中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、既存の店舗併用住宅を改修したフラワーショップ「botanico」です。
外装材は様々な配合の左官材料をコテではなく刷毛で何度も重ね塗り、シンプルにグレー単色で仕上げることでムラや凹凸を引き立てるデザインとした。
異なる三面の機能を二階分の高さで表現できたことで街の新たなシンボルとなるファサードになったのではないだろうか。
内部は雨漏りで痛んだ二階の床面の一部をあえて補修せず解体することで大きな吹き抜け空間を作り上げた。
中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、既存の店舗併用住宅を改修したフラワーショップ「botanico」です。
外装材は様々な配合の左官材料をコテではなく刷毛で何度も重ね塗り、シンプルにグレー単色で仕上げることでムラや凹凸を引き立てるデザインとした。
異なる三面の機能を二階分の高さで表現できたことで街の新たなシンボルとなるファサードになったのではないだろうか。
内部は雨漏りで痛んだ二階の床面の一部をあえて補修せず解体することで大きな吹き抜け空間を作り上げた。
運営ノウハウを活かした設計や、不動産が持つポテンシャルの最大限化を強みとする「リアルゲイト」の、組織拡大のため設計スタッフなど募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
今夏の募集でも複数名の増員を行いましたが、更なる大型案件への着手や組織拡大のために募集を再開しております。
リアルゲイトは、都心に眠る築古不動産を魅力的に蘇らせるリブランディングカンパニーとして、スタートアップ向けオフィスやSOHO、商業施設などのプロデュースから設計デザイン、運営までトータルに行っています。
大規模なリノベーション、用途変更、耐震改修等を用いて自社で約50棟、都心で活躍するクリエイターの働く空間や、地域とつながる場所の提供・運営をしてきました。
今回スタッフを募集しているのは、設計デザイン部です。
設計デザイン部は主にリノベーションにおける、企画提案、設計監理、ディレクション等を主導しています。
最近では新築物件の企画も増えてきています。
グッドデザイン賞などの受賞も実績が増えてまいりました。
<リアルゲイトのミッション>
『 古いものに価値を、不動産にクリエイティブを、働き方に自由を 』私たちは、競争力の低下した不動産に新たな息吹を吹き込み、多様なライフスタイル・ワークスタイルに対応する新たなプラットフォームの創出を目指します。
リアルゲイトは社内営業部が仕入れから担当し、オーナー様との打合せからはじまり、その建物独自の魅力を最大限に引き出し、地域特性や周辺環境を活かした企画・デザインを行います。
プロジェクトの初期段階から法令確認、基本設計・実施設計の図面作成、デザイン、現場確認、建築確認申請、竣工後のプロモーション、定期的な運営物件のクオリティチェックなど一連の業務を、社内営業部や協力会社と共にチームで取り組んでいます。
現在、設計事務所で設計を勉強中の方や、パース制作に特化したCADオペレーターの方も是非ご応募ください。
※建築士の資格(一級、二級)お持ちの方、親和性のあるご経験をお持ちの方は優遇いたします。組織拡大中の現在はまだ、
少人数で運営している建築士事務所です。
将来独立を検討している方にとっても良い経験を詰める場だと思います。リアルゲイトは、オフィスを中心とした物件づくりに強みを持ち、自社物件の運営を通した企画やノウハウが多く蓄積しています。
既に都内で50棟近くの実績を持っており、オフィス・店舗・コミュニティスペースなど総合的な設計をやりたい方は是非ご応募ください。
建築分野の撮影で知られる太田拓実の「Takumi Ota Photography株式会社」の、スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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Takumi Ota Photography 株式会社はスタッフを募集しています。
弊社は主に建築・店舗・家具等のデザイナーに向けた写真撮影を手掛けています。
上記の撮影対象に興味関心がある方や、将来フォトグラファーを目指し経験を積みたい方のご応募をお待ちしています。●仕事内容
撮影アシスタント、画像処理、データの納品作業、スケジュール管理などマネージメント業務、写真貸し出し業務など。(撮影アシスタントは遠方への出張や長時間撮影などあり。)
