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スノヘッタによる、ノルウェーの、インスタレーション「Traelvikosen」。著名な観光道の海岸に設置。自然への深い理解を促す事を求めて、海に向かう“55個の飛び石”からなる作品を考案。潮の満ち引きにより刻一刻と新たな表情を見せる
スノヘッタによる、ノルウェーの、インスタレーション「Traelvikosen」。著名な観光道の海岸に設置。自然への深い理解を促す事を求めて、海に向かう“55個の飛び石”からなる作品を考案。潮の満ち引きにより刻一刻と新たな表情を見せる photo courtesy of snohetta
スノヘッタによる、ノルウェーの、インスタレーション「Traelvikosen」。著名な観光道の海岸に設置。自然への深い理解を促す事を求めて、海に向かう“55個の飛び石”からなる作品を考案。潮の満ち引きにより刻一刻と新たな表情を見せる photo courtesy of snohetta
スノヘッタによる、ノルウェーの、インスタレーション「Traelvikosen」。著名な観光道の海岸に設置。自然への深い理解を促す事を求めて、海に向かう“55個の飛び石”からなる作品を考案。潮の満ち引きにより刻一刻と新たな表情を見せる photo courtesy of snohetta

スノヘッタによる、ノルウェーの、インスタレーション「Traelvikosen」。
著名な観光道の海岸に設置されました。建築家は、自然への深い理解を促す事を求めて、海に向かう“55個の飛び石”からなる作品を考案しました。それは、潮の満ち引きにより刻一刻と新たな表情を見せます。作品の場所はこちら

こちらは建築家によるテキストの翻訳

ノルウェー北部にあるスノヘッタの潮汐のインスタレーションは、訪れる人を一時停止させ、時間の経過を体験させる

北緯65度、ノルウェーのナムソスとモスヨエンを結ぶ道路沿いにある「Traelvikosen」で、スノヘッタは旅行者のための特徴的なインスタレーションと休憩所を開発したのです。この場所は、ノルウェー公営道路局のノルウェー・シーニック・ルート・プログラムの一部です。現在、訪問者の為に開かれており、海に向かって横一列に並べられた55個の飛び石の上を、自然の中を歩くことができるのです。

砂浜から小島、そして名峰トルハッテンへの眺望に至るまで、砂浜の海底を正確に一直線に進み、干潮時には完全に見え、満潮時には完全に消える、潮位に応じた流動的な体験となります。海岸の小さなディテールから壮大な景色まで、さまざまな印象を与え、さらに時間そのものや刻々と変化する自然への深い理解を誘います。潮の満ち引きによって、刻一刻と新たな表情を見せてくれるのです。

ノルウェー公共道路局は、30年近くにわたる断固たる努力により、ノルウェー・シーニック・ルートを国際的に魅力あるアトラクションとして発展させてきました。道路を利用する旅行者には、サービス施設だけでなく、壮大な景色の中で斬新な建築物や考えさせられる芸術を体験することができます。選ばれた道路は、海岸やフィヨルド、山や滝など、ユニークな自然の景観の中を走っており、幹線道路に代わるものとして位置づけられています。観光産業における価値創造を支援するだけでなく、この取り組みにより、あまり知られていないさまざまな地域が、探索し、体験し、楽しむことができるようになりました。2022年、スノヘッタが設計したTraelvikosenは、新しいシーニック・ルート・プロジェクトシリーズの一部としてオープンする11の新しい建築プロジェクトのひとつです。

トーマス・へザウィックが、2022年にTEDで行った講演「退屈な建築の台頭と、人間味あふれる建築の事例」の動画(英語字幕付)

トーマス・へザウィックが、2022年にTEDで行った講演「退屈な建築の台頭と、人間味あふれる建築の事例(The Rise of Boring Architecture — and the Case for Radically Human Buildings)」の動画です。英語字幕付です。

(翻訳)
ビルの凸凹はどこへ行ったのか?都市建築はいつからこんなに退屈になったのでしょうか。デザイナー、トーマス・ヘザウィックは、なぜ都市には刺激的な建築が必要なのか、単調な都市生活から抜け出す方法を提案します。──そして、何世紀にもわたって人々に愛され続ける、魂のこもった建築物で満たされた都市のヴィジョンを提示します。

(原文)
Where did all the lumps and bumps on buildings go? When did city architecture become so … dull? Here to talk about why cities need inspiring architecture, designer Thomas Heatherwick offers a path out of the doldrums of urban monotony — and a vision of cities filled with soulful buildings that people cherish for centuries.

菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京・六本木の、ルイ・ヴィトンのギフトショップをレポート。世界巡回の展示の併設ギフトショップ。“その土地らしさ”の具現化を目指し、東京の都市構造に注目して抽象的要素で迷路性のある空間を構築。吹抜を活かして視点による見え方の変化も意図
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京・六本木の、ルイ・ヴィトンのギフトショップをレポート。世界巡回の展示の併設ギフトショップ。“その土地らしさ”の具現化を目指し、東京の都市構造に注目して抽象的要素で迷路性のある空間を構築。吹抜を活かして視点による見え方の変化も意図 photo©architecturephoto
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京・六本木の、ルイ・ヴィトンのギフトショップをレポート。世界巡回の展示の併設ギフトショップ。“その土地らしさ”の具現化を目指し、東京の都市構造に注目して抽象的要素で迷路性のある空間を構築。吹抜を活かして視点による見え方の変化も意図 photo©architecturephoto
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京・六本木の、ルイ・ヴィトンのギフトショップをレポート。世界巡回の展示の併設ギフトショップ。“その土地らしさ”の具現化を目指し、東京の都市構造に注目して抽象的要素で迷路性のある空間を構築。吹抜を活かして視点による見え方の変化も意図 photo©architecturephoto

菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所が設計した、東京・六本木の、ルイ・ヴィトンのギフトショップをレポートします。
このショップは、ルイ・ヴィトンの展覧会「SEE LV展」に併設されるものです。ギフトショップの会場は、東京ミッドタウンガレリア B1 アトリウムで、入場無料です。会期は、2022年7月8日~8月21日(日)、入場無料です。アーキテクチャーフォトでは、2021年に菅原が手掛けたルイ・ヴィトンのポップアップストアもレポートしています。

以下、アーキテクチャーフォトによるレポートです

ルイ・ヴィトンの巡回展「SEE LV」が東京・六本木で始まる。この展覧会は、2020年にスタートし、2021年、2022年と世界の主要都市を経て、このたび四番目の開催地として東京に巡回する。

この展覧会の開催を記念し、会期中にオープンするギフトショップを、菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所が手掛けた。菅原は過去にも、2021年に原宿で開催された「LOUIS VUITTON &」に併設するポップアップストアの設計を手掛けている。本作品は、菅原がルイ・ヴィトンと協業した2番目の建築というわけだ。

内覧会時に菅原に話を聞く機会を得た。
このギフトショップの設計にあたり、ルイ・ヴィトンは、「ローカル、その土地らしさ」を求めたのだと言う。菅原は、その要望に応えるために、東京の都市構造に注目したと語る。
それは、ヨーロッパの幾何学的な規則が見える都市とは異なり、高層ビルと低層建築が混在し、異文化が縦横無尽にストリートでつながる東京の街の在り方である。

この都市構造をインスピレーション源として、「TOKYO URBAN NETWORK」をテーマに設定。それを、展覧会のテーマカラーと関連づけた抽象的なヴォリュームの組み合わせで、建築空間として表現した。

実際に店舗の中を歩き回ってみると、交錯する軸線と斜めの壁により、並べられた商品や行きかう人々が見え隠れする。それは、角を曲がると急に違う視界が開けるような、東京の街中の路地を歩く楽しく驚きのある感覚と重なる。

また、会場となっているアトリウムの3層吹き抜けの気積を活かし、多面体のヴォリュームを上空に浮かせている。
この存在があることで、鑑賞者のいる階により空間の見え方に変化が生まれる。

上階部分から会場を見下ろすと、空間全体を把握する事ができ、ピンク色の三角形を床全体に散りばめたような楽しげな風景を目にすることができる。
同時に、クライアントからのオーダーのひとつであったQRコードの使用から発展した床のパターンがひときわ目を引く。同様のパターンが浮遊する多面体の一部やブースの屋根にも施されており、それらが床と重なることで錯視的な効果を生む。

中原崇志が会場構成を手掛けた、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「2121年 Futures In-Sight」。作家達の“視座”や“洞察”を展示。言葉と物を等価に扱う事を目指して、雑誌が三次元に立ち上がった様な空間を構築。言葉を立体化し鑑賞者が直感的に捉えられる空間体験を作る
中原崇志が会場構成を手掛けた、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「2121年 Futures In-Sight」。作家達の“視座”や“洞察”を展示。言葉と物を等価に扱う事を目指して、雑誌が三次元に立ち上がった様な空間を構築。言葉を立体化し鑑賞者が直感的に捉えられる空間体験を作る photo©神宮巨樹
中原崇志が会場構成を手掛けた、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「2121年 Futures In-Sight」。作家達の“視座”や“洞察”を展示。言葉と物を等価に扱う事を目指して、雑誌が三次元に立ち上がった様な空間を構築。言葉を立体化し鑑賞者が直感的に捉えられる空間体験を作る photo©神宮巨樹
中原崇志が会場構成を手掛けた、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「2121年 Futures In-Sight」。作家達の“視座”や“洞察”を展示。言葉と物を等価に扱う事を目指して、雑誌が三次元に立ち上がった様な空間を構築。言葉を立体化し鑑賞者が直感的に捉えられる空間体験を作る photo©神宮巨樹

