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SANAAが設計した「金沢21世紀美術館」の、施工責任者 関塚良和に、建設時のエピソードを聞いている動画

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが設計して2004年に竣工した「金沢21世紀美術館」の、施工責任者 関塚良和に、建設時のエピソードを聞いている動画です。

「歴史をつくる、未来をつくる。それが建設」
普段見ることのできない仮囲いのなかの様子、建設の仕事の魅力、そしてそこで働く人々の想いなど、建設業のリアルをお届けする第1弾は、「金沢21世紀美術館」です。

【ap job更新】 荒木信雄 / アーキタイプが、設計スタッフ(経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 荒木信雄 / アーキタイプが、設計スタッフ(経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 荒木信雄 / アーキタイプが、設計スタッフ(経験者)とアルバイトを募集中広尾の集合住宅

荒木信雄 / アーキタイプの、設計スタッフ(経験者)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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荒木信雄 / アーキタイプが、設計スタッフを募集中

プロジェクト多岐に伴い、東京事務所の設計スタッフ(経験者、アルバイト)を募集致します。

東京事務所は、窓から気持ちよく代々木公園が一望できる場所にあります。
アトリエ事務所には珍しく、幅広い年齢層のスタッフが在籍しており、若い世代のフレッシュな力や考えを取り入れると共に、上の世代の経験や知識を受け継いでいくことができる環境です。

住宅、オフィス、ギャラリー、ショップなど幅広いプロジェクトが常に進行しておりますので、今までのご経験やスキルを十分に活かしていただき、やりがいを感じながら更なるスキルUPが望める職場です。

併せて熊本事務所でも募集をしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

2023年2月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス
2023年2月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス

アーキテクチャーフォトで、2023年2月に注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。


  1. 山之内淡 / AWGLによる、東京の「ある漫画家の自邸」。都心の住居兼仕事場。“物語性”を持った創作に貢献する存在を目指し、大地が“めくれ上がる”様な外観と“アメーバ状”のヴォイドが作る複雑な内部を持つ建築を考案。コロナ禍以降に変化した働き方にも応える
  2. 隈研吾事務所が最優秀者に選ばれた「新福岡県立美術館」設計プロポの、二次審査参加者の提案書が公開
  3. 長坂常 / スキーマ建築計画による、広島・福山市の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能
  4. 長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪の店舗「Aesop LUCUA 1100」
  5. 東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図
  6. 【ap特別企画】スイス建築博物館キュレーター 篠原祐馬インタビュー「海外から“現代日本建築”はどう見えている? ─── Make Do With Now展を通して」(聞き手:後藤連平)
  7. 野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす
  8. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  9. 長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む
  10. 川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める
  11. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在
  12. 辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」
  13. 松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス
  14. 平田晃久建築設計事務所が、「練馬区立美術館・貫井図書館」改築プロポで受託事業者に選定。提案書と講評も公開
  15. 藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」。世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画。ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想。企業理念を尊重して環境を配慮して建てる
  16. 森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応
  17. 宇佐美元気による、静岡市の「清水の家」。背後に住宅群があり目前は空地という環境。敷地の“二面性”を意識して、前後の異なる状況に応える設計を志向。裏側では隣家との間に“庭”を設け、表側では環境を取り込む大開口を作る
  18. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  19. ザハ・ハディド事務所による、リトアニア・ヴィリニュスの複合ビル。事務所や公共機能を内包した街の中心広場に隣接する建築。街の“新しい集いの場”となるよう、様々なレベルに勤労者や地域住民の為のテラスや広場を配置。省エネに加え建設段階や解体後の環境負荷軽減も考慮
  20. 石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る
  21. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  22. 村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す
  23. 小林裕志 / フォーアイズによる、東京・世田谷区の「美しい雨の家」。密集地に建つ家具デザイナーの為の住宅。自然が感じられる開放的な建築の要望に、天候や季節の変化を“バルコニーの中で増幅”して体感できる空間を志向。内外の繋げ方や天井高の操作で求めた効果を生み出す
  24. 岸本吉正設計事務所による、神奈川の「HouseH」。郊外の住宅地に計画。“四畳半”を構成単位とする“ルール”を設けた上で、敷地条件や要望に応えていくプロセスで設計。広くも狭くもない“スケール感”の連なりで“空間が相互に影響し合う”状態を作る
  25. studio36による、兵庫・丹波市の「h邸」。旧道沿いの角地に計画。人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築。玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる
  26. 石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知の「一宮の路上建築群」。路上に“人間の為の場所”を作る計画。多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計。様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれる
  27. 奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、大阪の「箕面森町のオフィス」。緑豊かな場への社屋と工場の移転計画。通常の閉鎖的な工場でなく“外部環境に開く”事を求め、螺旋状に上る“開口”と中間領域となる“テラス”を考案。訪問者の為の“会社と社会を繋ぐ”存在としても機能
  28. 石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る
  29. 平田晃久のチームが、国立台湾大学の芸術文化施設の設計コンペに勝利。最終候補にはSANAAのチームやザハ事務所のチームも。各者の提案書も公開
  30. スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図
  31. ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る
  32. 柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、高知・室戸市の、客室改修「紺碧の洞窟」。海岸線を観光資源とする地域での計画。周辺の“たくましい風景”を活かす為に、天井高を抑え部屋の重心を下げて“外”への意識を高める設計を志向。様々な場所や姿勢で海を眺められる状況を作り出す
  33. 吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用
  34. 川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、愛知・半田市の「さくらい腎泌尿器科クリニック」。この地域で育った施主の為の診療所に母が長年営む理髪店を併設。育まれた“コミュニティー”の継承を求め、“光庭”を中心とした安心感ある居場所の構築を志向。街の風景や環境との接点も作り地域に接続させる
  35. 神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向
  36. 西本竜洋建築設計事務所による、山口・岩国市の「山手の家」。住宅街のひな壇造成の敷地。朝日を迎え入れる“光に満ち溢れた住空間”を目指し、“日の出の角度”を内包する平面を持つ“ガラス張り”の空間を考案。大屋根で建物を覆い“自然の変化”を感じる軒下も作る
  37. スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す
  38. 斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応
  39. noizのハードウェアデザインによる、東京・日本橋の、可動式立体LEDディスプレイ「The HEART」。再活性化計画の中心施設の玄関ホールに設置。金融街“兜町”の“象徴”を意図し、“歴史”や“情報”を伝える動的な“巨大なオブジェクト”を考案。ビルの玄関機能を超えた“公共空間としての演出”も意図
  40. 熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の、商業ビル「エンハコビル」。住居エリアと商業エリアの境界に位置する敷地。行き交う地域住民が立ち寄りたくなる存在を目指し、木質系で有機的な軒を持つ“縁側”空間を考案。“街に手を差し伸べている”様な建築を作る

ネリ&フーによる、中国・西安市の「曲江美術館増築」。既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画。新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向。異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させる
ネリ&フーによる、中国・西安市の「曲江美術館増築」。既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画。新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向。異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させる photo©Zhu Runzi
ネリ&フーによる、中国・西安市の「曲江美術館増築」。既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画。新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向。異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させる photo©Zhu Runzi
ネリ&フーによる、中国・西安市の「曲江美術館増築」。既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画。新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向。異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させる photo©Zhu Runzi
ネリ&フーによる、中国・西安市の「曲江美術館増築」。既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画。新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向。異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させる photo©Zhu Runzi

ネリ&フーが設計した、中国・西安市の「The Urban Monument 曲江美術館増築」です。
既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画です。建築家は、新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向しました。そして、異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させました。

こちらはリリーステキストの翻訳です

曲江美術館は、西安の大唐不夜城の始まりの区画、有名な大雁塔の南に位置しています。クライアントは、この美術館の東側入り口に新しい建築のアイコンを求めました。この簡潔な言葉に対して、ネリ&フーの提案は、モノリシックな都市モニュメントを指針とし、博物館の文化的・商業的機能の拡張を満たすだけでなく、周辺の都市構造のアンカーとして、永続的な社会史のシンボルとして機能することを目的としています。敷地周辺は既存のギャラリーで占められているため、デザイン介入は、建築の量感とディテールを慎重に考慮することで、新しい建物のインパクトを最小限に抑えています。