古谷誠章 / STUDIO NASCAが2001年に完成させた「ZIG HOUSE」にて、NASCAの25周年記念展「NASCA since 1994」が開催されます。会期は2019年12月7日~14日。場所はリンク先でご確認ください。
会場となる「ZIG HOUSE」は、「ZIG HOUSE/ZAG HOUSE」として2001年に完成し発表されました。ZIG HOUSEが設計者の両親の家、ZAG HOUSEが設計者の自邸として計画され並んで建っているとの事。
こちらのサイトに作品の写真と設計者によるテキストが掲載。こちらのサイトには設計者がこの作品を語った説明の文字起こしが、こちらのページは中村好文による訪問記と平面が記載されていますので参考にどうぞ。
NASCAは本年25周年を迎えることが出来ました。
25年にわたる作品のポストカードやスケッチ
コンペティションの応募案などを展示します。■2019.12.7〜2019.12.14
11:00-18:00/期間中無休■オープニングパーティー
12/7 16:00-18:00※12/7,14は古谷誠章が在廊します。
白須寛規 / design SUのウェブサイトに、大阪の「並びの住宅」の写真などが20枚掲載されています。白須は島田陽建築設計事務所出身の建築家。
街のまとまりとして
南北に隣り合うふたつの住宅の計画である。2世帯は近い親族のため、お互いに尊重し合い、独立してはいるが関係としては切れないないふたつの住宅を求められた。
北側のT邸は雁行したヴォリュームでスキップフロアの2階建て、O邸は風車型の中庭プランで、まったく違った構成である。それぞれ趣味趣向も家族構成も違うので、互いに開くのが閉じるのかといった単純な関係には回収せずに、建物同士の関係について深く考える必要があった。
敷地というのは、境界線で明確に区切られていて、建物はこの敷地境界線を越えることはできない。しかし、街を観察すると、通りに面した壁の位置が揃っていたり、外観の色が似通っていたり、植栽が連続していたり、敷地に限定されないゆるいまとまりを見つけることができる。この「境界を越えたまとまり」がふたつの住宅をゆるやかに繋げることができるのではないかと考えた。外観だけでなく建物の内部まで展開させ、部屋と部屋、屋内と屋外、そして隣り合う建物同士の関係性を縫い合わせていった。
まず、同じような広さの諸室をそれぞれの床や天井の高さを変えながら隣り合わせることで常に隣を意識させるようにした。また、ふたつの住宅の間で、共有する外部をはなんで通り芯を連続させ、ヴォリュームを突き出したり凹ませたりして距離感を調整した。外観は、建物を道路側だけ外壁素材を切り替えることで、表裏のある構えを周りと揃えた。
室内から町並みまでさまざまなスケールで「境界を越えたまとまり」を意識することで、全体が繋がるだけでなく、さまざまな場面で多様な関係性をもった。場所ごとや対面する状況ごとに様相を変えて関係を調整しようとする様子は、まるで建物がコミュニケーションをとっているようで楽しい。個々のキャラクターに閉じるよりも、街のまとまりの中に収まっていくような建物のあり方を目指した。
朝日新聞が、隈研吾を「建築界のイチロー」というフレーズでその仕事を紹介しています。記事タイトルは「建築界のイチロー 圧倒的な多作、隈研吾の仕事の流儀」。有料記事ですが、最初の部分のみ閲覧できます。
田邊渉 / WATARU TANABE STUDIOが設計した、東京・吉祥寺の美容室「LiV HAIR SALON」です。
吉祥寺駅から徒歩数分の場所にある美容室の設計。
オーナーからの要望として「将来への拡張性」が求められた。
美容室の一般的な構成としてエントランス・カウンター・クローク・シャンプースペース・スタッフルーム・ミラー+チェアという機能別に空間を細かく分けた平面計画は効率的にセット面を確保する上では最善の平面計画である。
しかし、面積が小さく壁量を確保できないこのプロジェクトでは「拡張性」への最適解ではないと考え、クローク・カウンターの機能を内包する可動式のミラーユニットによって空間を構成する美容室を提案した。シャンプースペース・スタッフルーム・トイレ以外の空間はできるだけニュートラルな空間とし、可動式のユニットを店の稼働状況によって追加し自らレイアウトすることで性格がつくられる、明確な平面形式を持たない空間とした。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2019/11/18-11/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
