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2020.6.29Mon
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雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」

9,552.66雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」

architecture|feature
事務所千葉顕弥建材(内装・壁)建材(内装・床)建材(内装・照明)建材(内装・造作家具)文京区東京雨宮知彦
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography

雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスが設計した、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」です。

自社オフィスの内装プロジェクトである。旧街道である中山道と住宅地内の細路地。2つの対照的な道に二面接道する建物の1階が対象敷地である。元来、中山道に面した商業テナントスペースと路地に面した居住スペースに背割りで区画されていたものを、壁をぶち抜いて1区画に再編することで、風通しの良い空間にすることを考えた。

建築家によるテキストより

まず、幅3.5mの道状の空間(通り土間)を2つの道をつなぐように通した。家具の置き方によってフレキシブルに変化する執務空間であり、将来的な人数の増減にも対応しやすい。残りの空間は、通り土間に直交する6枚の壁で分節し、ミーティングスペース・倉庫・トイレ・キッチン・事務スペース・玄関といった比較的明快な用途に割り当てた。これらの空間へはそれぞれ通り土間からアクセスする。

建築家によるテキストより

私たちの事務所はこれまで雑居ビルの4階に入居していたが、通勤に時間を浪費したあげく地面から離れたユニバーサルスペースで働くことに違和感を感じていた。そこで、徒歩や自転車で通えるエリアの路面テナントに事務所を移し、従業員もなるべく自転車圏内に住むことにしてみた。地域コミュニティは、金銭的価値では測れない「貸し借り」「しがらみ」のようなものの無数の交換の束だと思う。こういった地域の生態系の只中に飛び込み、地域環境と地続きの執務空間で設計することの価値、事務所がそこに在ること自体が地域に及ぼす価値の可能性を探ってみることには意味があるのではないか。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©ラーバンデザインオフィス
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 photo©Kenya Chiba Photography
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 image©ラーバンデザインオフィス
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 image©ラーバンデザインオフィス
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 image©ラーバンデザインオフィス
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 image©ラーバンデザインオフィス
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京・文京区の、自社オフィス「R/URBAN DESIGN OFFICE 本社」 image©ラーバンデザインオフィス

以下、建築家によるテキストです。


R/URBAN DESIGN OFFICE 本社

自社オフィスの内装プロジェクトである。旧街道である中山道と住宅地内の細路地。2つの対照的な道に二面接道する建物の1階が対象敷地である。元来、中山道に面した商業テナントスペースと路地に面した居住スペースに背割りで区画されていたものを、壁をぶち抜いて1区画に再編することで、風通しの良い空間にすることを考えた。

2つの道をつなぐ通り土間
まず、幅3.5mの道状の空間(通り土間)を2つの道をつなぐように通した。家具の置き方によってフレキシブルに変化する執務空間であり、将来的な人数の増減にも対応しやすい。残りの空間は、通り土間に直交する6枚の壁で分節し、ミーティングスペース・倉庫・トイレ・キッチン・事務スペース・玄関といった比較的明快な用途に割り当てた。これらの空間へはそれぞれ通り土間からアクセスする。

専有面積を削って地域に供出した軒下空間-実験的試みとして-
私たちの事務所はこれまで雑居ビルの4階に入居していたが、通勤に時間を浪費したあげく地面から離れたユニバーサルスペースで働くことに違和感を感じていた。そこで、徒歩や自転車で通えるエリアの路面テナントに事務所を移し、従業員もなるべく自転車圏内に住むことにしてみた。地域コミュニティは、金銭的価値では測れない「貸し借り」「しがらみ」のようなものの無数の交換の束だと思う。こういった地域の生態系の只中に飛び込み、地域環境と地続きの執務空間で設計することの価値、事務所がそこに在ること自体が地域に及ぼす価値の可能性を探ってみることには意味があるのではないか。今のところ、軒下はちょっとした雨宿りや休憩、立ち話に使われている。この場所をきっかけにどのような地域との関係が生まれていくのか、これからも観察していきたい。