この建物は4つの部分から構成されています。部分的に沈んだベース、回遊性のあるスカルプチャーウォーク、高台のプラットフォーム、そして最後のモニュメントです。ベース全体は打ち放しコンクリートで仕上げています。既存の広場のレベルから部分的に沈み込んだベースは、公共のための連続した地面として構想されています。1階への入り口では、ネリ&フーはオリジナルの広いステップを一部残しています。階段は下に降りていき、沈んだ広場につながっています。コンクリート打ちっぱなしのベースには、美術館やレストランなどの旧スペースはそのままに、店舗や公衆トイレなどの機能を新たに挿入しています。これらの挿入された機能は、隣接する歩行者専用道路の活動を補完するものです。

地上の広場からは、エスカレーターで地下2階の地下美術館へとつながっています。エスカレーターは彫刻的なフォルムの中に隠されており、圧縮と拡張の断面的な遊びのある空間が特徴です。また、広場の底部には3層のライトウェルが設置され、ドラマチックな雰囲気を演出しています。

近森穣 / 07BEACHによる、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」。郊外のロードサイド店舗の全面改修。地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向。“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る
近森穣 / 07BEACHによる、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」。郊外のロードサイド店舗の全面改修。地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向。“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る photo©佐藤勇介
近森穣 / 07BEACHによる、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」。郊外のロードサイド店舗の全面改修。地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向。“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る photo©佐藤勇介
近森穣 / 07BEACHによる、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」。郊外のロードサイド店舗の全面改修。地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向。“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る photo©07BEACH
近森穣 / 07BEACHによる、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」。郊外のロードサイド店舗の全面改修。地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向。“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る photo©07BEACH

近森穣 / 07BEACHが設計した、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」です。
郊外のロードサイド店舗の全面改修計画です。建築家は、地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向しました。そして、“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る事が意図されました。店舗の公式サイトはこちら

店は都心の喧騒から離れた郊外の、近隣には畑や川や林などがある長閑な住宅街の幹線道路に面して建っている。
いかにもロードサイド型大型飲食店風の既存建築をブックカフェへと全面改修を行った。

建築家によるテキストより

クライアントはその地元の雑木林や川の保全活動に取り組んでおり、デザインを着手するにあたって 以下のような事が伝えられた。

・食を通じ自然と人との共生、持続可能なライフスタイルを創造出来る様な場にしたい。
・生活感のある落ち着いた場所にし、子供から高齢者まで、特に持続可能な社会・地域を目指すためには 子供を大切にしないといけない。
・所有している約4万冊の書籍を活かし「残していきたい自然、大切なもの」 を感じ考えてもらえる様な図書館にしたい。
・食やみどりに関する体験の機会などを提供し、文化・芸術、知的なものに触れられる場にしたい。
・特に雑木林は武蔵野の原風景であったが、人との関係が崩れてしまった現在、雑木林と農業・食とを関係付けながら、 人とみどりとの新たな可能性を見いだしていけるような場にしたい。

建築家によるテキストより

こう言った思いを汲み取るべく雑木林や川原を歩きその体験とクライアントが持つ思いをどのように具体化していけば良いか考えていった。
地元の木をふんだんに使い親しみ易い場を作ると言う事だけではなく、雑木林を空間に表現し、川のイメージをどこかに入れる。こうしたクライアントからのリクエストへの答えを探していくことは創造的な設計行為が行えている喜びが感じられ難しくもやりがいのある仕事となった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 一級建築士事務所「株式会社アイケイジー」が、設計職、広報・総務職、3DCG制作職のスタッフを募集中
【ap job更新】 一級建築士事務所「株式会社アイケイジー」が、設計職、広報・総務職、3DCG制作職のスタッフを募集中
【ap job更新】 一級建築士事務所「株式会社アイケイジー」が、設計職、広報・総務職、3DCG制作職のスタッフを募集中西安・複合商業施設 ©︎ナカサアンドパートナーズ

一級建築士事務所「株式会社アイケイジー」の、設計職、広報・総務職、3DCG制作職のスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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一級建築士事務所「株式会社アイケイジー」が、設計スタッフ(経験者)、広報・総務スタッフ、3DCGスタッフを募集中

