築家もおり、彼らとの交流もきっと刺激になるはずです。

勤務地は横浜、みなとみらい線「日本大通り」駅が最寄りのシルクセンタービルの2Fです。横浜の近代の歴史の一角を成す建物で、ル・コルビュジエに師事した坂倉準三氏の設計です。歴史ある建物の広い空間でクリエイティブに働いていただけます。

ネリ&フーによる、中国・北京の、社屋兼店舗「Recast Lao Ding Feng Beijing」。古い倉庫を歴史ある菓子企業の為に改修。“装飾的な型”を使う主力商品から着想し、古い煉瓦の殻の中にコンクリートの物体を“成形”する建築を考案。新旧の体験を通し過去と未来の繋がりも示唆
ネリ&フーによる、中国・北京の、社屋兼店舗「Recast Lao Ding Feng Beijing」。古い倉庫を歴史ある菓子企業の為に改修。“装飾的な型”を使う主力商品から着想し、古い煉瓦の殻の中にコンクリートの物体を“成形”する建築を考案。新旧の体験を通し過去と未来の繋がりも示唆西側外観 photo©Zhu Runzi
ネリ&フーによる、中国・北京の、社屋兼店舗「Recast Lao Ding Feng Beijing」。古い倉庫を歴史ある菓子企業の為に改修。“装飾的な型”を使う主力商品から着想し、古い煉瓦の殻の中にコンクリートの物体を“成形”する建築を考案。新旧の体験を通し過去と未来の繋がりも示唆1階、ロビー photo©Zhu Runzi
ネリ&フーによる、中国・北京の、社屋兼店舗「Recast Lao Ding Feng Beijing」。古い倉庫を歴史ある菓子企業の為に改修。“装飾的な型”を使う主力商品から着想し、古い煉瓦の殻の中にコンクリートの物体を“成形”する建築を考案。新旧の体験を通し過去と未来の繋がりも示唆1階、ギャラリー photo©Zhu Runzi
ネリ&フーによる、中国・北京の、社屋兼店舗「Recast Lao Ding Feng Beijing」。古い倉庫を歴史ある菓子企業の為に改修。“装飾的な型”を使う主力商品から着想し、古い煉瓦の殻の中にコンクリートの物体を“成形”する建築を考案。新旧の体験を通し過去と未来の繋がりも示唆1階、カフェ photo©Zhu Runzi

ネリ&フーが設計した、中国・北京の、社屋兼店舗「Recast Lao Ding Feng Beijing」です。
古い倉庫を歴史ある菓子企業の為に改修しました。建築家は、“装飾的な型”を使う主力商品から着想し、古い煉瓦の殻の中にコンクリートの物体を“成形”する建築を考案しました。そして、新旧の体験を通し過去と未来の繋がりも示唆します。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

北京の東北の五環状線に近い、かつて栄えた工業地帯の一部で、藍源駅と呼ばれる独自の列車発着場があった場所です。かつては、北京の内外を行き来する物資の輸送に利用されていました。

現在、この界隈は過渡期にあり、ネリ&フーは、かつて綿織物の生産に使われていた古い倉庫の建物を、1911年創業の歴史ある北京の菓子ブランド「ラオディンフォン(Lao Ding Feng)」の本社と小売コンセプトストアに改修する設計を依頼されたのです。

レオリジナルのレンガ造りの構造体は、メインの倉庫と3つのアネックス棟、そして中庭で構成されています。このようなプロジェクトでは、ネリ&フーの戦略は常に、現在の建物のどの部分を残し、修復することができるかを徹底的に調査することから始まります。そして、新たな増築は既存のものを尊重するだけでなく、それと対照的で、新旧を明確に区別するものでなければなりません。

デザインコンセプトは、クライアントの主力商品である中国の伝統的なお菓子を装飾的な型に入れて成形することから、着想を得ています。つまり容器が中身を保持し、その形を形成するという概念です。この建物では、古いレンガのシェルに新しいコンクリートオブジェクトが打ち込まれ、その様々な開口部と控えめな空間が、店舗、ギャラリー、オフィスのメインスペースを形成しています。

