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山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」
山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」 photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」 photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」 photo©川辺明伸

山田誠一建築設計事務所が設計した、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」です。

旧東海道.JRと私鉄.さび付いた鉄橋.川石でつくられた塀.路地.階段.古い寺院.大きな工場.新しい住宅群.高速道路の高架.街を囲む山々.天気の良い日にだけ見える富士山.

静岡県島田市金谷地区の高台にある敷地からは、街の古い部分と新しい部分、地形を貫くように流れる大井川、変わらない遠景を一望することができる.良くも悪くも時間を掛けて混ざり合い形成された街という塊を、ひとつの風景として感じられることは純粋に素晴らしい.

建築家によるテキストより

計画地は道路からひな壇上に傾斜した土地で、地形に合わせてうねるように積まれた川石の塀によって形成されている.北側へ開かれた丘陵地のため台風や強風などの被害が比較的多く、設計中にも屋根や外壁を損傷した建物が散見された.土地にはもともと古い家屋が建っていたこともあり、平地部については安定していたが、石塀を調査してみると土留めとしての構造耐力は期待できなかった.石塀を安全なものにつくり替えたり、敷地全体を造成するには予算の問題とともにこの場所の魅力を削ぐことになってしまう.

建築家によるテキストより

そこで、蜘蛛が糸をつかって様々な場所に巣を張るように、敷地条件をほぼそのまま引き受けつつ、単一の木材によって風景を編み込む住まいを考えた.

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行中。計画案と現場の様子を紹介
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行中。計画案と現場の様子を紹介
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行中。計画案と現場の様子を紹介

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行しています。ここでは、計画案と現場の様子を紹介します。

以下は建築家によるテキストの要約・抜粋です

「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設工事が進んでいます。格子状の屋根キャノピーの鉄骨構造は、現在、4つのうち2つが設置されています。

世界で最もダイナミックな地域の一つにあり、現代的な創造性のハブとして設計された「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」は、、金湾地区の西部エコロジーニュータウンの中心に位置しており、珠海空港都市間鉄道が、珠海市中心部、空港、恒琴地区、広州、深セン、マカオ、香港をインターチェンジで直結しています。

1200席の大劇場、500席の多機能ホール、科学センター、美術館の4つの異なる文化施設が統合されており、センター内の各施設はそれぞれ独自の特徴を持っており、来場者に最も魅力的な体験を提供します。

左右対称に配置された2つの大きな会場と2つの小さな会場は、中央の広場で結ばれており、4つの文化施設のそれぞれに共通の外部ホワイエとしての役割を果たしています。この中庭に面したガラス張りの壁は、それぞれの会場の個性や特徴を知ることができます。大劇場と美術館は素材感が非常に明るいのに対し、多機能ホールと科学館は素材感がかなり暗い仕上げとなっています。

中国南部の上空を飛ぶ渡り鳥の逆V字型をイメージし、各会場を覆う格子状のスチールキャノピーは、反復、対称性、スケールの変化によって構成されています。屋根のすべてのビルディングモジュールは、自己支持性と自己安定性を持っています。モジュールを繰り返し使用することで、プレファブリケーション、プレアッセンブリー、モジュール構造の使用が最適化されます。

センターの特徴的な屋根の構造は、4つの建物の上にそびえ立つ網目状のシェルのネットワークの下で異なる会場を統合しています。相互に連結された橋と空洞は、センターの内部だけでなく、カフェ、レストラン、教育施設のある周辺の遊歩道まで見渡せる活気に満ちた公共の広場を定義しています。デザインは、すべての公共エリアの自然光を最適化し、接続性を高め、珠海の住民が昼夜を問わず楽しめる魅力的な市民空間を創造します。

歩道橋と階段が中央の空洞を通って各会場へとつながる屋上広場へは、スロープが来訪者を誘います。ガラス張りのファサードは透明性を提供し、その屋根の下にある公共の広場へのコミュニティを歓迎しています。センターの西側には、屋外の円形劇場があり、屋外でのパフォーマンスやアクティビティを楽しむことができます。

【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒等)、マネジメントスタッフ、コンサルスタッフを募集中
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・新卒等)、マネジメントスタッフ、コンサルスタッフを募集中
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山路哲生建築設計事務所の、設計スタッフ(経験者・新卒等)、マネジメントスタッフ、コンサルスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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山路哲生建築設計事務所では設計スタッフ・マネジメントスタッフを募集しています。