感染症がもたらした気づき
コロナ禍によってテレワークの有効性が明らかになってきており、高密度な都心の密閉オフィスに満員電車で通勤するというスタイルは廃れていく可能性が高い。かといって単純に物理的なオフィス空間が無くなるということでは(特に設計事務所の様に物理的な創作を生業とする職種においては)ないだろう。そこで一つのあり方として、高密度に床が積層する都心を避け、環境の良い場所に職住近接することのリアリティが増しており、私たちのオフィスは図らずもそれを体現している。それに加え自然換気・通風に優れていることや、その時々に合った働き方にフレキシブルに対応可能なプラットフォームであることなど、コロナ以前にデザインされたものだが、期せずしてコロナ以後を見据えたオフィスの一つのモデルとなりうるのではないだろうか。

モードチェンジする空間
セットバックでつくった軒下空間に面して、事務所の入口となる大きな引違いの建具を設けた。ポリカーボネート小波板を貼った3連の框戸と、亜鉛メッキ鋼板を貼った大きな1枚引戸の構成である。事務所の活動は、設計業務が主ではあるが、施主やメーカーとの打ち合わせや内部の勉強会、時によっては対外的なイベント企画など多岐にわたる。このような多様で自由な使い方を支えるため、建具やカーテンによって細やかにモードチェンジ可能な設えとした。ポリカの框戸を全開放すれば通り土間が前面道路とひとつながりになるし、逆に大引戸を開くと、ミーティングスペースが街とつながる。内部/外部空間、あるいは室同士の多様なつながり方の可能性を埋め込んでおくことによって、実際の利便性はもちろんのこと、開かれた空間性をもつオフィス空間となったのではないだろうか。

■建築概要

主要用途:オフィス
建主:ラーバンデザインオフィス合同会社
設計・監理:ラーバンデザインオフィス合同会社 担当 / 雨宮知彦、細谷悠太、牛尾朋聖
電気:SAGADEN 担当 / 嵯峨 誉宙
施工:フジイ工務店 担当/藤井 直樹
テーブル脚(スチール製作):savor 担当 / 末松 貴久
———-
規模延床面積:88.90㎡
寸法:最高3,130mm
———-
工程
設計期間:2019年6月〜2019年8月
施工期間:2019年8月〜2019年9月
———-
写真:Kenya Chiba Photography 担当 / 千葉顕弥
(※4.jpegのみラーバンデザインオフィス撮影)

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床床

左官金鏝押さえの上タフ仕上げ(アッシュフォードジャパン)

内装・床床(一部立ち上がり)

フレキシブルボード t6の上撥水塗装仕上げ(タカラ塗料)

内装・壁壁

木下地の上ラワン合板t12片面貼り

内装・造作家具造作家具(机+棚)

ラワン合板t12+角材45+既製カラーボックス+ウッドスタンド(マルキ)

内装・照明照明

GT-RGD-T518WCW(共同照明)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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事務所千葉顕弥建材(内装・壁)建材(内装・床)建材(内装・照明)建材(内装・造作家具)文京区東京雨宮知彦
2020.06.29 Mon 10:00
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    1階の薄暗く長い廊下を経て2階へ上がると、明るく開放的なリビングが広がる。
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    architecture
    KOMPAS大阪店舗
    小室舞 / KOMPASのサイトに、大阪市の店舗「JINS なんばパークス店」の写真が掲載されています
    kompas-arch.com

    小室舞 / KOMPASのウェブサイトに、大阪市の店舗「JINS なんばパークス店」の写真が12枚掲載されています。お店の公式ページはこちら。小室はヘルツォーグ&ド・ムーロン出身の建築家です。

