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高橋勝建築設計事務所による、京都市の「今熊野の家」。住宅地の端の自然を眼前とする敷地。地域の厳しい法規制に対し、比較的自由になる“建築高さ”に可能性を見出す設計を志向。高い天井と多数の開口部に加え余白も用意して室内に“優しい自然の風景”を生み出す
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「今熊野の家」。住宅地の端の自然を眼前とする敷地。地域の厳しい法規制に対し、比較的自由になる“建築高さ”に可能性を見出す設計を志向。高い天井と多数の開口部に加え余白も用意して室内に“優しい自然の風景”を生み出す外観、東側より見る。 photo©笹の倉舎 笹倉洋平
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「今熊野の家」。住宅地の端の自然を眼前とする敷地。地域の厳しい法規制に対し、比較的自由になる“建築高さ”に可能性を見出す設計を志向。高い天井と多数の開口部に加え余白も用意して室内に“優しい自然の風景”を生み出す外観、北東側より見る。 photo©笹の倉舎 笹倉洋平
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「今熊野の家」。住宅地の端の自然を眼前とする敷地。地域の厳しい法規制に対し、比較的自由になる“建築高さ”に可能性を見出す設計を志向。高い天井と多数の開口部に加え余白も用意して室内に“優しい自然の風景”を生み出す2階、ダイニングから居間側を見る。 photo©笹の倉舎 笹倉洋平
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「今熊野の家」。住宅地の端の自然を眼前とする敷地。地域の厳しい法規制に対し、比較的自由になる“建築高さ”に可能性を見出す設計を志向。高い天井と多数の開口部に加え余白も用意して室内に“優しい自然の風景”を生み出す2階、ダイニング側から居間側を見る。 photo©笹の倉舎 笹倉洋平

高橋勝建築設計事務所が設計した、京都市の「今熊野の家」です。
住宅地の端の自然を眼前とする敷地での計画です。建築家は、地域の厳しい法規制に対し、比較的自由になる“建築高さ”に可能性を見出す設計を志向しました。そして、高い天井と多数の開口部に加え余白も用意して室内に“優しい自然の風景”を生み出しました。

京都の今熊野の最深部、東山の風景の中で暮らすための、ご夫婦の住まいである。

長年探してようやく見付だされた敷地は、東山のふもとから続く住宅地をどんどん登って行った一番端、自然と人工物の境に位置していた。
付近は伏見稲荷大社のある稲荷山とその古い裏参道や、御陵、東山の山頂近くから湧き出る流れによる滝行を行う古い神社などが点在している。
人工物が切れた山並の深い緑は、眺めているだけで引き込まれそうであり、不思議な力を感じる景色が谷間の奥深くまで続いているのである。お二人の希望は、この力ある自然の風景を出来うる限り取り込んだ、風景の中で過ごせる住いであった。

建築家によるテキストより

急こう配の稲荷山等の谷間の敷地であり、土砂災害に配慮した建築方法が必須の地域である。

谷の上流から土石流に加え、南の山からのがけ崩れが想定されており、土砂災害特別警戒区域の2種類の指定が敷地内に達していた。これらに対抗するには土砂が来る方向に開口を設けず、強靭で分厚いRC躯体を建ち上げる必要がある。
また景観的な規制の厳しい京都市の風致地区内であるため、土砂災害と景観という2種類の規制をクリアする必要があった。

この規制の中で、数少ない比較的自由になるパラメータが、建築高さである。我々はより多くの風景を取り込むため、2階の階高さを3.7mとし、4mの流通木材を有効に使える範囲で極力高く設定している。

建築家によるテキストより

トレイルのコースでもある敷地周辺は観光客や散歩のご近所さんも多く、また、地上付近は土砂災害に対応するため、風景の中の暮らしは天井の高い2階になる。

この2階の自然に面する、東と南面を条例で許された形状で可能な限り開き、風景をめいっぱい取込む構成とした。反対の北、西面は閉じる事で人工物が見えない。この2階をワンルームの居間と食堂にし、自然の中で過ごす場所とした。
寝室や浴室、納戸などは開口の少ない1階RCの分厚い壁に守られた空間を利用している。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “塔の家”の東孝光が設立して58年、リゾート施設などの様々な建築を手掛ける「東 環境・建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 “塔の家”の東孝光が設立して58年、リゾート施設などの様々な建築を手掛ける「東 環境・建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 “塔の家”の東孝光が設立して58年、リゾート施設などの様々な建築を手掛ける「東 環境・建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中亀甲新

“塔の家”の東孝光が設立して58年、リゾート施設などの様々な建築を手掛ける「東 環境・建築研究所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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東 環境・建築研究所では設計スタッフを募集しています。

