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藤原徹平による、東京・渋谷区のパヴィリオン「ストリート ガーデン シアター」のレポート。木組みと植物が絡み合い都市に必要な人の居場所を提供
藤原徹平による、東京・渋谷区のパヴィリオン「ストリート ガーデン シアター」のレポート。木組みと植物が絡み合い都市に必要な人の居場所を提供 photo©architecturephoto
藤原徹平による、東京・渋谷区のパヴィリオン「ストリート ガーデン シアター」のレポート。木組みと植物が絡み合い都市に必要な人の居場所を提供 photo©architecturephoto
藤原徹平による、東京・渋谷区のパヴィリオン「ストリート ガーデン シアター」のレポート。木組みと植物が絡み合い都市に必要な人の居場所を提供 photo©architecturephoto
藤原徹平による、東京・渋谷区のパヴィリオン「ストリート ガーデン シアター」のレポート。木組みと植物が絡み合い都市に必要な人の居場所を提供 photo©architecturephoto

藤原徹平が設計した、東京・渋谷区のパヴィリオン「ストリート ガーデン シアター」のレポート。木組みと植物が絡み合い都市に必要な人の居場所を提供しています。“パビリオン・トウキョウ2021”の一環として制作された作品です。作品の設置場所はこちら(Google Map)。開催期間は2021年9月5日(日)まで。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポート

藤原徹平が設計したパヴィリオン「ストリート ガーデン シアター」の敷地は、東京・渋谷区の旧こどもの城前である。
前面道路と敷地内の建物に挟まれたコンパクトなスペースに設置されている。前面道路の歩道は歩行者の往来も多く、東京の都心部と言ってよい場所だ。歩いていればこのパヴィリオンは必ず目に入るだろう。

実際に、このパヴィリオンを訪問した時に、この場所でのあり方が非常に熟慮されているように感じた。
藤原は、パビリオン・クリエイターとして人が集まるような作品を作ると同時に、実際にこの場所に貢献できる建築であることや、今の東京の都心部に必要な施設としての提案も、このパヴィリオンに込めたのではないだろうか。

実際にパヴィリオンの内部に入ると、ひんやりとした涼しさを感じる。それは直前に雨が降っていたこともあるが、植栽が十分に配置されていることも効果を発揮しているのだろう。そしていたる所に休憩できるベンチが設けられている。ご存知のように都心部の公共空間に実際に座ることができるベンチは少ない。不足する休憩場所であるベンチをこのパヴィリオンで提供することも試みられている。それは期間限定のものではあるがこの地域で働く人や訪問する人の日常に貢献するはずだ。ベンチに座ってみると、木組みと「植木梁」が歩道からの視線をほどよく遮り、公共空間の中にいるが包まれているような安心感を感じる。この距離感もこの建築で意識されていることだろう。

そのような日常に貢献する側面と同時に、このパヴィリオンを目的として訪問した人達へのパヴィリオン内を散策する楽しさも考慮され設計がなされている。パヴィリオン内には高低差があり、階段を上っていくことで、最も高い場所へを上り進むことができる。またそこに至るまでの時間はそれほど長くないが、空間体験としての面白さがある。
階段を上っていくと、建物の2階程の高さにまで上がることができるだろうか。そこからは都市の風景が少し変わった視点から眺められると共に、同じ敷地内にある岡本太郎のアート作品も新鮮な角度から見ることが可能になっている。

藤原は、パヴィリオンを設計するという依頼に対し、その要望に応えるだけでなく、それ以上の回答と視点を提示した。このパヴィリオンを訪問し体験することで建築設計について取り組み方や姿勢をも学ぶことができるだろう。

