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吉本考臣建築設計事務所による、北海道・千歳市の「美容室 すみれ」。老舗美容室の改修。歴史の継承と“地域コミュニティ構築の場”となる空間を目指し、日々の様々な状況に応答できる“スライド可能な鏡”を中心に据える構成を考案。鏡の連結でヨガスタジオ等の他用途にも対応する
吉本考臣建築設計事務所による、北海道・千歳市の「美容室 すみれ」。老舗美容室の改修。歴史の継承と“地域コミュニティ構築の場”となる空間を目指し、日々の様々な状況に応答できる“スライド可能な鏡”を中心に据える構成を考案。鏡の連結でヨガスタジオ等の他用途にも対応するエントランスからカットスペース2とカットスペース1を見る。 photo©吉田昂平
吉本考臣建築設計事務所による、北海道・千歳市の「美容室 すみれ」。老舗美容室の改修。歴史の継承と“地域コミュニティ構築の場”となる空間を目指し、日々の様々な状況に応答できる“スライド可能な鏡”を中心に据える構成を考案。鏡の連結でヨガスタジオ等の他用途にも対応するカットスペース2からカットスペース1を見る。 photo©吉田昂平
吉本考臣建築設計事務所による、北海道・千歳市の「美容室 すみれ」。老舗美容室の改修。歴史の継承と“地域コミュニティ構築の場”となる空間を目指し、日々の様々な状況に応答できる“スライド可能な鏡”を中心に据える構成を考案。鏡の連結でヨガスタジオ等の他用途にも対応するカットスペース2、鏡をスライドさせる。 photo©吉田昂平

吉本考臣建築設計事務所が設計した、北海道・千歳市の「美容室 すみれ」です。
老舗美容室の改修計画です。建築家は、歴史の継承と“地域コミュニティ構築の場”となる空間を目指し、日々の様々な状況に応答できる“スライド可能な鏡”を中心に据える構成を考案しました。また、鏡の連結でヨガスタジオ等の他用途にも対応します。店舗の場所はこちら(Google Map)。

北海道千歳市にある老舗美容室の改修プロジェクト。

創業71年という歴史の中での継承しながらも千歳市というローカルな新しいコミュニティを構築していくような場所となるように考えた。

建築家によるテキストより

凄然と等間隔で並べられた鏡と椅子のただの美容室ではなくその日の状況で場所の距離感を変化できるように鏡をスライドさせ自由に動かせる軸を中央に配置し、その軸でできた二つのカットスペースは質の違う空間にし、老若男女好きな場所の選択肢を広げた。

鏡の移動軸がローカルの街の人の関係性と距離感を程良く形成してくれる。また、鏡が連結することにより、美容室という枠組みを超え、ヨガスタジオや着付けスペースにも変化する。

建築家によるテキストより

ローカルのコミュニティの中にある美容室というのは、近いがゆえに難しい人間関係の元にあるということを施主との話の中で感じ、人と人との関係のように距離を操作できる美容室を考えた。

建築家によるテキストより
堤由匡建築設計工作室による、中国・上海市の「Pi ハウス」。両側の壁を共有するタウンハウスの改修。表裏にしか開口部を設けられない細長い平面に対し、諸室や吹抜の配置で“満遍なく光と風が行き渡る”空間を構築。荒い壁で光を受け止める“心地よい渓谷”の様な住居を作る
堤由匡建築設計工作室による、中国・上海市の「Pi ハウス」。両側の壁を共有するタウンハウスの改修。表裏にしか開口部を設けられない細長い平面に対し、諸室や吹抜の配置で“満遍なく光と風が行き渡る”空間を構築。荒い壁で光を受け止める“心地よい渓谷”の様な住居を作る1階、左:エントランス、右:リビングルーム photo©朱潤資
堤由匡建築設計工作室による、中国・上海市の「Pi ハウス」。両側の壁を共有するタウンハウスの改修。表裏にしか開口部を設けられない細長い平面に対し、諸室や吹抜の配置で“満遍なく光と風が行き渡る”空間を構築。荒い壁で光を受け止める“心地よい渓谷”の様な住居を作る1階、ダイニングルーム、現場打の壁面を見る。 photo©朱潤資
堤由匡建築設計工作室による、中国・上海市の「Pi ハウス」。両側の壁を共有するタウンハウスの改修。表裏にしか開口部を設けられない細長い平面に対し、諸室や吹抜の配置で“満遍なく光と風が行き渡る”空間を構築。荒い壁で光を受け止める“心地よい渓谷”の様な住居を作る2階、リビングルームから階段側を見る。 photo©朱潤資
堤由匡建築設計工作室による、中国・上海市の「Pi ハウス」。両側の壁を共有するタウンハウスの改修。表裏にしか開口部を設けられない細長い平面に対し、諸室や吹抜の配置で“満遍なく光と風が行き渡る”空間を構築。荒い壁で光を受け止める“心地よい渓谷”の様な住居を作る3階、タタミルームからエレベーターと階段側を見る。 photo©朱潤資

