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吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される
吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される外観、道路より見る。 photo©ISSEY MIYAKE INC.
吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される1階、売り場 photo©ISSEY MIYAKE INC.
吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される中2階、売り場 photo©ISSEY MIYAKE INC.

吉岡徳仁がデザインした、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店です。
19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修する計画です。デザイナーは、ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案しました。また、ミニマルで現代的な美学を反映されました。

19世紀のフランスの歴史的な建築に、太陽を象徴するオレンジが彩られている。

特殊な電解技術により染色された、オレンジ色のアルミニウムウォールの空間には、イッセイ ミヤケのものづくりのフィロソフィーと、未来へのエネルギーが表現されている。

デザイナーによるテキストより
自然環境を取り入れた“居心地のよい空間づくり”を解説する「“バイオフィリア”オンライン特別セミナー」がパナソニックの主催で開催。森林環境の研究者で心身健康科学の専門家と、商業空間を中心に様々な空間構築に携わるデザイナーが登壇
自然環境を取り入れた“居心地のよい空間づくり”を解説する「“バイオフィリア”オンライン特別セミナー」がパナソニックの主催で開催。森林環境の研究者で心身健康科学の専門家と、商業空間を中心に様々な空間構築に携わるデザイナーが登壇

自然環境を取り入れた“居心地のよい空間づくり”を解説する「“バイオフィリア”オンライン特別セミナー」がパナソニックの主催で開催されます。
森林環境の研究者で心身健康科学の専門家の高山範理と、商業空間を中心に様々な空間構築に携わるデザイナーの神田幸輝が登壇します。開催日時は、2024年3月21日(木)16:00~17:15参加費無料です。イベントの申込ページはこちら。【ap・ad】

自然環境を取り入れた心地よい空間づくりとは?

バイオフィリア研究のスペシャリストとパナソニックの研究開発リーダーが、快適で心地よい空間づくりについて講演します。

バイオフィリアとは

自然環境下で進化してきたヒトには、先天的に自然や森林を「好ましい」と感じる性質があるとした仮説です。
自然を感じるデザインを生活圏や働く環境に取り込むことで「リラックスしやすい」「開放的な」といった印象を与え、空間の魅力の向上につながることが期待されます。

以下に、詳細な情報を掲載します。

GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、キャノピー下からカフェスペースを見る。 photo©PicnicWork
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、受付・待合スペース photo©PicnicWork
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、メインコート photo©PicnicWork
GGDLと泉設計室と構造計画研究所による、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」。旧新聞印刷センターを転用した施設。災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向。様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続する1階、キッズパーク photo©PicnicWork

ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ泉設計室構造計画研究所が設計した、徳島市の「東部防災館 おきのすインドアパーク」です。
旧新聞印刷センターを転用した施設の計画です。建築家は、災害時にも平時にも活用できる建築との要件に、様々な箇所で両面に対応する“リバーシブルなデザイン”を志向しました。また、様々な関係者と共に設計者も運営に携わり“柔軟な場”を持続します。施設の公式サイトはこちら

徳島市東部の埋立地、マリンピア沖洲に建つ徳島新聞社の旧新聞印刷センターが、機能移転に伴い2020年に徳島県に寄付されました。

築25年ですが、新耐震基準にも適合していることから、県は、この印刷センターを災害時の「広域物資輸送拠点」とし、かつ平時の活用用途とそのための改修提案、そして持続可能な事業計画を含めたハード・ソフト一体型の設計競技を行いました。

建築家によるテキストより

私たちは、徳島市内のインドアスポーツ施設が徳島駅前に移転し、屋上に設置されるフットサルコートが屋外になり雨の日の利用が難しいこと、子育て世代や中高生が雨の日に行く場所が少ないという意見に耳を傾け、子どもの可能性を伸ばすスポーツ&カルチャー&イベントスペース、カフェ、学童保育、防災がひとつの屋根のもと連携していく、おきのすインドアパークを提案し、設計者に選定頂きました。

建築家によるテキストより

この施設は社会インフラであった新聞の印刷センターの痕跡が感じられると同時に、平時と災害時の両面で使われることを前提にしたリバーシブルなデザインで徹底しました。

例えば、カフェスペースは、かつて新聞が刷り上がったのちにトラックに積み込むための発送センターがあった場所に設けました。厨房はもと管理人室を転用しています。室内外の仕切りはシャッターがあった場所に、災害時にも入って来ることの出来るトラック車高に配慮したポリカーボネートの引き戸を新設し、平時は障子のように開閉することで、カフェのテーブルのある場所と屋外が、キャノピー下とつながった活用が可能としています。