商業・オフィスをはじめとする内装設計から、戸建て住宅の建築・インテリアデザインまで、多岐にわたる業務のため、チームでプロジェクトを進めていきます。様々なことを一緒に楽しみながら業務ができる、明るく前向きな人材を求めています。

履歴書、ポートフォリオをPDFにてEメールでお送りください。

拝見させていただき、こちらからご連絡致します。

池貝知子

【About ikg inc.】https://ikg.cc/works/
アイケイジーは建物や空間にまつわることをトータルでプロデュースしています。
家や店舗を建てる土地選びから始まり、建物・アプローチの建築設計、インテリアデザイン、照明デザイン、家具やアート、そしてカーテン・リネン・食器類・家電製品などの備品の選定、オーディオ環境の提案、庭の植栽計画、防犯計画など、内容は多岐にわたります。

三上建築事務所による、茨城の「水戸市下入野健康増進センター」。街の中心から離れた丘陵地に計画。地域に癒しや憩いの為の場を作る目的に、様々な機能を“一筆書き”で繋ぐことで“集う場”の構築を志向。全体を覆う軒の低い勾配屋根は周辺風景との調和も意図
三上建築事務所による、茨城の「水戸市下入野健康増進センター」。街の中心から離れた丘陵地に計画。地域に癒しや憩いの為の場を作る目的に、様々な機能を“一筆書き”で繋ぐことで“集う場”の構築を志向。全体を覆う軒の低い勾配屋根は周辺風景との調和も意図 photo©新写真工房 堀内広治
三上建築事務所による、茨城の「水戸市下入野健康増進センター」。街の中心から離れた丘陵地に計画。地域に癒しや憩いの為の場を作る目的に、様々な機能を“一筆書き”で繋ぐことで“集う場”の構築を志向。全体を覆う軒の低い勾配屋根は周辺風景との調和も意図 photo©新写真工房 堀内広治
三上建築事務所による、茨城の「水戸市下入野健康増進センター」。街の中心から離れた丘陵地に計画。地域に癒しや憩いの為の場を作る目的に、様々な機能を“一筆書き”で繋ぐことで“集う場”の構築を志向。全体を覆う軒の低い勾配屋根は周辺風景との調和も意図エントランス photo©新写真工房 堀内広治
三上建築事務所による、茨城の「水戸市下入野健康増進センター」。街の中心から離れた丘陵地に計画。地域に癒しや憩いの為の場を作る目的に、様々な機能を“一筆書き”で繋ぐことで“集う場”の構築を志向。全体を覆う軒の低い勾配屋根は周辺風景との調和も意図トレーニング室 photo©新写真工房 堀内広治

三上建築事務所が設計した、茨城の「水戸市下入野健康増進センター」です。
街の中心から離れた丘陵地に計画されました。建築家は、地域に癒しや憩いの為の場を作る目的に、様々な機能を“一筆書き”で繋ぐことで“集う場”の構築を志向しました。また、全体を覆う軒の低い勾配屋根は周辺風景との調和も意図されました。施設の公式ページはこちら

敷地は水戸市の中心部から離れた東部の丘陵地に位置する。
敷地は雑木林を切り拓き、谷地を埋めて造成した。異種の基礎構造を回避して直接基礎とすることを模索にした結果、ストラップのような形が浮かび上がり、建物の配置と外形が規定された。

建築家によるテキストより

施設機能は、トレーニング室や多目的室などのスポーツ練習場。屋内プール、公衆浴場である。
これらの機能を土地条件から規定された外形の中に割り当てた。機能を持った空間を一筆書きでつなぎ、連続させることで、様々な活動や利用する人たちがつながり、集う場になることを目指した。

建築家によるテキストより

屋根の軒先の高さを一定とし、しかも低く抑え、和風の佇まいを与えた。屋根の裏面となる天井は、軒天井から内部空間へと連続する。軒下はすべてガラス張りとすることによって、軒先に縁どられた外部と視覚的なつながりと、日本的な内部と外部の曖昧な境界を創り出している。