建築設計事務所 可児公一植美雪のウェブサイトに、神奈川の、採光と通風の要望にヴォリュームの配置とフロアのレベル差で答えた住宅「HIYOSHI-K」の写真が17枚掲載されています。
敷地は周囲を住宅に囲まれた谷のような極端に細長い場所だった。そんな場所で求められたのは、明るく、風通しの良い家。セオリー通りに南にまとまった庭を取ると、庭に面さない奥の部屋は谷底のように暗くなってしまう。そこで、細長い敷地をあえて細長く分割し、東に光の落ちる庭を取った。そして、更に細長く、千切りをするように、東から、部屋、階段、スロープと建物のボリュームを縦に三分割した。そうする事で、全ての部屋はその庭に面する事ができ、庭からの光を享受できる。また、細長い敷地に対して、庭、部屋、階段、廊下をあえて細長くすることで、一般的なスケールの住宅には無い「長さ」や「距離」が感じられる、ちょっと遠い場所が生まれる。すぐ上とか、すぐ隣に見えている場所にすぐには行けない、近くて遠い、遠くて近い、そんな距離感が広さとはまた違う拡がりを与えてくれる。同時に、この住宅では表と裏を意識した。空が近く、木の床、高い天井で、温かく明るい表の空間。地面が近く、土間の床、低い天井で、静かな落ち着いた裏の空間。直方体のボリュームを床スラブと階段で斜めに立体的に分割した二つの世界を長いトンネルが繋いでいる。もう一つ、この表と裏は床の隙間の細長い窓で繋がっている。この窓には一般的なアルミサッシを使用した。現代の日本の住宅で欠かせなくなったアルミサッシは、特別な意味を持つに至ったと思う。それは内部と外部を間仕切る絶対的な境界。安価で施工も容易い絶対的な境界を、内部と外部、表と裏、水回りと床下に、ヒエラルキー無く多用する事で、無意識に刷り込まれた境界線を曖昧にする。表と裏の世界、ぼやけた境界、段々畑のようなスキップフロア、坂道のような階段、トンネルのようなスロープ、小さな箱に詰め込まれた様々な要素が谷を明るく照らしてくれる。家の中の至る所から子供の遊んでいる姿を見ることができる、文字通りの明るい家となった。
建築設計事務所 可児公一植美雪のウェブサイトに、岡山の築約120年の古民家を、その面影を継承しつつ大胆に減築することで現代性を取り戻した住宅「YUKISHIMO-K」の写真が18枚掲載されています。
敷地は岡山県の山間部。築120年を超える古民家の改修計画。施主は60代の夫婦、大きくて古いこの家を持て余していた。計画建物はこの地域には多く残る茅葺き屋根にトタンを被せて生き永らえてきた建物である。敷地内にはこの母屋の他に約30年前に建てられた住宅、土蔵、木小屋と呼ばれる倉庫が建っており、広い敷地にもかかわらずとても窮屈な状態だった。改修するにあたり、まずこの窮屈な敷地に余白を取り戻す事が必要だと考えた。また、同時に今の時代に先人の遺したこの家を改修する意味というものについて強く考えた。現状、この家は時代や家族の変化に伴い増改築が繰り返され、新築当時の潔さは無く、ぶよぶよと余計なものがまとわりついているように思えた。過去の新築当時の姿に似せて綺麗に取り繕っていくのではまた同じく余計なものがつき、根本的な解決にはならない。そこで私達は、長い年月をかけてまとわりついたものを取払い、新築当時の軸組まで戻す事とした。120年前からそこにあったこの家はもはや敷地の環境そのものであり、その環境の中に、今必要とされているボリュームを置いていく。また、古民家らしさとか木造らしさにとらわれ、細かく全体を統合していくのではなく、この強大なコンテクストの中においては、天井、壁、床が、それぞれの正しさを自分勝手に主張したとしても、ひとつの統一性が生まれるのではないかと考えている。古民家の廉価版ではなく、この場所そのものが今にふさわしい姿になる事を目指している。
建築設計事務所 可児公一植美雪のウェブサイトに、神奈川の海の近くに建つ、高さ15mのヴォリュームと周囲に巻き付く頭頂部まで登れるスロープが特徴的な住宅「KUGENUMA-Y」の写真が15枚掲載されています。
