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小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダ・ナンサナの教育施設「TERAKOYA」。親を亡くした子供達が通う学校の計画、大らかで自発的利用を促す場所を求めて周辺スケールと呼応する5m角ユニットを構成した建築を考案、教室とテラスの空間が相互に補完し合い様々な状況に応える
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダ・ナンサナの教育施設「TERAKOYA」。親を亡くした子供達が通う学校の計画、大らかで自発的利用を促す場所を求めて周辺スケールと呼応する5m角ユニットを構成した建築を考案、教室とテラスの空間が相互に補完し合い様々な状況に応える photo©Timothy Latim
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダ・ナンサナの教育施設「TERAKOYA」。親を亡くした子供達が通う学校の計画、大らかで自発的利用を促す場所を求めて周辺スケールと呼応する5m角ユニットを構成した建築を考案、教室とテラスの空間が相互に補完し合い様々な状況に応える photo©Timothy Latim
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダ・ナンサナの教育施設「TERAKOYA」。親を亡くした子供達が通う学校の計画、大らかで自発的利用を促す場所を求めて周辺スケールと呼応する5m角ユニットを構成した建築を考案、教室とテラスの空間が相互に補完し合い様々な状況に応える photo©Timothy Latim
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダ・ナンサナの教育施設「TERAKOYA」。親を亡くした子供達が通う学校の計画、大らかで自発的利用を促す場所を求めて周辺スケールと呼応する5m角ユニットを構成した建築を考案、教室とテラスの空間が相互に補完し合い様々な状況に応える photo©Timothy Latim

小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツが設計した、ウガンダ・ナンサナの教育施設「TERAKOYA」です。
親を亡くした子供達が通う学校の計画、大らかで自発的利用を促す場所を求めて周辺スケールと呼応する5m角ユニットを構成した建築を考案、教室とテラスの空間が相互に補完し合い様々な状況に応える事が意図されました。

ウガンダの首都郊外に計画された学校である。
クライアントであるNGOは、親を亡くした子どもたちのために初等教育支援「TERAKOYA」事業を行ってきた。

サポートを必要とする子どもたちの増加に伴い、教室の拡張・新築を行なった。年齢、学習の習熟度、家庭環境の異なる子どもへの授業のみならず、ダンスや音楽などの活動、養育者への職業訓練やカウンセリング等、活動は多岐にわたる。想定される全て対応することを考えるのではなく、「今日は木陰で授業をしよう」というような、おおらかで自発的な利用を促すような場所のあり方を探っていった。

建築家によるテキストより

敷地は、比較的小さなスケールの住宅が建ち並ぶ緩やかな丘陵地にあり、東西に細長く、長手に沿って傾斜を持つ。周辺のスケールに近い小さな屋根を連続させることで、傾斜を吸収しつつ、繋がったり離れたりする空間──ひとつだけでは小さく、機能を満たすには少し足りない「未」完成のユニットが互いに補い合うことで、周辺の環境と共に全体をつくれないだろうかと考えた。

建築家によるテキストより

屋根は5m四方に組まれた架構の上に載る。上屋は妻面のハイサイドで2方向から光を採り、下屋は隣の上屋から流れてくる雨水を受ける。煉瓦壁と建具によって閉じることのできる5つの「教室」は、屋根のみが架かり四方に常に開いている隣の「テラス」、さらに隣の「教室」とも繋がっていく。