キッズパークは、広い場所を活かして、災害時には移動可能な運送用パレットでアスレチックのような凹凸のある遊び場所をつくっています。パレットの高さが140mmである凹凸のある場所は、子どもたちの好奇心を刺激しつつ、子どものスケールである安全性を両立させています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中ACB Living Photo©YASHIRO PHOTO OFFICE

長崎の“壱岐島”を拠点とし、地域に深く関わり“本当に必要なもの”を追求する「LIGHTHOUSE設計」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

わたしたち、LIGHTHOUSEの拠点は、長崎県の離島壱岐島。

仕事はこの地域に深く関わり、問題をみつけ、本当に必要なものを抽出すること。

何かを始めるときには、都市であっても、地方であっても必ず空間が必要です。地方で事業を始めたい人や新しい生活を始めたい人に並走しながら、どうすればこれからの新しい価値を生み出せるのかをクライアントと共に日々話をしながら進めています。

小さな地域で建築をつくることはその地域が小さければ小さいほど、新しく挿入される空間が周囲や社会へ与える影響が大きく、社会との関りをより強く感じることになります。現在は宿泊施設、醸造所、飲食店、店舗や住宅などいろいろな種類の計画が進行しており、この地域全体に与えうる影響を考え、地域の人の思考を刺激する空間を目指して1つ1つ丁寧に向かい合っています。

壱岐島は島とはいっても福岡市内から高速船で1時間、近くにはスーパーやコンビニなどがあり、生活に大きな不便はありません。美しい海と美味しい食材があり、サーフィンや釣りを楽しんだり、都市とは違う時間が流れています。

静かな環境でシンプルな生活を楽しむことができる方の応募をお待ちしています。

堀部安嗣が、刊行された自身の新しい作品集『堀部安嗣作品集II』の“製作秘話”を語っている動画

堀部安嗣が、刊行された自身の新しい作品集『堀部安嗣作品集II: 2012–2019 全建築と設計図集』の“製作秘話”を語っている動画です。amazonでの販売ページはこちらです。

2024年2月26日に堀部安嗣作品集 Vol.2が発売となりました。

製作の過程で工夫したことや考えたこと、より作品集を楽しめるようなポイントを「製作秘話」として堀部が語りました。

作品集は全国の書店や通販でお求めいただけます。
ぜひお手元に作品集を置き、一緒にページをめくりながら動画をご覧ください。

隈研吾建築奨学財団が、今年の奨学生の募集要項を公開 【ap job更新】 接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史”を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史”を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史”を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中ラジアルアンプハウス / 新建築住宅特集2024.1月号 / モダンリビング271 / Archi-Neering Design AWARD 2023優秀賞 / 写真:Koji Fujii(TOREAL)

接続詞のように“人・地域・自然環境・歴史“を繋ぐ建築をつくる「and to 建築設計事務所」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【and to 建築設計事務所について】
代表の谷口幸平は、中村拓志&NAP建築設計事務所で設計部長、ディレクターを歴任し、約10年勤務(狭山の森 礼拝堂・休憩棟、数々の住宅、商業施設、北海道のホテル等を担当)。2019年に現事務所を設立し、現在は8名が在籍する設計事務所です。

事務所名の「and to」とは接続詞 and と前置詞 to を組み合わせた言葉です。「場所が育てる建築」から、その場の潜在的価値を顕在化し、接続詞のように「人、地域、自然環境、歴史」を建築が繋ぐ。そして、前置詞のように建築がその方向性を示し、プロジェクトの目的へ到達する事を表しています。

等位接続詞であるand が語と語、句と句を対等に結ぶように施主、施工者と私達はもちろん、スタッフにも積極的な提案や、コミュニケーションをして頂ける方を募集します。

【進行中プロジェクトと業務内容】
富裕層住宅や別荘、リゾートホテル、保養所、オフィス、植物の温室、撮影スタジオ、レストラン等、様々なプログラムが進行中です。

初期のアイデアや事業企画、コンセプト立案、実施設計や3Dの作成、設計監理はもちろん、ランドスケープデザインや、家具のデザインまで幅広い業務を行います。インテリアやディテールにも力を入れていますので、内装や家具デザインに興味がある方にも向いています。

3Dプリンター、3Dスキャン等、効率化のためのツールも試行中です。1年目から担当物件を持ち、プロジェクトに携わって頂きますので、自身の能力を高めたい方をお待ちしております。

橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する
橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する外観、道路より見る。 photo©長谷川健太
橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する1階、左:ホール、右:地下1階の店舗へと繋がる吹抜 photo©長谷川健太
橋村雄一 / Studio Hashimuraによる、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」。明治通り沿いの敷地。ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向。方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与する3階、店舗 photo©長谷川健太

橋村雄一 / Studio Hashimuraが設計した、東京・渋谷区の「ゴールドウイン原宿ビル」です。
明治通り沿いの敷地での計画です。建築家は、ブランドの“機能的なミニマリズムの精神”の表現を求め、近代的なビルの原型の様な形式に“有機的なイメージ”を重ねる設計を志向しました。そして、方立や階高の操作で立面に拡張性や開放性を付与しました。施設の場所はこちら(Google Map)。

原宿の明治通り沿いに建つこのビルは、数々のアウトドア・スポーツブランドを擁するゴールドウインの自社ビルであり、下層部に同社が商標権を持つザ・ノース・フェイスの店舗、上層部にはサテライトオフィスや多目的スペースが入る。

建築家によるテキストより

敷地が狭小なため、建物は歪な敷地形状をそのまま立ち上げた外形とするのが必然で、三方が建物に囲まれた環境であることから、細長いファサードが唯一この建築が外に対して表現できる要素であった。
しかしながら、このような密集地の商業ビルの典型である加飾されたファサード表現は、同ブランドに通底する機能的なミニマリズムの精神に反しているように思え、そうかと言ってオフィスビルのような冷たさも望ましくない。設計はそのような考えを巡らせることから始まった。

建築家によるテキストより

私たちが採用したのは、近代的なビルの原型のような形式に、有機的なイメージを重ね合わせることであった。
このビルは地下1階から2階の床までが鉄筋コンクリート造の基壇となっており、その上の5層の鉄骨造、そして頂部のパーゴラと合わせて古典的な3層構成となっている。カーテンウォールのマリオンのスパンは正確な三等分割で、両隅のマリオンも中間部のそれらと等しく見えるように扱うことで、無限に拡張可能なグリッドを暗示している。

それに対し、階高は上層になるほど大きくなり、頂部ではパーゴラが空と溶け合い、輪郭をぼかしている。それは平面的な制約の強い環境でより多くの光と空気を上空に求める、植物的な躍動を想起させる。このビルは街区ブロックに挿入された小さなピースではあるが、私たちはこのファサードがその小ささの中で閉じることを良しとせず、より開かれた姿となることを望んだ。

建築家によるテキストより
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる外観、道路側のファサードを見る。 photo©francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる1階 photo©francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる1階 photo©francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」。エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家。道路側と裏庭側のファサードは其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計。内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめる1階 photo©francisco ascensao

ファラが設計した、ポルトガル・リスボンの住宅「house without idea」です。
エピソードと魅力的な断片の“集合体”としての家です。建築家は、道路側と裏庭側のファサードの其々に“秩序”と“不条理”という特徴を与えて“矛盾”するように設計しました。また、内部では異なる三層の空間を色と塗装でまとめることも意図されました。


こちらは建築家によるテキストの翻訳です

小さな家は平凡であることを拒みます。3つの階層が微妙に異なる幾何学的なゲームを演じます。その空間は小さなジェスチャーで組み立てられます。勾配天井、湾曲した千鳥状の壁、挿話的な二重の高さ、高くそびえる煙突。1階は庭に面したメインリビングを収容し、サーキュレーションとセカンダリースペースは微妙な壁の陰に隠されています。中層階は中央の廊下を中心に構成され、そこから螺旋階段で屋根裏部屋へと続きます。この家は、エピソードと魅力的な断片の集合体なのです。

3つの階層にあるスペースは異なりますが、色と塗装がプロジェクトをまとめています。この家は豊富なテクスチャーとパターンを提示します。白と濃紺のストライプが窓のシャッター、キッチン、取っ手が少し誇張された複数のキャビネットを覆っています。木製の床のドット模様のカーペットが各階に繰り返され、別の統一要素として機能しています。そして、各ドアには深緑色の円が描かれた切り抜きがあります。