山路哲生建築設計事務所について

隈研吾建築都市設計事務所を経て2015年に設立した山路哲生が主宰する建築設計事務所です。近年開業された渋谷駅スクランブルスクエアや、中国を中心とした海外の大規模な開発に携わってきた一方、住宅やホテルの内装・家具、また小さな屋台の設計など幅広いスケールで設計をしております。住宅「恵比寿の家」が日本建築士会連合会賞で奨励賞を頂き、徐々に活動の広がりをみせる現在過渡期にあります。東京を中心とした活動から、地方、海外へと活動範囲が広がるこの機会に、一緒に計画に参加してくれる仲間を募集しています。

都市部では今注目されるベンチャー企業やディベロッパーとの協業が弊社のひとつの特徴となっています。現在建設中の銀座のオフィスビルでは解体以前から既存の建物を街に開放するアートイベントを開催し、その一連の活動において今年度のこれからの建築士賞を受賞しています。
今まさに大きく変わろうとしている産業構造の中で、建築によって実現されるものも建築が担う枠組みも変わり続けています。建築を軸にまちづくりから家具デザインまで携わることで業種間における不要な障壁を乗り越え、きめ細やかな社会をつくることを目標としています。達成すべき目的の為に同業、異業種関わらず、様々な業種の方とチームをつくり協働しています。

建築士としての経験・技術の習得ができるとともに、幅広い職種の方々と協働することができます。現在代表含めて6名(設計士5名、事務会計1名)の小規模な事務所ですので、実力に応じて早期にプロジェクトリーダーとして担当頂きます。各人の責任も大きいですが与えられる裁量も大きくなります。小規模だからこそ各人の個性を存分に発揮し、その挑戦と成長を共に楽しんでくれる気質・性格の方をお待ちしております。代表の山路は大学講師を兼務しており、人材育成や研究・開発にも力を注いでいます。
またオフィスを数事務所でシェアしているため日常的に10~20名程の設計スタッフが在席しています。普段から他事務所との交流が図れるので、風通しが良く、同年代のスタッフ同士で互いに切磋琢磨できる職場環境にあります。

現在進行中の設計プロジェクト
住宅、オフィスビル、ホテル、市場、200年古民家再生、商業施設、医療施設、公共施設、地方都市まちづくり、家具、事業開発コンサルなど

松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」
松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」 photo©楠瀬友将
松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」 photo©楠瀬友将
松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」 photo©楠瀬友将

松葉邦彦 / TYRANTが設計した、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」です。店舗の公式サイトはこちら

埼玉県熊谷市郊外の飲食や物販などの店舗が複数点在するにエリアに建てられた、アイウエアブランドJINSのロードサイド店舗です。約900㎡程度の敷地に新築店舗および16台分の駐車場を計画しました。

細長い長方形平面を持ち、外壁をグレー塗装のレッドシダー下見板貼りで仕上げた重量感のある建物を地盤面から400mm程度浮かせて敷地東側に配置し、残りを駐車場区画等としています。

建物を浮かせたことによって生じた地盤面と出入口との高低差は、スロープを設けることで解消しました。また、中庭のサルスベリの木をあえてスロープ側にはみ出すように植えることで、店内へのアプローチをより豊かな体験にしています。

建築家によるテキストより
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」 photo©阿野太一
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」 photo©阿野太一
齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」 photo©阿野太一

齋藤和哉建築設計事務所が設計した、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」です。施設の公式サイトはこちら

神社に詣でる参拝者のための休憩所である。

敷地にはもともと小さな休憩所が建っていて、それを増改築して再利用することも検討したが、神社が思い描く将来的な用途にそぐわないことや現行法規の条件を満たすのが難しいと判断し、建て替えることになった。

建築家によるテキストより

敷地の南側に牡丹園と丘を一体的に整備して庭園をつくる計画も同時に進んでおり、それと呼応できる建物にする必要もあった。また、駐車場から市道を歩かないと境内にたどり着けない参拝動線も整理した方が良いのではないかと現地を見た際に思った。

建築家によるテキストより

駐車場と鳥居を結ぶ円弧状の参道を新たに設けることで参拝者の流れをまとめつつ、庭園の方向へひろがりを持たせる平面形状とした。駐車場と鳥居とでは2.5mほどの高低差があるため、スロープと平場を組み合わせ、ゆるやかに両方をつなげている。参道は石と玉砂利と人工木の3つの道でできており、その両側に休憩棟と牡丹棟を配し、参拝者がたまれる空間をつくった。2つの切妻屋根を組み合わせた、大きな木トラスの屋根は参道をなぞるように少しずつ高さを上げながら参拝者を境内へと導いていく。

