architecture archive

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/3/17-3/21]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/3/17-3/21]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/3/17-3/21)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介
  2. 藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置される「パビリオン・トウキョウ 2021」の各者の計画案をプレビュー
  3. アアルトの建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」をフォトレポート。世田谷美術館で開催され、原寸大での展示も多数展開
  4. フランク・ロイド・ライトの設計で1923年に完成した「帝国ホテル」を再現した高クオリティなCG動画。ライトの財団が公開したもの
  5. 光本直人+濱名直子 / ミハデザインによる、東京・目黒区の集合住宅の一室の改修「mka 1963-」
  6. 篠崎弘之+増田裕樹 / 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・宇都宮市のオフィス「マスケン新社屋」
  7. ヘルツォーグ&ド・ムーロンらの設計で完成した、香港の美術館「M+」
  8. 西沢立衛が、チリに完成させた週末住宅「House in Los Vilos」について語っている動画
  9. 芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区西麻布の、カリモク家具のギャラリー・ショールーム・オフィス「Karimoku Commons Tokyo」
  10. 菅原大輔による、東京・原宿の、ルイ・ヴィトンのポップアップストアをレポート
  11. 隈研吾による、茨城・境町の、町の特産品の研究開発ラボ「S-Lab」の写真
  12. 荒尾宗平 / SIDES COREによる、大阪市のアイラッシュサロン「BED」
  13. 青木淳 / ASの建築設計、ピーター・マリノによる内装設計で完成した、東京の「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」がオープン。水の反射を物質的な現象として解釈したファサードが特徴
  14. アラキ+ササキアーキテクツによる、埼玉・朝霞市の、新築と改修からなる3棟の建築群「朝霞の3棟再整備計画」
  15. 隈研吾による、茨城・境町の、芸術家・粛粲寶の作品を展示する美術館「S-Gallery」の写真
  16. 中村拓志 & NAP建築設計事務所と竹中工務店の設計で、千葉市にZOZO社の新社屋が完成
  17. 妹島和世へのインタビュー動画『建築家・妹島和世氏に聞く「5つの人生哲学」』
  18. 清家清が1954年に完成させた自邸「私の家」のVR写真。2020年11月に撮影されたもの
  19. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、滋賀の日清食品関西工場の工場見学施設「NISSIN KANSAI FACTORY」
  20. 世界的に著名な建築家 BIGのビャルケ・インゲルスが、日本滞在中に撮影した、日本の風景

藤本壮介らが会場構成した、ニューヨークでの、日本の大工道具や継手等を紹介する建築展「When Practice Becomes Form: Carpentry Tools from Japan」の会場写真

藤本壮介とローカルアーキテクトのポピュラー・アーキテクチャー(popular architecture)が会場構成した、アメリカ・ニューヨークのジャパンソサイエティでの、日本の大工道具や継手等を紹介する建築展「When Practice Becomes Form: Carpentry Tools from Japan」の会場写真が15枚、designboomに掲載されています。会期は2021年7月11日まで。展覧会の公式ページはこちら

以下は、同展示の予告動画。

佐藤可士和と村上隆の対談等の13個の動画が公開。国立新美術館での佐藤の個展に合わせて制作されたもの

佐藤可士和村上隆の対談等の13個の動画が公開されています。国立新美術館での佐藤の個展に合わせて制作されたものです。アーキテクチャーフォトでは佐藤可士和展の会場写真を特集記事として公開しています。

国立新美術館は、「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動方針とし、デザインや建築の展覧会を定期的に開催してきました。この理念に基づく企画として、日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和(1965年生)の過去最大規模となる個展を開催いたします。
1990年代、株式会社博報堂でアートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤は、 2000年の独立以来、企業から、幼稚園、病院、ミュージアム、エンターテインメント界、ファッション界、地域産業まで、多種多様な分野で革新的なVI・CI計画やブランド戦略を手がけ、内外から注目を集めてきました。
本展では、佐藤自身がキュレーションする会場構成のなかで、約30年にわたる活動の軌跡を多角的に紹介します。

青木淳 / ASの建築設計、ピーター・マリノによる内装設計で完成した、東京の「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」がオープン。水の反射を物質的な現象として解釈したファサードが特徴
青木淳 / ASの建築設計、ピーター・マリノによる内装設計で完成した、東京の「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」がオープン。水の反射を物質的な現象として解釈したファサードが特徴 photoⒸDaichi Ano, Louis Vuitton
青木淳 / ASの建築設計、ピーター・マリノによる内装設計で完成した、東京の「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」がオープン。水の反射を物質的な現象として解釈したファサードが特徴