「塔の家」を設計した東孝光が設立し、58年を迎えた事務所です。

最近では「星のや」などリゾート施設や商業施設を中心に、集合住宅や個人住宅など様々な建築を手掛けています。また、アジアの仕事も増えており、海外プロジェクト経験希望者、色々なタイプの仕事を経験したい方も歓迎致します。

長く一緒に仕事ができるように、給与、体制なども考慮致します。

【主な作品】
星のや軽井沢、星のや竹富島、星のや富士、星のや東京、星のやバリ、星のやグーグァン、星のや沖縄、Yokobuki Villa、ハルニレテラス、亀甲新、シーパルピア女川、星のや沖縄、OMO7大阪 など

【ap job更新】 劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」が、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフを募集中
【ap job更新】 劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」が、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフを募集中
【ap job更新】 劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」が、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフを募集中

劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」の、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社シアターワークショップは、総合劇場プロデュース企業です。

あらゆる側面から劇場をつくり、育てていくことが私たちの仕事です。
私たちは、劇的な空間および劇的な活動を通して、すべての人びとの生活が感動に満ち溢れ、みんなで生きる喜びを感じられる社会をつくりだすことを目指しています。

弊社は設立41年を迎え、日本で最も歴史の長い劇場プロデュース企業として、これまで日本全国・海外で300を超える劇場・ホールに携わってきました。
代表取締役の伊東は職能としての劇場コンサルタントを確立したことが評価されて日本建築学会賞も受賞しています。

劇場・ホールに関することはなんでもやる弊社では、施設計画(基礎調査、基本構想・基本計画、設計者選定協力、設計・施工コンサルティング、改修計画、等)のみならず、運営計画(運営計画コンサルティング、開館準備支援、事業プロデュース、等)や実際の施設運営まで、劇場・ホールのすべてに携わっています。

私たちと共に、劇場・ホールのあるくらしをプロデュースしませんか?

テレインアーキテクツとZu architectsによる、東京の「板橋の家」。周囲に“隙間”が点在する敷地。前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変える
テレインアーキテクツとZu architectsによる、東京の「板橋の家」。周囲に“隙間”が点在する敷地。前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変える外観、南側の道路より見る。 photo©ToLoLo studio
テレインアーキテクツとZu architectsによる、東京の「板橋の家」。周囲に“隙間”が点在する敷地。前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変える2階、ダイニングから居間を見る。 photo©ToLoLo studio
テレインアーキテクツとZu architectsによる、東京の「板橋の家」。周囲に“隙間”が点在する敷地。前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変える3階、主寝室と書斎(建具を閉じた状態) photo©ToLoLo studio

小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツ町田恵 / Zu architectsが設計した、東京の「板橋の家」です。
周囲に“隙間”が点在する敷地での計画です。建築家は、前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案しました。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変えることが意図されました。

夫婦とふたりの子供たちの住宅である。
彼らが購入したのは、70㎡と決して広くない土地であったが、前面道路を挟んで南側には小さな公園があり、敷地北側は現在も災害用として機能する井戸のある私道に面しているなど、密集地でありながら小さな隙間がそこここに点在する魅力的な土地だった。

建築家によるテキストより

また、南北には約1mの高低差があり、敷地はそれらを繋ぐ道としても見なせる配置であったため、緩やかな階段のある路地のような通り土間をつくり、玄関をそこからのアクセスとしたことは自然な流れであった。

外観は、3層分の高さのヴォリュームにごく単純な切妻屋根を載せているが、天井の高い2層目が南側の窓のあり方に微かな影響を及ぼし、変形した敷地に沿って微妙に歪んだ平面と相まって、外部に不思議な印象を与えている。また、北側にも私道を引き込むように窪んだ窓を設けた。

建築家によるテキストより

都市部において生活空間を大きく開放することは、ともすると居心地の悪さを生んでしまう。
この住宅においては、南北へ大らかな開口部をもちながらも、そこに添えた障子を単純な遮蔽のためとは考えず、開口から1段内側に設け、2階と3階の吹抜けと併せてデザインすることにより、空間の構成にも寄与するようにした。

外部開口と一体化した懐ともいえる厚みある空間において住み手は障子を動かし、内外の距離を調節するとともに、時に必要な隔たりを獲得する。
季節の移ろいや生活の場面に応じた緩衝材としての大切な役割を果たしている。

建築家によるテキストより
フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」。地域のランドマーク的な敷地の再開発。市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向。屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とする
フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」。地域のランドマーク的な敷地の再開発。市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向。屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とする失われた自然とのつながりを再構築し、敷地の40%を一般に開放された緑地に変換します。(リリース資料のキャプションより) image©Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」。地域のランドマーク的な敷地の再開発。市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向。屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とする六つ星ホテルの屋上テラスからは、南山とその周辺の街並みを一望できます。(リリース資料のキャプションより) image©Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」。地域のランドマーク的な敷地の再開発。市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向。屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とするこのプロジェクトは、都市の中心部に緑のオアシスを創造し –南山とその周辺の公共公園との歴史的なつながりを回復します。(リリース資料のキャプションより) image©Foster+Partners

フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」です。
地域のランドマーク的な敷地の再開発です。建築家は、市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向しました。また、屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とします。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

ソウルのランドマーク的複合開発計画のデザインが公開されました

フォスター+パートナーズは、ソウル駅と中区にある標高270メートルの南山の間に位置するランドマーク的な敷地における複合開発「IOTA Seoul I」のデザインを公開しました。この場所は歴史的に、鉄道でソウルに到着する際の重要な玄関口として機能していました。このプロジェクトは、都市の中心部に緑のオアシスを生み出し、南山およびその周辺の公共公園との歴史的なつながりを回復させます。

フォスター+パートナーズのスタジオ責任者であるルーク・フォックス(Luke Fox)は、次のように述べています。「私たちは、隣接する南山公園の体験をこの開発にまで広げ、ソウルの人々にとって歓迎される新たな目的地を創出します。私たちの計画は、自然と都市が交わるこの重要な場所に対し、両者の要素のバランスを慎重に取った一連の介入によって応えています。新しい建物群は、ランドスケープと緑のコミュニティスペースによって一体となり、豊かな社会的・環境的利益をもたらします」

2棟の新しい建物――6つ星ホテルと34階建てのオフィスタワー――は最適な距離を保って配置されており、ソウル路7017から南山および象徴的なNソウルタワーへの視界を回復させています。この設計は、失われた自然とのつながりを再び築き、敷地の40パーセントを公共利用のために緑化しています。セントラルパーク、ポケットガーデン、造園されたテラス、屋上テラスが人々をこの開発エリアへと引き込み、都市の中に新たな交流空間を提供します。敷地内の高低差も解消されており、エスカレーターや階段を備えた新たな歩行者通路が整備され、駅や退渓路(トゲロ)からのアクセスが向上しています。

【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、建築設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、建築設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、建築設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中ホテルインディゴ犬山有楽苑 Photo: Forward Stroke Inc.

創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」の、建築設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ホテル建築に興味があり建築設計、インテリアデザインに熱意のある方を歓迎します。

当社はホテルを中心としたホスピタリティー施設設計集団です。
国内はもとより、東南アジア、中国など環太平洋エリアでフィージビリティ・スタディから建築設計、インテリア設計、ホテル品質コンサルティングまでワンストップサービスで業務を行っており、創業以来、60年間で250件を超えるホテル設計実績があります。

当社の理念はホテルのお施主様によし、利用していただけるお客様によし、そして我々設計者にもよしの三方よしです。
また、設計のスタイルは流行不易です。変化しない本質的なものを大事に残し、それに変化する新しい価値を加えてコンテンポラリーに創造していきます。

【業務内容】
・ホテルのオーナーや施主から100%直受けで発注を受けます。
・ホテル設計のコンセプト作りから携わり、設計、監理まで行います。
・国内ナショナルブランドのホテルとも数多く取引があり、都度改修案件も増えつつあります。
・大規模案件のプロジェクト立案等に参画できます。
・スキル、希望に応じてアジアを中心とした海外案件にも関わることもできます。
・ホテル建築の設計企画コンサルティング業務も行います。

【当社の魅力】
・形式より実態を重視し、年功序列を徐々になくし、実力主義を推進していきます。
・そのために今後当社の幹部候補生になるべき若手の優秀な人材を募集します。
・役員との距離も近く、面白い企画、発想等はトップダウンで即実行になりうる自由闊達な環境です。
・中国、香港、シンガポールに子会社があり、グローバルに活躍できる場があります。

酒井健太郎 / SAKe.による、東京・墨田区の住戸改修「House in Ryougoku」。“一般的な都市型住戸”をリノベした設計者自邸。“広がり”を知覚できる場を求め、光や風等の外の様子を感受できる“気配の通り道”のある空間を志向。リビング等を雁行配置して両端の開口を斜めに結ぶ構成を考案
酒井健太郎 / SAKe.による、東京・墨田区の住戸改修「House in Ryougoku」。“一般的な都市型住戸”をリノベした設計者自邸。“広がり”を知覚できる場を求め、光や風等の外の様子を感受できる“気配の通り道”のある空間を志向。リビング等を雁行配置して両端の開口を斜めに結ぶ構成を考案エントランス photo©中村晃
酒井健太郎 / SAKe.による、東京・墨田区の住戸改修「House in Ryougoku」。“一般的な都市型住戸”をリノベした設計者自邸。“広がり”を知覚できる場を求め、光や風等の外の様子を感受できる“気配の通り道”のある空間を志向。リビング等を雁行配置して両端の開口を斜めに結ぶ構成を考案エントランス側からキッチンとダイニングを見る。 photo©中村晃
酒井健太郎 / SAKe.による、東京・墨田区の住戸改修「House in Ryougoku」。“一般的な都市型住戸”をリノベした設計者自邸。“広がり”を知覚できる場を求め、光や風等の外の様子を感受できる“気配の通り道”のある空間を志向。リビング等を雁行配置して両端の開口を斜めに結ぶ構成を考案リビングからダイニングとキッチンを見る。 photo©中村晃

