國分大輔建築設計事務所が設計した、東京都世田谷区の住宅「おやまだいのいえ」です。
敷地は第二種風致地区で、建蔽率や各境界からの壁面後退距離が定められており、必然的に建物配置が敷地の中心になった。前面道路は環状八号線と多摩提通りとを結ぶバス通りのため大型車の交通量が多いため、生活をする上で、大型車の通行音や歩行者の目線が気にならないようにする必要があると感じた。また、周囲には街灯が少ないため、建物が街をほのかに灯せる行燈のような設えができないか考えた。
國分大輔建築設計事務所が設計した、東京都世田谷区の住宅「おやまだいのいえ」です。
敷地は第二種風致地区で、建蔽率や各境界からの壁面後退距離が定められており、必然的に建物配置が敷地の中心になった。前面道路は環状八号線と多摩提通りとを結ぶバス通りのため大型車の交通量が多いため、生活をする上で、大型車の通行音や歩行者の目線が気にならないようにする必要があると感じた。また、周囲には街灯が少ないため、建物が街をほのかに灯せる行燈のような設えができないか考えた。
子浦 中 / シオ建築設計事務所が設計した、東京・南青山の飲食店「即今」です。お店の公式サイトはこちら。この店舗は、弊サイトでも特集記事として紹介した、POINT設計による「夜咄Sahan」の二号店だそう。
小間の茶室で炭をくべる炭点前から、懐石料理、濃茶、薄茶という正式なお茶事、正式ではなくともお茶事を体験したいという人が体験のできる飲店食である。その他、お店で急にお稽古をしたくなった人、お茶に興味はあるが習っていない人、これから習いたい人など、誰でも気軽に茶道や日本文化を楽しむことができる。現在私たちの生活スタイルにおいて、和室や畳の部屋が少なくなり、正座をする機会がなくなった。このような現状にあわせて、このお店では正座をしなくても良い立礼席を基本としている。
明治大学の青井哲人が、新一年生の講義「建築学概論」を“読み物としての講義”として無料公開しています。リンク先は第一回目の講義です。2020年5月21日時点で第三回目の講義まで閲覧することができます。
ニューヨーク市当局が、ブルックリンのドミノパークの芝生に、社会的距離を保つための白い円をペイントしたそうです。designboomに写真が7枚掲載されています。
twitterにも写真が投稿されています。
It can be done. (📷 @hlswift_#DominoPark #Brooklyn for @nytimes via @time.) pic.twitter.com/zDBXYOmHVK
— Reading The Pictures (@ReadingThePix) May 17, 2020
People sit in social distancing circles at Domino Park in Williamsburg.
Anillos de hierba. pic.twitter.com/xyeepEZhyp
— JuliusArim🇪🇸🦔🍸👽🥐 (@juliusarim) May 18, 2020
多田正治アトリエが設計した、和歌山・新宮市の「くまの就労支援センター ヨリドコ」です。
和歌山県新宮市、市街地の中心部にある仲之町商店街にひきこもりや発達障害など「生きづらさ」を抱える若者のための就労支援を行う小さな施設「ヨリドコ」をつくった。
「ヨリドコ」の運営母体である「NPO法人ぷろぼのくまの」は、同じ仲之町商店街で2019年3月より就労支援センターを開設したが、想定以上に利用者の需要があったことより急遽2つ目の施設を計画することとなった。
1つめの施設をデスクでの学習やPCスキルを身につけるための施設と位置付け、新たな「ヨリドコ」を身体を動かしたりリラックスするための施設にしようということで計画はスタートした。
坪井飛鳥+細貝貴宏+上田哲史 / atelier thuが設計した、奈良・生駒市の住宅「Sou」です。
東生駒は生駒山地や矢田丘陵などの山々に囲まれた山間にあり、所々に自然が残る。近鉄が宅地開発をし、近鉄奈良沿線で学園前と並ぶ高級住宅地である。
計画地は沿線の北側、大規模な開発を逃れた小高い丘の中腹にあり、車1台ほどの急な坂道を北に上る。敷地は南側の大半が傾斜地であり、北側にわずかに残された平地に小さな平屋の古家が建ち、敷地の北側には小さな緑地が残っていた。
造成することもできず取り残されたような、この場所性を生かした計画ができないものかと考えた。
日建設計 / 田中渉+TAKT PROJECTが設計した、熊本の、天草市複合施設「ここらす」です。施設の公式ページはこちら。
天草には駅がない。自家用車をモビリティの主役に据えた街のために、提案したのは駅のような建築です。多様な目的をもった人々がただただ同居することのできる、おおらかな場所を作りたいと考えました。
「ここらす」は、図書館・保健所・公民館といった5つの施設を再編した複合施設です。これらの用途が、敷地中央の「おおらかな庭」を介して一体的に使われる場を目指しました。おおらかな庭は、その一部が盛り上がって2Fの図書館にも繋がっています。起伏のある庭をリニアな建築が包み込むプランニングによって、あらゆる施設の利用者がおおらかな庭を体感できるよう工夫しました。
ミース・ファン・デル・ローエが設計して1951年に完成した、アメリカ・イリノイ州の「ファンズワース邸」が、近隣の川の氾濫により、床スラブ下まで水につかってしまう事態に見舞われています。
Here are latest shots of the Farnsworth House, provided by Scott Mehaffey, the house’s executive director. Surrounded by the floodwaters of the swollen Fox River, the house resembles a beleaguered house boat. “Just hoping the water stays below floor level!” Mehaffey says. pic.twitter.com/J66WroIhad
