ヴァレリオ・オルジアティがデザインした、スイス・フリムスのケーブルウェイの車両の写真です。
architecture archive
秀田佑美+秀田和則 / 秀田建築設計事務所が設計した、奈良・奈良市の住宅「高畑の家」です。
敷地は伝統的な町家や路地で形成された奈良町と、自然豊かな奈良公園や春日原生林、そして社家町であり文化人に愛され親しまれた高畑界隈、これらのエリアから距離は近くても風景や空気が異なり依存しない、「無所属」のような場所である。
かつて路地や長屋が連続し、混沌としていた町が一掃され、1970年代に造られた幅員16mの巨大な県道が前面道路であり、沿道の建物は昭和の後半に作られた和洋折衷様式が多く立ち並ぶ。
広い歩道や大木に成長した街路樹、絶対的なインフラ優位で造りこまれたこの環境に対峙する必要もなく、この場所を伝統と自然、現在進行の中立的な位置づけと考え、そこに調和するべく出来る限り無機質であり、無所属である住宅建築を目指した。
京都を拠点とする建築家の岸和郎がnoteのアカウントを開設して記事の公開を開始しています。
建築家・建築設計事務所 ケイ・アソシエイツ主宰 京都大学名誉教授/京都工芸繊維大学名誉教授 現在は京都造形芸術大学大学院教授
山田紗子建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の自宅兼事務所「daita2019」の動画です。
ヘルツォーグ&ド・ムーロンが計画を進めることになった、ドイツ・ミュンヘンの既存建物をオフィスへと改修・増築するプロジェクトの画像が4枚、designboomに掲載されています。
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都の、築約120年の京町家をリノベーションした宿泊施設「mugen plus」です。
京都・西陣地区にある築約120年の京町家をリノベーションした。
京都の宿「京旅籠むげん」の別邸として営業する一棟貸しのゲストハウスである。
1~2名の大人だけの宿泊客を対象にした「京旅籠むげん」に対して、「mugen plus」では子どもを含めた家族連れが宿泊できる。
京町家のリノベーションを考える上で、空間を高さ方向に豊かさにすることを試みた。
床の高さが少しずつ異なる空間が連続することで、様々なすき間がうまれ視線の流れがつくられる。
高さによる分断と視線による接続によって、京町家は新しい空間となる。
80平米程の小さな宿泊施設の中に、様々なスケールの空間ともてなしのためのアイデアを用意した。
日常であり非日常でもある京都の旅を楽しむための宿泊空間を目指した。
UMA / design farmによるプロジェクトディレクション、dot architects+アトリエ縁と加藤正基による空き家改修で宿泊施設等が完成した、島根・邑南町日貫の地域再生の取り組み「日貫一日(ひぬいひとひ)」です。
また2019年7月28日にはオープンハウスも開催され、その情報も併せて掲載します。施設の公式サイトはこちら。
「(仮称)豊田市博物館」設計プロポーザルで、坂茂建築設計が設計者に特定されています。次点は隈研吾建築都市設計事務所でした。リンク先PDFには一次審査段階に残った事務所も掲載されています。計画案は掲載されていません。
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
株式会社 小黒将年建築設計事務所の、意匠設計スタッフ(正社員・パート・アルバイト)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
オフィスのある江戸川区近辺のプロジェクトが多く、個人住宅や集合住宅、ホテル、店舗などの新築やリノベーション、コンバージョンなど用途や方式はさまざまです。構造もRC造、鉄骨造、木造など最適なものを提案しています。