酒井健太郎 / SAKe.が設計した、東京・墨田区の住戸改修「House in Ryougoku」です。
“一般的な都市型住戸”をリノベした設計者の自邸です。建築家は、“広がり”を知覚できる場を求め、光や風等の外の様子を感受できる“気配の通り道”のある空間を志向しました。また、リビング等を雁行配置して両端の開口を斜めに結ぶ構成を考案しました。

敷地は、隅田川と首都高速に面する場所である。
面積は58㎡と平均的であり、間口が狭く奥行きのある細長い形状を持つ。両隣に住戸が隣接する、ごく一般的な都市型住戸である。

こうした-ありふれた住戸形態-に対し、本計画では光や風、影や音など、外部の気配を感じ取ることのできる“気配の通り道”を設け、都市との接点を保ちながらも、感覚的に「広がり」を感じられる空間の創出を目指した。

建築家によるテキストより

操作自体はシンプルである。リビングやダイニングといった比較的オープンな空間を雁行状に配置し、東西面の開口を斜めに結ぶように“気配の通り道”を設けた。
単なるワンルームとは異なり、雁行配置によって生活機能が隣接し、それぞれの空間には透明性の高い建具やカーテン、仕上げ材の切り替え、腰壁などを用いて空間の「接続」と「切断」を意識的に操作した。

この構成により、機能にとらわれない現代的な暮らしに柔軟に対応し、適度な距離感を保ちながらも「感覚的に広い」と感じられる住まい方を実現した。

建築家によるテキストより

既存の梁については、今回のプランニングとは切り離して考えることで、かつての間取りの記憶を継承しながらも、計画と既存梁の不整合から生まれる余白を、空間の魅力として取り込んだ。
梁をあえて露出させることで、長手方向への視線の抜けを促すと同時に、Lアングルを設置することで空間にシャープな印象を与えつつ、ハンガーなどを引っ掛ける実用的な機能も持たせている。

建築家によるテキストより
芦沢啓治建築設計事務所のデザインした「ブルーボトルコーヒー 心斎橋カフェ」が2025年9月にオープン。大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフに加えて、“黄金の茶室”や大阪らしい華やかさを参照して設計
芦沢啓治建築設計事務所のデザインした「ブルーボトルコーヒー 心斎橋カフェ」が2025年9月にオープン。大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフに加えて、“黄金の茶室”や大阪らしい華やかさを参照して設計 image courtesy of Blue Bottle Coffee Japan

芦沢啓治建築設計事務所のデザインした「ブルーボトルコーヒー 心斎橋カフェ」が2025年9月19日にオープンします。
大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフに加えて、“黄金の茶室”や大阪らしい華やかさを参照して設計されました。
同店は、2021年に開店した「ブルーボトルコーヒー 梅田茶屋町カフェ」に続く、大阪エリア2店舗目のカフェとなります。店舗の場所はこちら(Google Map)。

芦沢啓治 / 芦沢啓治建築設計事務所によるコメント

ブルーボトルコーヒーの店舗は、常にその土地の文化を映し出してきました。心斎橋カフェもまた、コーヒーを味わう場であると同時に、新しい文化に出会える場所としてデザインしました。

心斎橋というにぎわいの中で、大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフを手がかりにしながら、建築がもつブルータリズム的な雰囲気との調和を考えています。そこに木やテキスタイルを取り入れることで、硬さと柔らかさ、陰影と光、直線と幾何学的な面といった対比が空間にリズムを生み出しています。

さらに「黄金の茶室」や大阪らしい華やかさを参照し、照明や家具、アートにごくささやかなゴールドの反射を加えることで、落ち着いた空間に控えめなアクセントを添えました。

客席は外部空間も含め多様に設けており、ひとりでも大人数でも心地よく過ごせるようにしています。全体としてはブルーボトルコーヒーらしいゆったりとした雰囲気を大切にし、訪れる人が落ち着いてコーヒーを楽しめる、地域に開かれたカフェになればと考えています。

