architecture archive

【ap job更新】 久保秀朗と都島有美による「久保都島建築設計事務所」が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 久保秀朗と都島有美による「久保都島建築設計事務所」が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 久保秀朗と都島有美による「久保都島建築設計事務所」が、設計スタッフを募集中HOTEL THE SCREEN Morning Dawn

「久保都島建築設計事務所」の、設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

久保秀朗+都島有美による久保都島建築設計事務所で設計スタッフを募集します。

現在、ホテル、リゾート施設、店舗等の商業施設の設計、戸建住宅やマンションリノベーション、公衆トイレ等の公共施設の設計など、さまざまな用途の物件プロジェクトが進行中です。

実務経験の無い新卒・第二新卒の方にも丁寧に仕事を教えますので、安心してご応募ください。

特に下記の意識を持った方を歓迎します。
・光や風、音などの環境デザインに興味がある方
・3Dモデリングを使って空間デザインを行うことに興味のある方
・常に新しいデザインや知識を学び取る意欲のある方
・コミュニケーション能力があり、明るく楽しんで仕事に取り組むことのできる方
・住宅だけでなく、商業施設、温浴施設、宿泊施設など様々なプログラムの設計を学びたい方

坂茂の建築展 「仮設住宅から美術館まで」が、自身が設計した大分県立美術館で開催

坂茂の建築展 「仮設住宅から美術館まで」が、自身が設計した大分県立美術館で開催されます。会期は2020年4月24日~6月21日。

【建築家・坂 茂氏の創作と活動を包括的に紹介する大規模個展】

大分県立美術館では、開館5周年を記念し、当館の設計者である世界的建築家、坂 茂氏の展覧会を開催します。
坂氏は、中国の伝統的な竹編み帽子から発想を得た屋根の構造を持つ「ポンピドー・センター-メス」(2010年、フランス)や、パリ郊外セガン島の音楽ホールを中心とした複合音楽施設「ラ・セーヌ・ミュジカル」(2017年、フランス)など、世界中で建築設計に携わっています。その一方で、1995年の阪神淡路大震災の「紙のログハウス」や「紙の教会」、2011年の東日本大震災に活用された「避難所用間仕切りシステム」、2008年の中国・四川大地震の復興支援では「成都市華林小学校紙管仮設校舎」を建てるなど、災害支援活動も続けられています。これら多方面に及ぶ活動が高く評価され、2014年に建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を受賞されました。
本展は、坂 茂氏自らが設計した美術館での大規模個展です。坂氏が35年に渡りおこなってきた設計活動を、写真や図面、映像だけでなく、多数の実物大モックアップ(模型)でご紹介します。離れた場所にある建築を臨場案あふれるダイナミックな展示で、子どもから大人まで楽しんでいただける内容です。また25年に渡り世界各地で行ってきた災害支援活動についてもご紹介します。
その多角的な創作や活動とあわせて、当館を設計する中で考えた建物のフレキシビリティや、街に開かれた美術館への構想など、当館のコンセプトを体験できる会場構成もご覧いただけます。

【展覧会のみどころ】

1.世界が注目する日本人建築家 坂 茂氏の大型個展
坂 茂氏は建築家として国際的に評価の高い建築を設計し、新しい建築資材や手法を開発する一方で、災害支援活動家としての顔を持ち、25年以上にわたり難民、被災者のための支援プロジェクトを行ってきました。その活動は国境を越え、ルワンダ、スリランカ、ハイチ、アメリカ、トルコ、インド、中国、ニュージーランド、イタリアなど多くの国々に及びます。阪神淡路大震災や東日本大震災、2019年の台風19号も例外ではありません。その多角的な活動が注目されている建築家の創作と活動が、本展で一堂に会します。

2.モックアップや動画作品から、建築空間を体感できる展覧会
モックアップとは、実物大の模型や実物に限りなく近く再現された模型のことで、一般的な卓上サイズの「模型」より大きくリアルなものです。写真や模型だけではわからない建築の構造や、ジョイントの細部や素材などもじっくりご覧いただけます。また、動画作品や建設中の定点観測動画で建築のリアルな空間を体感することもできます。