青木淳 / ASの建築設計、ピーター・マリノによる内装設計で完成した、東京の「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」が2021年3月20日にオープンします。店舗の場所はこちら

このたび、大きな期待が寄せられていたルイ・ヴィトン銀座並木通り店が2021年3月20日(土・祝)に装いも新たに大胆に生まれ変わります。青木淳とピーター・マリノという2人の著名な建築家が美の対話を紡ぎながら練り上げた、自然主義にインスピレーションを得た建物は、外観も内観も目を見張るような驚きに満ちています。

この建物は、1981年からルイ・ヴィトンが店舗を構えてきた同じ街角に佇み、この上なくモダンなファサードは、水の反射を物質的な現象として解釈しています。詩的ながらも遊び心に溢れ、揺らぎやリズムを感じさせる外観は、港湾都市としての東京に由来し、かつて海に突き出た砂洲だった銀座を想起させる水の要素が、なめらかに波打つ表面──変化する色彩が伝送されるガラスのファサードおよび特徴的な階段や作り付けの内装など──を通して表現されています。4フロアにわたる店舗スペースは、シーズナルな新作をご紹介する常設のポップイン・スペースが備わり、上階にはプライベートサロン専用フロアが設けられています。

リリーステキストより
アアルトの建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」をフォトレポート。世田谷美術館で開催され、原寸大での展示も多数展開
アアルトの建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」をフォトレポート。世田谷美術館で開催され、原寸大での展示も多数展開 photo©architecturephoto
アアルトの建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」をフォトレポート。世田谷美術館で開催され、原寸大での展示も多数展開 photo©architecturephoto
アアルトの建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」をフォトレポート。世田谷美術館で開催され、原寸大での展示も多数展開1930年にヘルシンキで行われた「最小限住宅展」の様子を再現したコーナー。 photo©architecturephoto

アアルトの建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド ― 建築・デザインの神話」をフォトレポートします。会期は2021年3月20日~2021年6月20日(事前予約制での開催です)。
本展は、東京の世田谷美術館で開催され、原寸大での展示も多数展開されています。また通常展覧会時とは異なる動線計画がなされており、内井昭蔵が設計した美術館の個性的な空間もその体験に取り込もうとする意図が感じられます。展覧会は8つのセクションに分けられており、その流れに沿って展示作品等を紹介します。

アイノ・マルシオ(1894-1949)が、まだ無名の建築家・アルヴァ・アアルト(1898-1976)の事務所を訪ねたのは1924年のことでした。アイノはそこで働きはじめ、ふたりは半年後に結婚します。アイノがパートナーになったことで、アルヴァに「暮らしを大切にする」という視点が生まれ、使いやすさや心地よさを重視した空間には、優しさと柔らかさが生まれます。
やがて国際的潮流となった合理主義的なモダニズム建築の流れのなかでも、ヒューマニズムと自然主義の共存が特徴として語られるアアルト建築は、独自の立ち位置を築きました。実用性や機能性を重視するモダニズムの理論は、ふたりのヴィジョンとも重なるものでしたが、夫妻は自国フィンランドの環境特性をふまえ、自然から感受した要素をモティーフとしたデザインを通じ、彼らなりの答えを探求していきます。アイノは54歳という若さで他界しますが、ふたりが協働した25年間は、かけがえのない創造の時間となりました。
互いの才能を認めあい、影響しあい、補完しあいながら作品をつくり続けたアアルト夫妻。本展は、これまで注目される機会の少なかったアイノの仕事にも着目することで、アアルト建築とデザインの本質と魅力を見つめ直し、新たな価値と創造性を見出そうとするものです。2020年にギャラリーエークワッド、竹中大工道具館にて開催した先行企画で展示された作品資料も網羅するほか、長年遺族のもとで保管されてきた初公開資料などもご紹介します。

展覧会公式テキストより
菅原大輔による、東京・原宿の、ルイ・ヴィトンのポップアップストアをレポート
菅原大輔による、東京・原宿の、ルイ・ヴィトンのポップアップストアをレポート photo©architecturephoto
菅原大輔による、東京・原宿の、ルイ・ヴィトンのポップアップストアをレポート photo©architecturephoto
菅原大輔による、東京・原宿の、ルイ・ヴィトンのポップアップストアをレポート photo©architecturephoto

菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所が設計を手掛けた、東京・原宿の、ルイ・ヴィトンのポップアップストアをレポートします。
このストアは、ルイ・ヴィトンの過去のデザイナーやアーティストとのコラボレーションを紹介する展覧会「LOUIS VUITTON &」に併設されるもの。展覧会を含め、2021年3月19日~5月16日の期間、事前予約制・入場無料で閲覧が可能です。会場は渋谷区神宮前の「jing」。オンライン予約サイトはこちら

以下、アーキテクチャーフォトによるレポートです

菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所が設計を手掛けたポップアップストアは、様々な明るい色が使われていることが印象的だ。

それは依頼の際に伝えられた、「訪問した人たちに元気を与えるデザイン」というルイ・ヴィトンの思いにも寄っているのだという。また、この色合いは、建物の山手線側の外観にも配置された、このイベントのためのタイポグラフィーとも連動している(タイポグラフィーは別のデザイナーが制作)。

ポップアップストアが計画された空間は、2面がガラス張りで天井が高く開放性があるのが特徴だ。完成した空間に身を置いてみると、壁面に貼られた鏡や天井や床の反射性のある素材の効果も相まって、このヴォリュームのある空間の隅々までポップな色で満たされていることが分かる。それはまるで透明な瓶に詰められたジェリービーンズのようでもあり、ワクワクした気持ちを起こさせてくれる

空間を特徴づけるカラフルで大小様々なヴォリュームは、ルイ・ヴィトンの商品を展示販売する什器であるのだか、それだけの機能に留まらない。これらのヴォリュームが空間の上部にも浮遊することで、空間全体が色彩で満たされ、この空間での経験を特別なものとしている。

この空間の機能は、敷地内の配置や商品ラインナップからも展覧会に付属するスーベニアショップの意味合いが強いことが分かる。しかし、菅原のデザインによって、商品販売の機能や枠組みを超えて、空間自体が訪れる人に様々な感情を湧き起こさせるインスタレーション作品のような存在になっているようにも感じられた。

それが、ルイ・ヴィトンが求めていた「訪問した人たちに元気を与えるデザイン」という思いへの菅原の答えであり、色々な視点を織り込むことが可能な建築の可能性にも思えた。

【ap job更新】 岐阜を拠点に、グローバル・ローカルの両極にまたがる実践に取り組む「伊藤維建築設計事務所」が、スタッフを募集中
【ap job更新】 岐阜を拠点に、グローバル・ローカルの両極にまたがる実践に取り組む「伊藤維建築設計事務所」が、スタッフを募集中
【ap job更新】 岐阜を拠点に、グローバル・ローカルの両極にまたがる実践に取り組む「伊藤維建築設計事務所」が、スタッフを募集中

岐阜を拠点に、グローバル・ローカルの両極にまたがる実践に取り組む「伊藤維建築設計事務所」の、スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

伊藤維建築設計事務所では、建築や街、環境のことを一緒に考え、楽しくつくっていけるスタッフを、1名増員募集します。

代表は、日本で住宅や保育園・中学校など公共建築の設計実務を経験しながら資格を取得したのち、アメリカでの大学院留学やスイスのETH Zurichでの教職等のために、海外で6年間を過ごしました。この積み重ねの上に、グローバル・ローカルいずれの枠組みも取り込みながら(巻き込まれながら、とも言います)活動を本格化すべく、2020年6月にスイスから帰国後、地元である岐阜に事務所を構えました。以降、Jターンで移住したスタッフ1名とともに、事務所を改装しながら、小さいながらも多様なプロジェクトにこれまでいくつか取り組みました。4月からは更にもうひとり、東京から新しいスタッフが岐阜に移住してきます。

代表は教育やリサーチなどにも引き続き携わっており、2020年の9〜12月は、COVID-19の状況下、シンガポール工科デザイン大学でスタジオ課題の出題・指導を担当し、事務所から遠隔で指導にあたりました。いっぽうで東海圏の教育や学生との関わり、また岐阜エリアを始めとした設計事務所どうしの交流も日常的にある、という、プロジェクト以外の面でもグローバル・ローカル、また実践・研究の両面を感じられる環境です。