石本建築事務所・石上純也JVが、神奈川の「厚木市複合施設基本設計」プロポで受注候補者に選定。提案書も公開

石本建築事務所石上純也建築設計事務所設計共同企業体が、神奈川の「厚木市複合施設基本設計」プロポーザルで受注候補者に選定されています。提案書も公開されています。

厚木市複合施設基本設計等業務委託に係る公募型プロポーザルの審査結果について公表します。

1 受注候補者
石本建築事務所・石上純也建築設計事務所設計共同企業体

トラフ建築設計事務所による、愛知の、名古屋駅隣接百貨店内のラムネ専門店「THE RAMUNE LOVERS」
トラフ建築設計事務所による、愛知の、名古屋駅隣接百貨店内のラムネ専門店「THE RAMUNE LOVERS」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、愛知の、名古屋駅隣接百貨店内のラムネ専門店「THE RAMUNE LOVERS」 photo©小川真輝

トラフ建築設計事務所が設計した、愛知の、名古屋駅隣接百貨店内のラムネ専門店「THE RAMUNE LOVERS(ザ・ラムネラバーズ)」です。店舗の公式サイトはこちら

名古屋駅前・ジェイアール名古屋タカシマヤ1Fにオープンした、クッピーラムネで知られる名古屋の老舗お菓子メーカーが手がける、大人が楽しめる新感覚ラムネの専門店『THE RAMUNE LOVERS(ザ・ラムネラバーズ)』の店舗内装計画。駅構内一階の主要コンコースに沿った、オープンなスペースの一角という立地条件から、だれの目にも留まる移動屋台のような形態のアイコニックな存在の店舗とした。

建築家によるテキストより

パッケージデザインから飛び出してきたような愛嬌のある顔を持つラバーズ号が、大きな目玉をきょろきょろ動かし、コンコースを行きかう人々の注目を集める。限られたスペースで効果的に全商品を見せるために店頭に並べた在庫品が、電飾、カーテン、古時計、地球儀を改造した看板といった装飾品と共に華やかさを演出している。

スタッフが二名立てるほどのコンパクトなオペレーションエリアは一段高くなっており、横方向の移動だけで来客対応できる構成になっている。

建築家によるテキストより
アルヴァ・アアルトがデザインした名作家具が、ガチャ(カプセル玩具)として発売。アルヴァ・アアルト財団とアルテックが制作を監修
アルヴァ・アアルトがデザインした名作家具が、ガチャ(カプセル玩具)として発売。アルヴァ・アアルト財団とアルテックが制作を監修 ©Artek
アルヴァ・アアルトがデザインした名作家具が、ガチャ(カプセル玩具)として発売。アルヴァ・アアルト財団とアルテックが制作を監修 ©Artek

アルヴァ・アアルトがデザインした名作家具が、ガチャ(カプセル玩具)として発売。アルヴァ・アアルト財団とアルテックが制作を監修しています。発売日は2021年7月26日(月)より順次。Artek Tokyo Storeでは2021年7月7日より先行発売されます。またフィンランド大使館にて2021年7月6日にオンライン発表会が行われ誰でも参加可能とのことです。

1935年に創業した北欧モダンを代表するフィンランドのインテリアブランド、アルテックは、日本の玩具メーカー、株式会社タカラトミーアーツとともに開発したガチャ(カプセル玩具)を発売します。フィンランドの国民的な建築家 アルヴァ・アアルトの名作家具をミニチュアで再現した「アルテック 北欧家具 ミニチュアコレクション〈アルヴァ・アアルト〉シリーズ」は、2021年7月7日(水)より表参道のアルテック旗艦店 Artek Tokyo Storeにて先行発売、7月26日(月)より全国発売を開始します。