    有機的な建物形態や覆いかぶさるような緑が特徴的な大阪の商業施設、なんばパークス内のアイウエアブランドJINSの店舗内装プロジェクトです。すでに店舗数の多いブランドの中で他店舗との差異化を図るべく、緑豊かななんばパークスという商業施設、アイウエア業界における革新的なJINSというブランド、眼鏡という大きさ・形の限られた商品という、この場所この組み合わせならではの店舗デザインを目指しました。

    広い間口からスムーズに人の流れを取り入れて回遊できるよう、従来の四角いモジュールに則った什器ではなく、柱も囲い込んだ円形什器を散りばめることを提案しました。全方向が正面となる円形形状により、以前よりディスプレイ量を増やしながらもより広々とした動線・待ち合いスペースが確保され、公園のような商業施設に相応しいおおらかで開放的な店舗空間が実現されています。

    従来の平台や棚状ディスプレイよりも心地よい商品と顧客の関係性を模索し、眼鏡という小さくて数の多い商品群を、単体としてもシリーズ単位としても引き立てる立体的なディスプレイを考えました。眼鏡の大きさに合わせた襞状の段が大小さまざまに松ぼっくりの如く集積し、個々の眼鏡デザインが平面的にも立面的にも際立って現れてくるような円形什器を構成しています。上部の鏡と合わせてJINS特有の眼鏡16本ごとをまとめたディスプレイに対応しながらも、自由に群れをなすようなより柔軟なグルーピングや配置も展開可能です。CNC(コンピューター制御加工)で柔らかな曲線状に加工した飛騨産の広葉樹無垢材の塊が積層し、木ならではの質感・量感と混在した樹種からくる色味や木目の不均質さが、什器により自然らしい活き活きとした表情を与えています。

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    kompas-arch.com
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    KOMPAS大阪店舗
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    佐久間悠 / 建築再構企画が、法適合調査・耐震補強・権利調整・設計を行った、東京・文京区の、既存銭湯の複合施設への改修プロジェクト「宮の湯」 photo©山本康平
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    香取武則 / 香取建築デザイン事務所による、福岡市の、事務所・ショールーム「MARUHON FUKUOKA」

    2,386.90 香取武則 / 香取建築デザイン事務所による、福岡市の、事務所・ショールーム「MARUHON FUKUOKA」

    architecture|feature
    KAPLIGHTDESIGN INC.事務所店舗建材(内装・天井)建材(内装・家具)建材(内装・床)建材(内装・照明)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)後藤晃人水崎浩志福岡香取武則
    香取武則 / 香取建築デザイン事務所による、福岡市の、事務所・ショールーム「MARUHON FUKUOKA」 photo©後藤晃人(goto photo office)
    香取武則 / 香取建築デザイン事務所による、福岡市の、事務所・ショールーム「MARUHON FUKUOKA」 photo©後藤晃人(goto photo office)
    香取武則 / 香取建築デザイン事務所による、福岡市の、事務所・ショールーム「MARUHON FUKUOKA」 photo©水崎浩志

    香取武則 / 香取建築デザイン事務所による、福岡市の、事務所・ショールーム「MARUHON FUKUOKA」です。ショールームの公式ページはこちら。香取は、宮崎浩 / プランツアソシエイツ出身の建築家です。

    建設地は、緑溢れる豊かな自然が残る福岡市浄水通りに位置し、この周辺環境との親和性や、新しいビジネスを主張するランドマークにもなるように、建築デザインでマルホンのアイデンティティーを表現することを目指した。30坪程の敷地に、ワークスペース、400点余りの商品ストック、ライブデモスペースが求められ、これらを効率良く集約させるべく、構造・設備・インテリア・家具が各々の機能を担いながらコンパクトな空間を構築した。商品・素材・構造寸法を主軸に適切なモデュールを導き出し、煩雑になりがちな空間に統一感を与え、多種多様な表情や質感の商品と調和させた。