3.避難所用紙の間仕切りシステムの組立て、設置ワークショップ
本展に展示する「避難所用紙の間仕切りシステム」を組立て、設置するワークショップを開催します。実際に紙管を手にとって、避難所の間仕切りをつくることができます。子どもでも楽しめるように、ミニチュア版の紙管も用意しています。

4.県内建築ツーリズム
〈主なツアー候補施設〉
-坂 茂:大分県立美術館、由布院ツーリストインフォメーションセンター、クアパーク長湯
-磯崎新:アートプラザ、岩田学園、大分県立図書館、由布院駅舎
-隈研吾:COMICO ART MUSEUM YUFUIN、竹田市城下町交流プラザ/歴史文化交流センター(仮称)(予定)
-藤森照信:ラムネ温泉館

5.開館5周年の記念式典や講演会やワークショップなどの各種の関連イベントを開催
会期中には、開館5周年の記念式典や記念トークイベント、坂 茂氏の講演会やギャラリートーク、可動型の建築を活用した空間実験「カドウ建築の宴 in OPAM」、OPAM 教育普及グループによるワークショップなど、各種の関連イベントを開催します。

【ap job更新】 墓地設計を中心に、建築・ランドスケープなどを幅広く手がける「SRAN DESIGN」が、スタッフ(正社員・アルバイト・業務委託)を募集中
【ap job更新】 墓地設計を中心に、建築・ランドスケープなどを幅広く手がける「SRAN DESIGN」が、スタッフ(正社員・アルバイト・業務委託)を募集中
【ap job更新】 墓地設計を中心に、建築・ランドスケープなどを幅広く手がける「SRAN DESIGN」が、スタッフ(正社員・アルバイト・業務委託)を募集中

墓地設計を中心に、建築・ランドスケープなどを幅広く手がける「SRAN DESIGN」の、スタッフ(正社員・アルバイト・業務委託)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

SRAN DESIGNは墓地設計を中心に、建築・ランドスケープなどの設計を幅広く手がける一級建築士事務所です。

今後の活動を一緒に広げてくれる仲間を募集します。

代表の関野は大学院時代に墓地研究を始め、今まで新しいかたちの墓地デザインにソフト面ハード面共に多く携わってきました。今後はその実績を活かし、建築・ランドスケープはもとより公共空間から個人のためのスペースまで、国内外問わず幅広く設計活動を行なっていきたいと考えています。

分野を問わず、自身の興味や得意なことを活かし存分に活動を広げてくれる方を探しています。

今年4月に控えている関野の出産を機に、リモートワーク・フレックスタイム等も取り入れ一人一人に合う快適な勤務環境を作っていきます。

仕事の内容もスタイルも柔軟に対応できる方、自発的に楽しく仕事ができる方、お待ちしてます。

フランク・ゲーリーの設計で近く完成する、フランス・アルルの、文化複合施設内のビル「LUMA tower」
フランク・ゲーリーの設計で近く完成する、フランス・アルルの、文化複合施設内のビル「LUMA tower」 photo©AVH/ Atelier Vincent Hecht

フランク・ゲーリーの設計で近く完成する、フランス・アルルの、文化複合施設内のビル「LUMA tower」です。LUMA財団が運営する文化複合施設リュマ・アルル(Luma Arles)の敷地内に新設されているものです。この施設についての日本語での解説がこちらのページにあります施設の公式サイトはこちらWikipedeiaによれば、LUMA財団は「スイスのチューリッヒを拠点とする2004年に設立された非営利組織です。アート、写真、出版、ドキュメンタリー、マルチメディアの分野で活動する独立した現代アーティストや他の先駆者の活動をサポートしています。」との事。
写真を撮影したのは東京を拠点とするフランス人写真家・映像作家のビンセント・エシテです。