中原崇志が会場構成を手掛けた、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「2121年 Futures In-Sight」です(会期は既に終了しています)
作家達の“視座”や“洞察”が展示されました。建築家は、言葉と物を等価に扱う事を目指して、雑誌が三次元に立ち上がった様な空間を構築しました。それは、言葉を立体化し鑑賞者が直感的に捉えられる空間体験を作る事を意図した為でした。展覧会の公式ページはこちら

デザインを通じてさまざまなできごとやものごとについて考え、世界に向けて発信する活動を行う21_21 DESIGN SIGHTにて開催された「2121年 Futures In-Sight」展。展覧会ディレクターは編集者の松島倫明。国内外の多彩な分野で活躍する72組が作家として参加した。

建築家によるテキストより

参加作家は、まず、展覧会オリジナルツール「Future Compass」(未来の羅針盤)から選んだ「言葉」をつなげ、未来を考える上での自身の「問い」を導き出すことから始め、自身の専門領域や生活哲学に基づきながら形にした「インサイト(視座・洞察)」を、問いとともに展示した。作家により「インサイト」は言葉やモノと様々であった。

たったひとつの未来を予測するのではなく、「『未来を考える行為』を考えること」を目的とした本展では、展示作品として言葉もモノ(立体物としての作品)も等価に扱うという理念を掲げた。そのため会場では、言葉を立体的に表現し、鑑賞者が言葉を直感的に感じ、後にじっくりと読んでみる、という空間体験を作り出すことを試みた。

建築家によるテキストより

雑誌の誌面が三次元的に立ち上がるような空間を目指し、壁面や柱形の什器には大きく言葉をデザインし、言葉の立体感・重層感を表現した。

建築家によるテキストより
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Woven Screen Office」。ビルの一層を小規模事務所とする計画。交流活性化・生産性向上・創造的体験を目指して、地域の伝統を参照した“中空ブロック壁”が空間を分節しつつ接続する構成を考案。現代と地場の技術を組合せ製作
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Woven Screen Office」。ビルの一層を小規模事務所とする計画。交流活性化・生産性向上・創造的体験を目指して、地域の伝統を参照した“中空ブロック壁”が空間を分節しつつ接続する構成を考案。現代と地場の技術を組合せ製作 photo©Trieu Chien
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Woven Screen Office」。ビルの一層を小規模事務所とする計画。交流活性化・生産性向上・創造的体験を目指して、地域の伝統を参照した“中空ブロック壁”が空間を分節しつつ接続する構成を考案。現代と地場の技術を組合せ製作 photo©Trieu Chien
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Woven Screen Office」。ビルの一層を小規模事務所とする計画。交流活性化・生産性向上・創造的体験を目指して、地域の伝統を参照した“中空ブロック壁”が空間を分節しつつ接続する構成を考案。現代と地場の技術を組合せ製作 photo©Trieu Chien

丹羽隆志アーキテクツが設計した、ベトナム・ハノイの「Woven Screen Office」です。
ビルの一層を小規模事務所とする計画です。建築家は、交流活性化・生産性向上・創造的体験を目指して、地域の伝統を参照した“中空ブロック壁”が空間を分節しつつ接続する構成を考案しました。また、このブロックは、現代と地場の技術を組合せ製作されました。

ベトナム・ハノイにおける、約25名のスタッフのためのオフィスのリノベーションプロジェクトである。
既存の建物はもともと3つの異なるビルを統合したもので、これまでは4つの異なる部署が各建物の各階に散在していた。そのため、物理的な行き来の不便と社内の結束不足、部署間の連携力の弱さなどが問題となっていた。

建築家によるテキストより

新しいオフィスでは、3つのゴールを設定した。コミュニケーションを活発化させることで、社内の連帯感を高めること。各人の生産性の向上と集団のシナジー効果を発揮すること。そして魅力的な空間によって毎日の仕事を楽しみ、クリエイティブに過ごしてもらうことである。