一見ランダムに配置されたように見える23のユニットは、教室とテラス(内部と外部)という関係だけではなく、時には教室がステージの袖になったり、はたまた3つのユニットが繋がった大きい部屋になったりと、互いに機能と環境を補完し合う関係となることで、全体が出来上がっていった。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/5/2-5/8]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/5/2-5/8]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/5/2-5/8)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す
  2. 渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現
  3. 添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置
  4. 茨城・日立市の「常陸多賀駅周辺地区整備事業デザイン監修者選定プロポ」で、マウントフジが最優秀者に選定され提案書も公開
  5. 小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す
  6. 長谷川駿+猪又直己 / JAMZAと小林千尋+KEIYO DESIGNによる、千葉・船橋市の、医療複合施設「船橋のこどもクリニック」。農地と宅地が混在する場に計画、現在の大らかな風景に馴染みつつ将来の宅地化にも前向きに作用する、未来の街並みを導く建築を目指す
  7. 衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える
  8. hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計
  9. 近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる
  10. 吉阪隆正が1956年に完成させた住宅「浦邸」を、歴史家の倉方俊輔がガイドしている動画
  11. 林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す
  12. 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「箕面南の家」。様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所をつくる
  13. 吉阪隆正+U研究室が1957年に完成させた住宅「VILLA COUCOU」のオンライン公開イベントが開催。住宅遺産トラストの主催
  14. 永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現
  15. 平田晃久・加藤耕一・曽我部昌史・山田紗子・吉村靖孝が審査した、東京建築士会の「住宅建築賞2022」の審査結果
  16. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる
  17. 玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第6回「小屋の佇まい ─── “擬”斜線制限の小屋 」
  18. MVRDVによる、ドイツ・アウクスブルクのパヴィリオン「Fuggerei NEXT500 Pavilion」。 世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念して建設、5週間に渡り行われる学術的な議論や展示の為に使われ、8.5mのキャンティレバーは未来のフッゲライを見渡す事を想起
  19. 黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる
  20. 建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催

MVRDVによるリサーチプロジェクト「未来のフッゲライ」。世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念し開発、世界各地に新たなフッゲライを創造する為のもので、施設の分析から8つの構成要素を定義し3つのモデルケースも提示
MVRDVによるリサーチプロジェクト「未来のフッゲライ」。世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念し開発、世界各地に新たなフッゲライを創造する為のもので、施設の分析から8つの構成要素を定義し3つのモデルケースも提示スペキュラティブ・フューチャー・ダイアグラム image©MVRDV
MVRDVによるリサーチプロジェクト「未来のフッゲライ」。世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念し開発、世界各地に新たなフッゲライを創造する為のもので、施設の分析から8つの構成要素を定義し3つのモデルケースも提示アウクスブルクの教育的フッゲライ image©MVRDV
MVRDVによるリサーチプロジェクト「未来のフッゲライ」。世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念し開発、世界各地に新たなフッゲライを創造する為のもので、施設の分析から8つの構成要素を定義し3つのモデルケースも提示リトアニアのフッゲライ image©MVRDV

MVRDVによるリサーチプロジェクト「未来のフッゲライ」です。
世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念し開発、世界各地に新たなフッゲライを創造する為のもので、施設の分析から8つの構成要素を定義し3つのモデルケースも提示されました。アーキテクチャーフォトでは、MVRDVによるフッゲライの500周年を記念したパヴィリオンも特集記事として掲載しています。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

未来のフッゲライ

世界最古の集合住宅であるアウクスブルクのフッゲライの500周年を記念して、MVRDVはフッガー財団と協力し、世界各地で新しいフッゲライを創造するためのマニュアルを開発しました。このマニュアルには、リトアニア、シエラレオネ、アウクスブルクの3カ所で、教育に焦点を当てた新しいフッゲライの研究が含まれています。

1521年、商人ヤコブ・フッガーの発案で始まったフッゲライは、年間わずか1ギルダー(現代通貨で0.88ユーロ)の不変の家賃で、人々に尊厳のある生活の場を提供してきました。住宅不足、気候危機、社会的不平等、孤立といった現代において、持続可能性を重視し、人々を中心としたフッゲライのコンセプトは、グローバルなロールモデルとなり、現代の大きな社会問題、エコロジー問題への対応策となります。

本研究では、フッゲライが取り組むことのできる7つの明確な課題を特定しました。フッゲライは、特定の社会的ニーズ(貧困、教育、男女差別など、その場所に特有の社会的課題を広く表現)に対応し、サービスを提供する人々に安全な避難所を提供し、持続可能であるべきです。人間的な価値観(500年前はカトリックが原型とされていたが、今日では住民に共通するあらゆる価値観を指す)を奨励し、住民の自己決定と尊厳を可能にし、ソーシャルホーム(コミュニティと充実した個人生活を支援)であり、住民の精神的ニーズを提供するものでなければなりません。これらの基本的な考え方は、新たに制定された「フッゲライ・コード」に明記され、さらに「入居者には最低限の精神的な金銭や配慮を求める」「フッゲライはその使命を永続的に維持することを期待する」などの内容が追加されています。

