



光浦高史 / DABURA.mが設計した、大分・佐伯市の工場「U meme Lab.」です。
美容液の開発製造を行う建築です。建築家は、地域に開かれた親しみのある存在を目指し、内部の可視化と共に“門型フレーム”の段階的な変化で“柔らかな”外部形状を構築しました。また、自然光が入り風景を望む諸室は労働環境の向上も叶えます。
本施設は、ラッシュリフト用まつげ美容液の開発製造施設(工場)である。
大分県佐伯市の麦畑地帯、蛇行する河川、集落道路、高速道路橋が交差する敷地に建つ。
事業主は、働く人・地域の人・環境に優しく、人々に愛される製品作りをしていきたいという想いを持ち、地域と共に成長し、地域の誇りとなり、愛され、誰もが働きたくなる工場を目指して私達に設計を依頼した。敷地は事業主が幼少期を過ごしたエリアに有り、事業主が幼い頃、学校の帰り道にあった工場の職員さんとの交流の記憶が、その様な地域に根差した工場作りを思い立つきっかけとなっている。
今回施設を設計するにあたり、単純な門型フレームの小さな変化の積み重ねによって柔らかい形を獲得し、機能的でありながらも抑揚のある特徴的な空間の実現を目指した。曲面屋根は各室の用途に適した天井の高さを緩やかに繋げており、平面的な湾曲は、隣接する麦畑と建物の間に余白を生み出している。
工程を可視化したクリーンルームを中心に据えた機能的なレイアウトとし、内部動線は見学通路にもなるようにし、それらが外部からも見えるようにする事で、地域の人々が汚染や公害の不安を感じず、安心でき、親しみを感じて気軽に立ち寄れる工場となるよう検討した。
快適な労働環境の実現にも注力し、自然光を取り入れた、周囲の麦畑の風景を望める事務室と開発・製造室とした。一般的に工場は暗い・閉鎖的・単調であるなど、地方都市での働く環境としてネガティブに捉えられることが多いが、この施設では若い世代でもポジティブに働きたいと思えるような空間づくりを目指した。