これらを可能にするため、建物を水平につなげ、オープンなフリーアドレスオフィスとして、「オープンと同時にクローズド、パブリックでありながらプライベート」な空間を実現した。円弧が連なる平面レイアウトをつくり、中空のコンクリートブロックスクリーンによって創造的な働く場をつくる計画である。

建築家によるテキストより

ベトナムでは高温多湿な温熱環境に対応するため、伝統的に穴あきブロックやレンガの透かし積みが建物のファサードに使われてきた。これらは物理的な環境を調整しつつ、都市の中で住居同士の適度な距離感を保つことに貢献している。

本プロジェクトでは人と人とを適度な距離感でつなぐ設計のコンセプトとした。曲線を使ったプランに加えて、中空のスクリーン壁のもつ社会性に着目した“Woven Screen”を開発した。この現代の穴あきブロックによる空間の分節と接続、表面の波打つ3次元の曲面は特別な経験を生み出し、開きながら閉じる、プライベートでありつつパブリックな空間をつくり出す。

建築家によるテキストより
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介コンセプトイメージ
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介ピロティ

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定しています。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介します。

国際交流基金は、2023年5月20日(土)から11月26日(日)にかけて、イタリア・ヴェネチアにおいて開催される「第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館展示を主催します。このたび、展覧会概要が決定しましたので、 お知らせいたします。つきましては、貴媒体でのご紹介やご取材を何卒よろしくお願い申し上げます。

リリーステキストより

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館 概要
タイトル:愛される建築を目指して(英題:Architecture, a place of mind)
主催/コミッショナー: 国際交流基金
キュレーター:大西麻貴(建築家、一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希 / o+h 共同主宰)
副キュレーター:百田有希(建築家、一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希 / o+h 共同主宰)
出展メンバー:
森山茜(テキスタイルデザイナー・アーティスト)
水野太史(建築家、水野製陶園ラボ代表)
dot architects(建築家)
高野ユリカ(写真家)
原田祐馬(デザイナー、UMA/design farm代表)
多田智美(編集者、MUESUM代表)

リリーステキストより

指名コンペに参加していた6名と展覧会テーマはこちら。

以下に、提案書の内容と計画案の画像、キュレーターステートメントを掲載します。

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図 photo©志摩大輔

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」です。
新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画されました。建築家は、第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案しました。また、仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら

「NEW AUCTION」は、従来のオークションの概念に縛られずに新しい体験や価値を提供することを目指して設立された、東京・原宿エリアを拠点とするオークションハウスである。

今回の計画では、彼らのオークションフローの中で行われる作品のビューイングスペースを、オフィス機能と併せて設計することになった。

建築家によるテキストより

計画地は、ビルの屋外階段を下ってすぐそばにある約30坪の地下空間である。ここへ、出品前のアートの保管、そしてオークション開催前に実物を確認してもらうための作品展示、商談などの機能に対応できるスペースが求められた。

建築家によるテキストより

私たちはまずはじめに、階段を降りてこの場所の第一印象を決めるファサードを改修することを考えた。具体的には、共用部に面した壁を可能な限りガラス面として開放し、大きなL字型のウィンドウとして整え直している。さらに黒いフレームでこの開口部を縁取り、白を基調とした内部とコントラストをつけた。

建築家によるテキストより
田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る
田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る photo©田付龍吉
田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る photo©田付龍吉
田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る photo©田付龍吉

田付龍吉 / DesignTeam。が設計した、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」です。
一般的な3LDKを単身の施主の為に改修する計画です。建築家は、必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案しました。また、場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る事も意図されました。

築40年のマンションの一室をリノベーションする依頼を受けた。

RC6階建ての5階に位置する大きめのテラスを持つ住居で、既存の間取りは、日本の多くの、このサイズのマンション同様、部屋数を確保することを最優先にしたような3LDKだった。

クライアントの今の生活では1LDKしか必要にならないことから、開放的で、家の中を緩く行き来できるような回遊性のある動線をつくることからデザインを始めた。

建築家によるテキストより

平面的にはLDKと寝室に面して大きなテラスがあり、テラスを外部リビングとして計画することで、テラスを介してLDK→テラス→寝室→LDKという回遊動線をつくった。それに加えて、寝室から玄関への動線を通すことで、もう一つの回遊動線(寝室→玄関→LDK→寝室)をつくり、LDKと寝室を共有する二つの回遊動線ができあがる。
家に回遊動線が2つもあることで、すべての空間を緩くつなぎ、好きなように行き来できる空間の連続としての住空間をつくりだしている。