敷地は湘南の海の近く、5層高さ15mのRCラーメンフレームが6層長さ150mの鉄骨スロープを纏った、単純な構成の住宅。最初に施主から求められたのは高さが15mである事、そして何があってもその高さまで登れる事という2点だけだった。これには施主の大らかな生き方と、海の近くで生きてきた覚悟のようなものを感じた。この施主にとっての生きる事を具現化したような力強く、かつ軽やかで大らかな建築がふさわしいと考えた。同時に海に近いこの場所で、建築自身にも生き残っていける強かさが必要だとも感じた。15mのラーメンフレームには溶融亜鉛メッキの施された鉄骨のスロープが巻きつく。エレベーターでもなく、階段でもない単純な坂道であるこのスロープは、どんな時でも必ず各層を経て15mの高さまで届けてくれる。また、この単純な坂道は様々な別の意味でも捉えられる。外部に生み出す拡張空間は上層階でありながら、全ての開口部で掃き出し窓を可能とし、上層での複雑な内外の繋がりを生み出す。それは拡張する床であり、日射を遮る庇であり、安全のための手すりであり、地上からの視線を遮る目隠しとなる。また、天井高の高い1,2層、壁のない3層、トンネルのような4層、東屋のような5層、均質な5層のフレームの中の質の異なる空間に対して、均質な6層のスロープが少しずつずれながら絡みついてくる事で均質なルールの中に小さな歪みを生み出す。同時に、このスロープは住人が建物の隅々までを自分の目で見る事を可能としている。通常、高さ15mの建物の外壁は近くで見る事が出来ず、知らず知らず劣化し建物の寿命を縮めていくが、ここでは常に目線の高さにあり、日常的な確認ができる。メンテナンス工事の際には、高さのある建物は足場も高くなり大きなコストとなるが、ここではスロープが足場となる。住人の生きる事が同時に建築を生かす、そんな単純で複雑な建築を目指している。
2020年1月期のテレビドラマで、主人公が建築確認検査員役の「10の秘密」が放送されるそうです。
隈研吾に、自身の手によるアシックスのスニーカー・METARIDE AMUについて聞いているインタビュー「建築家・隈研吾の“最小の建築”ができるまで。隈氏とアシックスが開発を通じて都市の未来を見つめた。」が公開されています。試作品の写真やメーカー側のコメントも掲載されています。シューズの詳細写真はこちらに。
以下は同シューズを紹介する動画。
隈研吾へのthe fashion postによるインタビューが公開されています。隈が手掛けたアシックスのスニーカーなどについて聞いています。
乾久美子の設計で建設が進められている、広島の「宮島口旅客ターミナル」の現場の様子を伝えるニュース動画が、tss-tv.co.jpに掲載されています。2016年8月にプロポーザルで乾が設計者に選ばれていました。その際の提案書はこちらで閲覧できます。その際のアーキテクチャーフォトのニュース記事はこちら(その他の最終候補者の提案書も紹介しています)。
加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・秦野市の、施工費約720万円で完成させた、将来的な他用途への転用も考慮した住宅「HOUSE-KT(加藤小屋)」です。
HOUSE-KT(加藤小屋)は〝低予算〟で〝居住期間限定〟の〝仮住まいの自邸〟を設計するプロジェクトである。
将来、妻の実家の敷地に住まうことは確定しているものの、まだ新居を建てる状況ではない。それならば、敷地の一角に必要最低限の予算で、子供が大きくなる迄の一定期間を過ごす為の仮住まいを建築し、居住期間終了後は、他用途(設計事務所・ピアノ教室・ヨガ教室・店舗等)として転用してみてはどうか。と考えはじめたことがプロジェクト発足のきっかけであった。
振り切った予算の中で、1家族が生活をする必要最低限の面積、ヴォリューム、機能は、一体何なのか。当たり前を疑いながら再試行していく必要があると考えた。寝室でも廊下でも玄関でも1から考え直してみることによって最少最適寸法が見つかるかもしれない。
我が家は、夫婦+男児2人という4人家族だが、結果として約9坪の平屋というかたちに納まった。必要最低限の玄関・LDK・寝室・水回り・ワークスペースというシンプルな構成だ。
限られたスペースの中で何かを固定すれば固定する程、窮屈なる。絶対的に固定しなければならないものは何なのか、また、移動可能なものは何なのか。既成概念を疑いながら、それらの振り分けをしていく必要があると考えた。テレビもクローゼットも寝室も場所を予め決定しなくてもよいかもしれない。
可変性については、建物自体のテーマでもあった。居住期間限定の住宅の為、期間終了後、他用途(設計事務所・ピアノ教室・ヨガ教室・店舗等)に転用できるよう、可変性に富んだ構成にする必要がある。少し手を加えれば建物の用途が変わる。そんな建築を目指した。
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