堤由匡建築設計工作室が設計した、中国・上海市の「Pi ハウス」です。
両側の壁を共有するタウンハウスの改修計画です。建築家は、表裏にしか開口部を設けられない細長い平面に対し、諸室や吹抜の配置で“満遍なく光と風が行き渡る”空間を構築しました。また、荒い壁で光を受け止める“心地よい渓谷”の様な住居を作る事も意図されました。

上海市郊外の3階建てタウンハウスの改修プロジェクト。
南北に開口部を持つ両サイドを隣戸に挟まれた細長い平面で、どのように満遍なく光と風を行き渡らせるかということを考えた。

建築家によるテキストより

まず採光条件の良い南面には、1階にリビング、2階3階は寝室を配置する。リビングは床を下げることで、視線が変化し、外の緑が近く感じられ、身体が囲まれることで、コージーな居場所となる。
北側の1階ダイニングと2階ラウンジの間には細長い吹き抜けを設け、北側開口部からの採光が空間を照らし出すように考えた。北側3階は和室兼ゲストルームとしている。そしてガラスエレベーターを中央に配置し、階段の踊り場からも上下移動の様子を垣間見ることができる。

建築家によるテキストより

吹き抜けに面する壁にはリブコンクリートを現場打ちしている。リブの表面を斫ることで光がチラつき、雨粒が流れ落ちるかのような繊細さと、荒々しいブルータルさが対比的に共存している。全体の色調はグレーと白で統一し、リブコンクリートと調和するように考えた。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都市の店舗「ル ラボ 京都町家」。フレグランスブランドの為に町家を改修。“地域的かつ歴史的な文脈”を踏まえた空間を目指し、意匠から家具まで様々な問題に関して対話を重ねながら設計。既存・新設部・商品が“溶け合う”様な状態を作り出す
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都市の店舗「ル ラボ 京都町家」。フレグランスブランドの為に町家を改修。“地域的かつ歴史的な文脈”を踏まえた空間を目指し、意匠から家具まで様々な問題に関して対話を重ねながら設計。既存・新設部・商品が“溶け合う”様な状態を作り出す外観、西側の道路より見る。 photo courtesy of Le Labo
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都市の店舗「ル ラボ 京都町家」。フレグランスブランドの為に町家を改修。“地域的かつ歴史的な文脈”を踏まえた空間を目指し、意匠から家具まで様々な問題に関して対話を重ねながら設計。既存・新設部・商品が“溶け合う”様な状態を作り出す1階、エントランスから通り土間を見る。 photo courtesy of Le Labo
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都市の店舗「ル ラボ 京都町家」。フレグランスブランドの為に町家を改修。“地域的かつ歴史的な文脈”を踏まえた空間を目指し、意匠から家具まで様々な問題に関して対話を重ねながら設計。既存・新設部・商品が“溶け合う”様な状態を作り出す1階、通り土間 photo courtesy of Le Labo
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都市の店舗「ル ラボ 京都町家」。フレグランスブランドの為に町家を改修。“地域的かつ歴史的な文脈”を踏まえた空間を目指し、意匠から家具まで様々な問題に関して対話を重ねながら設計。既存・新設部・商品が“溶け合う”様な状態を作り出す1階、売り場 photo courtesy of Le Labo

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、京都市の店舗「ル ラボ 京都町家」です。
フレグランスブランドの為に町家を改修する計画です。建築家は、“地域的かつ歴史的な文脈”を踏まえた空間を目指し、意匠から家具まで様々な問題に関して対話を重ねながら設計しました。そして、既存・新設部・商品が“溶け合う”様な状態を作り出しました。店舗の公式ページはこちら

ニューヨーク発のフレグランスブランドであるLe Labo。
私が最初にこのブランドを認識したのは、2016年のロンドンでのことだった。ちょうどBlue Bottle Coffeeやダンデライオンなど工場型の店舗をヨーロッパやアメリカで多く見るようになっていた頃で、たまたまロンドンの街を歩いているときに、マットな黒いスチールの店先が印象的で実験室をイメージさせるようなLe Laboの個性的な空間が目に入ってきた。

興味はあるものの、正直ほぼ何のお店かもよくわからず、弱気な僕には入れなかった。その後友人にLe Laboというフレグランスブランドで、店内に手作業で調香するためのラボを備えたショップであることを教わり、その存在が僕の中で刻まれたのだった。