建築家によるテキストより

また、建具の詳細を部屋や収納ごとに用途や場所に合わせてデザインし、大きさもあえて変えることとした。
伝統的な茶室の建具が、茶道口、給仕口、躙口、貴人口など異なる寸法や異なる意匠を持たせているように、建具は扉を開けるという特別な瞬間に立ち会う装置であり、小さな面積に様々な異なる空間を詰め込んだ茶室において、その空間ごとの表現を見事につくりだしていると言える。

建築家によるテキストより
小林玲子 / kitokino architectureと野海彩樹建築設計舎による、愛知の「安城の住宅」。郊外の住宅街に計画。敷地内で完結しない住居を目指して、周囲のスケールと連続し隣接する畑に開く“屋根”や風景を内部に取り込む“窪み”を考案。見慣れた景色の魅力発見の契機となる事も目指す
小林玲子 / kitokino architectureと野海彩樹建築設計舎による、愛知の「安城の住宅」。郊外の住宅街に計画。敷地内で完結しない住居を目指して、周囲のスケールと連続し隣接する畑に開く“屋根”や風景を内部に取り込む“窪み”を考案。見慣れた景色の魅力発見の契機となる事も目指す photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio
小林玲子 / kitokino architectureと野海彩樹建築設計舎による、愛知の「安城の住宅」。郊外の住宅街に計画。敷地内で完結しない住居を目指して、周囲のスケールと連続し隣接する畑に開く“屋根”や風景を内部に取り込む“窪み”を考案。見慣れた景色の魅力発見の契機となる事も目指す photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio
小林玲子 / kitokino architectureと野海彩樹建築設計舎による、愛知の「安城の住宅」。郊外の住宅街に計画。敷地内で完結しない住居を目指して、周囲のスケールと連続し隣接する畑に開く“屋根”や風景を内部に取り込む“窪み”を考案。見慣れた景色の魅力発見の契機となる事も目指す photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio

小林玲子 / kitokino architectureと野海彩樹建築設計舎が設計した、愛知の「安城の住宅」です。
郊外の住宅街に計画されました。建築家は、敷地内で完結しない住居を目指して、周囲のスケールと連続し隣接する畑に開く“屋根”や風景を内部に取り込む“窪み”を考案しました。そして、見慣れた景色の魅力発見の契機となる事も目指しました。

敷地は郊外の住宅地。夫婦2人+子供3人のための住宅である。
さほど広くない敷地であるため、外部との連続性や関係性に配慮することで、敷地内で完結しない住まいとなることを目指した。

建築家によるテキストより

敷地の周囲には低層住宅と田畑、北側には3階建ての集合住宅がある。屋根の高さは、まちのスケール感に合わせて北東の道路側で高く設定し、隣地戸建住宅への圧迫感がないように南西に向かって下げていく。結果として、南東に広がる田畑へ伸びやかに開くような屋根の形状となった。

建築家によるテキストより

この住まいは、耐震等級3同等の耐震壁を要し、かつ、低炭素認定住宅を取得するために、開口部の量、大きさは限定されている。そこで、外形を窪ませ、「窪み(くぼみ)」の部分に開口部を設けることで、印象的に外部を引き込む形状とする。

「窪み」により室内に景色や風が引き込まることで、部分的に外部に近い場所が生まれ、内部を東西に移動する際に気分を切り替えるスペースとして機能する。結果、外から見た佇まいとしては、「窪み」がボリュームを分節する役割を果たし、南面ではスケール感をやわらげ、北面では緑道の背景にリズムを与える。

建築家によるテキストより
古野善昭 / エフプランと神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道の生花店「ナカイフローリスト」。人通りのある場の老舗花店の建替。環境との関係を考慮し、街の中心部に向けたショーウィンドウにもなる隅切りの開口部を考案。外観を特徴づける家型を内部でも展開して“看板建築”の拡張も意図
古野善昭 / エフプランと神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道の生花店「ナカイフローリスト」。人通りのある場の老舗花店の建替。環境との関係を考慮し、街の中心部に向けたショーウィンドウにもなる隅切りの開口部を考案。外観を特徴づける家型を内部でも展開して“看板建築”の拡張も意図 photo©佐々木育弥
古野善昭 / エフプランと神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道の生花店「ナカイフローリスト」。人通りのある場の老舗花店の建替。環境との関係を考慮し、街の中心部に向けたショーウィンドウにもなる隅切りの開口部を考案。外観を特徴づける家型を内部でも展開して“看板建築”の拡張も意図 photo©佐々木育弥
古野善昭 / エフプランと神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道の生花店「ナカイフローリスト」。人通りのある場の老舗花店の建替。環境との関係を考慮し、街の中心部に向けたショーウィンドウにもなる隅切りの開口部を考案。外観を特徴づける家型を内部でも展開して“看板建築”の拡張も意図 photo©佐々木育弥

