


中村拓志 & NAP建築設計事務所が設計した、西日本の住宅「Half Cave House」です。
開放的な大空間と親密な小空間という、相反するふたつの空間が同時に存在する家である。人を大勢招くことができて見通しのよいLDKは散漫な空間にならないように、筒形ヴォールト屋根を頭上に低く浮かして緩やかに分節している。
本来ヴォールト屋根は少ない柱による大空間の実現を目指すものであるが、ここではヴォールトが緩やかに空間を分節することに着目して、筒型ヴォールトのスパンを小さく、高さを低く抑えて反復させた。天井は最も高い箇所で高さ3380mm、最も低い箇所で2080mmとした。それによりメリハリのある空間が生まれた。