リリーステキストより
中山英之が会場構成を手掛けた、庭園美術館での展覧会「ルネ・ラリック リミックス(新館ギャラリー1)」をレポート。邸宅を構想し、ここにしかない展示空間を設計
中山英之が会場構成を手掛けた、庭園美術館での展覧会「ルネ・ラリック リミックス(新館ギャラリー1)」をレポート。邸宅を構想し、ここにしかない展示空間を設計 photo©architecturephoto
中山英之が会場構成を手掛けた、庭園美術館での展覧会「ルネ・ラリック リミックス(新館ギャラリー1)」をレポート。邸宅を構想し、ここにしかない展示空間を設計 photo©architecturephoto
中山英之が会場構成を手掛けた、庭園美術館での展覧会「ルネ・ラリック リミックス(新館ギャラリー1)」をレポート。邸宅を構想し、ここにしかない展示空間を設計 photo©architecturephoto

中山英之が会場構成を手掛けた、庭園美術館での展覧会「ルネ・ラリック リミックス(新館ギャラリー1)」をレポートします。邸宅を構想し、ここにしかない展示空間の設計がなされています。また末尾には中山のステートメントも併せて掲載します。展覧会の会期は2021年9月5日まで。展覧会の公式サイトはこちら


東京・港区の庭園美術館で、ルネ・ラリックの展覧会「ルネ・ラリック リミックス」が行われている。ルネ・ラリックは19世紀末から20世紀半ばにかけて、ジュエリー作家 / ガラス工芸家という肩書を越えて、芸術家としての独自の道を切り開いた人物として知られている。この展覧会において、中山は美術館の新館ギャラリー1において量産化が進み始め生活の中で使われたラリック作品の展示空間を手掛けた。

海法圭+鈴木岳彦による、東京・日本橋の、老舗卸店舗の上層階フロアの改修「MKKビル8階」。服飾のデザイン・生産・卸売・教育が集まるコモンズとなるスペースを持った施設
海法圭+鈴木岳彦による、東京・日本橋の、老舗卸店舗の上層階フロアの改修「MKKビル8階」。服飾のデザイン・生産・卸売・教育が集まるコモンズとなるスペースを持った施設 photo©水津惣一郎
海法圭+鈴木岳彦による、東京・日本橋の、老舗卸店舗の上層階フロアの改修「MKKビル8階」。服飾のデザイン・生産・卸売・教育が集まるコモンズとなるスペースを持った施設 photo©水津惣一郎
海法圭+鈴木岳彦による、東京・日本橋の、老舗卸店舗の上層階フロアの改修「MKKビル8階」。服飾のデザイン・生産・卸売・教育が集まるコモンズとなるスペースを持った施設 photo©水津惣一郎

海法圭鈴木岳彦が設計した、東京・日本橋の、老舗卸店舗の上層階フロアの改修「MKKビル8階」です。服飾のデザイン・生産・卸売・教育が集まるコモンズとなるスペースを持った施設です。クライアント企業の公式サイトはこちら

日本最大の服飾系卸売問屋街である日本橋横山町に建つ老舗卸店舗の上層階を、服飾のデザイン、生産、卸売、教育が集まるコモンズに転用するプロジェクトである。

建築家によるテキストより

ファッションの流通を手掛けるクライアントである「LOGS」は、川上から川下まで様々なプレイヤーがマーケットを介して商品を取引していたこれまでの流通の在り方に対して、クリエイティブとコミュニティが一体化することによりマーケットを介さないやり取りが増えていくと考えていた。この計画ではその実践の場の構築を求められた。

LOGSに加えて、ファッションクリエーションの学校「coconogacco」、ファッションデザイン集団「Synflux」を中心に、学びから創作、イベント、ビジネスまで、ファッションにまつわる多様な活動が内外とのコラボレーションを伴って展開する。

建築家によるテキストより

当初はファッションクリエイターが集うシェアスペースが想像されたが、コロナ禍で人が集まること自体に対する疑義が瞬間的に生まれたことから、フリースペースと名付けた中央の余白空間にLOGS、coconogacco、Synfluxの3者が面する明快な空間構成へと収斂していった。フリースペースはLOGSの扱う段ボールやハンガーラックで溢れたり、coconogaccoの生徒たちの創作活動で溢れたり衣服の撮影をしたり、Synfluxの機材で衣服を製作したりといった多様な活動のあふれ出しを許容する余白である。