古野善昭 / エフプラン神谷幸治 / Qukan空間工作所が設計した、北海道・夕張郡の生花店「ナカイフローリスト」です。
人通りのある場の老舗花店の建替計画です。建築家は、環境との関係を考慮し、街の中心部に向けたショーウィンドウにもなる隅切りの開口部を考案しました。そして、外観を特徴づける家型を内部でも展開して“看板建築”の拡張も意図しました。店舗の公式サイトはこちら

北海道夕張郡栗山町の老舗の花屋の建て替えの計画である。

町の主要な道路である中央通に面し南大通りとの交差点が近く商店街からは多少離れているものの役場や小学校が近く比較的人通りが多い場所である。

建築家によるテキストより

平面計画は作業場の配置からスタートした。木造かつプレカットで可能な範囲の梁せいで取れる7m×8mの1層の無柱空間を道路面から奥になる東側に配置し、西の道路側に残りの売場とアレンジメント教室や売場の一部となる様な多目的スペースを設けた2層の建物としている。

建築家によるテキストより

半階上がった階段踊場にも売場スペースを設け2階への空間の連続性を保ちつつ、北西部分に隅切られた2層に及ぶ壁に開口を設ける事で街の中心部である北西側に向けてのショーウィンドウとした。売場部分は土壁や無垢材を利用した什器を用いてオーセンティックな内装としつつも曲線を使った什器を併用する事で変化を与えている。壁は白を基調とし花や植栽のキャンバスとなる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 坂茂建築設計が、秘書および設計スタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、秘書および設計スタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、秘書および設計スタッフを募集中SWATCH HEADQUARTER / photo©Didier Boy de la Tour

坂茂建築設計の、秘書および設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

坂茂建築設計では秘書および設計スタッフを募集します。

坂茂建築設計は、東京、パリ、ニューヨークに事務所を置き、国内外において、住宅・美術館等の文化施設・教育施設・商業施設など様々なプロジェクトを実現して参りました。現在も、材料、構造、空間の革新を追求した様々なプロジェクトが進行中です。

この度、東京事務所では、秘書1名、設計スタッフを若干名募集いたします。好奇心旺盛に取り組める方を歓迎します。

篠原一男による「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了。1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物
篠原一男による「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了。1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物移築後の様子 / Umbrella House, Vitra Campus, June 2022 ©Vitra, photo: Dejan Jovanovic
篠原一男による「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了。1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物移築後の様子 / Umbrella House, Vitra Campus, June 2022 ©Vitra, photo: Dejan Jovanovic
篠原一男による「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了。1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物移築後の様子 / Umbrella House, Vitra Campus, June 2022 ©Vitra, photo: Dejan Jovanovic

篠原一男が設計した「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了しています。
1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承しました。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物となりました。
※2022年7月5日に日本語のテキストを追加しました

こちらは日本語版のリリーステキスト

篠原一男(1925-2006)は、丹下健三並び、20世紀後半に活躍したもっとも重要な日本の建築家の一人です。伊東豊雄や妹島和世など次世代の建築家にも大きな影響を与えた存在であるにも関わらず、国際的な知名度は決して高くありません。1961年東京の地に建設された、篠原一男独自のスタイルが確立された最初の建築とも言われる初期の名作住宅「から傘の家」が、数奇な運命を経て、ドイツのヴァイル・アム・ラインに位置する「ヴィトラキャンパス」に移築・再建されました。

「から傘の家」はその名前の通り、まるで傘のような特徴的な屋根の下、小さな家族が生活するには十分な空間をもつ正方形平面の木造住宅です。篠原一男は、日本の伝統的な民家や寺院といったヴァナキュラー建築に見られる要素を住宅建築に応用しました。例えば、「から傘の家」のピラミッドのような屋根は、かつては寺院などの仏教建築でしか見られないものでした。同時に、立面を構成する「繊維セメント板」のように、シンプルかつ比較的安価な素材をあえて使用しています。から傘の家の出現は、日本建築史における1960年代の衝撃的なできごとのひとつでした。

から傘の家は、前居住者の移転と継承への希望、東京都計画道路に本住宅がかかること等の諸事情を背景に、一般社団法人住宅遺産トラストを介し、偶然の幸福なる出会いからスイスの家具メーカーであるヴィトラが継承し、移築・保存することになりました。柱と梁の構造による木造建造物は、2020年の夏に解体され、部材ごとに分割されました。使用されていた檜、杉、米松の木材は、その他の部品、材料とともに梱包され、海を渡りヴァイル・アム・ラインへと移送されました。解体、移送、移築、修復、再建まで、篠原一男のアーカイブを管理する東京工業大学の全面的な指示とサポートのもと、2021年9月に始まった再建工事は2022年6月、ついに完成を迎えました。