— Blair Kamin (@BlairKamin) May 19, 2020
ファンズワース邸は、川の氾濫を想定して床スラブが持ち上げられた設計になっているのは有名ですが、2008年の氾濫時には、床スラブレベルを超えて浸水してしまったこともありました。以下はその時の写真。
The flood-prone Farnsworth House could soon get a permanent lift: http://t.co/4Bc4EuM3iA pic.twitter.com/1bDyfc8Vic
— Architectural Record (@ArchRecord) May 19, 2014
伊藤憲吾建築設計事務所が設計した、大分・姫島村の住宅「姫島の家」です。
大分県北の離島・姫島村で住宅を設計した。瀬戸内海にある姫島は人口は約2000人である。
施主は島民であり、姫島の観光を推進する立場にあった。設計するにあたって、観光に来た方へ与える景観としての島らしさを目指すことを話したが、施主からは島の若者が住みたいと思える新しさを要求された。島の外からの視点と中からの視点を意識することが最初の課題となった。
「コピー建築の禁止は中国建築にルネッサンスをもたらすかもしれない」という記事が、The Guardianに掲載されています。英語の記事です。
元木大輔が、自身が制作したZINEに関して、その参照元となった書籍や作品を解説したテキストの続き「”FRUIT BOWL”のリファレンス2」がnoteに掲載されています。1回目の参照紹介記事はこちらです。
手塚貴晴と手塚由比に、自身が設計を手掛けた立川の複合文化施設「PLAY!」について聞いているインタビューが公式サイトに掲載されています。インタビューの後編はこちら。施設のオープンは2020年5月19日時点では、6月以降を予定しているそう。
キノシタヒロシ建築設計事務所のサイトに、鳥取の商店街に面した既存建物を、私設図書館と住宅に改修した「小さな図書館のある家 」の写真が12枚掲載されています。
たくさんの本をお持ちでその収蔵場所も兼ねた住まいを考えていた施主に、単に書庫としてだけでなく、気が向いたら私設の図書館のようにして街に開くことができる住空間としてはどうかと提案し計画が始まった。
入り口にあった6枚のガラス戸はそのまま転用することとし、一階はアーケードから続く土間や客間として、あるいは小さな図書館のような開かれた場所にもなり、円環状に設けられたベンチはその様々な場面で使われる。上階は躯体が持つおおらかさを存分に活かして施主の好みでもあるワンルームとした。設備を最新の高効率機器に取り替えた以外は、建築全体として大きな費用は掛けず最小限の改修に留めた。
東京と鳥取の2拠点でカフェやギャラリーを運営する施主は、東京のマンションでのふたり暮らしをやめ、鳥取の街で自分たちらしく生活している。この街で得た新しい共同体の形成にこれからの家族の有り様が示されているように感じる。この市街地は1952年に鳥取大火が起こり街中が焼けた。
復興の際、同年に施行された耐火建築物促進法の最初の適法として、附近にある目抜き通りの両側に防火建築帯が建造された。同時期に周辺には、それとほぼ同じ規格の鉄筋コンクリート造の家屋が建てられ、未だにその多くが現存している。今回の敷地もそのうちの一つである。
躯体の1階の天井高さはアーケードと同じ3500mm、2階は3400mmと防火建築帯とほぼ同じ規格であり、またそれは一般的なマンションなどの躯体天井高さと比べて遥かに高い。この空間スケールはアーケードと同じく、大火以降から経験されてきたこの街特有のスケールであり、この地域の共同体の活動を支えて来たであろうことは容易に想像できる。施主の描く新しい共同体の形成の器として、これらを評価し積極的に設計に取り込んだ。
第33回村野藤吾賞を、谷口吉生と「鈴木大拙館」が受賞しています。こちらのPDFで候補に挙がった建築のリストも見ることができます。
第33回村野藤吾賞の選考は2020年2月18日(火)、加茂紀和子、佐野吉彦、中川武、平田晃久の各氏と本会代表の古谷誠章による5名の選考委員により厳正に行なわれ、 3月24日(火)に開催された村野藤吾記念会委員会において、第33回村野藤吾賞を下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。
受賞決定から発表が大幅に遅れましたのは、受賞発表と共にご案内申し上げておりました授賞式および受賞記念パーティーの開催の日程が決定できなかったためでした。
例年、村野藤吾の生誕記念日の5月15日に授賞式を挙行してまいりましたが、本年は新型コロナウイルス感染拡大のため延期を余儀なくされました。 授賞式は今秋の開催を目指していますが、いまだ開催を確定できないため、受賞発表のみを先行し、授賞式および受賞記念パーティーは改めてご案内いたします。受賞者|谷口 吉生(たにぐち・よしお)
受賞作品|鈴木大拙館
選考委員|古谷誠章、加茂紀和子、佐野吉彦、中川武、平田晃久
藤村龍至が、noteでの発信を開始しています。最初の投稿のタイトルは「ささやかな記述の反復」です。
藤田雄介 / Camp Design inc.による、兵庫の、既存RC住宅の改修「AKO HAT」です。
本計画は1970年代後半に建てられた、ほぼ断熱性のない鉄筋コンクリート造・打ち放しの住宅の改修である。現代においては過酷とも言える住環境であり、また周辺環境も時間の経過と共に大きく変化して、周囲から硬く閉ざした存在になっていた。
テーマは境界の変容である。境界を指す語として boundaryとborder があるが、前者は2つの領域の関係性を断ち切ってしまう硬く切断的な境界を意味し、後者はお互いの領域がやわらかく曖昧に溶け合うような境界を意味している。RC造打ち放しのboundaryな境界に対して、我々はborder hat と呼ぶ新たな外皮を被せることで、既存外壁の周囲に動的な境界空間をつくりだした。
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