浅井アーキテクツの浅井正憲と浅井百合へのインタビュー「まちとの関係性をトータルに考える」が、AGCのウェブサイトに掲載されています。メインで語られてる作品「亀有香取神社」はアーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています。
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kwas / 渡邉健介建築設計事務所の、スタッフ(経験者、新卒・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
kwas/渡邉健介建築設計事務所では、新規プロジェクトの受注などに伴う業務拡大のため、2名程の新しいスタッフの参加を希望しています。
現在、4800㎡の事務所ビルや6000㎡の高齢者向け施設の実施設計が進んでいて、また、都内の賃貸マンション、事務所の現場などがあり、新しい仕事も複数始まる段階です。設計の初期の段階、設計がある程度進んだ段階、そして現場と、さまざまなフェーズのプロジェクトが進行しています。
希望するスタッフのうちの1名は実務経験者です。複数の仕事が並行していますので、実施レベルでの詳細の設計ができたり、若いスタッフを引っ張ってくれそうな、経験豊かで、同時に新しいことにチャレンジする勇気もある、意欲的な人材を探しています。
もう1名は来春の新卒か、もしくは既卒の、実務経験の浅い方です。小さな事務所ですので、一人の力はとても大きく、すぐにでもプロジェクト全体のことを把握できるような立場で仕事ができます。入社1年目で、CGのレンダリングをプレゼンレベルまでできるようになったり、詳細図を描いたりと、代表や先輩の指導の下、早いスキルアップが望めます。責任感を持って仕事を担当し、一緒に楽しく建築に向き合うことができる、若い人材を探しています。
kwasの代表、渡邉健介は東京大学建築学科、同大学大学院修士課程修了ののち、コロンビア大学建築学部大学院を修了。NYにてSHoP、帰国後はシーラカンスアンドアソシエイツに勤務し、2005年に独立しています。実務に携わる傍ら、独立以来講師として学校で教えており、これまで桑沢デザイン研究所、法政大学、東洋大学で教えてきました。楽しい建築を作るには、本人が人生を楽しんでいないと、ということで、休みの日には率先して趣味のテニスや釣りをし、事務所にいるときはスタッフと新宿御苑界隈のおいしいお店でのランチを楽しんでいます。
kwasがこれまでに手掛けた建築については、ぜひ弊社HPをご覧になってください。アートの展示や小さなオブジェのようなものから、文化施設に至るまで、さまざまな規模、用途の建築を、その都度の最適解を紡ぎだすように設計活動をしてまいりました。
作品に共感できる方、建築が大好きな方、模型を覗き込むのが大好きな方、美しいレンダリングを作るのが大好きな方、施主や現場の人とコミュニケーションをとりながら、楽しい建築を作りたい方、募集します!特に、進行中の計画も多いため、即戦力、経験者を優遇いたします。
竹味佑人建築設計室+武井光が設計した、東京・北区の、マンションの1室のリノベーション「羽の家 / wing room」です。
赤羽台の台地の上に建つ築26年のマンションの1室のリノベーションの計画。
若い夫婦と小さな子供の3人家族の住まい手は、パノラマ状に緑地や都市的な景観を見下ろすことができる高台からの眺望が魅力的な角部屋を見つけ、豊かな表情をもつ窓際を生活の拠り所とするリノベーションを構想した。そこで、水まわりの閉じた空間を北西に集約し、外被と最大限に接するように南東外壁に面してL型のワンルーム状の生活空間を計画。そして、既存の5つの窓を一体化するように、木の造作カウンターや窓上シェルフ、羽目板の壁面をぐるりと廻した窓際のランドスケープをデザインした。
坂野由典 / 坂野由典建築設計事務所が設計した、山口・周南市の、カーディーラーの展示スペースとプレゼンテーションルーム「LEXUS SHUNAN CPO」です。店舗の公式サイトはこちら。
CLTとスチールのハイブリッド
山口県周南市に計画した、レクサスの認定中古車“CPO”展示スペースとプレゼンテーションルームと呼ばれる納車スペースである。
道路から穏やかな勾配で上がっている敷地に呼応するように2枚の屋根を、段々状に重ねたシンプルな計画とした。道路から見えやすい手前のスペースをCPOの展示スペースとし、道路から奥に上がったところを納車スペースとしている。構造は鉄骨のラーメン構造のフレームで組み、屋根の構造はCLTを採用した。CLTは山口のお隣の岡山のCLT工場で製作され、運びこまれた。