建築家によるテキストより

それから、Le Laboの店舗をいろいろなところで見るようになった。
そんな時に京都木屋町の築145年になる長屋があってフラッグシップストアを構えるのでデザインで協力してほしいという相談を受けた。荒削りで打ちっぱなしの建築に銅製の什器やヴィンテージの家具などを合わせた空間でブランドのイメージを確立してきたLe Laboは、使い古されたものや侘び寂びに美を見出す感覚ももっている。

そういった哲学を共有しながら、今回の計画はこれまでのコンクリート躯体の建物とは構造的にも様式的にも異なる京都の古い町家ということで、地域的かつ歴史的な文脈を踏まえたお店づくりをする必要があるとブランドと共に考えた。

建築家によるテキストより

和と洋をどのようにコンビネーションするべきか? そもそもどこで靴を脱ぐべきか? 例えば、畳の間でのディスプレイのあり方はどうすべきか? 和の空間でありながら立ったままで見られる高さの商品台はどうあるべきか? 照明がない時代に生まれた空間にどのように照明を取り込むべきか? 調合イメージをどのように和の空間の中に取り込むか? 商品を取り扱う上で空間を清潔にしたいが建物の既存部分をどこまで残すべきか? 木造の中でどのようにブランドの代表的な仕上げを取り込むべきか?……など、Le Laboとブランドプレジデント兼クリエイティブディレクターであるデボラ・ロイヤーと共に話し合いを重ねながら意匠面からプランニング、詳細な家具のあり方、アンティークの家具のセレクトまで行った。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/7/22-7/28]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/7/22-7/28]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/7/22-7/28)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 青木淳と品川雅俊のASが改修を手掛けた、京都市東山区の店舗「MOMOTARO JEANS KYOTO」がオープン。京町家の美しさを引き継いで、古い素材を活かしながら新たな素材を重ね合わせる
  2. 芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区の「House in Aoyama」。アートと家具に詳しい施主の為の住宅。作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施。多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定
  3. 梅原佑司+山﨑円 / 風憬社による、高知・高岡郡の「久礼の家」。重要文化的景観にも選ばれる町でキャンプ等が趣味の施主の為に計画。周辺と馴染む“大きな切妻屋根の平屋”で、建具を開け放つと“屋外にいる様な”感覚になる建築を考案。収納や家事の為に機能的な動線計画も行う
  4. 土浦亀城邸が、東京・南青山のポーラ青山ビルディングの敷地内に移築され一般公開へ。月2回の公開で、2024年9月2日から予約受付を開始
  5. トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区のオフィス「Arc’teryx Tokyo Creation Center」。既存建物の内外装を改修したクリエイション拠点。人々が集まる施設として、内外の繋がりの促進を意図し“OUTSIDE IN”を主題とする空間を志向。“山”をテーマにしたアートでブランドの原点も想起させる
  6. 佐熊勇亮 / 建築ズによる、千葉・習志野市の「津田沼の住宅改修」。築約40年のRC造集合住宅での計画。予算の制約下で“効果的に使い倒せる”場を目指し、元々の質を読み取り“環境に相乗りする”設計を志向。既存梁を参照した“ウソ梁”で一室空間の中に“領域性”を作り出す
  7. 長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「函館千秋庵総本家」。外観の上下が和洋折衷の建物が並ぶ地域に建つ老舗和菓子店の改修。新しい“和洋折衷”の在り方も意図し、地域でも馴染み深い“洋煉瓦”を“尺モジュール”等で馴染ませる空間を考案。家具類は床が隆起した様に作る
  8. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」。模型メーカーの為の新旗艦店。“世界に発信できる”文化拠点を目指し、ボックスアートを積極的に見せる“全長約100m”の商品棚を中心とする構成を考案。“街の模型店”も想起させ“好奇心”の湧く空間を作る
  9. 長坂常 / スキーマ建築計画による、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」。フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテル。国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案。外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加える
  10. 芦沢啓治建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」。ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画。上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る
  11. OMA / レム・コールハース+クリス・ヴァン・ドゥインによる、フランス・ボルドーの「シモーヌ・ヴェイユ橋」。幅44m長さ549mの橋。地域のアイデンティティとなる存在を目指し、全幅の半分以上を“多目的に使える公共空間”とする構成を考案。形式や構造表現への関心を捨ててパフォーマンスにフォーカスして構想
  12. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・港区の「TOKYO NODE CAFE / TOKYO NODE LAB」。虎ノ門ヒルズ ステーションタワーでの計画。人々の活動を支援するリラックスした創作の場を目指し、“常に変化を受け入れられる様な”場を志向。既存仕上げの剥離等で周囲と対比的な“おおらかな”空間を作る
  13. 2025年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のキュレーターに、青木淳が決定。テーマは「中立点-生成AIとの未来」。キュラトリアルアドバイザーに家村珠代、出展作家に藤倉麻子+大村高広と砂木が名を連ねる
  14. 長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る
  15. アーティストのダグ・エイケンによる、アメリカの砂漠に、鏡張りで原寸大の家状のオブジェを設置するという作品の写真
  16. 星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出す
  17. MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定
  18. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  19. 東海林健 / EAによる、新潟市の「shiba house / 関屋の家」。砂丘地の起伏に沿って出来た住宅街での計画。土地固有の快適性の獲得を求め、内外を繋げた“砂丘にそのまま暮らすかの様な”地形と親密性のある個室群を備えた建築を考案。街並みへの批評性と地域との連続性も意図
  20. ArchTankによる、広島・呉市の「明法寺三聲苑 二尊堂」。歴史ある寺の境内に造られた合祀墓。社会状況に応える“新しい墓の形式”を目指し、既存の庭に“木造の小さな屋根”を架けて“庭全体を墓に見立てる”合祀墓を考案。残された人々の日常の先にある存在として作る