「富山県創業支援施設・UIJターン者等住居(仮称)」設計プロポで特定された、仲建築設計スタジオの提案書が公開
「富山県創業支援施設・UIJターン者等住居(仮称)」設計プロポで特定された、仲建築設計スタジオの提案書が公開 image courtesy of 仲建築設計スタジオ

「富山県創業支援施設・UIJターン者等住居(仮称)」設計プロポーザルで特定された、仲建築設計スタジオの提案書が公開されています。

富山県創業支援施設・UIJターン者等住居(仮称)整備工事基本設計等業務に係る公募型プロポーザルの審査結果について掲載します。

1特定者について
株式会社仲建築設計スタジオ

2審査会の経緯について
■審査会
・審査対象 13の技術提案書
※ 提出された13の提案書について、一次審査及び最終審査を行い、提案を特定した。

2020年のプリツカー賞を、グラフトン・アーキテクツを主宰する女性建築家のイボンヌ・ファレルとシェリー・マクナマラが受賞
2020年のプリツカー賞を、グラフトン・アーキテクツを主宰する女性建築家のイボンヌ・ファレルとシェリー・マクナマラが受賞Yvonne Farrell and Shelley McNamara photo courtesy of Alice Clancy

今年(2020年)のプリツカー賞を、グラフトン・アーキテクツを主宰する女性建築家のイボンヌ・ファレル(Yvonne Farrell)とシェリー・マクナマラ(Shelley McNamara)が受賞しています。アイルランドを拠点として活動しています。2018年にヴェネチアビエンナーレ国際建築展のキュレーターを務めたり2019年RIBAゴールドメダル受賞の経歴があります。彼女たちの経歴や審査についてはこちらのプリツカー賞公式ページにまとめられています

簡易的なプロフィールは以下。

Grafton Architects was established in 1978. Directors Yvonne Farrell & Shelley McNamara are both graduates of UCD, are Fellows of the RIAI, are International Honorary Fellows of the RIBA and are elected members of Aosdána, the eminent Irish Art organisation. Teachers at the School of Architecture at University College Dublin from 1976 to 2002 and appointed adjunct Professors in 2015. They have held the Kenzo Tange chair at GSD Harvard and the Louis Kahn chair at Yale University and have been visiting professors at EPFL, Lausanne, Switzerland; Accademia d’Archittettura, Mendrisio, Switzerland, where they were appointed as full professors in 2013. They have been external examiners at numerous universities including Cambridge University and The London Metropolitan School of Architecture. As well as public lectures in Dublin and abroad, including the National Gallery of Ireland in Dublin and the Royal Academy in London, they have lectured widely in European and American Schools of Architecture.

以下に、作品写真を紹介します。

アトリエ・ジャン・ヌーヴェルが2019年に完成させた「カタール国立博物館」
アトリエ・ジャン・ヌーヴェルが2019年に完成させた「カタール国立博物館」 photo©AVH/ Atelier Vincent Hecht

アトリエ・ジャン・ヌーヴェルが2019年に完成させた「カタール国立博物館」です。ジャン・ヌーヴェルのサイトでは英語での概要テキストを読むことができます
撮影したのは東京を拠点とするフランス人写真家・映像作家のビンセント・エシテです。

【ap job更新】 地域社会と対話するコーヒースタンドの運営や、大学との連携が特徴的な 落合正行の「PEA…/落合建築設計事務所」が、設計スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 地域社会と対話するコーヒースタンドの運営や、大学との連携が特徴的な 落合正行の「PEA…/落合建築設計事務所」が、設計スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 地域社会と対話するコーヒースタンドの運営や、大学との連携が特徴的な 落合正行の「PEA…/落合建築設計事務所」が、設計スタッフ・アルバイトを募集中上池台の住宅・いけのうえのスタンド[東京都大田区]

地域社会と対話するコーヒースタンドの運営や、大学との連携が特徴的な 落合正行の「PEA…/落合建築設計事務所」の、設計スタッフ・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

