all photos©長谷川健太
藤田雄介 / Camp Design inc.が設計した、東京・新宿区の「外堀通りの住宅」です。
家具と建具の間
50㎡程のマンションの改修である。これくらいの広さの部屋に、LDK+寝室+水回りを収め狭苦しさを感じないようにするには、動線となる部分も部屋の一部として取り込んだり、間仕切り壁で部屋を構成せず、ワンルームでありながら各々の領域を緩やかに仕切ることが重要になる。
今回は、部屋の中心に高さ1820mmの造作物を配置して、寝室・ワークスペース・収納を取り込みつつ、全体として回遊性のある構成をつくり出した。この造作物の壁厚は41mmにしているが、建具も同じ厚みにしており、家具と建具の間のような存在として緩やかな流れのある場所を生み出している。