これらの目標を達成するために、本研究では、フッゲライを成功させるための抽象的な構成要素を定義しています。この8つのシンプルな「構成要素」は、世界中のさまざまな状況に適応できる新しいフッゲライのためのシステムの基礎となるものです。まず、フッゲライの創設者であるスティフターが、フッゲライが必要とする地域のニーズを定義しました。住宅は通りに面しており、庭や屋上テラス、バルコニーなどのプライベートな緑地があり、道路は自動車が通らず、ヒューマンスケールで、気候変動に対応したものでなければならない。また、集いの場となる自然空間が常にあり、コミュニティの中心となるような集会所があること。瞑想スペースや修理工房などの「フッゲライ要素」は、フッゲライの中心的なニーズに基づいた永続的なコミュニティ機能を提供し、「スペシャル要素」は時間と共に変化するニーズに適応できるより柔軟なスペースを提供します。最後に、ゲートウェイはフッゲライとその周辺との関係を定義し、人々を内部に招くと同時に住民に安心感を提供するものです。

MVRDVによる、ドイツ・アウクスブルクのパヴィリオン「Fuggerei NEXT500 Pavilion」。 世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念して建設、5週間に渡り行われる学術的な議論や展示の為に使われ、8.5mのキャンティレバーは未来のフッゲライを見渡す事を想起
MVRDVによる、ドイツ・アウクスブルクのパヴィリオン「Fuggerei NEXT500 Pavilion」。 世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念して建設、5週間に渡り行われる学術的な議論や展示の為に使われ、8.5mのキャンティレバーは未来のフッゲライを見渡す事を想起 photo©Eckhart Matthäus
MVRDVによる、ドイツ・アウクスブルクのパヴィリオン「Fuggerei NEXT500 Pavilion」。 世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念して建設、5週間に渡り行われる学術的な議論や展示の為に使われ、8.5mのキャンティレバーは未来のフッゲライを見渡す事を想起 photo©Eckhart Matthäus
MVRDVによる、ドイツ・アウクスブルクのパヴィリオン「Fuggerei NEXT500 Pavilion」。 世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念して建設、5週間に渡り行われる学術的な議論や展示の為に使われ、8.5mのキャンティレバーは未来のフッゲライを見渡す事を想起 photo©Eckhart Matthäus

MVRDVが設計した、ドイツ・アウクスブルクのパヴィリオン「Fuggerei NEXT500 Pavilion」です。
世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念して建設、5週間に渡り行われる学術的な議論や展示の為に使われ、8.5mのキャンティレバーは未来のフッゲライを見渡す事を想起させます。

こちらはリリーステキストの翻訳

MVRDVとフッガー財団が、ソーシャルハウジング「フッゲライ」の500周年を記念し、祝賀パビリオンと「未来のフッゲライ」のための3つの提案を実施

ドイツ・アウクスブルクにある世界最古のソーシャルハウジング「フッゲライ」は、今週末から500周年を迎え、ソーシャルハウジングと現在のグローバルな課題に関する学際的な議論やイベントを5週間にわたって開催します。この記念行事の中心となるのが、MVRDVが設計したNEXT500パヴィリオンで、多数の要人やフッガー家の創設者が出席する中、本日オープンしました(※2022年5月6日)。明日2022年5月7日には、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長が、パビリオン内の展示で、MVRDVによる「未来のフュッゲライ」についての研究、新しいフュッゲライコードと世界中の新しい複合施設の3つの提案などを見学される予定です。

欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は述べます。
「500年にわたるフッゲライは、アウクスブルクの人々が何世紀にもわたって共に成し遂げてきた成功を象徴しています」
「この背景には、立派な市民意識と、企業家としての先見性があります。常に自分自身のことよりも社会の幸福を優先させ、その結果、歴史的な挑戦だけでなく日常生活の苦難にも共通の強さを持って立ち向かうことが有効であることが証明されたのです。ヨーロッパは、この偉業に心からの祝福を贈ります」