建築家によるテキストより
coil 松村一輝建築設計事務所による、京都市の店舗「KYOTO WAND」。町屋を改修した観光者の為の店。街を囲む山々でのアウトドアスポーツの拠点として、着替える・物を預ける・食べる飲む の機能が揃った場を設計。様々な専門作家が制作した素材を用いて空間を作り上げる
coil 松村一輝建築設計事務所による、京都市の店舗「KYOTO WAND」。町屋を改修した観光者の為の店。街を囲む山々でのアウトドアスポーツの拠点として、着替える・物を預ける・食べる飲む の機能が揃った場を設計。様々な専門作家が制作した素材を用いて空間を作り上げる photo©増田好郎
coil 松村一輝建築設計事務所による、京都市の店舗「KYOTO WAND」。町屋を改修した観光者の為の店。街を囲む山々でのアウトドアスポーツの拠点として、着替える・物を預ける・食べる飲む の機能が揃った場を設計。様々な専門作家が制作した素材を用いて空間を作り上げる photo©増田好郎
coil 松村一輝建築設計事務所による、京都市の店舗「KYOTO WAND」。町屋を改修した観光者の為の店。街を囲む山々でのアウトドアスポーツの拠点として、着替える・物を預ける・食べる飲む の機能が揃った場を設計。様々な専門作家が制作した素材を用いて空間を作り上げる photo©増田好郎

coil 松村一輝建築設計事務所による、京都市の店舗「KYOTO WAND」です。
町屋を改修した観光者の為の店の計画です。建築家は、街を囲む山々でのアウトドアスポーツの拠点として、着替える・物を預ける・食べる飲む の機能が揃った場を設計しました。また、様々な専門作家が制作した素材を用いて空間を作り上げる事が実践されました。店舗の公式サイトはこちら

京都市東山区北棟梁町、清水五条駅から東へ徒歩5分の敷地にて、町屋を改修した日帰り観光者の滞在拠点としての計画です。

建築家によるテキストより

京都市内において、寺社仏閣や文化施設等は既に世界的にも有名な観光資源となっています。
それと同時に、山に囲まれた盆地という地理的特性もあり、山道や川沿いでのトレイル・ランニング等のスポーツアクティビティとしての環境でも、「京都一周トレイル」といった全長80kmを超えるコースも設定されている等の恵まれた都市でもあります。

建築家によるテキストより

ただ、このスポーツアクティビティに関しては、利用者の数や認知度からすると、まだ多くの伸びしろが残っている状況です。そこに着眼点を持ち、汗を流せて着替える(シャワールーム)、荷物を預ける(ロッカー)、お腹を満たし喉が潤せる(厨房)機能が揃った施設をつくる事で、すでに認知度の高い文化的な楽しみと、今後拡まっていくであろうスポーツ的な楽しみとを、心地良く繋ぎあわせる場所を計画しています。

例えば、午前中に山道を走り、午後からは市中観光に出かける。または、夫婦でそれぞれトレイルランと寺社巡りを別で楽しみ、その後に待ち合わせる。そんな、ごく近い距離で異なる方向性での楽しみ方が可能な京都市のポテンシャルを引き上げる事を目的とした計画になります。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 吉祥寺に新社屋が完成した「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺に新社屋が完成した「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺に新社屋が完成した「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中

吉祥寺に新社屋が完成した「佐久間徹設計事務所」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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吉祥寺に新社屋が完成!「佐久間徹設計事務所」が、新卒スタッフを募集 

佐久間徹設計事務所は、吉祥寺に事務所を構える建築設計事務所です。
現在、設計スタッフ/広報・事務スタッフ計15名で編成され、国内20以上のプロジェクトが進行中です。

2023年1月に、自社設計の社屋が完成。これからの事務所の発展を見据え、中心となって活躍してくださる新卒・新卒に近い設計スタッフを募集します。経験者の方も大歓迎です。

吹き抜けのある所内は、スタッフ同士のコミュニケーションがとりやすく風通しの良い環境です。
お昼は近所のお惣菜屋さんから届く美味しいおかずと、事務所で炊いたごはんで、まかないランチを食べています。
新しい時代に、明るくポジティブに、粘り強く、建築設計に取り組んでくれる方、ご応募お待ちしております。