リリーステキストより
【ap job更新】 既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」が、建築設計と企画運営事務のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)、アルバイト、業務委託を募集中
【ap job更新】 既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」が、建築設計と企画運営事務のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)、アルバイト、業務委託を募集中
【ap job更新】 既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」が、建築設計と企画運営事務のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)、アルバイト、業務委託を募集中神田錦町オフィスビル再生計画 ©楠瀬友将

既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」の、建築設計と企画運営事務のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)、アルバイト、業務委託 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【急募】中途採用、2026年3月卒新卒採用を行います。
現在、複数の大規模プロジェクトが進行しており、経験豊富な人材を募集しています。

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再生建築研究所は「建築の不可能を可能に」をコンセプトに掲げ、2012年に創業しました。
私たちは、取り壊すしかないと言われた違法建築を多く再生し、新築には生み出すことができない価値を生み出してきました。現在では、行政や企業と連携し、周辺地域を活性化させる「エリア再生」にも力を入れています。再生建築を文化として根付かせることを目指し、「サイセイ」という新しい価値を一緒に創造できるメンバーを広く募集します。

「壊して新築する文化」から、残して活かす「再生する文化」を目指して
欧米の約100年と比べて日本の建築の平均寿命は30年と言われています。これまでの日本では建て替えや開発により、限られた土地に建物が密集し、都市が短いサイクルでの都市更新が主流となってきました。都市の既存ストックは飽和状態にあり、新築型の都市づくりは限界を迎えています。こうした社会に対して、私たちが目指すのは、全てを改修により保存、延命させようとすることではありません。
新築、既存改修問わず、その場所の記憶や文化を読み解き、佇まいやまとう空気を引き継ぎながら、次の100年に繋ぐことを「サイセイ」と定義しています。そしてそれが文化として根付く社会のしくみづくりまで携わりたいと考えています。

【体制】
意匠・品質・再生といった設計実績20年以上の各専門領域スタッフの統括の下、現在は4つのチームがそれぞれ複数のプロジェクトを推進しています。加えて、構造・設備・不動産・金融など様々な領域の顧問も在籍しており、幅広く建築及びその周辺の領域を横断しながら「サイセイ」を軸にしたものづくり、ことづくりを追及できる体制づくりを行っています。

岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsによる、長野・軽井沢町の「Villa M」。“森そのもの”が残る敷地。沢山のゲストを迎える別荘として、施主と来客のプライバシーを確保できる“鍵ノ字状”に曲がる平面構成を考案。建築を環境に溶け込ませる為に既存木の樹皮の色を参照した外壁とする
岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsによる、長野・軽井沢町の「Villa M」。“森そのもの”が残る敷地。沢山のゲストを迎える別荘として、施主と来客のプライバシーを確保できる“鍵ノ字状”に曲がる平面構成を考案。建築を環境に溶け込ませる為に既存木の樹皮の色を参照した外壁とする鳥瞰、東側より見下ろす。 photo©Kosuke Ino
岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsによる、長野・軽井沢町の「Villa M」。“森そのもの”が残る敷地。沢山のゲストを迎える別荘として、施主と来客のプライバシーを確保できる“鍵ノ字状”に曲がる平面構成を考案。建築を環境に溶け込ませる為に既存木の樹皮の色を参照した外壁とするテラス1 photo©Daici Ano
岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsによる、長野・軽井沢町の「Villa M」。“森そのもの”が残る敷地。沢山のゲストを迎える別荘として、施主と来客のプライバシーを確保できる“鍵ノ字状”に曲がる平面構成を考案。建築を環境に溶け込ませる為に既存木の樹皮の色を参照した外壁とするダイニングからリビングを見る。 photo©Daici Ano
岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsによる、長野・軽井沢町の「Villa M」。“森そのもの”が残る敷地。沢山のゲストを迎える別荘として、施主と来客のプライバシーを確保できる“鍵ノ字状”に曲がる平面構成を考案。建築を環境に溶け込ませる為に既存木の樹皮の色を参照した外壁とするエントランス側からダイニングとリビングを見る。 photo©Daici Ano

岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsが設計した、長野・軽井沢町の「Villa M」です。
“森そのもの”が残る敷地での計画です。建築家は、沢山のゲストを迎える別荘として、施主と来客のプライバシーを確保できる“鍵ノ字状”に曲がる平面構成を考案しました。また、建築を環境に溶け込ませる為に既存木の樹皮の色を参照した外壁としました。

長野県・軽井沢に建つ別荘プロジェクトである。

長年人の手が入らなかった建設前の敷地は、軽井沢らしい森の中そのものが残る景観だった。
別荘を設計するにあたり、既存の景観を尊重し、森の中に佇み、元々そこにあったかのような、シンプルで原始的な山小屋のような建築形態をイメージした。
敷地は南北に長く、どこを歩いても美しい森の眺望を享受できた。そこに建つ建築は、敷地を余すことなく活かせるよう、南北に長い形態が相応しいと考えた。