パヴィリオンは、細長い切妻屋根の建物で、その形はフッゲライの長い段々畑をイメージしています。しかし、一直線のブロックではなく、パヴィリオンの一端はカーブして持ち上げられており、アウグスブルクと世界の未来にフッゲライになるものを見渡す役割を連想させています。この持ち上げられた端は8.5mのキャンティレバーとなり、講演会、討論会、ワークショップ、その他の文化的イベントのための演台が設置されています。この構造体はすべてクロスラミネート・ティンバーでできており、8mのキャンティレバーとダブルカーブのエレメントによって、現代のCLT技術の限界を押し広げています。またCLTは、パヴィリオンを簡単に取り外すことができるモジュールシステムとなる事を可能にし、社会的、持続可能な文脈の中でパヴィリオンが第二の人生を歩むことを可能にしています。木材はフッゲライの森から調達し、木製のインテリアは地元の大工が制作しました。

パヴィリオン内では、「未来のフッゲライ」をテーマにした展示を体験することができます。フッゲライは1521年にドイツの商人ヤコブ・フッガーによって設立されましたが、住宅不足、気候危機、社会的不平等、孤立化が進むこの時代において、フッゲライのサステナビリティ志向で人を中心としたコンセプトは、現代においても模範となるものです。この展覧会のために、MVRDVとフッガー財団はアウクスブルクの既存団地を調査し、フッゲライが新たに書いた「フッゲライ・コード」に沿って、団地が成功するための方程式を抽出しました。その結果、8つのシンプルな「構成要素」が生まれ、世界中のさまざまな状況に適応できる新しいフッゲライのためのシステムの基礎となりました。また、パヴィリオンの内部レイアウトにもこの「構成要素」が採用されており、8つの「構成要素」から着想を得た展示・イベント用のスペースが8つ設けられています。

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第6回「小屋の佇まい ─── “擬”斜線制限の小屋 」
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第6回「小屋の佇まい ─── “擬”斜線制限の小屋 」

建築家でありアトリエ・ワンのパートナーを務める玉井洋一は、日常の中にひっそりと存在する建築物に注目しSNSに投稿してきた。それは、誰に頼まれたわけでもなく、半ばライフワーク的に続けられてきた。一見すると写真と短い文章が掲載される何気ない投稿であるが、そこには、観察し、解釈し、文章化し他者に伝える、という建築家に求められる技術が凝縮されている。本連載ではそのアーカイブの中から、アーキテクチャーフォトがセレクトした投稿を玉井がリライトしたものを掲載する。何気ない風景から気づきを引き出し意味づける玉井の姿勢は、建築に関わる誰にとっても学びとなるはずだ。
(アーキテクチャーフォト編集部)


小屋の佇まい ─── “擬”斜線制限の小屋

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第6回「小屋の佇まい ─── “擬”斜線制限の小屋 」 photo©玉井洋一
text:玉井洋一

 
 
渋谷駅近くの坂の上に建つ小屋。

集合住宅を建てた残余である不定形なヘタ地に増築されたように見える小さな建物である。集合住宅と仕様を揃えた白い吹き付けタイルの外装は、建物の所属を明確に宣言している。

また、ヘタ地の形状や斜線制限によって細かく切り出されたような多面体の外形は、階段状にセットバックする集合住宅のボリュームと形態的な対比をつくっている。

このように母家に対して小さな建物が付属するいわゆる「付属建物 」は、前回の「 “偽”ペット・アーキテクチャー」と同様に、それらの佇まいやつくられ方に、母屋との共通性や独自性を観察してみると面白い。

ところで、小屋の上部に僅かに見えるハシゴや配管から、実はこれは4mほどの高さの貯水槽とそれを隠すための擁壁に、管理人室をハイブリッドした建物なのではないかと考え始めた。多面体の理由を安易に斜線制限としたのは間違いで、「ヘタ地に建つこと」、「貯水槽を隠すこと」、「管理人室をつくること」、「住戸の採光や眺めを阻害しないこと」、「目立たないこと」、「小さく見えること」など、複合的な条件の中で生まれた有機的な形だったのではないか。

渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現
渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現 photo©zeal architects
渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現 photo©abc pictures
渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現 photo©abc pictures

渕上達矢 / zeal architectsが設計した、熊本・玉名郡の住宅「江田の家」です。
設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”の再現が意図されました。