中山英之も出演している、東京藝術大学建築科の課題「椅子をつくる」を紹介する動画。藝大が公式で制作して2024年7月に公開したもの ガーデンデザイナーのピート・アウドルフらによる鼎談の動画。Gallery A4の展覧会に合わせて2024年6月に行われたもの。日本語字幕付で期間限定配信

ガーデンデザイナーのピート・アウドルフ、永村裕子(ランドスケープデザイナー、PIET OUDOLF GARDEN TOKYOヘッドガーデナー)、赤岩麻里子(竹中工務店 設計本部 アドバンストデザイン部 ランドスケープデザイングループ チーフデザイナー)、ファシリテーター岡部三知代(ギャラリーエークワッド館長、主任学芸員)による鼎談の動画です。Gallery A4の展覧会に合わせて2024年6月に行われたもの。日本語字幕付で期間限定配信(2024年10月24日18:00まで)。イベントの情報はこちらに掲載されています。

星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出す
星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出す外観、南側の道路より見る。 photo©豊田祐士
星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出す正面:レジカウンター、右:カウンセリングエリア photo©豊田祐士
星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出すカウンセリングエリアからレジカウンター側を見る。 photo©豊田祐士

星安康至建築設計事務所が設計した、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」です。
施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画されました。建築家は、既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向しました。そして、場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

墨田区横網の住宅地で新しく開業するヘッドスパの計画である。

もともとはクライアントの両親が自宅の1階で理髪店を営んでいた場所であったが、その両親が店を畳むこととなり、代わりに新しくヘッドスパを開業する流れとなった。クライアントは、その隣の店舗に美容院を開業しており、そこはすでに地元の人気店として地域に開かれた場所となっていた。

建築家によるテキストより

一般的に理髪店、あるいは美容院という建物は、周囲に対して大きな窓を設けている。外からは、施術の様子や店内の雰囲気がわかるようになっていて、一目にそこがどういった店であるかは判別できる。何より、そこでは人の見た目が大きく変わる。

一方、ヘッドスパは同じ美容目的とはいえ、施術にはより落ち着いた環境が求められ、たいていの場合、施術は個室で行われる。つまり、理髪店や美容院のように開かれた店構えを作りづらい。しかし、これまでのクライアント、そしてクライアントの両親とこの地域とのつながりを考えれば、少しでも街に開かれた雰囲気の店構えとすることが好ましいと感じられた。

建築家によるテキストより

内部へはその開口部を迂回して入っていく。視覚的な近さと行為の遠さ。そこに一呼吸置くことで、「距離感」が発生する。

ヘッドスパという閉じた空間で行われる行為。そして、地域の一部として開かれた場所であること。斜めの壁面や造作、フラグメンタルに配置された、ステンレス、モルタル、針葉樹合板といった多種の素材は、その閉じつつ開くといった矛盾する条件を満たしつつ、この場所に求められた繊細な「距離感」を作り出す。
それは地域との「距離感」であり、何より、ヘッドスパを受けるという少しだけ特別な、そして日常から少し離れた「距離感」を演出する。

建築家によるテキストより
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定 image courtesy of MAD
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定 image courtesy of MAD
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定 photo courtesy of MAD

MADの設計で建設が進められている、中国・深センの、テンセントの新社屋「Tencent Shenzhen Headquarters Project Lot 04 East」です。
世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画です。建築家は、企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案しました。また、2025年までに竣工して使用開始を予定しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