地域社会と対話するコーヒースタンドの運営や、大学との連携が特徴的な落合正行の「PEA…/落合建築設計事務所」が、設計スタッフ・アルバイトを募集します。

日本大学理工学部まちづくり工学科で教鞭をとる落合は、大学と設計事務所の連携を図り、代表作品「ワカミヤハイツ-あだち農まちプロジェクト」や「上池台の住宅-いけのうえのスタンド」のような、地域社会を牽引する建築のあり方を探究しています。

これらの作品は新建築や新建築住宅特集など多数のメディアに掲載され、日本建築学会作品選集新人賞やグッドデザイン賞2018・ベスト100を受賞したほか、自治体からも取り組みそのものが評価されました。

家族の形をはじめ、暮らし方や働き方が多様化する今、建築の姿や形はドラスティックに変化すべきだと考えます。
しかし、そのためには調査や事後評価が重要です。

この方法として、大学やコンサルタント会社などと共同しながら、プロジェクトの立ち上げから関わります。
設計事務所の業務には、そのために必要となる事例調査や企画書の作成、運営方法の検討など、通常の設計業務のほかにもリサーチやコンサルティングなどを行います。
そのなかで生まれる建築は、地域社会に開かれたより良質な空間となります。

建築設計に関わる与件づくりから、具体的なものづくりまで、多彩な人材を求めます。

参考:https://architecturephoto.net/79898/

OMAが2017年に完成させた、カタール・ドーハの「カタール国立図書館」
OMAが2017年に完成させた、カタール・ドーハの「カタール国立図書館」 photo©AVH/ Atelier Vincent Hecht

OMAが2017年に完成させた、カタール・ドーハの「カタール国立図書館」です。
撮影したのは東京を拠点とするフランス人写真家・映像作家のビンセント・エシテです。
OMAのサイトでは英語での概要テキストを読むことができます

【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、2020年度の設計スタッフ(経験者・新卒・業務委託・パートタイム)を募集中
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、2020年度の設計スタッフ(経験者・新卒・業務委託・パートタイム)を募集中
【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、2020年度の設計スタッフ(経験者・新卒・業務委託・パートタイム)を募集中

山路哲生建築設計事務所の、2020年度の設計スタッフ(経験者・新卒・業務委託・パートタイム)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

山路哲生建築設計事務所では2020年度の設計スタッフを募集しています。

山路哲生建築設計事務所について

隈研吾建築都市設計事務所を経て2015年に設立した山路哲生が主宰する建築設計事務所です。昨年11月に開業された渋谷駅スクランブルスクエアや、中国を中心とした海外の大規模な開発に携わってきた一方、住宅やホテルの内装・家具、また小さな屋台の設計など幅広いスケールで設計をしております。2019年には住宅「恵比寿の家」(住宅特集2018年10月号)が日本建築士会連合会賞で奨励賞を頂き、徐々に活動の広がりをみせる現在過渡期にあります。東京を中心とした活動から、地方、海外へと活動範囲が広がるこの機会に、一緒に計画に参加してくれる仲間を募集しています。

都市部では今注目されるベンチャー企業やディベロッパーとの協業が弊社のひとつの特徴となっています。現在進行中の銀座のオフィスビルでは解体以前から既存の建物を街に開放し、建築の終わりから設計を始める試みに挑戦しています。(CANBIRTH-ビル一棟をまるごとキャンバスに- https://birth-village.com/canbirth/
今まさに大きく変わろうとしている産業構造の中で、建築によって実現されるものも建築が担う枠組みも変わり続けています。建築を軸にまちづくりから家具デザインまで携わることで業種間における不要な障壁を乗り越え、きめ細やかな社会をつくることを目標としています。達成すべき目的の為に同業、異業種関わらず、様々な業種の方とチームをつくり協働しています。