    建築家によるテキストより
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    KAPLIGHTDESIGN INC.事務所店舗建材(内装・天井)建材(内装・家具)建材(内装・床)建材(内装・照明)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)後藤晃人水崎浩志福岡香取武則
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    最も注目を集めたトピックス [期間:2020/6/22-6/28]

    200.54 最も注目を集めたトピックス [期間:2020/6/22-6/28]

    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス [期間:2020/6/22-6/28]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/6/22-6/28)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 今津康夫 / ninkipen!による、大阪・八尾市の「突板のギャラリー」
    2. 世田谷美術館が、内井昭蔵が1986年に完成させた同美術館を展示無しの状態で“建築自体”を見せる「作品のない展示室」展を開催。入館は無料
    3. 大田将平 / ノarchitectsによる、福岡の住宅「en」
    4. 桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・杉並区の、集合住宅の一住戸の改修「ROOM 403」
    5. テレビ番組・情熱大陸の、藤森照信の特集回が2020/6/28まで無料見逃し配信中
    6. 藤井亮介建築研究所による、沖縄・浦添市の、セレクトショップ「Chocolate Jesus PARCOCITY」
    7. 日建設計の山梨知彦によるオンライン講演「アフターコロナ時代の建築、オフィス、働き方について」が開催
    8. 建築士による未来につながる社会貢献を評価するアワード「第6回 これからの建築士賞」の入賞作品が公開
    9. 桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、北海道・札幌市の、集合住宅の一室の改修「25°」
    10. ピーター・ハイマールによる、ドイツ・ハーゼルバッハの森の中にある、伝統的な農家の廃墟を、コンクリートの構築物を付加する独特のアプローチで改修した「house at schedlberg」の写真
    11. 森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の住宅「隅」
    12. MAD・アーキテクツが計画している、中国・深センの、クリエイティブデザインホールと科学技術博物館を含む複合文化施設「Shenzhen Bay Culture Park」
    13. 村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京の写真スタジオ「GO-SEES AOYAMA」の写真
    14. 星野晃範+黒田歩 / ANCHOR DESIGNによる、東京・豊島区の、不動産セレクトショップ R-STOREの新事務所「REAL ESTATE FITTING ROOM」
    15. 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・港区の店舗「ヨーガンレール青山店」
    16. アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、富山・黒部市の、YKK株式会社の管理事務所の改修「YKK50ビル改修」
    17. o+hの百田有希に、伊東豊雄と西沢立衛から学んだことや学生時代の話を聞いているインタビュー
    18. 小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、兵庫・猪名川町の樹木葬墓地「猪名川霊園桜葬墓地」
    19. OMAとローラ・ランドスケープ・アーキテクツが計画している、オランダ・ロッテルダムの、サッカーチーム・フェイエノールトの新スタジアムの新しい画像
    20. 塩塚隆生アトリエによる、大分の「SuiJinビル」

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    2020.6.28Sun
    • リック・オウエンスと妻のミシェル・ラミーがデザインを手掛けた、アメリカ・ニューヨークの、リック・オウエンスの新店舗「rick owens new york」の写真
    • 辻琢磨に、西田司と学生が話を聞いている「コロナの時期の過ごし方を面白がる建築学生ラジオ」の動画
    • ピーター・クックが、アマチュア・アーキテクチャー・スタジオのワン・シュー、ルー・ウェンユーとオンラインで対談している動画
    2020.6.30Tue
    • 牧野研造建築設計事務所による、京都府の「松井アーキメタル舞鶴工場」
    • 小室舞 / KOMPASによる、大阪市の眼鏡店「JINS なんばパークス店」
    • 小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSと繁昌朗 / アトリエ・フィッシュによる、兵庫・猪名川町の「猪名川霊園倉庫棟」
    • ヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計で建設が進められてる、香港の美術館「M+」の最新の現場写真
    • 石上純也・長谷川豪らが審査した「SUGIMOTO建築デザインコンペティション」の結果と受賞作品の提案書が公開
    • ほか

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