マー・ヤンソン / MADアーキテクツ|テンセント本社が建設中。

マー・ヤンソン / MAD Architectsは、テンセントの新深セン本社ビルのデザインと建設の最新情報を発表しました。インターネットおよびテクノロジーサービスの世界的リーダー企業のひとつであるテンセントは、深セン市宝安区前海のダチャンベイ島の東、80haを超える5つの区画に新たな本社キャンパスを建設中です。キャンパスの総床面積は約200万㎡となる予定です。

キャンパスは5つの区画にわたり、総面積は80ha、総床面積は約200万㎡です。MADのLot 04 Eastのデザインは、テンセントの「低炭素で人間中心のテクノロジーパークの創造」という目標に応えるもので、持続可能性とアクセシビリティの基準となることを目指しています。同社は、サムスングリーンビルディング基準およびバリアフリーサムスン基準を満たす、最高水準の環境責任とアクセシビリティの実現に努めています。

テンセントの深セン本社LOT 04 Eastの為のMADのデザインは、敷地面積約72,000㎡、延床面積412,000㎡です。このプロジェクトには、2つの生物形態を模したオフィスタワー、3つの相互接続されたビル、そして雨滴の形をしたビルが含まれています。レイアウトは陸から海へとスムーズに変化し、深センの進化するスカイラインを強調しています。

これらの建物の1階部分は高床式になっており、浮遊感のある外観と、動きや流動性の感覚を強調しています。建物の底部は、透明でウルトラハイフレームレスガラスで設計されており、屋内と屋外スペースのシームレスな調和を生み出しています。このデザインは、社会的な交流を促し、景観を保ち、全体的な敷地の体験を高めるものです。さらに、地上階と周辺環境を統合し、公共用のオープンスペースも創出しています。

これらの高床式地上階は、周辺の土地や街並みに溶け込み、公共スペースとして開放的で人々を惹きつける空間を生み出しています。このデザインは、保護された海に面したエリアを備えた公園を豊かにし、屋外展示や集会のために理想的です。戦略的な配置と素材により、日陰と通風を向上させることにより、このデザインは敷地の環境衛生と快適性に大きく貢献します。スチールトラス構造のスカイブリッジが建物を結び、海を眺めながら思索や議論にふけることのできる、社員の交流と健康増進を促す共有スペースが生み出されています。

【ap job更新】 関祐介が主宰する「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)と 外注スタッフを募集中
【ap job更新】 関祐介が主宰する「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)と 外注スタッフを募集中
【ap job更新】 関祐介が主宰する「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)と 外注スタッフを募集中Technics cafe Kyoto ©Daisuke Shima

関祐介が主宰する「YUSUKE SEKI STUDIO」の、設計スタッフ(既卒・経験者)と 外注スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【弊社、および求人について】
「YUSUKE SEKI STUDIO(株式会社YSKSK)」は日本を拠点とするデザインチームです。
設立以降、グローバルブランドをはじめ、文化の深みを感じさせるクライアントとのプロジェクトを多く行ってきました。

このたび、新たに大規模プロジェクトへの参画が決まったのに伴い、これまで以上に同プロジェクトへ注力すべく、新規設計スタッフの募集を行います。

雇用形態は
==========
① 弊社専属スタッフ
② 同プロジェクトのみに参加する外注スタッフ
==========
のいずれかを選択することが可能です。

同プロジェクトに限らず、多様なプロジェクトへの参画やそこでの出会いを通じ、さまざまな文化や経験を吸収したいという方たちからの応募を心よりお待ちしています。

【弊社の特徴】
弊社では、設計・施工に携わる多くの人との「コミュニケーション」を大切にしています。

図面やスケッチは、いわば私たちにとっての“コミュニケーションツール”。それら多様な表現方法を用いてクライアントや施工会社との対話を積み重ねていくことで、プロジェクトの奥に潜む根拠を理解し、私たちなりの視点から新たな可能性の視覚化に挑戦することを「設計」と考えています。

それゆえ「現場主義であること」も弊社の特徴として挙げることができるかもしれません。

前述の通り、私たちは設計図面の指示だけではなく、施工現場でのコミュニケーションにこそ価値があると捉えており、そこで発見したことを柔軟に設計に組み込むことを重視しています。CAD図面の枠を超えた表現を探究する上では、こうした施工現場でのコミュニケーションと発見にこそ、設計の新たな価値と地平を切り拓くカギがあると思うのです。

なお、深夜作業や休日出勤しないと成立しないスケジュールのプロジェクトは引き受けないようにしているため、土日祝日は完全休業です。

土浦亀城邸が、東京・南青山のポーラ青山ビルディングの敷地内に移築され一般公開へ。月2回の公開で、2024年9月2日から予約受付を開始

土浦亀城邸が、東京・南青山のポーラ青山ビルディングの敷地内に移築され一般公開へ。月2回の公開で、2024年9月2日11時10時から予約受付を開始するそうです(※2024/7/30 時間を訂正しました)。こちらのウェブサイトに移築前の土浦亀城邸の写真と藤森照信が執筆したテキストが掲載されています。