建築士としての経験・技術の習得ができるとともに、幅広い職種の方々と協働することができます。現在代表含めて4名(設計士3名、事務会計1名)の小規模な事務所ですので、実力に応じて早期にプロジェクトリーダーとして担当頂きます。各人の責任も大きいですが与えられる裁量も大きくなります。小規模だからこそ各人の個性を存分に発揮し、その挑戦と成長を共に楽しんでくれる気質・性格の方をお待ちしております。代表の山路は大学講師を兼務しており、人材育成や研究・開発にも力を注いでいます。
またオフィスを数事務所でシェアしているため日常的に10~20名程の設計スタッフが在席しています。普段から他事務所との交流が図れるので、風通しが良く、同年代のスタッフ同士で互いに切磋琢磨できる職場環境にあります。

事務所の仕事や雰囲気を知りたい方には説明・見学会も随時開催しております。まずはお気軽にご連絡ください。

H&deM出身の建築家 石田建太朗へのインタビュー「完全ではないものがもたらす空間のおおらかさ」

H&deM(ヘルツォーグ&ド・ムーロン)出身の建築家 石田建太朗へのインタビュー「完全ではないものがもたらす空間のおおらかさ」が、AGCのサイトに掲載されています。

SANAAが2019年に完成させた、パリの公営集合住宅「マレシャル・フャイヨール通りのアパートメント」
SANAAが2019年に完成させた、パリの公営集合住宅「マレシャル・フャイヨール通りのアパートメント」 photo©AVH/ Atelier Vincent Hecht

SANAAが2019年に完成させた、フランス・パリの公営集合住宅「マレシャル・フャイヨール通りのアパートメント」です。こちらのサイトではその他の写真と図面が閲覧できます。
撮影したのは東京を拠点とするフランス人写真家・映像作家のビンセント・エシテです。

山田紗子による、東京の住宅「waseda house」の写真

山田紗子のウェブサイトに、東京の住宅「waseda house」の写真が18枚掲載されています。

夫婦と子供二人のための住宅である。場所は早稲田の賑やかな学生街から少し離れた古くからある住宅地で、ブロック塀や生垣、石積みの塀に挟まれた細い路地や階段が、毛細血管のように張り巡らされている。案内されたのは間口4.1m、奥行き12.5mという所謂鰻の寝床と呼ばれるような敷地で、その奥行きの深さは早稲田の小路がそのまま続いているようで、すでに親密な空間がそこにあるように感じられた。

この家の家事の多くは父親がこなしている。洗濯乾燥機で上がった衣類をそのままハンガーにかけておける広いランドリー空間、コンパクトで無駄のないキッチンと一体のダイニングスペース、家事のしやすい動線等は、そんな父親からの要望だった。そして限られたスペースでも、仕事と育児に疲れた時に引き篭もれる自分だけの場所がほしい、というのが多忙な母親の要望であった。また東西と南は隣地が迫り土地に余裕が無いものの、それでも外を感じられて、ゆったりとした気持ちになれる空間を希望しているということだった。

必要諸室を考えると生活空間は自然と縦の方向へ伸びて行く。どうしても居室に対する階段の占める面積が大きくなってしまうので、いっそのこと家の真ん中に、階段のような、床のような、どちらでもありえるものを作ったらどうだろうかと考えた。頭の中には数年前にブラジルに行った際に訪れた、リナボバルディがリノベーションを行った展示室の階段があった。それは無垢の木材のみで作られた大きな螺旋階段で、1段に人が2、3人腰掛けられるくらいの幅広の段板がゆったりと中央の丸柱を中心に伸び上がり、1階と2階を繋いでいた。部屋の大きさは全く異なるが、床のような階段がそれぞれの生活空間を繋いでゆけば、階段が邪魔者扱いされることもなくなるだろうし、リビングやダイニングといった名前がついている部屋ではない、自由に腰掛けて気ままに過ごせる場所が、家の真ん中に広がっているのはなんだか楽しそうである。