このように流動的で現時点ですべてが想定できるわけではない使われ方に対し、それらを許容し長くクリエーションの拠点として活用される場とするために、インテリアデザインもまた使われ方、読み取り方に冗長性を持たせた部分の集合体として計画した。

建築家によるテキストより
アンサンブル・スタジオによる、ギャラリー間での建築展に関連して公開したメッセージ動画(日本語字幕付)

アンサンブル・スタジオによる、ギャラリー間での建築展に関連して公開したメッセージ動画です。日本語字幕付です。アーキテクチャーフォトでは会場の様子を特集記事としてレポートしています。

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/6/21-6/27]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/6/21-6/27]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/6/21-6/27)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. SANAAが計画を進めていた、パリの老舗百貨店「サマリテーヌ」の改修が完了して写真が公開
  2. 石上純也による、東京・千代田区の九段ハウスでのパヴィリオン「木陰雲」の画像とコンセプトが公開。期間中には同じく石上が設計する“maison owl”のシェフの期間限定レストランもオープン
  3. 新森雄大+ジェームス・ジャミソン / NIIMORI JAMISON ARCHITECTSによる、鳥取・西伯郡の、仕事小屋「Daisen Work Hut」
  4. アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート
  5. 五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の美容室「nunuka」
  6. ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学施設の計画が発見され、その計画の建設プロジェクトが2021年秋の竣工に向け進行中
  7. 岸和郎の、進行中のプロジェクトまでを含む回顧展「時間の真実_TIME WILL TELL」の会場写真。現代のモダニストとして京都と向き合い建築を作り続けた約40年を振り返る展覧会
  8. 黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、東京・三鷹市の住宅「GRACE」
  9. 小堀哲夫が「東海国立大学機構(東山)プラットフォーム新営」設計プロポに特定。次点者の伊東や候補者の槇・千葉・SANAAの提案書も公開
  10. 田邉雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の美容室「hair atelier bruno」。デジファブ利用の“セミDIY”による木杭の列柱で柔らかに領域を分ける
  11. MVRDVによる、ロッテルダム港の展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」。持続可能な材料・構法で造られる建築は、直方体ヴォリュームをずらして積層することで様々な港の景色を取り込む
  12. トラフ建築設計事務所による「東京 六本木ヒルズ森タワー エントランスホール/森美術館 ショップ/東京シティビュー ショップ」
  13. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、岐阜・中津川市の、コスメ店舗・カフェ・サロン「meet tree NAKATSUGAWA」。地域活性と共にCLTと在来工法を組み合わせた“ひらかれた”構法も追求
  14. AMOによる、ミラノのガッレリアを会場とした、ブルガリの2021年夏のファインジュエリーショーのセットデザイン
  15. 元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成
  16. ウッドショック対策法を解説する“無料”オンラインセミナー「緊急開催・中大規模木造に特化したウッドショック対策セミナー」が、木構造デザインの主催で開催
  17. 元木大輔 / DDAAによる、アート展の会場設計「MR. BRAINWASH EXHIBITION “LIFE IS BEAUTIFUL” at Shinsaibashi PARCO」
  18. フォスター+パートナーズによる、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部」。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザイン
  19. 藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠による「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」の会場写真。都内で公開される建築家たちのパヴィリオンに関する資料等を紹介
  20. 佐野健太建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の、美容室併用住宅「熊久のいえ」

藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠による「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」の会場写真。都内で公開される建築家たちのパヴィリオンに関する資料等を紹介
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠による「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」の会場写真。都内で公開される建築家たちのパヴィリオンに関する資料等を紹介 photo©architecturephoto
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠による「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」の会場写真。都内で公開される建築家たちのパヴィリオンに関する資料等を紹介 photo©architecturephoto
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠による「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」の会場写真。都内で公開される建築家たちのパヴィリオンに関する資料等を紹介 photo©architecturephoto
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠による「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」の会場写真。都内で公開される建築家たちのパヴィリオンに関する資料等を紹介 photo©architecturephoto