【ap job更新】 地域資源を活かした循環素材の開発から、新たな環境再生建築を目指す「ASEI建築設計事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 地域資源を活かした循環素材の開発から、新たな環境再生建築を目指す「ASEI建築設計事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 地域資源を活かした循環素材の開発から、新たな環境再生建築を目指す「ASEI建築設計事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中「BIOCHAR」(浜松市・2024年)日経アーキテクチュア2024年4月25日号掲載 photo©KATSU TANAKA

地域資源を活かした循環素材の開発から、新たな環境再生建築を目指す「ASEI建築設計事務所」の、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社ASEI建築設計事務所では、新規スタッフ(2~3名程度)を募集しています。

私たちは様々な地域にある未利用資源の価値を見出し、地域の技術を活かした循環素材を開発し、新たな環境建築づくりを通して、未利用資源の循環型社会の実現を目指しています。「クリエイティブ・リソース」と名付けた資源循環の仕組みづくりの活動は、2018年に東京建築士会主催のこれからの建築士賞を受賞しています。昨年からは日本建築学会 建築資源循環利用小委員会の委員にも加わり、設計以外にも研究活動の場が拡がっています。

現在以下のとおり、複数のプロジェクトが進行しているため、プロジェクトを担当できる経験者の方は、優遇します。また、新卒や実務経験の浅い方でも建築が好きで意欲の高い方も歓迎します。3Dスキルに長けた方も優遇します。

事務所は東京タワーのすぐ足元にあるビルの1階で、開発素材の展示スペースを兼ねているため、設計事務所というよりもショールームのような明るく通りからも見通しのよいデザインオフィスです。

一緒に新たな素材開発から環境建築の追究に取り組んでくれる方のご応募をお待ちしております。

(※応募前にオフィス見学も可能です。見学希望と問い合わせください)

【代表略歴】
鈴木亜生
1977年 静岡県生まれ
2002年 東京理科大学院理工学研究科修士課程修了
2003年 乾久美子建築設計事務所
2004~2008年 中村拓志&NAP建築設計事務所 設計室長
2009年 ASEI建築設計事務所設立

芦沢啓治建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」。ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画。上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」。ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画。上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る1階、ショップ1の全体を見る。 photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」。ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画。上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る1階、キャットウォークからショップ2を見る。 photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」。ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画。上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る地下1階、エントランスからギャラリーを見る。 photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」。ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画。上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る地下1階、ショップ3からギャラリーを見る。 photo©見学友宙

芦沢啓治建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の店舗「The Conran Shop Daikanyama」です。
ヒルサイドテラスの二区画でのショップとカフェ等の計画です。建築家は、上階のショップでは、回遊性のある“誰かの自宅を訪ねる様な楽しさ”を備えた空間を志向。下階のカフェ等は、様々な素材を用いつつも“静謐”な空間を作る。店舗の場所はこちら(Google Map)。

代官山という東京で最も成熟したストリートにある、槇文彦氏が設計をしたヒルサイドテラス内に新しいコンランショップを設計した。

コンランショップが長きにわたって維持してきたブランド感を維持しつつ、アジアと日本のプロダクトを中心に展開する世界でも初めてのコンセプトによるコンランショップとなる。また、ショップと隣接したTEA BARとギャラリー空間も併せて設計している。

建築家によるテキストより

ショップスペースは雑貨やアパレルも売るセレクトショップではあるが、お店の中を誰かの自宅を訪ねるような楽しさを持って回遊できるように、空間が一気に見渡せないように工夫している。ロフト空間は元々あったものだが、家具を含めたクラフト的なもの、作家的なものが商品として並ぶことを考慮し、階段もやや手が込んだものとし、手すりの一部に黒いペーパーコードを用いている。

建築家によるテキストより

ショップに並び、落ち着いた色彩の中で企画ごとに変わるギャラリーと櫻井焙茶研究所の櫻井真也氏のディレクションするTEA BAR「聴景居」を併設。入り口には国産の石、鹿児島の薩摩石の踏み石を、カウンターには砕石を混ぜた天板を配している。棚には黒皮鉄を用い、豊かな素材を組み合わせながらも静謐で厳かな空間となっている。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」。フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテル。国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案。外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加える
長坂常 / スキーマ建築計画による、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」。フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテル。国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案。外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加える外観、北西側の道路より見る、夜景 photo©Ju Yeon Lee
長坂常 / スキーマ建築計画による、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」。フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテル。国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案。外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加える1階、土間から出入口側を見る。 photo©Ju Yeon Lee
長坂常 / スキーマ建築計画による、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」。フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテル。国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案。外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加える2階、客室2入口から吹抜を見る。 photo©Ju Yeon Lee
長坂常 / スキーマ建築計画による、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」。フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテル。国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案。外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加える2階、客室2-1から客室2-2を見る。 photo©Ju Yeon Lee