建築主と一緒につくっていくことをモットーにしているので、プロジェクトごとに新しい挑戦があります。
けんちくが好きでひとを大切にする方を募集します。
東京理科大学坂牛研究室による、山梨・富士吉田市の、短期居住用のスペース「Fujihimuro(Residence)」です。
氷室をギャラリーにコンバージョンすると同時に、それに隣接する空き家も短期居住用のスペースへとリノベーションすることとなった。
既存建物は、RC造の躯体の中に木造による内装が入れ子になった構成となっていた。そこで、木造部分を剥ぎ取る部分とそのまま残す部分、新たに付け足す部分の3つ(RC、木、白色)の関係性を再構築することによって、小さい建物ではあるが、場所ごとに要求される機能を満たしながら、それぞれの場所に異なる雰囲気を生み出すことを試みている。
一方で、それぞれの場所のテクスチャが完全に断絶した状態ではなく、微妙にオーバーラップする状態(例えば1階の真っ白いリビングの吹き抜けから2階の既存RC壁が少しだけ見える、2階の合板床が階段踏面となって1階まで伸びるなど)をつくることで滞在者が建物を動き回る経験の中で、全体が緩やかに連続するひとつの建物として現れてくることを目指している。
(中川宏文)
坂牛卓+O.F.D.A.が設計した、山梨・富士吉田市のギャラリー「Fujihimuro(gallery)」です。
旧富士製氷コンバージョンの隣にあった製氷工場で作った氷を貯蔵していた氷室をコンヴァートしてギャラリーとした。ここでは地元で制作される織物の新作を展示したりアーティストインレジデンスで滞在するアーティストが自由に使えるように計画されている。氷室の内部はコンクリート躯体の内側に20センチほどのスタイロフォーム、その内側に6ミリのベニヤそして杉板のスノコが貼られていた。スタイロの断熱材はギャラリーコンバートしても必要である。加えてスノコも内装の化粧としてそのまま使えるだろうと判断してスノコが取れてなくなっている部分を補修した。氷室は5つに壁で分割され、そのうち4つは小さなドアで繋がっていた。そこでこの4つのつながりの動線を視覚化しようと考えた。
SHARE 槇文彦と谷口吉生の対談イベント「慶應建築の系譜」が開催
- 日程
- 2019年7月19日(金)
槇文彦と谷口吉生の対談イベント「慶應建築の系譜」が開催されます。2019年7月19日に、慶応大学日吉キャンパス 協生館2階 藤原洋記念ホールで開催。
日程:2019年7月19日(金) 16:30~(16:00開場)
場所:日吉キャンパス 協生館2階 藤原洋記念ホール
対象:どなたでも可(事前申込不要)
中島行雅+古谷野裕一+森田悠紀が設計した、埼玉・さいたま市の住宅「東大宮の家」です。
埼玉県さいたま市に建つ60代の夫婦のための住宅である。建主は庭の一部を家庭菜園として近所の方へ開放しており日頃から来客も多く、趣味の料理やテーブルコーディネートを活かして来客をもてなすことの出来る空間を設けること、それとは別に家族用のダイニングを設けることが求められた。
また、隣地にはこれまで建主が約30年間住み続けた既存住宅があり、既存住宅を子世帯へ引き継ぐことが決まっていた。そのため「建主が移り住む新築住宅」と「子世帯へ引き継がれる既存住宅」とをどのような関係性とするかが課題となった。
そこで新築住宅を既存住宅の対角線上に配置し、新旧2世帯の住宅の採光と眺望を確保しつつ、庭を共有する計画とした。前面道路側の街並みに対しては小さな前庭を設け、ゆとりと潤いを作り出す試みを行った。建築の構成は、共有庭へと開かれた大きな切妻屋根の下に2つの箱を配置する形とし、来客をもてなす為のメインダイニングを中心に設けた。2つの箱には寝室、茶の間(TV室)というプライベートな部屋を配置し、来客を受け入れられる大きな空間と、家族のプライベートな暮らしとが程よい距離感で共存出来る住宅のあり方を目指した。