建築家によるテキストより

クライアントは東京に住む多忙なご夫妻。
都会の喧騒を忘れ週末を軽井沢でゆっくり過ごしたい、また沢山のゲストを招く別荘にしたい、というご要望だった。夫婦の主寝室と来客用のゲストルームは、それぞれのプライバシーを確保することが重要と考え、小さな小屋形状の寝室空間を飛行機の両翼のように南北に延ばして配置、飛行機の動体となる中央部分には両者が交流する大きな小屋形状のLDK空間を配置し、両翼と繋げた。
その結果、鍵ノ字状にクランクした不思議な小屋形態が浮かび上がった。

建築家によるテキストより

外観の色彩を決定するにあたり、既存樹木の樹皮を採取してその色を調査した。
既存樹はコナラやミズナラ、モミジなど、自生樹木がほとんどで、その樹皮はチャコールグレーで統一されていた。外壁を樹皮と呼応するようなチャコールグレー色のラフ仕上げの杉板とすることで、建築も既存の環境に溶け込ませようと考えた。

別荘で過ごす時間、朝は木漏れ日が差し込み、夕方は夕霧に覆われる。春は雪が融け、夏は緑が萌え、秋は紅葉に染まり、冬は雪の白銀世界に包まれる。思いも寄らない美しい景観と出会うことで、元々そこにあった自然と共に、生きていることの豊かさを実感できるような空間となることを目指した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/8/18-8/24]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/8/18-8/24]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/8/18-8/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」の建設が進行中。大規模な催しに加えて日常の来訪も想定した施設。“開いていく扇子”を想起させる屋根形状を特徴とし、“24時間365日”解放された屋上広場を備えた建築を考案。2026年後半から2027年初頭の開館を予定
  2. 髙濱史子小松智彦建築設計が、JINS初のモンゴルの店舗をデザイン。“そこはかとなく日本を感じる空間”を求め、居心地の良いスケール感と素材を大切にする設計を志向。同事務所は過去にJINSの本社ビルの設計も手掛ける
  3. フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設。トップチーム用の既存施設を最新化する計画。全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案。ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新
  4. 沼俊之+上野宏岳 / dot studioによる、富山市の「花水木ノ庭」。設計者の自邸・両親の住戸・賃貸2戸と店舗に加えてシェアスペースも内包する建築。“商業と住居が混在”する前面道路との繋がりを求め、“広場路”と名付けた“通りを引込む”為の空間を設ける構成を考案
  5. 宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「KUBO-BLDG」。既存ビルを耐震補強も含め改修。街の活気にも寄与する“新しい耐震改修”を求め、アイコンとなり開口も確保できる“非対称オーバル形状の耐震要素”を用いた計画を考案。設備配管は集約と現しで保守や更新にも配慮
  6. 塩崎太伸による論考「y/g──近接した可能世界群としての建築、あるいはフィクショナリティと世界の複数性について」。湯浅良介が設計してGottinghamが撮影した住宅“LIGHTS”を訪問して執筆
  7. 野路建築設計事務所による、福井・勝山市の「平泉寺の家」。棚田の広がる山裾の農村地域での計画。自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案。“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げる
  8. KUMA & ELSAによる、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」。トイレを“水のパビリオン”として捉え計画。“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案。雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用
  9. Horibe Associatesによる、大阪・高槻市の店舗「Cafe N+」。歴史ある神社と新しい劇場の間に位置するカフェ。両者を繋ぐ“街のにぎわいの場”として、既存風景と調和しつつも“主体的”な建築を志向。素材の組合せや形態の操作で新旧の建築との関係を構築する
  10. ナノメートルアーキテクチャーによる、大阪・関西万博の「時木の積層(サテライトスタジオ東)」。放送スタジオが3つ入る建築。“社会課題”の可視化も意図し、人の都合で不要となった木々“困った木”を集めて“積み柱”とする建築を考案。短い会期を逆手に取って外壁には“稲わら”も用いる
  11. 塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志運営の研究会による、建築展「GHOSTSCALE」が開催。新宿のWHITEHOUSEが会場。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容。GROUP井上岳、玉山拓郎、原田裕規、星野太が参加するトークイベントも実施
  12. 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・那須町の「Nasu Forest & Art Museum」。インド細密画を展示する施設等。広がる森と繊細な作品の“スケール”を体験する場として、遠景と近景が交互に現れるように機能を点在させる計画を考案。美術館は入れ子状の構成で“森と展示室の境界の横断”も意図
  13. 【ap job更新】 フレッシュなメンバーでCG技術を武器に、オフィスや住宅等の設計に取り組む「みらくる設計室」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中
  14. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  15. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  16. 黒川智之建築設計事務所による、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」。都心の大通りに建つテナントオフィスビル。街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案。建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出す
  17. 安藤忠雄とアントニー・ゴームリーによる、韓国の「グラウンド」。美術館の庭園地下に埋設されたアートスペース。美術館体験の拡張を求め、7体の彫刻を内包した“パンテオンも想起させる”ドーム状の空間を考案。彫刻・建築・自然と鑑賞者をひとつの瞬間の中で結びつける
  18. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  19. 永山祐子のデザイン監修による集合住宅が、東京・下北沢に建設へ。街並みとの調和を意図し、ヴォリュームを縦に二分割。低層部は“浮遊感”のあるガラスボックスとして商業スペースを配置。24時間楽器演奏が可能な防音賃貸マンションとして計画
  20. 内藤廣による、渋谷ストリーム ホールでの展覧会。タイトルは“建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷”。2023年開催の島根での展示の“渋谷版”として企画。学生時代の作品や様々な代表作に加えて渋谷駅周辺の再開発プロジェクトも紹介