現在事務所では、岐阜を起点に、立地・規模・用途・枠組みともに多種多様なプロジェクトが同時進行しています。これまでの経験を活かして発展させているものも、事務所として新しいチャレンジなものもあります。それらいずれも、日々学びとアウトプットを繰り返しながら、意欲的に取り組んでいます。また今後は、公募プロポーザル等にも腰を据えて取り組む予定です。
かたちを考えること・建築をつくること・描くことが好きな方、そして新しいことに前向きで、熱意ある方のご応募をお待ちしています。

【ap job更新】 二俣公一率いる「ケース・リアル株式会社」が、業務拡大に伴い設計スタッフを募集中
【ap job更新】 二俣公一率いる「ケース・リアル株式会社」が、業務拡大に伴い設計スタッフを募集中
【ap job更新】 二俣公一率いる「ケース・リアル株式会社」が、業務拡大に伴い設計スタッフを募集中DDD HOTEL / photo by Daisuke Shima

二俣公一率いる「ケース・リアル株式会社」の、業務拡大に伴う設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

業務拡大に伴い、設計スタッフを1~2名募集します。

当事務所では福岡・東京を拠点として、様々なインテリアや建築の設計を行っています。5坪程度のコンパクトな物件から10階建ての建物のフルリノベーションなど、幅広い規模の物件に取り組んできたほか、住宅・ホテル・オフィス・ブティック・飲食店・美容室など、その用途も多岐に渡ります。これまでに培った設計スキルを活かしたい方、多様なプロジェクトでさらなる経験値を高めたい方など歓迎します。

■求める人物像
近年では比較的規模の大きなプロジェクトや建築改修のご相談も増えてきました。そのため、今回の募集ではインテリアや建築などの実務経験5年以上の方を対象と致します。希望は福岡で正社員として勤務できる方ですが、条件によっては東京での勤務希望の方や、個人で仕事を受けながらダブルワークで自身の専門性を弊社でも活かしたい方など応相談です。また海外とのやり取りも増えているので、ビジネスレベルの英会話スキルがある方など優遇致します。
細かなことが気になる方/気配りができる方/英語が好きな方/建築もインテリアも好きな方など

光本直人+濱名直子 / ミハデザインによる、東京・目黒区の集合住宅の一室の改修「mka 1963-」
光本直人+濱名直子 / ミハデザインによる、東京・目黒区の集合住宅の一室の改修「mka 1963-」 photo©山内紀人
光本直人+濱名直子 / ミハデザインによる、東京・目黒区の集合住宅の一室の改修「mka 1963-」 photo©山内紀人
光本直人+濱名直子 / ミハデザインによる、東京・目黒区の集合住宅の一室の改修「mka 1963-」 photo©山内紀人

光本直人+濱名直子 / ミハデザインが設計した、東京・目黒区の集合住宅の一室の改修「mka 1963-」です。

住人から愛されている様子があふれ出るたたずまいと、東西が全てバルコニーで全周隣戸と接することがないおおらかなつくりが気に入り15年程前に購入。
ペンキを塗ったり少しだけ表面的な補修を施して夫婦と子ども2人で生活していたが、設備・機能の劣化や不足は年々露わになり、排水不良・漏水・結露・音の問題など…安心して暮らせないレベルとなっていた。

まずは性能改善が最重要課題ではあったが、子どもも成長し住まいに求める感覚や利用の仕方が変化してきたこともあり、家族が暮らす住宅というよりは共同使用する場所というニュートラルなとらえ方の方が今後の暮らしには適しているとも考え、全面改修する決断をした。

建築家によるテキストより

住戸は約9.5m角のほぼ正方形の平面で、柱と梁の純ラーメン構造の躯体をあらわし、中央にキッチンを含めた大きな作業台を島状につくり、作業台の周りを動線とし、隅に3つの個室とリビングとなるコーナーを配置。設備的な機能を中央に集約して血縁家族が暮らすことに限らず、また仕事の場としても今後色々な共用のかたちが可能なように計画している。

東西は柱・梁の構造体以外は全てサッシ、南北面も隣戸とは接しず、外壁+腰窓の住戸は自由度が高い分何か場の手がかりも必要だった。そこで梁の下端に高さを合わせて間仕切り壁からラワン合板を庇のように出す。この突き出た合板には建具の上レールやカーテンレールが取り付けられ、植物をぶら下げたり、置物や子どもの作品を飾ったり、収納棚としたり…全体を包括するインフラのようなものとなっっている。

建築家によるテキストより
フランク・ロイド・ライトの設計で1923年に完成した「帝国ホテル」を再現した高クオリティなCG動画。ライトの財団が公開したもの

フランク・ロイド・ライトの設計で1923年に完成した「帝国ホテル」を再現した高クオリティなCG動画。ライトの財団が公開したものです。現在はその一部が愛知の明治村に移築されています。建設の経緯などはこちらのページにも

Frank Lloyd Wright: The Lost Works explores some of Wright’s most important demolished and unrealized structures. The project brings these lost buildings to life through immersive digital animations reconstructed from Wright’s original plans and drawings, along with archival photographs.