コンクリートを流し込んで硬化させた後、専門の職人が槌で叩いて、古いレンガと対照的でありながら、それを引き立てるような柔らかい質感に仕上げています。そして、ある瞬間、内側の新しいコンクリートが染み出し、空洞を埋めるようにファサードに現れ、新しいアクセスポイントを示します。新しいオブジェクトと元のシェルとの間のギャップスペースは、カフェや多目的ロビーのためのフレキシブルなエリアとなります。1階には展示スペース、旗艦店、庭園、カフェがあり、2階は主にヘッドオフィスとなっています。

新しいコンクリートのオブジェクトを通り抜け、新しい挿入物と古い建物の中間的な空間を体験することで、過去・現在・未来のつながりを感じ、この北京の歴史的なお菓子ブランドに新しい家を与えることができるのです。

【ap job更新】 遠藤克彦建築研究所が、設計スタッフ(経験者)と事務サポートスタッフを募集中
【ap job更新】 遠藤克彦建築研究所が、設計スタッフ(経験者)と事務サポートスタッフを募集中
【ap job更新】 遠藤克彦建築研究所が、設計スタッフ(経験者)と事務サポートスタッフを募集中大阪中之島美術館 ©上田宏

遠藤克彦建築研究所の、設計スタッフ(経験者)と事務サポートスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

遠藤克彦建築研究所では、設計スタッフ(実務経験者)及びサポートスタッフを募集いたします。

竣工及び新たなプロジェクトが数多く始動する今、新しいチームのメンバーとして一緒に働いてくれる方のご応募をスタッフ一同お待ちしております。

田中了多 / MIRRORによる、兵庫・尼崎市の美容室「Lucrin」。住宅街の交差点前の区画。用途への応答と共に地域に寄り添う建築を目指し、通り抜けも出来る“余白”と光を効果的に取り込む開口部を考案。街と関わり長く愛される店の在り方を模索
田中了多 / MIRRORによる、兵庫・尼崎市の美容室「Lucrin」。住宅街の交差点前の区画。用途への応答と共に地域に寄り添う建築を目指し、通り抜けも出来る“余白”と光を効果的に取り込む開口部を考案。街と関わり長く愛される店の在り方を模索 photo©山内紀人
田中了多 / MIRRORによる、兵庫・尼崎市の美容室「Lucrin」。住宅街の交差点前の区画。用途への応答と共に地域に寄り添う建築を目指し、通り抜けも出来る“余白”と光を効果的に取り込む開口部を考案。街と関わり長く愛される店の在り方を模索 photo©山内紀人
田中了多 / MIRRORによる、兵庫・尼崎市の美容室「Lucrin」。住宅街の交差点前の区画。用途への応答と共に地域に寄り添う建築を目指し、通り抜けも出来る“余白”と光を効果的に取り込む開口部を考案。街と関わり長く愛される店の在り方を模索 photo©山内紀人

田中了多 / MIRRORが設計した、兵庫・尼崎市の美容室「Lucrin」です。
住宅街の交差点前の区画に計画されました。デザイナーは、用途への応答と共に地域に寄り添う建築を目指し、通り抜けも出来る“余白”と光を効果的に取り込む開口部を考案しました。街と関わり長く愛される店の在り方を模索されました。店舗の公式サイトはこちら

住宅街にある美容室の内外装計画。

計画地は、十字路に面した建物の1階角地で、数年間シャッターが閉まっていた区画。シャッターを開けると、風や視界が抜ける魅力的な二面開口であった。ただ東側はガードレールで区切られた歩道だが、南側は白線だけの路側帯で、歩行者のそばを車が通ることや、時間帯によっては信号待ちの人が溢れるなど、少し危険な状況だと感じた。