建築家によるテキストより
塩路優介 / シオジ事務所による、和歌山市の、戸建て住宅の改修「亀田さんの家」
塩路優介 / シオジ事務所による、和歌山市の、戸建て住宅の改修「亀田さんの家」 photo©大竹央祐
塩路優介 / シオジ事務所による、和歌山市の、戸建て住宅の改修「亀田さんの家」 photo©大竹央祐

塩路優介 / シオジ事務所が設計した、和歌山市の、戸建て住宅の改修「亀田さんの家」です。

築40年の戸建て住宅の改修プロジェクトである。

元はクライアントの実家であり、数年前にクライアント家族に引き継ぐこととなった。
引き継ぐ前は借家として貸していた時期もあり、数回のリフォームによって内装が更新され、40年が経過した面影はなくなっていた。

ただし、和室だけはそのままの雰囲気を残しリビングのような使い方をされていて、そこがこの家の中心のように思えた。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/1/25-1/31]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/1/25-1/31]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/1/25-1/31)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・加東市の住宅「南山ニュータウンの家」
  2. 大西亮+越膳博明+大本健太 / 乃村工藝社による、東京・品川区の、地域コミュニティー促進の機能を持つマンションギャラリー「Brillia品川南大井コミュニケーションサロンoooi」
  3. 神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsによる、愛知の住宅「House OS 3つ屋根の下」
  4. 石上純也の設計で2021年夏にオープンする山口のレストラン「maison owl」の施工風景をまとめた高クオリティな動画
  5. スノヘッタによる、フランス・パリの、新聞社ル・モンドの新社屋「Le Monde Group Headquarters」
  6. 小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダ・カンパラの商業施設「やま仙 / Yamasen Japanese Restaurant」
  7. 八木祐理子+高田一正 / PAN- PROJECTSと奥晴樹 / Haruki Oku Designによる、東京・南青山の店舗「The Playhouse」
  8. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc. + 横尾真 / OUVIによる、群馬・渋川市の住宅「中郷の家」
  9. 小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・宝塚市の住宅「ひな壇の家」
  10. 庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIによる、中国・上海市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「上海にある47平米の小さな住宅」
  11. 青木淳と品川雅俊の AS らによる、2021年3月にオープンする新しい「ルイ・ヴィトン銀座並木通り店」の写真
  12. 小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダ・ナンサナの寄宿舎「AU dormitory」
  13. 濱田慎太建築事務所による、神奈川・横浜市の、集合住宅の一住戸の改修「青木橋のマンション」
  14. 石上純也建築設計事務所による、神奈川・厚木市の「神奈川工科大学KAIT広場」
  15. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄の住宅「富里の家」の写真と図面
  16. 隈研吾による、東京・港区のテナントビル「MAXPLAN AZABU 10」の写真
  17. 中本尋之 / FATHOMによる、広島市の、カラー専門店「COLOR STAND」
  18. 元木大輔による論考「完成しない都市・建築・プロダクト」
  19. 高田博章建築設計による、東京・足立区の「保育園のあるコワーキングスペースつなぐ」
  20. 妹島和世に、経産官僚の須賀千鶴が話を聞いているインタビュー『日本の「境界ない」建築が世界に求められる理由』

妹島和世に、経産官僚の須賀千鶴が話を聞いているインタビュー『日本の「境界ない」建築が世界に求められる理由』

妹島和世に、経産官僚の須賀千鶴が話を聞いているインタビュー『日本の「境界ない」建築が世界に求められる理由』が、東洋経済オンラインに掲載されています。

元木大輔と連勇太朗によるトークセッションの動画。元木の書籍『工夫の連続』の刊行記念で2021年1月に行われたもの

元木大輔連勇太朗によるトークセッションの動画です。。元木の書籍『工夫の連続―ストレンジDIYマニュアル』の刊行記念で2021年1月21に行われたものです。

家具から建築、展示から都市ハックまで、あらゆるスケールや領域を横断しながら創作を続ける建築家・元木大輔による新著「工夫の連続―ストレンジDIYマニュアル」の刊行を記念し、@カマタが運営するKOCAからオンラインでお届けしたトークイベントです。