Two years in the making and based on a Japanese publication of original plans and historical photos, Frank Lloyd Wright: The Lost Works – The Imperial Hotel is a comprehensive digitally-animated recreation of the exterior (Part I) and interior (Part II) of this masterpiece.

2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介
2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介Anne Lacaton and Jean-Philippe Vassal photo courtesy of Laurent Chalet
2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介Latapie House photo courtesy of Philippe Ruault
2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介Site for Contemporary Creation, Phase 2, Palais de Tokyo photo courtesy of Philippe Ruault
2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介FRAC Nord-Pas de Calais photo courtesy of Philippe Ruault

2021年のプリツカー賞を、フランスの建築家ラカトン&ヴァッサルが受賞しています。ラカトン&ヴァッサルは、アンヌ・ラカトンとジャン・フィリップ・バッサルによる設計事務所で1987年にパリで設立されました。過去の受賞者のリストはこちらのページで閲覧することができます。

以下にリリーステキストの翻訳と主要作品を掲載します

イリノイ州シカゴ(2021年3月16日) – アンヌ・ラカトン氏とジャン・フィリップ・バッサル氏(フランス)が、2021年プリツカー建築賞の受賞者に選ばれたと、建築界の最高栄誉として国際的に知られる同賞を主催するハイアット財団のトム・プリツカー会長が発表しました。

「良い建築とは、開かれているものです。生活に開かれていて、誰もが自由に行動できるようになっていて、誰もが必要なことをできるようになっています。」とラカトンは言います。「誇示したり、堂々としたものではなく、親しみやすく、便利で美しいものでなければならず、その中で行われる生活を静かに支える能力がなければなりません。」

ラカトン&ヴァッサルは、個人住宅、社会住宅、文化施設、学術施設、公共空間、都市開発などの設計を通じて、既存の構造物への敬意をもって持続可能性を再検討し、把握することでプロジェクトを構想しています。彼らは、寛大さと使用の自由というレンズを通して人間の生活を豊かにすることを優先することで、社会的にも生態学的にも経済的にも個人に利益をもたらし、都市の進化を助けることができるのです。

「彼らは、モダニズムの遺産を更新する建築的アプローチを定義しただけでなく、建築という職業そのものの定義を調整して提案しています。多くの人々の生活を向上させるというモダニズムの希望と夢は、現代の気候的、生態的な緊急事態や、特に都市住宅の領域における社会的な緊急事態に対応する彼らの作品を通して、再び活性化されています。彼らは、空間と素材に対する強力な感覚によって、信念のように強い形の、倫理のように透明感のある建築を創り出しています」と、2021年のプリツカー賞審査委員会の文章に記されています。

ラカトン&ヴァッサルは、ウィンターガーデンやバルコニーによって、居住者がエネルギーを節約し、四季折々の自然に触れることができるようにすることで、生活空間を飛躍的に、かつ安価に拡大しています。「ラタピーハウス(1993年、フランス・フロワラック)」は、温室技術を応用した最初の作品で、ウィンターガーデンを設置することで、低予算でより大きな住宅を実現しました。東向きの開閉式透明ポリカーボネートパネルを住宅の裏側に設置することで、自然光が住宅全体を照らし、リビングルームからキッチンまで、室内の共同スペースを拡大し、空調管理も容易にしています。

「今年は、これまで以上に、私たちが人類全体の一部であることを実感しました。健康上の理由であれ、政治上の理由であれ、社会上の理由であれ、集団意識を高めることが必要です。相互に連結しているシステムと同様に、環境に公平であること、人類に公平であることは、次の世代に公平であることなのです。」とプリツカー建築賞審査委員長のアレハンドロ・アラヴェナ氏はコメントします。「ラカトン&ヴァッサルは、繊細さの中に先鋭さがあり、繊細さの中に大胆さがあり、建築環境への敬意とストレートなアプローチのバランスをとっています」