雄大な河川に沿って建つ、一戸建て住宅の計画。

建主である私の弟家族は、これから始まる子育ての場所として祖父母が暮らし、自らも幼少期を過ごした思い出の敷地を選択した。既存の住宅も思い出が詰まった場所ではあったが、老朽化も進み、そう遠くない未来に姿形が失われることが予見された。
そのため、今回の計画では、そちらには手を加えず、隣に建てる新居にこの場所で過ごしてきた記憶の要素を取り入れることで、後世へその思いを受け継いでいきたいと考えた。

建築家によるテキストより

この住宅は、共通の記憶としてあった「遠方から見える切妻屋根のシルエット」を意識して、既存の住宅と屋根の形状やスケールを合わせている。その一方で、がけ条例の規制範囲を回避し、大型車両が頻繁に行き交う道路からの距離を確保するため、建物幅を縮小、長さのある2層のヴォリュームとした。

建築家によるテキストより

また、既存の住宅において、強風や埃を避けるために締切りとなっていた道路側の開口部は、新居では設けない計画とした。代わりにそちら側へは内部動線を集約することで、全ての居室を河川側に配置、同様に記憶として残る「窓から見える川辺の景色」を再現した。

建築家によるテキストより
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計 photo©小川重雄
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計 photo©小川重雄
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計 photo©小川重雄

伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsが設計した、愛知の「犬山の住宅」です。
風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計しました。

国宝犬山城で知られる愛知県犬山市、城下町地区の南に位置する木曽街道近くの田圃のなかに建つ住宅です。

建築士でもあるクライアントは、「この田園風景に調和しながら歴史のある地域の魅力を際立たせるような建築、表現としては奇を衒うことなく控え目な佇まい、しかし他にはない現代的な住宅」を望まれました。

建築家によるテキストより

計画地付近は、同じ犬山でも城下町地区の町家、街道筋の建築形態から、戸建住宅の田園風景へと変化する地区となっています。現在は頼るべき古い町並も減少していますが、周辺の建築は桁行き東西方向、切妻で平入り形式の建築が比較的多く、また中世から人々の生活の記録が残るこの地には、かつて茅葺き屋根の建築景観が広がっていたと考えられます。

計画では、住まいへの要望と地域の状況から、古い建築の外観や平面形式をそのまま表現せずとも、土地の文脈を感じさせてくれる要素を抽出し、現代のライフスタイルに抽象化して重ねあわせた住宅の構成を考えました。

建築家によるテキストより

建築は、水平に広がる田圃の中にポツンと浮かぶようなイメージで、桁行を東西、切妻平入り形式で古建築のスケールに近い軒高を骨格として設定しました。さらに外観のヴォリュームを抑える(北側耕作地へ影を落とさない配慮にもなる)、遠景の山並みにも調和する、内部空間の断面計画などから、屋根形状は急・緩勾配からなる「切妻の折れ屋根」に至りました。

屋根フォルムは、伝統的な茅葺(急勾配)と現代の金属葺(緩勾配)の連なりによって時代をつないでいるようにも見えます。外装については、時とともに表情を変えるレッドシダー縦羽目板張りとし、木板の退色によって金属屋根のシルバーグレー色にも馴染みながら、ゆっくりと風景が醸成されます。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイトを募集中屋島山上交流拠点施設|© SUO

新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」の、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

SUOではさまざまなプロジェクトにおいて、現代にあった新しい建築的アプローチを模索し、建築による価値創造を行ってきました。これまで実験的な方法で、公共施設、医療施設、私設美術館、住宅、店舗、現代アートプロジェクトなど、多数のプロジェクトに携わってきています。

現在、大小さまざまなプロジェクト件数の急増加に伴い、事務所規模の拡大を計画しており、「実務経験者」、「新・既卒設計スタッフ」を急募しています。また、京都市近郊の学生アルバイトは随時募集しています。

<SUOの主な作品>
高松市屋島山上交流拠点施設(2022年8月)、れいがん茶屋(2021)、菊井邸(2019)、石原歯科医院(2018)、Chim↑Pom通り(2017)、S-House Museum(2016)
Chim↑Pom「Happy Spring」展 (2022)、石川直樹「STREETS ARE MINE」展(2021)、スクラップアンドビルドプロジェクト (Chim↑Pomと協働) (2016~)など多数

衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎

衞藤翔平 / 衞藤建築設計室が設計した、広島の「屋代の住居」です。
南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える事が意図されました。