藤森照信・妹島和世・藤本壮介平田晃久石上純也藤原徹平・会田誠による、ワタリウム美術館での「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」の会場写真を紹介します。都内で公開される建築家たちのパヴィリオンに関する資料等を紹介する展覧会です。会期は2021年9月5日まで。展覧会の公式ページはこちら実際のパヴィリオンは2021年7月1日~9月5日の期間公開されるので、こちらと合わせて鑑賞・体験することで理解が進む展覧会となっています。

本展は「パビリオン・トウキョウ2021」をより深く知り、楽しんでもらい、多くの方に足を運んでもらうことを目指して開催します。展示室では、クリエイター7名によるパビリオン制作時のプロセス、スケッチや図面、模型、実際に使用された素材などを展示します。またそれぞれのパビリオンのコンセプトについて自身が語る映像のほか、7名のクリエイターのこれまでの活動や作品を伝える〈特別年表〉やドキュメントや映像も展示します(映像制作:柿本ケンサク)。

リリーステキストより
フォスター+パートナーズによる、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部」。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザイン
フォスター+パートナーズによる、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部」。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザイン photo©Chuck Choi
フォスター+パートナーズによる、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部」。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザイン photo©Chuck Choi
フォスター+パートナーズによる、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部」。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザイン photo©Chuck Choi
フォスター+パートナーズによる、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部」。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザイン photo©Chuck Choi

フォスター+パートナーズが設計した、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部(PGA TOUR Headquarters)」です。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザインされた建築です。

こちらは建築家によるテキストの翻訳。カッコ内は弊サイトによる補足

パンデミック後の世界におけるワークプレイスとして、革新的なヴィジョンを提示しているこの建物は、組織全体を初めてひとつの屋根の下に収めています。

健康とウェルビーイング(※身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることの意)に焦点を当てたデザインは、緑豊かな景観と室内空間の境界を曖昧にし、日陰のある屋外テラスや、新しい働き方やコラボレーションを可能にする広々とした設備を備えています。

フォスター+パートナーズのスタジオ長、ナイジェル・ダンシーは言います。
「ソーグラスの敷地を初めて訪れたとき、私たちはランドスケープの質の高さ、光と影の相互作用、そして水に感銘を受けました。最初に描いたスケッチでは、大きく張り出した屋根の下で光と景色を最大限に活用し、日陰のある外部テラスやプラザスペースを作りました。建物は、有名な17番グリーン(※有名なゴルフコースのこと)の軸線上にある『自然の』湖の中に設置されました。」

自然はデザインの中で重要な役割を果たしています。このデザインには、バイオフィリア(人間に備わっている自然への親和性)の原則が取り入れられており、スタッフのウェルビーイングを高め、職場の質を向上させることが証明されています。また、周囲の景観とのつながりを強化し、自然光と新鮮な空気を建物に注ぎ込みながら、建物全体で豊かな体験ができるようにすることに重点を置きました。
低層3階建ての建物は、緑豊かな風景の中に佇み、新たに作られた湖に囲まれて、ドラマチックな到着体験を演出しています。フロアプレートは建物の長さ方向に伸びるアトリウムによって二分されており、会社全体のイベントを行うための社交場となっています。

アトリウムには、フレキシブルなフォーマル/インフォーマルのミーティングスペースと、スタッフ用のアメニティが並んでいます。2つのビルベイは幅20フィート(6.096m)の橋で結ばれており、偶然の出会いを促すとともに、人の流れを妨げずに端に沿って非公式な集まりができるようになっています。中央のアトリウムを流れ落ちる大階段は、連続したレベル間のダイナミックな空間と視覚的な流れを作り出しています。
フレキシブルなワークスペースは、アトリウムに沿った広いテラスと上層階の建物の端に配置されており、モバイル化が進む従業員をサポートしています。また、建物の西端には、ゴルフコースを囲む緑豊かな風景を見渡せるように、スタッフ用のカフェとジムが1階に設けられており、スタッフの新しい社交場となっています。