篠崎弘之+増田裕樹 / 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・宇都宮市のオフィス「マスケン新社屋」
篠崎弘之+増田裕樹 / 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・宇都宮市のオフィス「マスケン新社屋」 photo©長谷川健太
篠崎弘之+増田裕樹 / 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・宇都宮市のオフィス「マスケン新社屋」 photo©長谷川健太
篠崎弘之+増田裕樹 / 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・宇都宮市のオフィス「マスケン新社屋」 photo©長谷川健太
篠崎弘之+増田裕樹 / 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・宇都宮市のオフィス「マスケン新社屋」 photo©長谷川健太

篠崎弘之+増田裕樹 / 篠崎弘之建築設計事務所が設計した、栃木・宇都宮市のオフィス「マスケン新社屋」です。施主で施工を手掛けたマスケンのサイトはこちら

栃木県宇都宮市にある建設会社の新社屋である。
設計施工というまちづくりにダイレクトに影響できる職能を体現し、地域に貢献できる場である事が求められていた。私たちは、そもそも公共建築とは何かという事から考え直した。

図書館や博物館のように機能自体が公共性をもつ場所と違い、事務所は本来プライベードな場である。それでも、日々の通勤通学で目にしたり、その町らしい風景の一端を担っていたり、「景観としての公共性」を帯びている。街中にある倉庫や工場、住宅等の閉じた建築も、その建築がある事で場所性を認識したり、その存在を通して何かを考えさせるものは、例え中に入れずとも、公共的であると言えるのではないか。

建築家によるテキストより

建築や家具、設備などの区別を一旦無くして分解し、それらを事務所にとって必要な「道具立て」として捉え直した。それらを、雁行する大屋根の下のワンルームに分散させることで、視線が見えがくれしながら、図書館のような大きな大空間や、住宅のような溜まり、家具や機能の組み合わせ等、様々なスケールと用途の場所をつくりながら全体を構成した。
そこから垣間見える近隣の庭木、信号や看板といった地域の要素も、事務所を構築する等価な道具として、身近な存在として再認識できるような空間を目指した。

建築家によるテキストより

676㎡の中規模建築であるが、木造一戸建ての住宅を10個集めたような、自社施工しやすい木造軸組構造を基本とした構造計画である。

ここでは、本棚のような家具的な設えの部分を耐力壁として使い、反対にプレーンな壁は、柱と梁の仕口に15mmのクリアランスを設け鉛直荷重を負担しない雑壁とし、日射や視線の制御、アンビエント照明の反射壁といった機能的な役割に徹している。

意匠と構造の記号性を反転させ、家具と建築が溶け合う柔らかい状況をつくろうとした。

建築家によるテキストより
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置される「パビリオン・トウキョウ 2021」の各者の計画案をプレビュー
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置される「パビリオン・トウキョウ 2021」の各者の計画案をプレビュー水のパビリオン(仮) 設計:妹島和世 〈本プロジェクト案〉
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置される「パビリオン・トウキョウ 2021」の各者の計画案をプレビューGlobal Bowl(仮)設計:平田晃久 〈本プロジェクト案〉
藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置される「パビリオン・トウキョウ 2021」の各者の計画案をプレビュー焼杉(仮)設計:石上純也 〈本プロジェクト案〉

藤森照信・妹島和世・藤本壮介平田晃久石上純也藤原徹平会田誠草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置される「パビリオン・トウキョウ 2021」の各者の計画案をプレビューします。このイベントは2021年7月1日~9月5日の期間行われます。プロジェクトの公式サイトはこちら

パビリオン・トウキョウ2021とは

東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、パビリオン・トウキョウ2021実行委員会は、「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」の1つとして、「パビリオン・トウキョウ2021」を実施します。
「パビリオン・トウキョウ2021」は、世界にまだ知られていない日本文化の魅力を世界に伝えるためのプロジェクトです。近年、世界各地で活躍し注目を集めている日本人の建築家6名とアーティスト2名に、それぞれ独自のパビリオンを設計してもらい、新国立競技場を中心とするエリアに設置し、未来の建築やアートとして紹介します。制作される8つのパビリオンには、それぞれの建築家、アーティストたちの東京の未来への願いが込められ、観客は地図を片手に宝さがしのように、あるいは散歩のかたわらパビリオンを巡ることができます。参加クリエイターは藤森照信、妹島和世、藤本壮介、石上純也、平田晃久、藤原徹平、会田誠の7名に加え、草間彌生の参加が決定しました。
「パビリオン・トウキョウ2021」は2021年7月1日(木)から9月5日(日)の間に開催され、会期中は都内各所でパビリオンの見学が可能となります。今後、制作過程などを公開しながら、本企画を通して東京の都市としての魅力を広く発信していく予定です。