瀬戸内海に面する丘陵地に建つ住宅。
敷地は広島市内でありながら周囲にはまだ田畑が残り住宅の密度もそれほど高くない郊外地にある。前面道路から20m以上奥まった旗竿地となっており、南側には災害指定もされている丘が立ち上がっている。

しかし、旗竿地といっても「竿」部分は通行に十分な幅員があり、東側は低地となっているため見晴らしも良い。

建築家によるテキストより

計画は丘により南側からの採光が見込めない条件下で、いかに必要諸室に採光を取り入れるかが課題となった。

建築家によるテキストより

低地となる東側を最大限開放するため、建物形状をコの字型とし東に面する壁を多く確保した。そして、コの字の角度を開くことで隣棟間隔を空け、棟上部からもできる限り長い時間日の光を取り込める計画とした。また中庭には大小さまざまな木々を植樹することで景観だけでなく、シェードやリフレクターとしての役割を担わせ内部に安定した光を供給する。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 株式会社 平田晃久建築設計事務所が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
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【ap job更新】 株式会社 平田晃久建築設計事務所が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中Tree-ness House ©Vincent Hecht

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設計スタッフを募集しています

豊かなものや新しいものをつくることに熱意のある方を歓迎します。

大規模な設計事務所とは違い、担当者が最低でも一つのプロジェクトを責任をもって総括的に担当でき、時にはコンペを複数人で協働して設計力を磨きます。

国内外、家具やパビリオンのような小さなプロジェクトから住宅、公共施設、商業施設、大型都市再開発まで多様なプロジェクトを進めています。

また、様々な分野におけるプロフェッショナルな方たちとコラボレートしてつくっています。
独立を考えている人、目的意識を持ちスキルアップしたい人、どんなことにも興味を持って取り組める人に来ていただけたらと思います。

近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる
近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる photo©笹倉洋平
近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる photo©笹倉洋平
近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる photo©笹倉洋平

近藤陽子 / nLDKが設計した、大阪の住宅「エンガワハウス」です。
土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる事が意図されました。

100年に一度の災害に備え長大な堤防を海岸線に築造する。防災の観点から至極まっとうであるが、非日常への備えが、海が見える、という日常の愉しみを奪ってしまうことにはやり切れなさは感じる。出来れば日常も非日常も豊かにするものであって欲しい。

日本国内で建築する以上、災害のリスクは免れない。いかに災害に備えるか、と同時にその設えを日常の豊かさにも寄与させる。本プロジェクトのメインテーマである。

建築家によるテキストより

計画敷地は昭和40年代に山の裾野を開拓した住宅地であり、土砂災害のリスクを有していた。
当該敷地はイエローゾーンに当たり、建築上の制限は無いが、建築主の不安を少しでも払拭するためレッドゾーン(原則建築不可、擁壁の設置や土砂高さまでRC造等で建築することが求められる)の建築条件を一部計画に取り込むこととした。

一方で建築主の夫は在宅の際、そのほとんどの時間を庭で過ごされていた。そこで室内と庭の連続性を考慮し、また敷地を選んだ決め手が敷地南側の公園に植えられた桜の美しさであったので、室内から公園を眺望できることも配慮した。

建築家によるテキストより

これらの与件を「エンガワ」で実現しようと考えた。縁側は奈良時代にその原型が見られ、大正時代には庶民の住宅にも広く取り入れられた。室内と庭を曖昧につなぐ日本独自の建築要素である。しかし住宅の狭小化に伴い庭が無くなったこと、高気密高断熱を重視し外へ開くことが嫌われるようになり、姿を消しつつあった。ここ数年、省エネ指向や災害経験から、外に開き自然エネルギーを取り入れることが見直されつつある。本プロジェクトでは伝統的な縁側をアップデートしエンガワとして提案している。

建築家によるテキストより
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す photo©佐々木勝敏建築設計事務所
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す photo©佐々木勝敏建築設計事務所
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す photo©佐々木勝敏建築設計事務所

佐々木勝敏建築設計事務所が設計した、愛知・名古屋市の「城山の工房」です。
街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出しました。

敷地西側は住宅地であり、その先に中高層建築が立ち並んでいる名古屋の都心部である。
東側は神社が所有する森が広がっており、都市と森の境界という特異な場所に、この小さな工房は立っている。

