
桔川卓也が設計した、東京・新宿区の店舗「東京割烹 てるなり」です。
三角形という幾何学には、「3つの方向性」が存在する。
お店として、バリエーションのある居場所を作り出したいと考えた。
そこで、三角形の三辺にカウンター席・ベンチ席・半個室と、それぞれ異なる性質の居場所を配置した。
ワンルームでありながらも、この三角形という形が持つ3つの方向性を、座る人の体の向きや視線という方向性に置き換える事によって、各々の視線の干渉を避けるようにし、ちょっとしたパーソナルスペースを作り出した。新たな都市計画によって切り取られた断面と昔の都市軸によって生まれるフロア中央に生まれる空間には、いびつな三角形の一片の角度に並行配置した正方形の照明を配置することで、空間の方向性を緩やかに曖昧にするとともに、このビルが持つ都市計画の歴史でしか生み出せないデザインを創出している。