能作淳平が計画している、東京・国立市の団地の商店街内に新設されるシェア商店「富士見台トンネル」の改修費をクラウドファウンディングで募集しています
能作淳平が計画している、東京・国立市の団地の商店街内に新設されるシェア商店「富士見台トンネル」の改修費をクラウドファウンディングで募集しています。
「富士見台トンネル」には4つの機能があります。1つめは「kitchen」です。ここでは時間ごとにキッチンをシェアします。それぞれの利用者さんは低コストで商売を始められるため開業のリスクが減ります。例えば週に1日だけ商売をしたい主婦や、副業で何か商売を試したい方の実践の場になります。カフェやバー、パンやお菓子の販売、そして夜にはスナックになることも。きっとお客さんは毎日通っても全然飽きないはずです。
2つめの機能は「shop」です。多摩産のものをはじめ、私の地元の富山県高岡のもの、もしくはこれまで設計業務で関わりのある長崎県五島など各地からセレクトしたものを展示販売したいと考えています。モノを通してさまざまな地域の生業を知って楽しめる仕組みです。
3つめは「think tank」です。仕事や街のことを知るために、定期的に「仕事」というテーマでゲストをお招きしトークイベントを開催したいと思います。ただ商売をするだけでなく、他の商売について知ったり、他の地域を知ったり、働き方にやものづくりについて議論し出会える場を目指します。いわゆる「異業種交流会」のような堅苦しいものではなく、もっとカジュアルに集まり、意外な角度から新たな事業がここから生まれるたらと思っています。
4つめは「office」です。こちらは私が主催する設計事務所になります。設計業務以外にもイベントの運営やkitchenの管理を担当します。ちょっと分からないことや不都合があればすぐに対応できますので、kitchenやshopを借りて働かれる方は安心してご利用いただけます。
SHARE 小笠原優建築設計事務所による、石川の住宅「t邸」
小笠原優建築設計事務所が設計した、石川の住宅「t邸」です。
地方都市郊外に建つ、若い家族のための住居である。積雪量1m超の豪雪地帯に建つ木造家屋であり、周囲には住宅や店舗、畑や町工場などが混在している。
構成は、単純かつ複雑である。経済性と積雪等に配慮して、寸法はすべて在来工法の基準寸法で統一し、屋根はシンプルな片流れとした。二階はほとんど無駄がなく、ほぼ要求条件の最適解に等しい。徹底してリーンである。一方で、一階の主空間には平面的複雑さとシークエンスの冗長さが伴う。視線は壁や家具に遮られ、空間の端緒は見えない。常に何処かが隠れている。これらは工法による制約から生じた結果でもある。大きな室容積が確保できないため、必然的にいくつものヴォリュームが対角線状に連なる。耐力壁が視界を横切る。それによって風景は多様に見えがくれし、空間に奥行きと拡がりがうまれる。
敷地の南側には既存の大きな庭があり、建物は北側に寄せ東西方向に長く配置した。梁間方向に生じる耐力壁や袖壁は庭への志向を高め、それぞれの空間をゆるやかに分節する。天井高を抑えた玄関ホールや垂直に立ち上がる階段室、掘り込まれたリビングや庭に張り出したダイニングなど、アプローチから建物の内奥にいたるまで、各々の空間は多様に振幅しながら様々な対比とグラデーションを描く。
隈研吾のウェブサイトに、東京・渋谷区のオフィスビル「AD-O 渋谷道玄坂」の写真が6枚掲載されています。
渋谷道玄坂のけやき並木沿いに、樹木と呼応する樹皮のようなスキンを纏ったオフィスビルをデザインした。
樹皮は木目を忠実に印刷で施した薄いアルミパネルで作られ、様々な大きさの樹皮を折り曲げ、めくり上げることで、均質になりがちなオフィスビルのファサードに独特の陰影とリズムを生み出した。
また樹皮の隙間に設けた様々なサイズの開口部からは、木漏れ日のような光が、フロアに射し込む。オフィス空間の中に、どのように自然を持ち込み、どのようにヒューマンなスペースを創造するかに挑戦した。