長谷川逸子へのインタビュー「女性と建築の半世紀」。建築討論の企画“Mind the Gap──なぜ女性建築家は少ないのか”の一環で収録されたもの

長谷川逸子へのインタビュー「女性と建築の半世紀」が公開されています。建築討論の企画“Mind the Gap──なぜ女性建築家は少ないのか”の一環で、2022年12月に収録されたものです。

玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、横浜市の、物流施設内の休憩ラウンジ及び託児所「ESR幸浦DC1 KLÜBBエリア」。アメニティ空間等の計画。北ラウンジでは、眼下の“施設を象徴する”森への志向性と安心感を生む“洞窟”が重なる様な場を構築。南ラウンジでは、“リボン状の造作”を旋回する様に設えて様々な居場所を作る
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、横浜市の、物流施設内の休憩ラウンジ及び託児所「ESR幸浦DC1 KLÜBBエリア」。アメニティ空間等の計画。北ラウンジでは、眼下の“施設を象徴する”森への志向性と安心感を生む“洞窟”が重なる様な場を構築。南ラウンジでは、“リボン状の造作”を旋回する様に設えて様々な居場所を作る外観、夕景 photo©吉村昌也
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、横浜市の、物流施設内の休憩ラウンジ及び託児所「ESR幸浦DC1 KLÜBBエリア」。アメニティ空間等の計画。北ラウンジでは、眼下の“施設を象徴する”森への志向性と安心感を生む“洞窟”が重なる様な場を構築。南ラウンジでは、“リボン状の造作”を旋回する様に設えて様々な居場所を作る託児所(BARNKLÜBB) photo©吉村昌也
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、横浜市の、物流施設内の休憩ラウンジ及び託児所「ESR幸浦DC1 KLÜBBエリア」。アメニティ空間等の計画。北ラウンジでは、眼下の“施設を象徴する”森への志向性と安心感を生む“洞窟”が重なる様な場を構築。南ラウンジでは、“リボン状の造作”を旋回する様に設えて様々な居場所を作る北ラウンジ(KLÜBB Lounge NORTH)ラウンジ photo©吉村昌也
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、横浜市の、物流施設内の休憩ラウンジ及び託児所「ESR幸浦DC1 KLÜBBエリア」。アメニティ空間等の計画。北ラウンジでは、眼下の“施設を象徴する”森への志向性と安心感を生む“洞窟”が重なる様な場を構築。南ラウンジでは、“リボン状の造作”を旋回する様に設えて様々な居場所を作る南ラウンジ(KLÜBB Lounge SOUTH ) photo©吉村昌也

玉上貴人 / タカトタマガミデザインが設計した、神奈川・横浜市の、物流施設内の休憩ラウンジ及び託児所「ESR幸浦DC1 KLÜBBエリア」です。本体の設計は塩浜工業が手掛けています。
アメニティ空間等の計画です。建築家は、北ラウンジでは、眼下の“施設を象徴する”森への志向性と安心感を生む“洞窟”が重なる様な場を構築しました。また、南ラウンジでは、“リボン状の造作”を旋回する様に設えて様々な居場所の場を作る事が意図されました。

COVID-19により人々の生活様式が変化したことで、eコマースが急伸し、インフラである物流施設の需要は増している。
本施設は33万㎡という広大な敷地に4期に渡って計画されている物流施設の1期目で、首都圏最大規模の延床19.6万㎡を誇り、南北2箇所にラウンジを設置するなどアメニティスペースの拡充が計られた。
敷地内の「金沢の森」は30年ほど前に植樹されたものだが、荒廃が進んでいた為、ランドスケープデザイナーの手によって再生された。本件ではアメニティスペースだけでなくファサードのデザインもタカトタマガミデザインが担っている。

建築家によるテキストより

北側最上階の共用ラウンジからは工業地帯越しに横浜港が見渡せるが、眼下にある「金沢の森」へ指向性をもたせる為、天井の一部を垂れ下げるように壁へと変化させる意匠とした。これにより洞窟が幾重も重なるような包まれた安心感のある空間を目指した。さらに天井高や垂れ壁間の幅を操作し場所毎の居心地に差異を与えた。窓際空間の天井は鏡とし、庭園に対し相互にアクティビティを映しだす関係性を持たせた。