大きな螺旋階段は構造や施工の点から鉄骨造となった。むき出しの鉄の持つ肌触りが、クリーンに仕上げられた居室と対照的に野生的であり、周囲に絡みつきながらぐんぐんと育っている蔦植物のようでもある。またこの階段の空間は、外構のほとんどないこの家の庭でもある。4つの天窓と隣地の通路に開いた大きな開口によって、外部のように明るい空間となった。家族は部屋を行き来するたびにこの庭のような空間を通ることになる。また時には階段がそれぞれの部屋の延長として使われ、椅子になったり机になったりもする。早稲田の路地がそれぞれの家の庭先を繋いでいるように、すべての部屋がいつの間にかこの階段によって繋がってゆくことで、ゆったりとした心地よい家になると良いなと考えている。

メキシコの建築家タチアナ・ビルバオの、ルイジアナ美術館での建築展の会場動画 最も注目を集めたトピックス [期間:2020/2/24-3/1]
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/2/24-3/1]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/2/24-3/1)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 玉上貴人が20年以上前の設計事務所勤務時代、先輩から出題されたという立体クイズ
  2. 妹島和世・乾久美子・藤原徹平らが審査した「横浜国立大学西門等コンセプト・デザインコンペ」の結果と提案書が公開
  3. 隈研吾のデザイン監修と鹿島建設の設計・施工で進められている、埼玉・所沢市の「角川武蔵野ミュージアム」の外観写真
  4. 蘆田暢人建築設計事務所による、新潟・南魚沼市の、築約50年の温泉旅館の改修「ryugon」
  5. 飯田善彦建築工房の設計で完成した、京都市の「龍谷大学深草キャンパス成就館」の見学会が開催
  6. 蘆田暢人建築設計事務所による、静岡・熱海市の「熱海の塔状住居」
  7. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / ウエノアトリエ UENOAによる、埼玉・東松山市の住宅「QUARTER house」
  8. 田村直己 / ttt architectsによる、東京・港区の飲食店「赤坂のスナック」
  9. タトアーキテクツ / 島田陽建築設計事務所が2017年に完成させた、大阪の「高槻の住居」の写真など
  10. クラーソン・コイヴィスト・ルーネが建築・空間デザイン監修した、東京・日本橋兜町の築97年のビルを改修した、ホテルや店舗などの複合施設「K5」
  11. 成瀬・猪熊建築設計事務所が会場設計を手掛けた「2019年度グッドデザイン賞受賞展」
  12. 成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」
  13. 【ap job更新】 株式会社 須藤剛建築設計事務所が、設計スタッフ(正社員)、プレス・事務スタッフ(時短勤務可)を募集中
  14. 大阪の「寝屋川市第四中学校区小中一貫校」設計プロポで、梓・隈研吾・オオバ共同企業体が契約事業者に
  15. A Nomad Sub+ナノメートルアーキテクチャーによる、大阪市の障碍者就労支援施設「PALETTE」
  16. 慶應SFC時代の佐藤雅彦研究室での、佐藤雅彦とのやり取りを当時の学生が回顧して執筆されている「佐藤先生に教わったこと」
  17. 隈研吾による、韓国・慶州市の展示ホール「慶州国際博覧会記念館」の写真
  18. 大江匡さんが亡くなりました
  19. X+Livingによる、インドの階段井戸を想起させる空間を持つ、中国・重慶市の書店「Chongqing Zhongshuge Bookstore」の写真など
  20. ネリ&フーによる、中国・北京近くの、既存ビルを改修した文化施設「Junshan Cultural Center」の写真など

今年のプリツカー賞受賞者が、米国東部標準時の3月3日10時に発表

今年のプリツカー賞受賞者が、米国東部標準時の3月3日10時に発表されます(日本時間では2020年3月4日0時)。2019年の受賞者は磯崎新でした。
以下は磯崎の授賞式時の動画で、磯崎のスピーチ(日本語)も収録されています。公式サイトには過去の受賞者の作品画像やスピーチの動画などがアーカイブされています。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。