屋根のグリット状の梁はカットTで出来ており、そこに、工場であらかじめ溝が彫られ不燃処理されたCLTを、上から落とし込むという単純な工法により、工期が短縮されるだけでなく、CLT構造そのものが天井の仕上げとすることができた。国産の杉材で加工されたCLTが持つ自然豊かな表情が、レクサスという国内の職人芸を多用して作られる自動車の世界観にシンクロしていくことを期待した。
日本建築学会の『建築討論』が写真家の長谷川健太を特集しています。長谷川へのインタビューに加え、大山顕・鈴木淳平・後藤連平・和田隆介が寄稿しています。
以下はそれぞれの記事へのリンクです。
- インタビュー|長谷川健太──2010年代以降の建築写真と建築作品
- 論考|大山顕「SNSで「表面化」する建築写真」
- 批評|鈴木淳平「自然体で撮られた建築写真」
- 批評|後藤連平「フィールドを拡張する建築家の共犯者──長谷川健太論」
- 解説|和田隆介「建築作品概念の成立 — — 建築と写真の1930年代」
前言
近年、竣工後の建築作品を表現する手法が多様化している。動画は既に一般化し、3Dスキャニングやフォトグラメトリを用いてVR空間で作品発表を行う試みも開始されている。写真についていえば、ドローンによる「鳥の目」や、タイムラプスの表現(GIFアニメ)も一般化した。高度化するレタッチの技巧も少なからず建築写真に影響を与えただろう。これらはすべて、カメラがアナログからデジタルに移行した、ここ20年あまりの出来事である。数少ない「決め」の写真ではなく数多くの写真によって建築の雰囲気を伝えようとする表現や、設計・施工の様子に始まり竣工後の生活に至るまでのプロジェクト全体をドキュメントするリプレゼンテーションも、デジタルカメラと無関係ではあるまい。
さらに、写真を取り巻くメディアも変化した。紙媒体の読者は減少し、DezeenやArchdailyやdesign boomといったウェブメディアが台頭した。日本ではarchitecturephotoが日々読者数を増やしている。これらの「閲覧数」は、もはや老舗の建築専門誌を凌駕している。加えて、インスタグラムやフェイスブックといったSNSを通じ、多くの建築家たちは直接的な情報発信を行っている。
本特集では、写真家・長谷川健太の作品をケーススタディとして、このようなデジタル時代の建築写真について考えたい。長谷川の写真は、日々、国内外の建築系ウェブメディアを賑わせている。それらはデジタルでの発表を前提としているのだろうか?エレメントに対する彼の独特な眼差しは、デジタル時代の産物か?情報化に端を発する技術とメディアの変化によって、「建築写真」ひいては「建築作品」自体が変化しているのだろうか? 長谷川の写真を切り口として、これからの建築作品の表現について考えたい。
担当:岩元真明、和田隆介(建築作品小委員会)
相坂研介設計アトリエの、設計スタッフ(実務経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
相坂研介設計アトリエは、都心の皇居脇(半蔵門駅0分/麹町駅3分)にある設計事務所です。代表の相坂は東京大学卒業、安藤忠雄に師事後独立し、事務所を開設。大学で講師をしつつ、行政を支援して参加しやすい公共コンペを提案するなど建築士の職能普及に努める活動を評価され、「これからの建築士賞」も受賞しました。
我々は保育園や商業ビル、集合住宅や個人住宅、家具や玩具までデザインする一方、公共コンペにも定期的に参加しており、住宅から施設まで、企画・設計から現場監理まで、実践的な経験を積むことが可能です。
特に教育福祉関係では複数の保育園に加え、音楽学校を設計したり、知育玩具も開発しており、「あまねの杜保育園」は、「こども環境学会賞」「JIA環境建築賞」「Architecture Asia Award」など国内外多数の受賞に加え、NHKみんなのうた「パプリカ」のMV(https://youtu.be/ba0UDkwU4I0)にも使われました。
<NHK公式>https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN201912_05/このたび新規受注と事務所拡張に合わせ、詳細図が描け現場を仕切れる実務経験者を募集します。2フロアに分かれてゆったり作業できる環境を整えたため、時差通勤も含め、蜜を避けつつ設計監理に専念できます。