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、長崎・対馬の宿泊施設「hotel jin」です。
フェリー乗場に近い木造旅館を改修したホテルです。建築家は、国内外のゲストを迎える“島の表玄関”を目指し、イベント開催も可能な“エンプティな空間”を備えた建築を考案しました。また、外から内部の様子を伺えるように窓まわりにも手を加えました。施設の場所はこちら(Google Map)。

長崎県の離島、対馬にある明治元(1868)年に建てられた木造2階建ての旅館「旧有明荘」をホテルに改修する計画である。対馬は九州よりも韓国釜山に近いところに位置し、昔から韓国人が多く訪れ、韓国文化との結びつきの強い場所である。

旧有明荘はその中心街・厳原の大町通りに建ちフェリーターミナルからも歩ける距離にある。そこで、本プロジェクトはこの場所を国内外からのゲストをもてなす島の表玄関にすべくスタートした。

建築家によるテキストより

そのために、明治元年に作られたファサードを極力維持しながら、中ではなにか変化が起こっていることを感じてもらえるよう、窓周りのしつらえを工夫し、中を改装した。

中途半端に改修が重ねられていた1階部分は解体し、要素を取り除き、エンプティな空間をつくった。
それによって上階への期待とともに、日々のニーズに合わせイベントなどを企画できるようなスペースとして未来への期待を担わせる空間にした。

建築家によるテキストより

2階は中廊下を挟み東西に分かれていたが、階段をひとつ追加し東西それぞれに上がれるようにすることで、その中廊下を落として吹き抜けをつくり、そこに東西の2部屋が面する計画とした。表情としても、日本と韓国のミックスを狙い新しく手を加えるところを中心に「白」で構成した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “地域の可能性を拡げる”を掲げ、アトリエと組織を経験した水野芳康が主宰する「水野建築事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “地域の可能性を拡げる”を掲げ、アトリエと組織を経験した水野芳康が主宰する「水野建築事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “地域の可能性を拡げる”を掲げ、アトリエと組織を経験した水野芳康が主宰する「水野建築事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中

“地域の可能性を拡げる”を掲げ、アトリエと組織を経験した水野芳康が主宰する「水野建築事務所」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計スタッフを2名程度募集します。

水野建築事務所は、静岡県焼津市に拠点を置く建築設計事務所です。
私たちのミッションは「交流の力」を生み出すことです。私たちは、建築設計というフィールドで、地方都市の課題を真正面からとらえ地域の可能性を拡げるアウトプットをし続けていきます。私たちの事業は東京ではできない挑戦です。

近年の仕事である、焼津市ターントクルこども館や焼津市豊田地域交流センターの設計を通じ、建築を点でとらえるのではなく、面的にとしてとらえることで、交流の場を中心とした、都市としての広がりをつくりだしてける可能性を感じました。また、焼津駅前通りの復興に貢献すべく、自社ビルの建設(設計中)、ランドバンク(低利用地の有効利用の促進)や商店街や行政への提案と実践を行っています。

私たちの掲げる「交流の力」はすべてのビルディングタイプに共通したコンセプトです。どんな仕事でも、そのやり方次第で世界に発信しうる建築が出来ることを信じ、新たな挑戦を恐れずに取り組んでいます。

代表の水野芳康は、大学卒業後、2つのアトリエ事務所(山中デザイン研究所、aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所)と1つの組織事務所(日建設計)に勤務し、都内で10年間実務経験を積みました。「建築家になりたい!」という思いだけで突き進んだ時期でした。
どこを拠点にして活動していくのかとても悩みましたが、東日本大震災の経験や、地元への思いから、地方都市に新しい建築の可能性を直感し、実家のある静岡県焼津市に戻ってきました。

そこから、10年あまり「いい建築とは何か?」真っ直ぐにこの問いと向き合うのなら、地域に根ざした事務所こそチャンスに恵まれていると思っています。いい建築は、場所の空気を正確に理解し、人々と密な対話をすることからしか生まれないと思うからです。そこには、今までのように都市部の流行を時間差で写していくという価値観とは違った、独自の地域性の中から生まれる次世代の建築の可能性を感じます。

私たちと一緒に、次世代の設計事務所を、一緒につくりませんか。幅広い視野を持って、建築家が地域社会に何ができるのか、地域からどんな発信ができるのか、可能性を拡大していきたいと考えています。