2つのファサードは互いに矛盾しています。一方は秩序があり、重く、魅力的です。もう一方は、不条理、軽さ、遊び心のある気まぐれにふけっています。通り側には、豊かな大理石のコーニスで装飾された窓のグリッドがあります。裏側は青い柱と大理石の要素で中断されたガラスウォールの形をなしています。細長い縞模様の煙突が勾配屋根の上に高くそびえています。ルソーのような裏庭の鏡は、裏のファサードとその奥の室内の断片を映し出し、特異な家のイメージを分裂させ、増殖させています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2024/2/19-2/25]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/2/19-2/25]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/2/19-2/25)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 畑友洋建築設計事務所による、兵庫・西宮市の「甲陽園の家」。複雑な斜面地の建材運搬も困難な敷地。人力での運搬と組立の可能性を模索し、“LVL材”を重ねて“1つのアーチフレーム”とする“組木架構”の建築を考案。構成に“多軸性”を導入して周辺環境とも呼応させる
  2. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「志堅原の家」。農業を営む施主家族の為に計画。“環境に順応した生活”を目の当たりにし、“この地の営み”や“沖縄の環境”と共にある住宅を志向。内外が連続する土間の上に“高さの異なるヴォールト天井”が連続する建築を考案
  3. 胡実建築設計事務所による、東京の「大開口テラスの家」。住宅街での計画。窮屈にならず“余白を感じられる”住まいとして、内部空間と繋げて使用可能な“エクステリアリビング”としてのテラスを備えた建築を考案。テラス周辺のヴォリュームの操作で開放性と親密さも両立
  4. 関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・海部郡の「大治の家」。同規模の建物が連なる住宅街の敷地。“家族だけの空間と時間”を求め、視線の遮断だけではない“心理的なプライベート性”を持つ建築を志向。4つの軸で壁面角度を操作して周辺環境との関係を曖昧にする構成を考案
  5. スタジオ・ムンバイのビジョイ・ジェインによる、カルティエ現代美術財団での建築展「Breath of an Architect」。“人間と自然の関係に対する深い関心”を反映した作品をつくる建築家の展覧会。光と影、明るさと重力、土、石、水等を組み合わせて感覚的な体験を構成
  6. 長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの店舗「RE;CODE CHEONGDAM FLAGSHIPSTORE」。アップサイクルで製品を作るブランドの旗艦店。アトリエも備えた“資源の循環”を表現する場として、店の自由度を残す“スケルトン”と“家具”で構成する空間を考案。什器自体も廃材等のアップサイクルでつくる
  7. 久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureによる、タイ・バンコクの「House K」。イメージ先行ではない“家”を追求する計画。自然発生的な状態を求め、地域の一般構法を採用した上で“諸室”と“余白”の均衡を見極める設計を志向。“内部構造を変形”して表に出す構成は“公共性”の導入も意図
  8. NOIZによる、東京・渋谷区の「kitasando terrace」。共同住宅と事務所からなる都心の複合ビル。厳しい法規制の下で、空間の気積の確保と同時に“ヴォリュームの分節”等で周辺のスケールとの調和も志向。内外を繋ぐ“多様な中間領域”で都市の風景や自然の感受も意図
  9. 今津康夫 / ninkipen!による、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」。ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画。限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案。日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込む
  10. 堀部安嗣が、自身の新しい作品集『堀部安嗣作品集II』を解説している動画
  11. ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」。イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーション。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減。船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応える
  12. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  13. 三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンによる、イタリア・ヴェネチアの茶室「ベネチ庵」。ヴェネチアビエンナーレでの発表作品。世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向。パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作る
  14. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  15. せんだいメディアテーク等の模型を製作した、坂野正明の展覧会「坂野正明 と QUMA DESIGN WORKS -建築模型の冒険-」が、東京のkudan houseで開催
  16. 川本達也建築設計事務所による、愛知・春日井市の「廻間町の家」。市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地。建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案。周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造る
  17. 長坂常 / スキーマ建築計画による、岡山・倉敷市の店舗「立ち呑み ura」。倉敷美観地区の近隣での計画。観光産業の街で住民の為に出来る事を模索し、“若い人の営みをつくる”切っ掛けとなる存在を志向。地域のランドマークを意図して立面の開口から内壁のライトアップを見せる建築を考案
  18. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる
  19. SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・渋谷区のオフィス「京屋」。元専門学校のビルを改修して社屋にする計画。其々のフロアの既存条件を活かし、可能な限り大きなテーブルを配置して“各部署が目指すワークスタイル”を実現。テーブルと什器が呼応し合うよう両者にシナ合板を採用
  20. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・秦野市の、施工費約720万円で完成させた、将来的な他用途への転用も考慮した住宅「HOUSE-KT(加藤小屋)」