就職イメージとして、例えばアトリエでのご経験に、新築ビルや中規模建築の経験を追加したり、逆に組織での実績に民間物件や住宅の経験を加えたりと、独立前のセカンドキャリアに最適な環境ですので、経験・資格保持者を特に求めています。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/10/26-11/1)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 桐山啓一 / Airhouseによる、愛知・瀬戸市の住宅「瀬戸の家」
- 二俣公一 / ケース・リアルによる、神奈川・鎌倉市の住宅「佐助の家」
- 西和人一級建築士事務所による、富山・砺波市の住宅「砺波の家」
- “建築と今” / no.0003「長谷川豪」
- 青木淳と品川雅俊の設計事務所「AS」のサイトが公開
- 建築雑誌『エル・クロッキー』の最新号(205号)がSANAAを特集。書籍収録の妹島・西沢と大西麻貴の対話パートが無料公開中
- “建築家条件付き土地”を提案する、栄港建設の「建築不動産部」が公式サイトを公開。建築家が抱える不動産に関するご相談や悩みごとをサポート
- 坂野由典 / 坂野由典建築設計事務所による、東京・世田谷区の、店舗併用住宅「Tsubomi House」
- 長坂常 / スキーマ建築計画による、展覧会「まかない家具展」の会場写真とレポート。建築現場で見られるディテールとスキーマの創造性が融合した不思議な感覚のプロダクトを展示
- カジマ・デザイン・アジアによる、タイ・チョンブリー県の「キャニヨン・アジア(タイランド)Ltd. 新工場」
- 日本ペイント×architecturephotoコラボレーション企画 “色彩にまつわる設計手法” / 第4回 加藤幸枝・中編 「色彩を設計するための手がかり① 中山英之設計『Yビル』」
- 村上智也 / BENDSによる、大阪市の「いづる保育園 上本町」
- “建築と今” / no.0002「乾久美子」
- OMA / レイニエル・デ・グラーフによる、ストックホルムの高層集合住宅「NORRA TORNEN」
- 原研哉とnoizによる、台湾・台南市の、台南市美術館でのアートインスタレーション「Shadow In Motion」
- 村上智也 / BENDSによる、兵庫・淡路島の美容室「日毎」
- 中村竜治建築設計事務所による、東京の3つのスペースでの展覧会の空間デザイン「Form #1:FormSWISS展会場構成」
- ジャン・ヌーベルが計画している、サウジアラビアの、アルウラ砂漠にある砂岩の中に埋設されるホテルのCG動画
- 西澤徹夫のウェブサイトがリニューアル。未公開の作品や進行中のプロジェクト等も豊富に閲覧可能
- 2020年度のグッドデザイン大賞等が発表。金賞には建築分野から「まれびとの家」「延岡駅周辺整備プロジェクト」「ソーラータウン府中」等も選出
2020年度のグッドデザイン大賞等が発表されています。大賞は「自律分散型水循環システム [WOTA BOX]」でした(「まれびとの家」は、ファイナリスト5選に選ばれ決選投票の末2位だったようです)。金賞には、建築分野では、VUILDによる「まれびとの家」、乾久美子建築設計事務所らによる「延岡駅周辺整備プロジェクト」、テレイン一級建築士事務所らによる「やま仙 / Yamasen Japanese Restaurant」、野沢正光建築工房らによる「ソーラータウン府中」、ALTS DESIGN OFFICEによる「みいちゃんのお菓子工房」が選出されています。
2018年にプリツカー賞を受賞したインドの建築家バルクリシュナ・ドーシへの、ARCHITECTURAL RECORDによるインタビュー動画です。アメリカ・シカゴのWRIGHTWOOD 659で行われている建築展「Balkrishna Doshi: Architecture for the People」に合わせて収録されたもののようです(展示の会期は2020年12月20日まで)。ギャラリーの公式サイトでは、ドーシ展のガイドブック(48ページ)をPDFでダウンロードすることもできます。また会場のWRIGHTWOOD 659は、安藤忠雄が改修設計を手掛けています。
SHARE “建築と今” / no.0003「長谷川豪」