焼津は東京駅まで1時間半と比較的近いため、首都圏と日常的な行き来のある地域です。一方で水産加工を中心としたしっかりとした産業と、小さなコミュニティの中で、東京の事務所にはない地域と建築との関わり方を経験できると思いますが、同時に不安な部分も多くあると思いますので、仕事以外の部分でも十分バックアップしたいと思います。

私たちの考えに共感していただき、情熱をもって建築に取り組んでくれる方を募集します。

芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区の「House in Aoyama」。アートと家具に詳しい施主の為の住宅。作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施。多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区の「House in Aoyama」。アートと家具に詳しい施主の為の住宅。作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施。多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定外観、北東側の道路より見る。 photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区の「House in Aoyama」。アートと家具に詳しい施主の為の住宅。作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施。多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定2階、手前:リビング、奥:ダイニング photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区の「House in Aoyama」。アートと家具に詳しい施主の為の住宅。作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施。多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定3階、吹抜とホール photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所による、東京・港区の「House in Aoyama」。アートと家具に詳しい施主の為の住宅。作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施。多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定屋上 photo©見学友宙

芦沢啓治建築設計事務所が設計した、東京・港区の「House in Aoyama」です。
アートと家具に詳しい施主の為の住宅です。建築家は、作品や家具と空間の関係性を考慮し、プロポーションや場所に加えて周辺のディテールの在り方までを意識した設計を実施しました。また、多様なRC壁の仕上げもアートとの相性を確認して決定されました。

東京都心の住宅街にたつ地上3階建て、地下1階の4層のコンクリート住宅で、クライアントは、夫婦と子供1人、そして犬が2匹である。

建築家によるテキストより

計画としては、近隣住宅との離隔は取れるが、交差点に面してることもありプライバシーに配慮してリビングとメインベッドルームにはバルコニーを設け植栽を配している。それでも十分な光を取るためトップライトを有効に活用した。外観にバルコニーの手摺りと合わせてルーバーのファサードとしたのはそのためである。

2階に大きなリビングとダイニングを作り、寝室は1階と3階に分け、さらに地下に音楽を楽しむ部屋と倉庫を作っている。都心の住宅ににおいて屋上はその家の庭のようなものである。しっかりと植栽を設け、BBQができる空間を設けた。

建築家によるテキストより

アートと家具に対して造詣が深く、計画をするにあたりアートの配置計画と家具との相性も含め検討された。
モダンアートの背景が必ずしも白い壁である必要がないことは確認していたが、アートが壁や空間との関係の中で大きく関係し合うことから、プロポーションや場所に関してのみならず、周辺のディテールにおいても細心の注意を払い計画している。

インテリアにおいては外壁部分で断熱を構成していることから、内装でコンクリートを露出している。工事会社との連携により、コンクリートの仕上げは、天井はリブ状、壁は洗い出しとブラスト仕上げと多様な仕上げを施している。これらの仕上げは家具やアートとの相性を確認しながら検討されている。

建築家によるテキストより
青木淳と品川雅俊のASが改修を手掛けた、京都市東山区の店舗「MOMOTARO JEANS KYOTO」がオープン。京町家の美しさを引き継いで、古い素材を活かしながら新たな素材を重ね合わせる
青木淳と品川雅俊のASが改修を手掛けた、京都市東山区の店舗「MOMOTARO JEANS KYOTO」がオープン。京町家の美しさを引き継いで、古い素材を活かしながら新たな素材を重ね合わせる“UNTITLED (THE JEANS IN KYOTO #51–402)”, 2024 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF JAPAN BLUE, AS AND STUDIO XXINGHAM photo©GOTTINGHAM

青木淳と品川雅俊のASが改修を手掛けた、京都市東山区の店舗「MOMOTARO JEANS KYOTO」が2024年7月13日にオープンしています。
京町家の美しさを引き継いで、古い素材を活かしながら新たな素材を重ね合わせる設計となっているとのこと。店舗の場所はこちら(Google Map)。ブランドの公式サイトはこちら

世界中から多様な人が集まる京都の新店舗「MOMOTARO JEANS KYOTO」は、「京都市京セラ美術館」などの公共建築から個人住宅、また多くの国内外の商業建築を手掛けてきたAS(青木淳と品川雅俊によるユニット)が設計。京町家の美しさを引き継ぎ、古い素材を活かしながら新たな素材を丁寧に重ね合わせた、これまで築いてきた価値を次代に発信していくMOMOTARO JEANSのブランドを体現する空間が京都・新門前通に2024年7月13日(土)にオープンいたします。

リリーステキストより

以下に、その他の写真も掲載します。

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