ガラス張りのファサードとアトリウムからは自然光が降り注ぎ、周囲の風景を一望することができます。また、建物の床を高くすることで、将来的に内部の構成を柔軟に変更できるようにしています。デザインは、シンプルで控えめな素材を使用し、活気に満ちた職場の背景となっています。

ツアーとの実りあるパートナーシップを継続しながら、同事務所はプロジェクトの第2段階として、TPCソーグラスに統合されたキャンパスを作るための新しいデジタルメディアビルの設計に着手しました。

フォスター+パートナーズのシニアパートナー、ジェームズ・バーンズは言います。
「PGAツアーの新しいグローバル・ホームは、真のコラボレーションから生まれました。ツアーの素晴らしいチームと密接に協力しながら、私たちはツアーが繁栄し、才能を育むことができる建物を提供することができました。建物の全体的な方向性から内装の仕上げやディテールに至るまで、完全なヴィジョンを実現するための素晴らしい機会となりました。」

【ap job更新】 資源循環等にも取り組み新しい価値観の創出を目指す「MAMM DESIGN」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 資源循環等にも取り組み新しい価値観の創出を目指す「MAMM DESIGN」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 資源循環等にも取り組み新しい価値観の創出を目指す「MAMM DESIGN」が、設計スタッフ(経験者)を募集中ミンナノイエ

資源循環等にも取り組み新しい価値観の創出を目指す「MAMM DESIGN」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【スタッフ募集のお知らせ】
MAMM DESIGNでは、プロジェクトの進行を任せられるような「経験者」を募集しています。建築設計思想・デザインに共感し、一緒に作品をつくり上げていくことができる方のご応募をお待ちしております。

■事務所のビジョン
私たちは、従来の建築の設計だけではなく、デジタルファブリケーション技術を用いた家具などの開発や、モバイルハウスの開発を通じて資源循環や自然エネルギーの活用の提案に取り組むことによって、新しい価値観を創出することを目標としています。
建築の設計においても、用途や新築、改修を問わず、様々な設計業務に携わってもらいます。スタッフと議論をしながら、楽しく、ときには厳しく、設計を進めていきたいと考えています。

疲弊した心身からは、よい設計は生まれないと考えており、子育てとの両立などのワークライフバランスを考慮して、勤務日数や勤務時間など、フレキシブルな雇用形態としています。
スタッフの長期的な成長も考慮し、将来的にはパートナーとして対等に事務所に関わってもらうことや、独立後、共同設計などのアライアンスを組むことも考えています。

■進行中のプロジェクト
現在、総勢6名で以下のプロジェクトに取り組んでいます。
・歴史保存地区での小規模高級ホテル
・ホテルからシェアオフィスへのコンバージョン
・外国人向けの集合住宅のリノベーション
・モバイルハウスの商品開発
・音楽スタジオ用のスピーカースタンドの開発
・デジファブ技術を用いた建築/家具の開発 など

築33年の印刷工場をリノベーションした新しい事務所スペースで、皆さんと仕事できるのを楽しみにしています。

ウッドショック対策法を解説する“無料”オンラインセミナー「緊急開催・中大規模木造に特化したウッドショック対策セミナー」が、木構造デザインの主催で開催
ウッドショック対策法を解説する“無料”オンラインセミナー「緊急開催・中大規模木造に特化したウッドショック対策セミナー」が、木構造デザインの主催で開催

ウッドショック対策法を解説する“無料”オンラインセミナー「緊急開催・中大規模木造に特化したウッドショック対策セミナー」が、木構造デザインの主催で開催されます。開催日は2021年6月29日(火)・7月1日(木)・7月2日(金)・7月6日(火)配信時間13:00~14:00です。申込はこちらのリンク先ページの末尾からどうぞ。【ap・ad】