篠原一男は自身の作品をつの4様式に分類し、それぞれの様式において異なる問題に挑戦しました。1961年、東京都練馬区の住宅地に建設された「から傘の家」は、第1の様式における作品の中でもっとも小さく、現存する住宅作品の一つです。約55㎡の床面積に対して、キッチンとダイニング、リビングルーム、浴室・トイレ、そして寝室として使われた半畳の15枚を設置した伝統的な和室が納められています。畳の部屋の天井はフラットで、床はリビングよりも少し高くなっており、5枚の襖で仕切られていました。この襖に描かれた襖絵は、舞台芸術家・朝倉摂との共同によるものです。傘状の扇垂木の天井は空間をより大きく見せます。和室と屋根の間のロフトのような空間は収納スペースとして機能し、昇降のための梯子がかけられていました。また、オリジナルの家具は篠原一男と家具デザイナー・白石勝彦の共同によるものです。ヴィトラキャンパスでは、オリジナルの家具と復刻した家具の双方を組み合わせ、当時を再現しています。

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we+と山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、マレーシアの知育施設「TOY8」。商業モール内の知育施設の計画。理念の“多面的な才能を発掘し育てる”の具現化を目指して、動きのある造作家具やカラフルな図案で満ちた空間を考案。地域植物を参照した入口トンネルは来訪者を誘引
we+と山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、マレーシアの知育施設「TOY8」。商業モール内の知育施設の計画。理念の“多面的な才能を発掘し育てる”の具現化を目指して、動きのある造作家具やカラフルな図案で満ちた空間を考案。地域植物を参照した入口トンネルは来訪者を誘引 photo©Lawrence Choo
we+と山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、マレーシアの知育施設「TOY8」。商業モール内の知育施設の計画。理念の“多面的な才能を発掘し育てる”の具現化を目指して、動きのある造作家具やカラフルな図案で満ちた空間を考案。地域植物を参照した入口トンネルは来訪者を誘引 photo©Lawrence Choo
we+と山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、マレーシアの知育施設「TOY8」。商業モール内の知育施設の計画。理念の“多面的な才能を発掘し育てる”の具現化を目指して、動きのある造作家具やカラフルな図案で満ちた空間を考案。地域植物を参照した入口トンネルは来訪者を誘引 photo©Lawrence Choo

we+山家明 / マウンテンハウスアーキテクツが設計した、マレーシア・クアラルンプールの知育施設「TOY8」です。
商業モール内に計画されました。デザイナーと建築家は、理念の“多面的な才能を発掘し育てる”の具現化を目指して、動きのある造作家具やカラフルな図案で満ちた空間を考案しました。そして、地域植物を参照した入口トンネルは来訪者を誘引します。施設の公式サイトはこちら

マレーシアのショッピングモール内の知育施設の内装デザイン。
TOY8の理念である“多面的な才能を発掘し育てる”をキーワードに型にはまらない自由な遊び場となるようデザインした。

建築家によるテキストより

細く奥行きのあるエントランスには、マレーシアの代表的な植物“パンダンリーフ”の断面から着想を得たミラーのトンネルを計画。門型を15°づつ傾けることで、植物の自然なねじれを感じさせる。正面の壁面には、大きな“TOY8”のロゴを配し、アナモルフォーシス効果を利用することで、利用者を奥へと誘引するデザインとした。

建築家によるテキストより

トンネルを抜けた先のフリーエリアでは、スケルトンの状態を利用し、開放感を演出するとともに、色やグラフィックを配することで、都市の遊び場を表現した。造作の家具や、柱周りのベンチの造形は、単純な形を利用しながらも動きを持たせることで物の多面的な見方を表現した。