建築家によるテキストより

店を任されたのは近所にお住いのご家族。仕事と生活が地続きとなり、街や住民との関係が親密になることが想像された。そこで街や住民に寄り添った店の在り方を模索した。周辺環境は、駅から続く遊歩道や公園など街の余白が多くあり、住民がうまく利用していた。その環境に倣って、一般的には区画いっぱいに外壁を立て店内を最大限広くするところ、外壁をクランクさせながら立てることで区画内にも余白をつくった。

建築家によるテキストより

機能としては、人が溜まれる場所(※便宜上はポーチと駐輪場としている)や通り抜けの道となっていて、前述した危険な状況の緩和にも繋がっている。また美容室としての用途にも丁寧に応えるために、店内の使い勝手やゾーニングも同列で検討し、内と外の機能が噛み合う構成とした。

店の特徴となった外壁は、部分的にセットバックされたことで佇まいが柔らかくなり、繋がった二面のファサードがまとまった印象を作っている。また美容室の特性上、外から見えすぎないことも重要なので、窓は正面ではなくクランクさせたことで生まれた側面に設け、光を効果的に取り込もうと試みた。

建築家によるテキストより
長野の「松本養護学校」と「若槻養護学校」の設計プロポで、SALHAUS・仲建築設計スタジオJVとCOAが、それぞれ最適候補者に選定。提案書も公開

長野の「松本養護学校」と「若槻養護学校」の設計プロポーザルで、SALHAUS仲建築設計スタジオ設計共同体とCOAが、それぞれ最適候補者に選定されています。提案書も公開されています。

松本養護学校及び若槻養護学校やその周辺の整備の計画及び設計にあたっては、「新しい学び」や「これからの時代にふさわしい学習空間」に係る高度な専門知識と審美眼に加え、地域の特性や課題、施設整備への意見・要望を十分理解した上で、事業者と県がコミュニケーションを図りながら計画から設計まで継続的に共同して取り組んでいきます。

このことから、本事業に係る受託者に「高度な技術力」、「時代を超える学習空間デザインを生み出す力」、「将来を見越す力」、「県民や関係者などと一体となって設計を練り上げていく力量」を求め、本県とともに共同して進めるパートナーとして最も適した者を選考するため、公募型プロポーザルを実施しました。

令和4年10月16日(日曜日)の審査委員会(二次審査)において同委員会から推薦された者を、県が最適候補者等として特定しました。

【松本養護学校】
■最適候補者
SALHAUS・仲建築設計スタジオ共同企業体

■候補者​​​​​​
コンテンポラリーズ+第一設計共同企業体

■準候補者
古森弘一建築設計事務所

【若槻養護学校】
■最適候補者
COA

■候補者​​​​​​
NASCA+Eureka共同企業体

■準候補者
該当なし

平居直設計スタジオによる、埼玉・加須市の「JINS大利根店」。河川が複数流れる地域のロードサイドに計画。“川と共にある街”に寄添う建築を求め、道路形状とも呼応し“自然な流れ”を感じさせる“く”形の筒状空間を考案。内外を連続させ訪問し易さも意図
平居直設計スタジオによる、埼玉・加須市の「JINS大利根店」。河川が複数流れる地域のロードサイドに計画。“川と共にある街”に寄添う建築を求め、道路形状とも呼応し“自然な流れ”を感じさせる“く”形の筒状空間を考案。内外を連続させ訪問し易さも意図 photo©長谷川健太
平居直設計スタジオによる、埼玉・加須市の「JINS大利根店」。河川が複数流れる地域のロードサイドに計画。“川と共にある街”に寄添う建築を求め、道路形状とも呼応し“自然な流れ”を感じさせる“く”形の筒状空間を考案。内外を連続させ訪問し易さも意図 photo©長谷川健太
平居直設計スタジオによる、埼玉・加須市の「JINS大利根店」。河川が複数流れる地域のロードサイドに計画。“川と共にある街”に寄添う建築を求め、道路形状とも呼応し“自然な流れ”を感じさせる“く”形の筒状空間を考案。内外を連続させ訪問し易さも意図 photo©長谷川健太