「建築と今」は、2007年のサイト開設時より、常に建築の「今」に注目し続けてきたメディアarchitecturephoto®が考案したプロジェクトです。様々な分野の建築関係者の皆さんに、3つの「今」考えていることを伺いご紹介していきます。それは同時代を生きる我々にとって貴重な学びになるのは勿論、アーカイブされていく内容は歴史となりその時代性や社会性をも映す貴重な資料にもなるはずです。
長谷川豪(はせがわ ごう)
長谷川豪建築設計事務所代表。1977年 埼玉県生まれ、2002年 東京工業大学大学院修士課程修了後 西沢大良建築設計事務所勤務、2005年 長谷川豪建築設計事務所設立、2015年 東京工業大学大学院博士課程修了 (工学博士)、2009-11年 東京工業大学非常勤講師、2012-14年 メンドリジオ建築アカデミー客員教授、2014年 オスロ建築デザイン大学客員教授、2016年 カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)客員教授、2017, 19年 ハーバード大学デザイン大学院(GSD)客員教授
主な受賞歴:SDレビュー2005鹿島賞、平成19年東京建築士会住宅建築賞金賞受賞、第24回新建築賞受賞、AR Design Vanguard 2014
主な著作:『考えること、建築すること、生きること』(単著、LIXIL出版、2011)『Go Hasegawa Works 長谷川豪作品集』(単著、TOTO出版、2012)『長谷川豪 カンバセーションズ』(共著、LIXIL出版、2015)『a+u 556 Go Hasegawa』(a+u、2017)『El Croquis 191: Go Hasegawa 2005-2017』(El Croquis、2017)
URL:http://ghaa.co.jp/
今、手掛けている「仕事」を通して考えていることを教えてください。
ここでは「主な仕事」である設計活動ではなく、建築に関わる「他の仕事」を通して最近考えていることについて書きます。
高校生と建築について考えるということを数年前からやっています。
母校で講演させてもらったことをきっかけに先生方と繋がりができてから毎年呼んでもらっていて、職業についての授業のなかで建築家について話したり、家庭科の時間の1コマで住宅のレクチャーをしたり。さらに今年度は、文科省が高校で始めた「総合的な探究の時間」の枠を利用して、高校1年生と住宅の模型のワークショップを進めているところです。
一般的に、日本でも海外でも建築教育は大学から始めるものだとされています(日本では工専から大学の建築学科に編入する人もいますが全体で見ると僅かです)。
これまで国内外の大学で建築の設計を教える機会がありましたが、設計が上手な学生はどの大学にも一定数います。ただ、海外の学生のほうが日本の学生よりも、建築に馴れていると感じることが何度もありました。彼らの話を聞いていると、大学で建築を専攻する以前の、つまり子供のときの「建築の経験」が考えのベースにあるように思いました。
こうした違いの原因はいくつかあるのでしょうが、やはり日本と比べるとヨーロッパやアメリカのほうが、建築や建築家が社会に認知されていることが大きいように思います。日常的に建築を見たり話したり考えたりする文化がある。
自分自身のことを振り返っても、大学で専攻するまで建築は遠い存在でした。産まれた瞬間から建築に関わっているのに、考える対象として建築を見たことがほとんどなかったのです。
こうした問題意識を持っていたこともあり、高校生と建築について考えるこの機会を、できれば続けていきたいと思っています。
でもこう書くと「難しそうな建築を分かりやすく子供たちに教えて建築の敷居を低くする試み」だと思われてしまいそうですが、必ずしもそうではありません。
建築について何も知らない高校生だからといって、手加減はしません。
実際に、専門用語の解説を少し挟むことはあっても、大学で行うレクチャーとほとんど同じ言葉で建築について説明しています。先ほど「大学で専攻するまで建築は遠い存在でした」と書きましたが、それは「建築が難しくて遠かった」のではなく、単にそれまで建築を意識して深く考えるきっかけがなかっただけです。
話が少し逸れますが、建築に限らず、いまは何事も「分かりやすいこと」は良いことだと無条件に信じられ過ぎている気がします。「分かりやすいこと」が権力を持つようになったのはだいぶ前かもしれませんが、ネット社会がそれに拍車をかけ、効率よく、瞬時に少しでも多くの情報を入手できることが善とされている。しかも子供よりもむしろ大人のほうがそう信じ込んでいるから厄介です。
