ターナー賞2018にノミネートされた、各種事件の空間的証拠の制作公開を行う建築系研究機関「フォレンジック・アーキテクチャー」の展示レポートが、公開されています。写真も多数掲載。執筆したのは『「物乞い」の行為をデザインする』でもネット上の注目を集めたデザインリサーチャーの木原共です。
彼らのアプローチを見ていて、過去に青木健が公開した、新国立競技場問題を議論するためのシミュレーションサイト「myscape.jp」というものがあり(弊サイトの特集ページで1500件以上のいいね!を集めるなど注目されました)、建築家が習得した技術を自身の作品とは異なる形で社会に提供する事例として近いものを感じました。フォレンジック・アーキテクチャーは、今後、建築を学んだ人たちの生き方としても示唆的な活動をしているようにも見えます。
architecture archive
深澤直人ディレクションの、21_21で始まった展覧会「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」の会場動画です。
以下は公式サイトによる概要です。
1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳 宗悦(1889-1961)が、無名の職人たちによる民衆的工芸を初めて『民藝』と名づけました。
民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展していきました。地域ごとの特色が失われ、ものへの愛着が希薄になりがちな時代だからこそ、民藝に宿る無垢な美意識と精神性は、使い手のみならずものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、新しい時代のエネルギーを生み出すきっかけとなるのではないでしょうか。
本展では、日本民藝館館長を務める深澤直人が、同館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、素直にその魅力を語るコメントとともに展示します。また、民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事を捉えた映像、深澤直人の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真によって、現代に生きる民藝の姿を紹介します。
さらに、柳 宗悦が著した「日本民藝館案内」や心の内を短い句で表現した「心偈(こころうた)」、柳 宗理がレイアウトを手がけた機関誌『民藝』の表紙、民藝運動初期のものづくりの様子が収められた「民藝運動フィルムアーカイブ」などを通して、民藝の歩みを振り返ります。
最後に、日本各地で民藝を受け継ぐ現代のつくり手による品々も紹介し、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art =民藝」を紐解いていきます。
八板建築設計事務所が受託候補者に選ばれた、横浜市の「都岡小学校建替え」プロポの提案書が公開されています。実施概要・結果のPDFはこちらに。
山田誠一建築設計事務所のサイトに、静岡・富士宮市の住宅「富士南麓の家」の写真が掲載されています。サイトがリニューアルされていて過去の作品の写真も大きく見ることができるようになっています。

ムトカ建築事務所による、葛西潔設計の住宅のリノベーション「天井の楕円」の写真とレビューがnoteに掲載されています
ムトカ建築事務所による、葛西潔設計の住宅のリノベーション「天井の楕円」の写真が9枚とレビューがnoteに掲載されています。
青木淳建築計画事務所出身の村山徹さんと、山本理顕設計工場出身の加藤亜矢子さんが共同主宰する設計事務所「ムトカ建築事務所」が、改修を手掛けた東京の住宅「天井の楕円」を見学させてもらいましたので、その様子をレポートしたいと思います。
コンテンポラリーズが受託候補者に選ばれた、横浜市の「上菅田小学校建替え」設計プロポの提案書が公開されています。実施概要・結果はこちらのPDFにあります。
飯田善彦建築工房が受託候補者に選ばれた、横浜市の「汐見台小学校建替え」設計プロポの提案書が公開されています。実施概要・結果はこちらのPDFで公開。

今栄亮太建築設計事務所が設計した、京都のコーヒースタンド「Kurasu Kyoto」です。
シドニーで生まれたコーヒー器具専門のネットショップ『Kurasu』初の実店舗。
クライアントからは、縦格子など海外の人々が日本的、京都的と感じられる空間を求められた。
縦格子を線材と読み替え、床は露地をモチーフとした洗い出しとした。仕上げとして見える木部は全て家具職人の造作とすることで、高精度な繊細さをもった空間を目指した。店舗は北西角に位置し、西には近接して建物があるため直射日光が入らず、地面等に反射した間接光だけが入ってくる。ランダムに凹凸をつけた壁や洗い出しの床がその光を受け止め、陰影を生み、木陰にいるような心地よい空間を創り出している。
藤本壮介が、2017年4月に行った国際文化会館での講演「Between Nature and Architecture」(モデレーター:藤村龍至・小林正美)の動画です。
青木淳とアーティストのリチャード・タトルとの対談「不完全なこの世界で、アーティストとしてできること。」が、美術手帖のサイトに掲載されています。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2018/11/5-11/11)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
1、奈良祐希の設計・デザインによる、金沢21世紀美術館での工芸建築展に出展されている「障子の茶室」
2、尾越竜子 / RON DESIGNによる、愛媛・今治市の「田浦の週末住宅」
3、下田仁+下田恭子 / 下田設計による、群馬・伊勢崎市の自邸「川のほとりに立つ白い塔の家」
4、白井晟一の設計手1984年に完成した神奈川の住宅「桂花の舎」が販売中
5、妹島和世の設計で近く完成する、波打つような曲面のスラブが重なる、大阪芸術大学の新校舎の写真
6、繁永政志+樋口耕介・瀧翠+岩本結+TSP太陽による、山口・山口市の「山口ゆめ花博 メインゲート」
7、永山祐子が設計を手掛ける、2020年ドバイ万博日本館の画像
8、伊東豊雄と佐藤可士和の対談「もっと日本人に合う 建築やブランディングがあると思う。」
9、noizによる、台湾・台北のプライベートギャラリー「南港ギャラリー」
10、大野力 / sinatoによる、東京・品川区のオフィス「USEN-NEXT GROUP」
11、妹島和世+西沢立衛 / SANAAが2017年に「環境と建築」をテーマに行った講演の詳細な記録
12、noizが会場デザインを手掛けた、兵庫県立美術館での抽象美術家・蘇笑柏の展覧会「無時無刻 ーいつ、いかなる時も」の写真
13、403dajibaの近作「万年橋の角」「須越の架構」「東貝塚の納屋」「網代の列柱」の写真が公開
14、茶室の研究・設計で知られる中村昌生さんが亡くなりました
15、隈研吾による、滋賀の守山市立図書館「本の森」がオープン
16、小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、プリズミックギャラリーでの建築展「小⇔大展」が開催
17、noizによる、神奈川の、SONY厚木テクノロジーセンター内の社内用コワーキングスペース「COMI-CHIKA – Sony Atsugi」の写真
18、伊東豊雄が、NHKのテレビ番組SWITCHインタビュー達人達にて、写真家・小松義夫と対談
19、隈研吾による、メキシコ・オアハカの鶏舎兼事務所「カサワビ・クープ」の写真
20、アイレス・マテウスによる、ポルトガルの街区の中に建てられた、屋上のテラスのデザインが印象的なRC造の住宅の写真
坂茂のウェブサイトに、中国・上海の「同済大学 竹のパビリオン」の写真が7枚掲載されています。
磯崎新が2017年11月に行った国際文化会館での講演「都市―記号の海に浮かぶ〈しま〉」の動画(モデレート:藤村龍至・小林正美)の動画です。
青木淳・鰺坂徹・松隈洋による2017年9月に行われた国際文化会館での講演・討議「近代建築が問いかけるもの」の動画です。
伊東豊雄が2018年7月に行った国際文化会館での講演「アジアから発信する建築」(モデレータ:藤村龍至・小林正美)の動画です。