リリーステキストより

以下は、建築家達の提案の最新イメージです

【ap job更新】 佐々木達郎建築設計事務所が、設計スタッフ(チーフアーキテクト等)を募集中
【ap job更新】 佐々木達郎建築設計事務所が、設計スタッフ(チーフアーキテクト等)を募集中
【ap job更新】 佐々木達郎建築設計事務所が、設計スタッフ(チーフアーキテクト等)を募集中Hotel BEB5 KARUIZAWA

佐々木達郎建築設計事務所の、設計スタッフ(チーフアーキテクト等)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

佐々木達郎建築設計事務所では、設計スタッフ(チーフアーキテクト等)を募集します。

■代表メッセージ
現在、ホテルや旅館等の宿泊施設、オフィスや住宅、店舗等の様々なプロジェクトが進行しています。
それぞれのプロジェクトでは、「場所の魅力」を探し出し、企画やコンセプトに反映させ提案をしていきます。
また、弊社では、建築やインテリアデザインのみではなく、家具や備品に至るまでデザインをし、多くの専門家とも協働しながら一つの空間を作り上げていきます。
私達のものづくりに対する思いに共感し、ここでの仕事にやりがいを持って活躍してくれる仲間を募集しております。

【ap job更新】 有限会社 石原設計が、建築設計スタッフを数名募集中
【ap job更新】 有限会社 石原設計が、建築設計スタッフを数名募集中
【ap job更新】 有限会社 石原設計が、建築設計スタッフを数名募集中

有限会社 石原設計の、建築設計スタッフを数名募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築設計スタッフを数名募集します。

現在、全員で5名。
戸建住宅、リフォーム、集合住宅、店舗設計、マリーナ、別荘など複数のプロジェクトが進行しています。

恵比寿から12分。広尾から8分ぐらいです。
弊社が10数年前に設計したビルの一部に事務所があります。

誠実に仕事に取り組める方、弊社の作品に興味を持った方、また建築が大好きな方の応募をお待ちしています

【ap job更新】 下町の雑司が谷を拠点に楽しく活動する「アトリエマナ」が、設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 下町の雑司が谷を拠点に楽しく活動する「アトリエマナ」が、設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 下町の雑司が谷を拠点に楽しく活動する「アトリエマナ」が、設計スタッフ(正社員)を募集中

下町の雑司が谷を拠点に楽しく活動する「アトリエマナ」の、設計スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

アトリエマナでは、一緒に働いて頂けるデザインタッフを募集しています。

暮らしの基盤となる豊かで安らげる住環境のデザイン。
非日常を実現するVillaの建築空間。
保育園や幼稚園な、学童施設などの、子供の成長を促す環境つくり。
差別化できるデザーナーズマンション。

スタッフが、好きな仕事を選択し、クライアント様の要望を「カタチ」にすることから、内装デザイン、家具デザイン、素材の選定、照明計画、環境デザイン、実施デザイン、現場監理まで一貫してクライアント様とともに造り上げるお仕事です。

デザインが好きで、いろいろなシーンを共感でき、共に働ける方を歓迎しております。

【ハタラキ方について】
設計が好きで長く勤めたい方は、事務所にとっては大切なパートナーと考えています。アトリエの運営や職場環境ついて共に相談し、大切に育てています。育休などを活用し、小さな子供を育てながら、好きな設計を長く続けているアトリエスタッフも在籍しています。

独立を志す方もデザインの提案からお引き渡しまで丁寧に業務に携わることで、5年から8年程度でスキルをみにつけることが出来る環境を整えています。最初は小規模な案件から無理なく取り組み、コミュニケーションをとりながら丁寧に続ける事で、様々な規模構造の物件まで携われるようになります。資格を取得することも設計者として必要と考え、働きながら学べる業務体制を整えています。

仕事だけでなく、暮らしを大切にすることも設計者として大切な要素です。
自分の生きがいや仕事の仕方、仕事と生活のバランスを身につけながら、いろいろな働き方をサポートする業務体制です。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。