アルヴァロ・シザの上海での建築展「Alvaro Siza: The Archive」の様子などを紹介する動画。代表的な建築作品も多数紹介。2025年8月に公開されたもの。(英語字幕付)

アルヴァロ・シザの上海での建築展「Alvaro Siza: The Archive」の様子などを紹介する動画です。代表的な建築作品も多数紹介しています。中国の動画メディア・一条の制作で、2025年8月に公開されたもの。英語字幕付です。会期は2025年9月7日まで。展覧会の公式ページはこちらです。

フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドの新しいトレーニング施設の動画。2025年8月に公開されたもの

フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドの新しいトレーニング施設の動画です。2025年8月に公開されたもの。アーキテクチャーフォトでは、この建築を特集記事として掲載しています。

以下に、写真も掲載します。

塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志運営の研究会による、建築展「GHOSTSCALE」が開催。新宿のWHITEHOUSEが会場。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容。GROUP井上岳、玉山拓郎、原田裕規、星野太が参加するトークイベントも実施
塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志運営の研究会による、建築展「GHOSTSCALE」が開催。新宿のWHITEHOUSEが会場。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容。GROUP井上岳、玉山拓郎、原田裕規、星野太が参加するトークイベントも実施展覧会チラシ image courtesy of リミナルスペースラボ

塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志が運営する研究会“リミナルスペースラボ”による、建築展「GHOSTSCALE」です。
新宿のWHITEHOUSEで開催されます。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容です。また、GROUP井上岳 (建築家)、玉山拓郎 (アーティスト)、原田裕規 (アーティスト)、星野太 (美学者) が参加するトークイベントも実施されます。
開催期間は、2025年8月27日~9月6日。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら。トークイベントの申込はこちら

「GHOSTSCALE」展にむけて

リミナルスペースとは、不気味な雰囲気を醸すシュールな無人空間を指すインターネット美学の一種で、2019年ごろから匿名の投稿者たちによってネット上に上げられた不気味な画像・映像がいつしかそう呼ばれるようになった。

それらに特有のイメージとは、行ったことのない場所の追体験であると同時に、行ったことがあったかのような錯覚である。なぜかその場所を知っている、そのような現実と虚構の記憶の重なりが現代のメディア上の新たな空間認識として注目を集めている。

本展覧会は、建築空間をその新たな美学から捉え直すものである。
通常、建築を設計する行為においては空間の尺度(スケール:SCALE)が図面や模型といった表象を成立させている。当たり前のようだが、建築は設計の段階では実在しない。

つまりスケールは、これからどこかで建つ建築を観念的に立ち上げる道具である。このときスケールには、想像するものを現実世界に引き寄せるリアリティと、いまここには存在しないものを思考するというフィクショナリティが同時に存在しているはずである。