突然はじまった木材高騰

「木材の価格が坪数万円アップ!?」
「木材を確保できずに建てられない!!」

悪化の一途をたどるウッドショック。
納材ギリギリまで値決めができないパニックが起こっています。

特に、非住宅木造は使用する材木の量が多く、
樹種や材寸が特殊なため対応が後回しにされがちです。

しかし、引き渡し日が決まった案件は、こんな状況でも着工しなければなりません。

今回、非住宅木造の案件対応にお困りの方へ
具体的な対策法を紹介するオンラインセミナーを開催します。

年間1600棟の木材を全国に供給している株式会社エヌ・シー・エヌの取締役であり、
中大規模木造専門の構造設計事務所、株式会社木構造デザインの代表取締役 
福田浩史がウッドショックの対策法を紹介します。

内容の一部を紹介すると・・・

・完成まで時間がかかる非住宅で、どのようにコストコントロールするのか?
・ウッドショックが起こった背景と今後の動向
・木材を確実に納材してもらうためのステップとは?
・木材先物価格チャートから今後の市況を予測すると・・・

など、詳しく解説いたします。

リリーステキストより
【ap job更新】 テクノロジーを利用した実験的なプロジェクトを手掛る「小笠原正豊建築設計事務所」が、建築設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 テクノロジーを利用した実験的なプロジェクトを手掛る「小笠原正豊建築設計事務所」が、建築設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 テクノロジーを利用した実験的なプロジェクトを手掛る「小笠原正豊建築設計事務所」が、建築設計スタッフ(正社員)を募集中

テクノロジーを利用した実験的なプロジェクトを手掛る「小笠原正豊建築設計事務所」の、建築設計スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ニューヨーク州登録建築家/一級建築士/大学教員である代表を中心に、テクノロジーを利用した実験的なプロジェクトを手掛けている小笠原正豊建築設計事務所が、建築設計スタッフ(正社員)を募集します。

過去プロジェクトはこちら https://masatoyo.com/projects/

代表の小笠原が米国ハーバード大学デザイン大学院で培った建築設計観と、ニューヨークのI.M.Pei事務所(Pei Cobb Freed and Partners, LLP)で鍛えた、素材を活かした上質なデザインを重視しています。自由な意見交換を通じて常に「新しい方法を模索・探求・試行錯誤していく」ことを大切にしています。

小笠原は東京電機大学未来科学部建築学科准教授として「設計」に関する研究や指導を行っています。弊事務所における設計実務においても同様にスタッフの成長に配慮します。

弊事務所では、小笠原の米国設計事務所での勤務経験や海外設計事務所との協業経験から、長時間労働を良しとする風潮はありません。ただ、それは一般的にあるような設計のルーティンワーク化による合理化・省力化を通じて、勤務時間内に業務を終わらせることを目指しているわけではありません。

弊事務所における「新しい方法を模索・探求・試行錯誤していく」スタンスは、単にルーティンワーク化された指示された業務をこなすのでなく、非常に創造的な思考を必要としています。これらの価値観や考え方に共鳴してくれる方をお待ちしています。

これまでのプロジェクトでは、VRによるインテリア空間の確認や、風解析シミュレーションによる通風の視覚化、3Dスキャンによる施工情報の蓄積を試みてきました。現在、海外クライアント/プレファブリケーション業者とのDfMA (Design for Manufacture and Assembly)、温熱環境向上を重視したRC住宅改修プロジェクトなどが進行しています。

黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、東京・三鷹市の住宅「GRACE」
黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、東京・三鷹市の住宅「GRACE」 photo©西川公朗
黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、東京・三鷹市の住宅「GRACE」 photo©西川公朗

黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesが設計した、東京・三鷹市の住宅「GRACE」です。