建築家によるテキストより

興味深い敷地の法規確認を行ったところ、複雑な法規制がかかることがわかった。北側の歩行者階段は道路扱いということで2面道路に接する。それらは42条2項道路であったため、道路中心から2m後退した位置が敷地境界となる。

さらに第一種風致地区のためその道路境界からさらに2m後退した位置にしか建物が建てられない。隣地境界からも1.5m後退が必要となる。道路のセットバックで縮小した敷地に対して建蔽率は30%。第一種低層住居地域のため高さ制限もあった。

その他宅地造成区域、高度地区、緑化地域、居住誘導区域、都市計画公園区域、埋蔵文化財発掘区域、がけ条例と小さな敷地に盛沢山の法規制が重なるというのがこの敷地の特徴であった。そこから導かれた約9坪がここで建設可能な敷地である。

建築家によるテキストより

クライアントは陶芸作家であり、1階を工房、2階はギャラリーやセカンドハウスとして要望された。
敷地東西の異なる個性を持った環境と、内部空間をつなぐことで小さな建築に多様な風景とおおらかさが生まれると考え、3つの開口を計画した。

建築家によるテキストより
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す photo©田畑信行
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す photo©田畑信行
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す photo©田畑信行

小野晃央 / シグマ建設+ONO一級建築士事務所が設計した、埼玉・ときがわ町の「山頂のハナレ」です。
外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指されました。

埼玉県中部の山頂付近、ミカン畑やご神木の有る自然豊かな敷地。
外壁を共有し3棟並ぶ母屋・旧母屋・作業倉庫がご両親が亡くなられた後空き家となっていた。

建築家によるテキストより

今回息子さん夫婦が住み移る事となり、中央に建つ最も古い旧母屋の改修を相談される中、これからのご夫婦の生活に合わせ、1階を隣接する作業倉庫の作業場の延長としての「農のハナレ」、2階を母屋2階の生活空間の延長としての「住のハナレ」として改修する事を提案した。

建築家によるテキストより

広大な山林を抱えるご夫婦の暮らしは、季節を問わず敷地内の手入れや牧割り等屋外での様々な作業に追われる。
そんな山の生活スタイルから、1階の「農のハナレ」は土間+腰掛高さの床によって作業スペースや休憩・たまに来るゲストとのコミュニティスペースとして計画した。

2階の「住のハナレ」はゲストの宿泊スペースや、母屋2階の寝室から直接往来可能なワークスペースやリラックススペースとする事で、作業倉庫・母屋それぞれでの生活がハナレへ拡張し、これから住む世代の家族にとってより多様な生活の場となるよう設計した。

建築家によるテキストより
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置 photo©太田拓実
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置 photo©太田拓実
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置 photo©太田拓実

添田貴之 / 添田建築アトリエが設計した、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」です。
住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置されています。

敷地は栃木県宇都宮市の栃木街道(日光街道)沿い、住宅や低層の店舗が混在するエリアで、本敷地に関しては前面道路をのぞく3方が住宅に囲まれている。ここに50平米程のテナントスペース4室含む木造の建物と8台の駐車スペースを計画することを求められた。

建築家によるテキストより

テナントスペースはオフィスを想定して計画を進め、2台分の駐車場の屋根を兼ねる共用テラスを加えて全体ボリュームとした。途中1室を飲食店舗とすることとなり、空調換気設備等大幅な変更を行った。
 

建築家によるテキストより

住宅に囲まれた敷地において、不特定多数の人々が利用する建物を計画するにあたり、懸念するのは隣接する住宅への配慮である。日影規制の対象外となるよう建物高さを10m未満に抑え、周辺の環境に馴染ませる形態を模索した。結果、直方体上部の4つの頂点のレベルを下げることで4面を家型の立面とし、軒高さを周辺建物と揃え、住民に対してのインパクトを抑えることを意図した。
 

建築家によるテキストより
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す photo©長谷川健太 photo courtesy of 渋谷ヒカリエ
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す photo©長谷川健太 photo courtesy of 渋谷ヒカリエ
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す photo©長谷川健太 photo courtesy of 渋谷ヒカリエ

林昂平 / Studio 「 」が設計した、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」です。
個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指されました。店舗の公式サイトはこちら