平居直設計スタジオが設計した、埼玉・加須市の「JINS大利根店」です。
河川が複数流れる地域のロードサイドに計画されました。建築家は、“川と共にある街”に寄添う建築を求め、道路形状とも呼応し“自然な流れ”を感じさせる“く”形の筒状空間を考案しました。内外を連続させ訪問し易さも意図されました。店舗の公式サイトはこちら

アイウエアブランド「JINS」の埼玉県加須市でのロードサイド店舗の計画。
敷地周辺は、利根川をはじめ利根川水系の河川が複数流れ、大きな河川の存在を感じずにはいられないエリアである。その大河川と共にあるまちに寄り添うような建築を考えた。

建築家によるテキストより

前面道路は区画整理により整備された新しい道路ではあるが、周囲の河川や古くからある水路から一定範囲の土地を残して計画されているため、必然的に河川のような自然な流れを感じられる形状をしている。その流れに沿わせるように建築を配置しつつも、近接する大型商業施設にも正対するように「く」の字に曲げた平面形状とした。

建築家によるテキストより

鉄骨のフレームが反復し、「く」の字に折れ曲がるチューブ状の空間を進んでいくと、その折れ点で内部空間であったところが軒下に、逆に軒下が内部というように互い違いに切り替わる。ここでは内部空間が最も狭くなり、外との関係が強まる。そこに内外を連続させた植栽と、歩道から通り抜けも可能な出入り口を設けることで、店内外の区別なく気軽に訪れてもらいやすい空間になることを目指した。

建築家によるテキストより
ファラが聞き手を務めている、アルヴァロ・シザへのインタビュー「Fala meets Siza」

ファラが聞き手を務めている、アルヴァロ・シザへのインタビュー「Fala meets Siza」が、DAIDALOSに掲載されています。英語で閲覧できます。

栗間敬之+栗間亜沙美による、東京・中野区の、設計者の自邸「南台の家」。住宅密集地の旗竿地に計画。場の持つ“おおらかな空気感”を引継ぐ建築を求め、外壁の一部を後退させ圧迫感を軽減して視線や風の抜けも確保。内部では空間の連続性や回遊性で“豊かな奥行”を作る
栗間敬之+栗間亜沙美による、東京・中野区の、設計者の自邸「南台の家」。住宅密集地の旗竿地に計画。場の持つ“おおらかな空気感”を引継ぐ建築を求め、外壁の一部を後退させ圧迫感を軽減して視線や風の抜けも確保。内部では空間の連続性や回遊性で“豊かな奥行”を作る photo©小松正樹
栗間敬之+栗間亜沙美による、東京・中野区の、設計者の自邸「南台の家」。住宅密集地の旗竿地に計画。場の持つ“おおらかな空気感”を引継ぐ建築を求め、外壁の一部を後退させ圧迫感を軽減して視線や風の抜けも確保。内部では空間の連続性や回遊性で“豊かな奥行”を作る photo©小松正樹
栗間敬之+栗間亜沙美による、東京・中野区の、設計者の自邸「南台の家」。住宅密集地の旗竿地に計画。場の持つ“おおらかな空気感”を引継ぐ建築を求め、外壁の一部を後退させ圧迫感を軽減して視線や風の抜けも確保。内部では空間の連続性や回遊性で“豊かな奥行”を作る photo©小松正樹

栗間敬之+栗間亜沙美が設計した、東京・中野区の、設計者の自邸「南台の家」です。
住宅密集地の旗竿地に計画です。建築家は、場の持つ“おおらかな空気感”を引継ぐ建築を求め、外壁の一部を後退させ圧迫感を軽減して視線や風の抜けも確保しました。また、内部では空間の連続性や回遊性で“豊かな奥行”を作る事も意図されました。

通り抜けができる私道の中央に位置する旗竿の空き地-それがこの土地を初めて訪れたときの印象である。
住宅密集地の中に20年ほど空き地としてひっそりと存在していたこの土地のおおらかな空気感を損なわず、近隣の空気感になじむ家を建てることを目標とした。