もちろん「分かりやすいこと」が良いときもあるでしょうが、その場で瞬時に分かることばかりに価値があると思えません。むしろ自分のなかにずっと残っていくものって、「自分で分かる」まで時間や労力をかけたものではないでしょうか。海外の学生と話したときにたまに感じた彼らの「建築の経験」は恐らくそういう類のもので、建築入門書に分かりやすくまとめられている知識などではありません。
例えば今週は、近現代の住宅作品の写真と図面を見て気づいたことを発表してもらいました。
「住吉の長屋は、部屋のなかに柱のデコボコがなくて壁だけでできているので光が綺麗に入ってきます」
「斎藤助教授の家は、和風と洋風が部屋のなかで釣り合っているような気がします」
予備知識ゼロの、高校1年生の気づきと言葉です。
何も知らないからといって手加減などしないほうが、驚くような反応が返ってくると思っています。
隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、木造設計コースの令和3年度一般入試の願書を受付中です。願書締切日は2020年11月16日(土)まで。事前にご連絡すれば、いつでも見学・説明OKな「エブリデイオープンキャンパス要予約」も実施中。また、年間最大165万円を給付する制度も整備されているとの事(研修料:年額 118,000円[税抜] ※要件あり)。【ap・ad】
校長は世界的な建築家 隈研吾氏
私が初めて手掛けた本格的な木造建築は、「木を全面的に使って欲しい」という要望に応えて設計した高知県梼原町の「雲の上のホテル」です。最初に梼原町を訪ねたのは30年前で、以来、幾度となく高知県を訪れ、そのたびに感銘を受けました。人々の暮らしと森がこれほど深く、温かくつながっている地域は世界でも希ではないのかと。
森林が県土の84%を占め、林業の中心地とも言える高知県で学ぶということは、非常に意味のあることだと思っています。周囲の森と一体になったこの素晴らしい環境に立地する本校は、高知県が林業・木材産業をいかに重要視しているかの象徴です。私が校長就任時に掲げた「林業を再生し、活性化するプラットフォーム」というビジョンは、すでに形になりつつあります。木に関する多様な領域を合わせるプラットフォームは、世界から見ても非常に貴重な存在であり、本校から巣立った人材は、高知県のみならず、日本全国、そして世界の「木の産業」にとって、重要な人材となります。21世紀は木の世紀・木の時代が来ると、私は予測してきました。本校で学ぶ人は木の時代のリーダーになれる人だと思っています。木の時代を担っていく人材という自覚を持って、互いに切磋琢磨していただきたい。志を持った皆さん、日本一の高知県の森で、共に学び、成長していきましょう。
西和人一級建築士事務所が設計した、富山・砺波市の住宅「砺波の家」です。
富山県砺波市に計画した住宅です。
敷地は東西面を道路、北面を公園に囲まれた良好な環境の中にあります。
また、繁華街も近く、利便性も良い立地となります。
そのような環境の中、穏やかな生活を包み込むような、ゆったりとした大屋根を持つ平家の住宅を考えました。
大きな屋根の下、四季の移ろいを十分に感じられるよう良好な環境が広がる公園側に開口を集めると同時に、東西に伸びる長い土間通路をそこに設けています。
東西面の道路からの便利なアクセス動線となるこの土間通路は、縁側のような外部環境と生活との干渉地点として働くだけでなく、新たな生活における人々の交流の場としても機能していきます。
古谷誠章が主宰する「NASCA」の、設計スタッフと広報・総務スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
設計スタッフを募集いたします。
新卒、経験者の方など、広く募集いたします。NASCAでは、市庁舎・劇場・図書館・病院・道の駅等の公共プロジェクトや学校・オフィス・住宅等の民間プロジェクトが進行中です。
また、プロポーザルにも積極的に参加しています。
OMA / レイニエル・デ・グラーフ(Reinier de Graaf)が設計した、スウェーデン・ストックホルムの高層集合住宅「NORRA TORNEN」です。2015年に工事が始まり2020年に二棟の建物が完成しました。
二棟の建築の高さはそれぞれ125メートル、110メートルで、ストックホルム市内中心部で最も高い住宅ビルとなっています。また、それらは「イノベーションタワー」「ヘリックスタワー」と名付けられていて、イノベーションタワーには、182戸の住戸と映画館、ディナールーム、ゲスト用アパート、ジム、1階には店舗スペースが、ヘリックスタワーには、138戸の住戸に加え、アメニティ施設が内包されています。
