


MADの設計で近く着工する、中国・海口市の「海南科学技術博物館」です。自然と対話する雲のような形の建物内部は螺旋状の展示空間となり、屋外は自然を楽しむための空間として構想されました。2021年8月下旬に着工し、2024年に完成し一般公開される予定です。
こちらは建築家によるテキストの翻訳です
MAD、海南科学技術博物館のデザインを発表
自然とテクノロジーが出会う場所
マ・ヤンソン率いるMADアーキテクツは、海南省海口市にある海南科学技術博物館のデザインを発表しました。スポーツスタジアムや国立湿地公園に囲まれた海口の西海岸に位置するこの博物館は、2021年4月にオープンした「Cloudscape of Haikou」に続く、MADの海南における2つ目の大きな公共プロジェクトです。重要な科学の場であり、自由貿易港である海南の主要な観光地でもある海南科学技術博物館は、2021年8月下旬に着工し、2024年に完成して一般公開される予定です。
MADのデザインは、「熱帯雨林の原生林と未来のテクノロジーが出会う」という、この地の都市と自然の両方のコンテクストに基づいています。豊かな熱帯雨林を背景にした博物館のメインパヴィリオンは、自然と対話する雲のような形をしています。遠くから見ると、都市の中に浮かび上がるような未来的な建物であり、館内に入ると、ジャングルの中に浮かんでいるように見えます。博物館のファサードには繊維強化プラスチックが使用されており、銀色に反射する外観と先見性のある美学によって、近くからも遠くからも特徴的な建物となっています。
総面積は46,528㎡、地上施設は27,782㎡で、常設展示室、プラネタリウム、巨大スクリーンシアター、フライングシアターなどが設置されています。博物館の内部構造は、床から天井までの3つのコア、湾曲したトラス、螺旋状のランプ、そして屋根で構成されており、これらすべてが露出していることで、建築の形態と構造システムの調和が図られています。博物館のドームに設置されたトップライトからは、広々としたアトリウムに自然光が降り注ぎ、明るく透明感のある空間となっています。螺旋状に傾斜した展示空間は、中央ホールから5階にわたって上昇し、博物館全体で来館者をつなぎます。