有料ゾーンとなるプレイエリアの入り口には、空間の切り替えとなる門型を設置し、さらに高揚感が得られる計画とした。

建築家によるテキストより
宮本雅士建築設計による、東京・品川区の集合住宅「フタバソウ」。住居兼事務所の使用も想定した計画。地域や住人に愛着の醸成を求めて、交流を生む“小路”の在り方を継承する空間を考案。全体ヴォリュームを住戸単位に分節し環境調和や“家”としての愛着向上も意図
宮本雅士建築設計による、東京・品川区の集合住宅「フタバソウ」。住居兼事務所の使用も想定した計画。地域や住人に愛着の醸成を求めて、交流を生む“小路”の在り方を継承する空間を考案。全体ヴォリュームを住戸単位に分節し環境調和や“家”としての愛着向上も意図 photo©濱崎泰弘
宮本雅士建築設計による、東京・品川区の集合住宅「フタバソウ」。住居兼事務所の使用も想定した計画。地域や住人に愛着の醸成を求めて、交流を生む“小路”の在り方を継承する空間を考案。全体ヴォリュームを住戸単位に分節し環境調和や“家”としての愛着向上も意図 photo©鯉谷ヨシヒロ
宮本雅士建築設計による、東京・品川区の集合住宅「フタバソウ」。住居兼事務所の使用も想定した計画。地域や住人に愛着の醸成を求めて、交流を生む“小路”の在り方を継承する空間を考案。全体ヴォリュームを住戸単位に分節し環境調和や“家”としての愛着向上も意図Unit 301 photo©濱崎泰弘

宮本雅士建築設計 / mmarが設計した、東京・品川区の集合住宅「フタバソウ」です。
住居兼事務所の使用も想定した計画です。建築家は、地域や住人に愛着の醸成を求めて、交流を生む“小路”の在り方を継承する空間を考案しました。また、全体ヴォリュームを住戸単位に分節し環境調和や“家”としての愛着向上も意図されました。

2019年春から計画、2021年秋に竣工となった6戸で構成される集合住宅。
地元に親しまれる神社や商店街があり、落ち着いた住宅街の小路に隣接する。

建築家によるテキストより

「住・働 空間」をプログラムとし、自宅兼事務所を要する人、恋人、兄弟、友人、1~2人暮らしを想定。同時に「その土地や住人にとって愛着が湧く居心地の良い空間とは何か」を追求した。近隣住人と新規住人との交わりとなる小路との繋がりを考察し、光・風・人がつながり、小路の習慣を継承する居住空間である。

建築家によるテキストより

建物のボリュームを計画するにあたり、ボリュームを分節し、6戸のモジュールで構成することで、ヒューマンスケールの実現を図った。フタバソウは、柔らかな粘土や羊羹が一切れずつ積み重なるように敷地に配列され、RCの無機質さを消し、近隣の家との調和を図っている。その一切れが、1戸となり、ひとつの「家」としての役割を担うように構成される。1戸を、部屋(ROOM)ではなく、家(HOME)という認識に変えることで、愛着が湧くのではないかと考えた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 OMAとNAPで経験を積んだ中本剛志と田中裕一が主宰する「STUDIO YY」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
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OMAとNAPで経験を積んだ中本剛志と田中裕一が主宰する「STUDIO YY」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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STUDIO YYでは業務拡大に伴い、経験者と既卒の設計スタッフを募集します。

【STUDIO YYってどんな事務所?】
STUDIO YYはOMAとNAP建築設計事務所出身者の中本と田中によって2015年に設立された設計事務所です。
進行中のプロジェクトを含め、マンションの一室のリノベーションから個人住宅や飲食店、こども園、オフィスビル、道の駅、3万平米超えの海外物件まで多岐にわたるスケールのプロジェクトを国内外で展開しています。
2020年から公共のプロポーザルにも積極的に参加しており、現在までに4度最優秀案に選定され、日本各地でプロジェクトを進めています。

【STUDIO YYはどんな建築を作るの?】
STUDIO YYの建築には決まった建築のスタイルはありません。
我々が重視しているのは、その場所の自然や文化を人々が感じられる建築を作ることです。その土地の風景、文化や歴史を丁寧に読み込み、その場所だけにしかできない建築となるように。さらに、公共の物件を手がけるようになり、地域の魅力を発掘し、観光や持続可能な地域づくりにつながる大切さを学び、そこに住む方々や利用者に寄り添った建築を作るように心掛けています。
また、これからの地球環境を考え、地産地消の建築を謳い、地場の素材を積極的に採用し、CLTと伝統建築を掛け合わせた建築や世界初となる木造吊り構造の建築など、今までにない建築をつくる挑戦を行っている設計事務所です。

【STUDIO YYでは、どんな業務をするの?】
特定の業務に特化されることはありません。新しいプロジェクトやコンペが始まれば、代表の中本や田中も含めて事務所総出で案出しをします。模型や3Dを使ったスタディ、BIMやCADを使った設計業務、CG作成やスケッチ、プレゼン業務など多種多様な業務内容を各々の特技を活かしながら、みんなで協力して進めます。STUDIO YYに在籍することで、多岐にわたる技術を身につけることができます。

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