「ストレンジDIYマニュアル」という魅惑的かつ謎めいたタイトルがつけられた本書を紐解きながら、元木さんの創作の秘密に迫りました。ホストは@カマタ共同代表のひとり連(むらじ)が務めています。

村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリー。期間限定で宿泊料金は45万円
村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリー。期間限定で宿泊料金は45万円
村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリー。期間限定で宿泊料金は45万円
村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリー。期間限定で宿泊料金は45万円

アーティストの村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリーです。期間限定(2021年1月9日~2021年6月1日 ※予定)で宿泊料金は45万円に設定されています。

村上隆によるコメント

“僕が世界各国を巡って、ホテルで滞在するような生活を送り始めてから、ハイアット系に泊まるとき、エントランスから各部屋まで、ビッシリとアート作品が展示されてて「アートって、こういう文脈のニーズもあるんだなぁ。」と僕のやっているARTの文脈とはある意味違っていたので、へぇ〜っと感心していました。そんな世界にも、1度入ってみたいと思ったのですが、入り口が見つからず、手も足も出ませんでした。今回、こういう特別な機会を頂いて、こうしてホテルの一室に僕の作品を飾れることになって、長い間の夢が叶ってうれしいです。

リリースより
庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIによる、中国・上海市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「上海にある47平米の小さな住宅」
庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIによる、中国・上海市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「上海にある47平米の小さな住宅」 photo©長谷川健太
庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIによる、中国・上海市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「上海にある47平米の小さな住宅」 photo©長谷川健太

庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIが設計した、中国・上海市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「上海にある47平米の小さな住宅」です。

敷地は上海浦東、ショッピングセンターと地下鉄駅まで徒歩3分の立地である。
施主は上海人、夫婦と子供の3人家族
上海に購入したスケルトンのマンションはとても狭かったが新しい生活空間の可能性を求めて私に設計依頼してきた。以前は300平米の賃貸マンションに住んでいたが子供も大きくなりそろそろ家を出るのでコンパクトな生活にシフトしたいとのことだった。

建築家によるテキストより

住宅における豊かさとは何か?それは何に価値を置くかで感じ方は変化すると捉えている。
要は施主が感じられればそれが豊かなのではないかと思う、普遍的なものではない。
金を出せばほぼなんでも手に入る上海では価値観の創造が一番難しい。

かと言って広さ、豪華さ、ブランド品も豊かさのエレメントとしては決して否定は出来ない、でもそれがここでは限度がある。施主はこの狭小空間の中に漠然と豊かさと新しい高級感を感じられることを唯一の希望としてオーダーしてきた。

建築家によるテキストより

そこで一つの仮定としてデザイン言語の手数を増やした。余白をあまり作らないことにコンセプトを決定した。新しい空間配置で色々な住み方が誘発されますとか、そうゆうことではなく
きちんと好きなものをデザインして積み重ねる、個から全体を構築する手法である。

建築家によるテキストより

椅子の下に収納があったり、壁から机が出てきたり工夫が随所にあるのだけれども、とても大きな窓だったり無垢のテーブル、ルーバーの引き戸だったり豊かさを感じる言語の手数を増やし全てが説明可能な部分として設計した。もちろん施主が好きなものである。結局狭くても欲しいものは欲しいのよと、いい意味で諦めないデザインを実現したかった。

その手数を一つの世界観でまとめることで狭小の中に愛着と豊かさを感じることができるのではないかと。

建築家によるテキストより
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・宝塚市の住宅「ひな壇の家」
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・宝塚市の住宅「ひな壇の家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・宝塚市の住宅「ひな壇の家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・宝塚市の住宅「ひな壇の家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平

小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツが設計した、兵庫・宝塚市の住宅「ひな壇の家」です。

敷地は、1970年代前半にひな壇状に造成された阪神都市圏のベッドタウンにある。南斜面の眼下にパノラマが広がる地域は、南に開放的/北に閉鎖的な表情の家が連なっている。

住み手家族はともに教師の夫婦と小さな子ども二人で、向こう10年は規則正しい生活が続きそうであった。毎日「おはよう」「いってきます」を言って家を出ていきたい、という要望とともに、しかし、いずれは(そして今すぐにも時折)家族間でも距離をとりたい時があるだろうと考え、内部のみんな/ひとりを外部のおもて/うらの様子に重ね合わせていった。