渋谷駅直結の高層複合施設である渋谷ヒカリエの8階は、「コート」と呼ばれる多目的スペースを中心とし、人々の交流をテーマにギャラリーやショップ、シェアオフィスなどが設けられたクリエイティブフロアとして位置付けられている。
そんな渋谷ヒカリエ8階に“本”を通じて人々の交流が生まれる「シェア型書店」を計画した。

建築家によるテキストより

オンライン書店の浸透や電子書籍、オーディオブックの普及に伴い、いわゆる「まちなかの本屋」は年々減少傾向にある中で、店舗オーナーが店内の本棚を個人に貸し出し、そこを借りた「棚主」たちが売りたい本を自由に販売し、運営まで共同で行う「シェア型書店」は「まちなかの本屋」が生き残っていく、ひとつの可能性を示す新たな書店の形式である。

建築家によるテキストより

一般的に書店では、目線に近い高さに置かれた本が手に取られやすい傾向にある。そのため、それぞれの棚ごとに異なる棚主がいる「シェア型書店」では、公平性に欠ける状況が生まれてしまう。

そこで定期的に場所をシャッフルできるよう、棚主に貸し出す棚を箱型にし、グリッド状に組んだスチールのフレームに挿入する構成とすることで、棚の中の本を取り出すことなく、箱ごと簡単に入れ替えができる本棚とした。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/25-5/1]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/25-5/1]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/4/25-5/1)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 茨城・日立市の「常陸多賀駅周辺地区整備事業デザイン監修者選定プロポ」で、マウントフジが最優秀者に選定され提案書も公開
  2. 長谷川駿+猪又直己 / JAMZAと小林千尋+KEIYO DESIGNによる、千葉・船橋市の、医療複合施設「船橋のこどもクリニック」。農地と宅地が混在する場に計画、現在の大らかな風景に馴染みつつ将来の宅地化にも前向きに作用する、未来の街並みを導く建築を目指す
  3. 植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる
  4. 建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催
  5. 平田晃久・加藤耕一・曽我部昌史・山田紗子・吉村靖孝が審査した、東京建築士会の「住宅建築賞2022」の審査結果
  6. 永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現
  7. 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「箕面南の家」。様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所をつくる
  8. イランイランによる、愛知・半田市の住宅「K house」。住居機能と趣味仲間が集まる場づくりの要望に、楽しみを創造する施主の振舞を“FACTORY”と捉えて素材と空間構成で要望に応えるべく設計、素地素材や構造の現しにより“抽象化された工場”を目指す
  9. 藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真。グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数
  10. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる
  11. 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・港区の店舗「moln」。“雲”の名を持つスーツケースブランドの為に計画、軽やかな製品を“大地の様な強さ”の対比的空間に置く事を構想して多数の天然素材を選択、製品と空間の融合で旅への新たな価値観の発信を目指す
  12. 湯浅良介による、神奈川・大磯町の住宅「FLASH」。人間としてあることの喜びを表層に見出し、建物の“面”に注目して在るべき姿を求めスケッチを描き続け検討、模様・形・色の自由な選択で“見せる”と“隠す”を突き詰めるプロセスで建築をつくる
  13. 池田励一デザインによる、京都市のオフィス「日本新薬─コク」。施主の創立百周年を記念したフリーアドレス空間の計画、敷地内の一角で公道に面さない事に着目して内外を繋げる為に“V字ガラス壁”を設計、和室の“続き間”の考えを取り入れ領域の緩やかな形成を目指す
  14. 黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる
  15. 高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが設計を進めている、静岡の「伊東市新図書館」の基本計画書が公開
  16. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のグランドシアター。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図
  17. UENOA architectsによる、東京・台東区の住戸改修「北上野のリノベーション」。建て込んだ地域のビル内住戸を改修、解体後の躯体状態で見た光景から空間が持つ外部との繋がりの可能性を発見、外周に連続する空間を設けてその環境を生かしつつ建具による分割で生活変化へも対応
  18. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮の音楽アカデミー。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる
  19. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入る
  20. くまもとアートポリス「湯浦地区地域優良賃貸住宅整備設計」プロポで、片山+龍口+太宏JVが最優秀賞に選定され提案書も公開

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