このプロジェクトは、建築家アレクサンダー・ウォロダルスキが開始したプロジェクトがキャンセルされた後の、2つの建物を継承したものから始まったそう。当初の計画がモニュメンタルなものであった為、建物の外壁を操作することで、その形式主義的なストラクチャーを人間主義的なものにすることを意図したとの事。
ペーター・メルクリが、自身のドローイングについて語っているインタビュー動画です。ベッツ・プロジェクトでの展覧会「Peter Märkli Drawings and Small Tables」に合わせて収録されたものです。
以下は、動画の紹介テキスト。
ベッツ・プロジェクトで開催中の展覧会「ドローイングと小さなテーブル」の一環として、ペーター・メルクリがアトリエで最新の「言語としてのドローイング(language drawings)」について語っている様子を収録した新しい映像をご覧ください。
スイスの建築家は、これらの魅力的なドローイングの背後にある彼の思考プロセスやインスピレーションについて、また、どのようにして、どこでそれらを構想し始めたのかについて語っています。ディエゴ・ベラスケス、ピエロ・デラ・フランチェスカ、アルベルト・ジャコメッティを参考にしながら、メルクリは芸術の歴史、空間、都市計画についての彼の理解との関係を描いています。
(翻訳は弊サイトによる)Visit our website for a new recording of Peter Märkli in his atelier talking about his latest ‘language drawings’ as part of his current exhibition ‘Drawings and Small Tables’ with us at Betts Project.
The Swiss architect discusses his thought processes and inspirations behind these fascinating drawings, and how and where he begins to conceive them. With references to Diego Velazquez, Piero della Francesca and Alberto Giacometti, Märkli draws relationships between his understandings of history of art, space and his urban plans.
For more information about the exhibition, or to get your hands on the new exhibition catalogue, please visit the Betts Project website.
長谷川豪と増田信吾によるトークイベント「理想の建築、場所の建築」が、山形の文翔館 議場ホールとオンライン配信で開催されます。開催日時は2020年12月2日(水)14:00-16:00。参加費は無料。要事前申し込み(申し込み〆切2020年11月25日)。申し込みフォームはこちら。【ap・ad】
長谷川豪 × 増田信吾 トークイベント「理想の建築、場所の建築」
建築は、理想と現実のあいだに、あるいはその葛藤のなかに生まれるものだ。
しかし近年、窮屈で息苦しい社会のなかで、建築が現実的な課題への応答に留まり、理想を掲げる建築が少なくなっているように思われる。
あるいは場所に対する建築の応答もどこか画一的で、場所性がまるで建築の装飾のように表層的に扱われるようになって久しい。
「理想の建築」や「場所の建築」を、いまどのように考えることができるか。
建築家2人が、対談を通して掘り下げていく。2020年12月2日 (水) 14:00-16:00 (13:30開場)
参加費 無料
►文翔館 議場ホール (山形県山形市旅篭町3-4-51)
►オンライン生配信・会場の定員は200名です。
・会場参加、オンライン参加ともに完全予約制です。
・アーカイブ配信はございません。
・会場参加の方はマスク着用、検温など新型コロナウイルス感染症対策にご協力お願い致します。
・オンライン参加の方は安定したインターネット環境をご用意ください。
参加方法はお申込み頂いた方にご連絡致します。申し込み〆切 2020年11月25日 (水)