東京近郊に建つリバーサイドの借景を活かした3人家族のための木造都市型小住宅である。
「WORK FROM HOME」をテーマに、収納やキッチン等の必要機能を壁面に内蔵することで細長い空間には一体感と連続性が生まれ、「暮らすこと」と「働くこと」を快適に共存させることを目指した。

限られた広さで「生活」と「仕事」を共存させるには、オンオフの切り替えや内外の連続性、プライベートとパブリックの区別など、相反する要素をいかに同化させるかがデザイン上の課題となる。1階の寝室や子供室などのプライベート空間に対し、2階は開放的な一室空間としている。特にファサードバルコニーはオンとオフを切り替える役割として重要な役割を担い、深い庇と全面ガラスで覆われた、内とも外とも言い難い「中間領域(ミドルエリア)」となっている。

バルコニーに屋内と同じコンセプトの屋外家具を配置することで内外には連続性が生まれ、ハーフミラーガラスにより道路側からの視線を遮断することでプライバシーを守りつつも自然と共存できる独特の居心地をつくりだしている。

建築家によるテキストより
田邉雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の美容室「hair atelier bruno」。デジファブ利用の“セミDIY”による木杭の列柱で柔らかに領域を分ける
田邉雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の美容室「hair atelier bruno」。デジファブ利用の“セミDIY”による木杭の列柱で柔らかに領域を分ける photo©田邉雄之
田邉雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の美容室「hair atelier bruno」。デジファブ利用の“セミDIY”による木杭の列柱で柔らかに領域を分ける photo©田邉雄之
田邉雄之建築設計事務所による、静岡・熱海市の美容室「hair atelier bruno」。デジファブ利用の“セミDIY”による木杭の列柱で柔らかに領域を分ける photo©田邉雄之

田邉雄之建築設計事務所が設計した、静岡・熱海市の美容室「hair atelier bruno」です。デジタルファブリケーションを利用し、組み立て・塗装を自分たちで行う“セミDIY”による木杭の列柱で柔らかに領域を分けることが意図されています。店舗の公式サイトはこちら

静岡県の熱海市役所近くの坂道に面した、築34年S造5階建てビルの1階に計画した約50㎡の美容室。

南側(水下側)隣地は交差点に面した公共施設計画地(膠着状態)で、現在はたいへん開けている。将来公共施設が建ったとしても広大な敷地であるため、隣地ギリギリまで建物が建てられる可能性は低いと考察される。よって今回のプロジェクトをインテリア空間に限定せず、周囲からの視認性にも配慮し取り組みはじめた。

そしてランドスケープデザインからインテリアデザインをコンティニュアスに繋げるために、クウキベイ(木杭の列柱)をデザインの中心に据えた。

建築家によるテキストより

クウキベイは様々なプロジェクトで協働してきた、植栽家兼ランドスケープデザイナーのhondaGREENさんが発案・命名したもので、これまでにも我々が設計した住宅や店舗のランドスケープデザインに取り入れてきた。クウキベイは約30cm間隔で立っており、人が通ろうと思えばすり抜けられる間隔である。よって、光や風やネコを通しながらも領域を緩やかに隔てることができる。またクウキベイと視線とが鋭角になるほど、その列柱状の木杭は線から面へと変化し、視線が遮られる。

建築家によるテキストより

クウキベイを繋ぐアルミアルマイト板と、テーブルやカウンターやベンチに採用したラジアータパイン集成材は、我々が作成したCADデータからそのまま切断、穿孔された(アルミはMetaplant、集成材はVUILDのEMARFによる)。

アルミだからこそ出来ること、集成材だからこそ出来ること、そしてその2つがデジタルファブリケーションによって、少量個別製作のハードルが下がっている今だからこそ、この組合せが実現した。言わば【切断】、【穿孔】を外注し【塗装】、【組立】を自ら行ったセミDIYである。

建築家によるテキストより
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