建築家によるテキストより
青木淳と品川雅俊の AS らによる、2021年3月にオープンする新しい「ルイ・ヴィトン銀座並木通り店」の写真

青木淳と品川雅俊の AS らによる、2021年3月21日にオープンする新しい「ルイ・ヴィトン銀座並木通り店」の写真がtwitterに多数投稿されています。オープンに関する情報はこちらで。

高田博章建築設計による、東京・足立区の「保育園のあるコワーキングスペースつなぐ」
高田博章建築設計による、東京・足立区の「保育園のあるコワーキングスペースつなぐ」 photos©山口伊生人
高田博章建築設計による、東京・足立区の「保育園のあるコワーキングスペースつなぐ」 photos©山口伊生人
高田博章建築設計による、東京・足立区の「保育園のあるコワーキングスペースつなぐ」 photos©山口伊生人

高田博章建築設計が設計した、東京・足立区の「保育園のあるコワーキングスペースつなぐ」です。施設の公式サイトはこちら

住宅と商店が混在し、下町の雰囲気が残る地域にある、保育園を併設したコワーキングスペースです。

子育てと仕事を両立する方々を、ターゲットとした施設です。幼児を保育園に預けて働く、キッズスペースへ一時的に託児して打合せを行う、板の間で子守をしながら作業をする、放課後に子供達が宿題をするなど、多様なワークスタイルに対応しました。

建築家によるテキストより

長時間勤務する職種に保育の必要性があると判断されることで、在宅勤務の自営業者や、フリーランスは、保育園入園の優先順位が低くなり、待機児童問題で働けない母親が多いのが実情です。母親になったことで、社会参加が困難だと感じて、孤独や子育てに悩むことが、少なくありません。

建築家によるテキストより

保育園のお迎え後に、家事の負担を軽減できるよう、給食調理師が調理したお総菜の販売を行います。保護者同士が繋がり、孤立感を解消できるワークショップやイベントを開催します。これら様々なアクティビティが、同時多発的に行えるよう、既存建物の形状を活かしながら、くぼんだスペースを設けたり、可動間仕切り(木製建具)やカーテンを配置して、緩やかに空間を分節しました。

建築家によるテキストより
中本尋之 / FATHOMによる、広島市の、カラー専門店「COLOR STAND」
中本尋之 / FATHOMによる、広島市の、カラー専門店「COLOR STAND」 photo©足袋井竜也 (足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島市の、カラー専門店「COLOR STAND」 photo©足袋井竜也 (足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島市の、カラー専門店「COLOR STAND」 photo©足袋井竜也 (足袋井写真事務所)

中本尋之 / FATHOMが設計・施工した、広島市の、カラー専門店「COLOR STAND」です。店舗の公式サイトはこちら

カラー専門店はヘアーサロンの中でもカラーリングに特化し、白髪染めや生え際のリタッチなどが主なメニューとなる。
お客様は第一に安く、そして気軽にカラーの施術を求め、質はもちろん安さと早さが必要不可欠でありこれからのチェーン展開を視野に入れた一号店のお店となる。

建築家によるテキストより

以上の点から設計自体もシステム的に機械化する必要があるのではないかと考えた。
どの土地でも馴染むように、しかしその場その場の個性も出していきたい。設計段階で工程はシンプルにしなければ限られた予算という課題はクリアできない。

建築家によるテキストより

たくさんの課題をクライアントとディレクターの三者で何度か協議を重ねる中、店名のカラースタンドの中にヒントは埋まっていた。

コンセプトは
“ガソリンスタンドのようなカラー専門店”

建築家によるテキストより
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・加東市の住宅「南山ニュータウンの家」
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・加東市の住宅「南山ニュータウンの家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・加東市の住宅「南山ニュータウンの家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、兵庫・加東市の住宅「南山ニュータウンの家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平

小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツが設計した、兵庫・加東市の住宅「南山ニュータウンの家」です。

眼下に桜を臨む丘陵地の突端にあって、敷地からの眺めはとてもよく、小さな子ども4人を育てる家族にとっては快適な環境に見えた。しかし、ニュータウンの周辺区画は空き地が目立ち、あまりにもひらけた印象であった。母親が自宅で製菓づくりと販売をしており、家庭用と業務用の2つのキッチンを求めたことから、「外向き」の家と「内向き」の家、ふたつの性格の異なる空間が同居するイメージからはじまった。

建築家によるテキストより

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