鈴木理考+座二郎+高橋みのり による、東京・杉並区の「オープンスカイハウス」での生活を紹介する動画。屋根のないリビングのある住宅としても注目を集める

鈴木理考建築都市事務所座二郎+高橋みのり による、東京・杉並区の「オープンスカイハウス」での生活を紹介する動画です。屋根のないリビングのある住宅としても注目を集めた2019年竣工の作品です。「Never Too Small」というyoutubeチャンネルが制作して公開したものです。※youtube公式の埋込機能を使って紹介しています。
本作品は、アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています。

安藤忠雄が出演している動画「停滞するニッポンの今と未来を語る」。テレビ番組「賢者の選択」の為に収録され2024年2月に公開されたもの

安藤忠雄が出演している動画「停滞するニッポンの今と未来を語る」です。テレビ番組「賢者の選択」の為に収録され2024年2月に公開されたもの。※youtube公式の埋込機能を使用して紹介しています

建築家・安藤忠雄氏が発案・設計・寄贈し2020年7月にオープンした「こども本の森 中之島」。1万8000冊の蔵書に加えて、沢山の仕掛けや、何もない薄暗い空間など、安藤建築ならではの遊び心ある空間が、子供たちの想像力を掻き立てる。この場所で「パブリックの感覚と目標を持った子供をつくらねば」と語る安藤氏のニッポンの未来や、こどもに込めた想いとは。そして安藤氏にとって「建築」とは?

三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンによる、イタリア・ヴェネチアの茶室「ベネチ庵」。ヴェネチアビエンナーレでの発表作品。世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向。パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作る
三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンによる、イタリア・ヴェネチアの茶室「ベネチ庵」。ヴェネチアビエンナーレでの発表作品。世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向。パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作る photo©Yuta Sawamura
三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンによる、イタリア・ヴェネチアの茶室「ベネチ庵」。ヴェネチアビエンナーレでの発表作品。世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向。パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作る photo©Yuta Sawamura
三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンによる、イタリア・ヴェネチアの茶室「ベネチ庵」。ヴェネチアビエンナーレでの発表作品。世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向。パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作る photo©Yuta Sawamura
三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンによる、イタリア・ヴェネチアの茶室「ベネチ庵」。ヴェネチアビエンナーレでの発表作品。世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向。パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作る photo©Yuta Sawamura

三菱地所設計 / 藤貴彰+稲毛洋也+カン・デユェンが設計した、イタリア・ヴェネチアのジャルディーニ・マリナレッサ庭園に設けられた茶室「ベネチ庵」です。
2023年のヴェネチアビエンナーレ国際建築展での発表作品です。建築家は、世界情勢が不安定な時代の“人と人とを繋ぐ場”を目指し、世界で展開可能な“普遍性”と“固有性”を備えた建築を志向しました。そして、パスタ等の現地の廃棄物を建材に転用して空間を作りました。

ヴェネチアの緯度から形態を導き、食品廃棄物を建材化した物質循環と向き合ったサステイナブルな茶室を、ヴェネチアンラグーンを臨む公園に設計しました。

このプロジェクトは2023年ヴェネチアビエンナーレ国際建築展におけるEuropean Cultural Center主催の「TIME SPACE EXISTENCE」で発表されました。

建築家によるテキストより

Covidや戦争の影響で、世界は分断に満ちています。
お茶(日本茶、コーヒー、紅茶、チャイなど)は世界各国で異なる文化を持ちますが、人と人とを繋ぐコミュニケーションのきっかけであることは共通しています。
Covidの影響は限定的になりつつありますが、世界情勢は決して万全とは言えません。私たちは改めて人と人とをつなぐ場として茶室を作りたいと考えました。

建築家によるテキストより

このプロジェクトでは、コミュニケーションスペースとして茶室を、世界各地で展開可能な普遍性を持ち合わせていながら、かつ固有性を体現するものとして考えました。

そこで着目したのは、地球の緯度と廃棄物です。ヴェネチアの緯度が約45度であることと、廃棄物にも地域性があることに着目し、イタリアの廃棄物(パスタ、コーヒー、コルク、紙)を建築材料として、茶室を構成することにしました。

地域が変われば緯度・廃棄物が変わるため、ルールは共通しながらも、全く別の茶室が生まれます。緯度に合わせて透過度を操作することによって、光や風の制御も地域に合わせて適切に行うことができます。