建築家によるテキストより

幅3mのアプローチの突き当りに配置する外壁面をセットバックさせることで、通りに対する建物ボリュームの圧迫感を極力軽減した。セットバックした部分は段差のあるバルコニーとすることで、両側隣地の裏庭空間を閉じ込めず、日差しの確保、風の通り抜け、視線の奥行き感が確保できるよう配慮した。また、旗竿のアプローチとバルコニーのそれぞれに植物を配置することで、両隣の裏庭空間の既存の緑との連続性を確保した。

建築家によるテキストより

玄関を入ると吹き抜けのある土間のアトリエが外から来た人を迎え入れる。アトリエから2階に続く階段までのホールには手洗い、収納、ベンチなどの機能と段差を設けることで、各個室と接続するだけではなく、連続する空間の小さな変化を楽しむことが可能である。

建築家によるテキストより
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVが設計した、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」です。
1970年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画です。建築家は、既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化しました。そして、建築と街の関係を作り変える事が意図されました。

以下、建築家によるリリーステキストの翻訳です

MVRDV、パリの1970年代の街区を劇的に改造

パリのモンパルナス通りから歩いてすぐの場所にある街区を、MVRDVの設計で改造した「Gaite Montparnasse(ゲテ・モンパルナス)」がオープンしています。このプロジェクトでは、ホテル、ショッピングセンター、オフィススペース、図書館などが混在していた既存の用途を合理化し、ソーシャルハウジングと幼稚園を加えて地域を高密度化しました。その結果、建物はより快適で、歩行者が利用しやすくなりました。また、1970年代に建てられた以前の建物の重要な部分を、循環型経済の原則に従って再利用しています。

1974年に完成したピエール・デュフォー設計の「イルロ・ヴァンダム」は、当時のランドマーク的存在で、現在のプルマンホテルのタワーは、強い垂直線がモンパルナスでひときわ目立つ存在となっています。同時に、荒々しい質感のコンクリート台座、箱型の反射ガラス、赤い鉄格子は、この時代の欠点を象徴しています。広い大通りに囲まれた、車が支配的なこの地区は、通りから見ると、内向的で歓迎されていないように見えました。

MVRDVは、この台座の構造を可能な限りサステナブルに再利用しながら、周辺環境との関係を劇的に変化させることに成功しました。この建物は現在、メーン通りに沿った主要ファサードに沿って統一された道路を形成しています。そして、大きな窓が設けられ、建物内の様子がよく見えるようになりました。この大きな塊は、異なる色調のクラッド、様々な小さなセットバックやオーバーハング、バルコニーや大きな多層フレームのショーケースウィンドウによって、視覚的に遊び心のあるファサードに分割されています。

この設計では、ブロック内のプログラムの配置を第一原理から見直しています。敷地の大半を占めていた2階建てのショッピングセンターの上に、複数のブロックを配置し、この都心の立地を最大限に生かした大幅な高密度化エリアを実現しました。以前はショッピングセンターの上部に3階建てのオフィスが広がっていましたが、現在は敷地の東側に7階建てのブロックに集約され、ビルのメインファサードの一部を形成しています。敷地の中心、ホテルタワーと北側のオフィスビル「ル・エロン」の間に、62戸のソーシャルハウスと幼稚園を設計しました。一方、これまで地下に追いやられていたライブラリーは、ホテル棟の反対側にある2階建てのスペースに設置され、より見やすく、アクセスしやすくなりました。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「この街の一部は、70年代のノスタルジアの島のようでした。入り口が見えないタワー、歩行者用スラブと自動車用大通りの間で、人々が迷子になりそうな台座」「設計の最初のステップは、ブロックを断片化し、持続可能な密度を実現するための研究でした。そして、住宅などの新しいプログラムを追加し、図書館のような隠れたプログラムを明らかにしました。それは、大小のスケール、既存と新しいプログラムを組み合わせた、一種の建物の爆発を生み出したのです。まるで多くの住所があるように、ロビーや窓の大きさも様々で、すべてが混ざり合い、街に向かって開いているのです」

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