その両義性から建築を再構築する。私たちは、WHITEHOUSEのなかにもうひとつのWHITEHOUSEを事後的に制作した。それらの関係がつくるスケールの不確定性(GHOSTSCALE)によって、建築空間における現実と虚構の奇妙な重なりが観測される。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「KUBO-BLDG」。既存ビルを耐震補強も含め改修。街の活気にも寄与する“新しい耐震改修”を求め、アイコンとなり開口も確保できる“非対称オーバル形状の耐震要素”を用いた計画を考案。設備配管は集約と現しで保守や更新にも配慮
宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「KUBO-BLDG」。既存ビルを耐震補強も含め改修。街の活気にも寄与する“新しい耐震改修”を求め、アイコンとなり開口も確保できる“非対称オーバル形状の耐震要素”を用いた計画を考案。設備配管は集約と現しで保守や更新にも配慮外観、北側の道路より見る。(建具を開けた様子) photo©ToLoLo studio
宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「KUBO-BLDG」。既存ビルを耐震補強も含め改修。街の活気にも寄与する“新しい耐震改修”を求め、アイコンとなり開口も確保できる“非対称オーバル形状の耐震要素”を用いた計画を考案。設備配管は集約と現しで保守や更新にも配慮3階、正面:テナント3、右:バルコニー photo©ToLoLo studio
宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「KUBO-BLDG」。既存ビルを耐震補強も含め改修。街の活気にも寄与する“新しい耐震改修”を求め、アイコンとなり開口も確保できる“非対称オーバル形状の耐震要素”を用いた計画を考案。設備配管は集約と現しで保守や更新にも配慮4階、テナント4から「非対称オーバル形状の耐震要素」を見る。 photo©ToLoLo studio

宇野享+良知康晴 / CAnが設計した、愛知・名古屋市の「KUBO-BLDG」です。
既存ビルを耐震補強も含め改修するプロジェクトです。建築家は、街の活気にも寄与する“新しい耐震改修”を求め、アイコンとなり開口も確保できる“非対称オーバル形状の耐震要素”を用いた計画を考案しました。また、設備配管は集約と現しで保守や更新にも配慮しています。

名古屋市の繁華街にある築50年以上の4階建てテナントビルの改修。

既存RC造のファサードにRC造による柱梁フレームと水平力を担保する非対称オーバル形状の耐震要素を挿入した耐震改修である。単なる構造的な更新にとどまらず、様々な意味・機能をもたらす新しい耐震改修の試みである。

建築家によるテキストより

非対称オーバル形状の耐震要素は建物の記号(アイコン)となり、雑多な繁華街の町並みに埋没しない建物の特徴となり、街の活気に寄与する。
構造的には新設する柱梁のフレームと三角形フレームを内包した非対称オーバル形状のアイコンという合理的な構成により開口面積を確保しながら耐震補強を行う。
環境的にはファサード耐震改修部をバルコニーとし、天候に左右されない自然換気による感染症対策と、各階の半屋外空間での活動がアイコンと共に街並みの賑わいに寄与するよう配慮した。

建築家によるテキストより

老朽化した共用部の仕上げと設備配管、開口部をアップデートし、テナント内は既存建物の躯体をできる限り生かしたラフな空間とした。
テナントがカスタマイズできる余地を残しつつ、設備配管ルートを集約または現しにして、保守・更新や様々な業態の設備的な要望に応えやすい明快な設備計画としている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 フレッシュなメンバーでCG技術を武器に、オフィスや住宅等の設計に取り組む「みらくる設計室」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中
【ap job更新】 フレッシュなメンバーでCG技術を武器に、オフィスや住宅等の設計に取り組む「みらくる設計室」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中
【ap job更新】 フレッシュなメンバーでCG技術を武器に、オフィスや住宅等の設計に取り組む「みらくる設計室」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中ファザード改修(昼・夜)

フレッシュなメンバーでCG技術を武器に、オフィスや住宅等の設計に取り組む「みらくる設計室」の、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【募集概要】
私たちは建築設計事務所として2021年に開業し、BIMや最新のCGソフトを用いたインタラクティブな設計を強みに、オフィスやレジデンスなど多くの設計・デザインを行っています。

デザインに拘るのは勿論ですが、新築やリノベーション、デザイン監修など多種にわたる経験を積むことで、デザインにも技術にも法律にも精通できるプロフェッショナルな集団を目指し、業務に勤しんでいます。

社名の「みらくる」は、どのような案件でも少しずつ奇跡を積み重ねる事で、感動を味わえる空間を実現したいという想いが込められています。

現在のメンバーは全員新卒採用で、20代前半から半ばで構成されています。
スタッフの「好奇心」を大事に育て、前向きに「成長」できるスキームを進めています。そのために設計事務所ならではの長時間労働を弊社では最大限排除し、遊んだり勉強するための自分の時間を確保することを大事に考えています。(2024年 1級建築士2名合格)

学習や知識向上のために必要な費用を補助するリスキリング手当など個人のスキル向上のための方策も進めています。比較的自由な社風ではありながら、社会人としてのモラルも自発的に獲得できるよう日々活動しています。

小さな会社ではありますが、アトリエ系とは違い中規模な物件も多く、楽しみながらも様々な経験と知識を取得し、「成長」できる場を提供します。特に新卒の方は小規模な会社に入社することに抵抗があると思いますが、人生の大きなターニングポイントで後悔することがないよう、スタッフ一同成長できる機会をつくっていきますので、是非ご連絡ください。

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