建築家によるテキストより
ケン・タダシ・オオシマによる、ライトについての講演の動画。「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展に合わせて2024年2月に公開されたもの

ケン・タダシ・オオシマによる、ライトについての講演の動画です。パナソニック汐留美術館での「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展に合わせて2024年2月に公開されたものです。2024年2月26日までの期間限定公開です。

フランク・ロイド・ライトはグローバル・アーキテクトの先駆です。「開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」では、ライトの初期の集大成である「帝国ホテル」を起点としながら、さらにその後拡張していく彼のデザイン思想をたどります。近年の学術調査の成果を踏まえ、本展の監修者が展覧会の見どころを解説いたします。言語は英語、逐次通訳つき。

講師 ケン・タダシ・オオシマ氏(本展企画監修者、ワシントン大学建築学部教授)
講義分数 約90分
動画公開日時 2月19日(月)午前10時〜2月26日(月)午前10時まで

ツバメアーキテクツの山道拓人へのインタビュー「実践的な学びから次の世界を考える」。出身校のサイトで公開されたもの

ツバメアーキテクツの山道拓人へのインタビュー「実践的な学びから次の世界を考える」が、海城中学高等学校のサイトに掲載されています」。山道の出身校のウェブサイトで公開されたものです。

畑友洋建築設計事務所による、兵庫・西宮市の「甲陽園の家」。複雑な斜面地の建材運搬も困難な敷地。人力での運搬と組立の可能性を模索し、“LVL材”を重ねて“1つのアーチフレーム”とする“組木架構”の建築を考案。構成に“多軸性”を導入して周辺環境とも呼応させる
畑友洋建築設計事務所による、兵庫・西宮市の「甲陽園の家」。複雑な斜面地の建材運搬も困難な敷地。人力での運搬と組立の可能性を模索し、“LVL材”を重ねて“1つのアーチフレーム”とする“組木架構”の建築を考案。構成に“多軸性”を導入して周辺環境とも呼応させる俯瞰、隣地側より見る。 photo©矢野紀行
畑友洋建築設計事務所による、兵庫・西宮市の「甲陽園の家」。複雑な斜面地の建材運搬も困難な敷地。人力での運搬と組立の可能性を模索し、“LVL材”を重ねて“1つのアーチフレーム”とする“組木架構”の建築を考案。構成に“多軸性”を導入して周辺環境とも呼応させる外観、道路より見る。 photo©矢野紀行
畑友洋建築設計事務所による、兵庫・西宮市の「甲陽園の家」。複雑な斜面地の建材運搬も困難な敷地。人力での運搬と組立の可能性を模索し、“LVL材”を重ねて“1つのアーチフレーム”とする“組木架構”の建築を考案。構成に“多軸性”を導入して周辺環境とも呼応させる1階、リビングより外部を見る。 photo©矢野紀行

畑友洋建築設計事務所が設計した、兵庫・西宮市の「甲陽園の家」です。
複雑な斜面地の建材運搬も困難な敷地での計画です。建築家は、人力での運搬と組立の可能性を模索し、“LVL材”を重ねて“1つのアーチフレーム”とする“組木架構”の建築を考案しました。また、構成に“多軸性”を導入して周辺環境とも呼応させることも意図されました。
本記事に掲載されている写真に加えて、動画も矢野紀行が撮影と編集を手掛けています。

西宮市甲陽園にある住宅。

周囲は複雑な斜面地が広がり、細かな擁壁とつづら折れの道が絡み合い、敷地に至る道幅は狭く建材の運搬もままならない。そこで、人の手で運び、人の手で組み立てられる建築のあり方を模索し、6枚の30mm厚のLVL材によるパーツで1つのアーチフレームを組み立てる組木架構を考案。

建築家によるテキストより

材料はレーザーでLVL板から切り出し、二枚を重ね、それぞれつなぐ位置をずらして連結することで小さなLVLユニットの組み合わせによるおおらかなアーチ構造を実現した。こうしてできた木のアーチを、互いに背中合わせにもたせ合い、十字形状をした柱型に組み合わせることで連続する架構の仕組みへと展開させた。

建築家によるテキストより

この架構における屋根は、十字柱のアーチのグリッドから45 度斜行した向きにヴォールト状に連続させた。これにより、十字柱の直行座標とヴォールトの斜行座標という異なる2つの座標が天地で重なり、空間に多軸的な流れを生み出すことを意図した。

建築家によるテキストより

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