建築家によるテキストより

南側最上階の共用ラウンジには2本のリボン状の造作をエレベーターホールから奥へとぐるぐると旋回させるように設えた。リボンにはそれぞれ異なる質感を与え、間に照明を仕込み対比を際立たせることでその動きを強調した。リボンは床、壁、天井へ変化しながら空間を緩やかに仕切り、様々な居心地の場を生み出す。時にはカウンターやベンチのような居場所をつくりながら階段へと変化し利用者を屋上へと導く役割を担っている。

建築家によるテキストより
片田友樹 / micelleによる、福岡の住戸改修「KGM」。陶芸家の施主の為に計画。居住・制作・打合せの空間が共存する在り方を求め、作業場を中心に諸室を配置した“中世の広場”の様な構成を考案。壁と床には堅牢さを備えて使い込むと味わいが増す素材を選択
片田友樹 / micelleによる、福岡の住戸改修「KGM」。陶芸家の施主の為に計画。居住・制作・打合せの空間が共存する在り方を求め、作業場を中心に諸室を配置した“中世の広場”の様な構成を考案。壁と床には堅牢さを備えて使い込むと味わいが増す素材を選択 photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、福岡の住戸改修「KGM」。陶芸家の施主の為に計画。居住・制作・打合せの空間が共存する在り方を求め、作業場を中心に諸室を配置した“中世の広場”の様な構成を考案。壁と床には堅牢さを備えて使い込むと味わいが増す素材を選択 photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、福岡の住戸改修「KGM」。陶芸家の施主の為に計画。居住・制作・打合せの空間が共存する在り方を求め、作業場を中心に諸室を配置した“中世の広場”の様な構成を考案。壁と床には堅牢さを備えて使い込むと味わいが増す素材を選択 photo©Lemmart

片田友樹 / micelleが設計した、福岡の住戸改修「KGM」です。
陶芸家の施主の為に計画されました。建築家は、居住・制作・打合せの空間が共存する在り方を求め、作業場を中心に諸室を配置した“中世の広場”の様な構成を考案しました。また、壁と床には堅牢さを備えて使い込むと味わいが増す素材を選択しています。

作品の扱われ方やアウトプットの変化によって、製作の状況が変化してきた作家のため、住居と製作場・打合せスペースという通常では相入れない用途をマンションの一区画に共存させることとなった。

建築家によるテキストより

既存の壁を利用し、部屋と廊下を抉るように解体して、他室の扉が面する中世の広場のような作業場とした。
四方の壁面を窓や扉が占めているが、開口部が正対することはなく、人や物、光や風が通り過ぎるその一瞬立ち止まれるような場所である。
その中で、窯は教会のような位置を占め、その反対側には鑑賞者が眺め受け止めるための正対したポジションを据え、逆の正面性をその背面に持たせた。

建築家によるテキストより

壁は絵画や作品、資料などを設置することが想定されたので、何度でも補修して塗り重ねられるよう美術館のような仕様とし、床は優しい表情を持ちつつもタフに使えるリノリウムとした。どちらも使い込んだ表情が楽しみになる素材としている。

建築家によるテキストより
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す交流スペーステラス photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出すテラス photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す交流スペース photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す振興局カウンター photo©鈴木研一

小原賢一+深川礼子 / ofaが設計した、岡山・真庭市の「湯原ふれあいセンターリノベーションプロジェクト」です。
公共施設の機能移転等の再整備計画です。建築家は、地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向しました。そして、“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す事が意図されました。

既存庁舎の老朽化にともない、市の地域振興局事務所を隣接する築35年の「ふれあいセンター」(町民ホール)内に移転し、機能を複合して整備する計画です。既存建物にはホール(800人)と会議室、和室、図書館がありましたが、いずれも地域の現状と空間や機能が合わなくなり、利用率が低下していました。

建築家によるテキストより

本プロジェクトではホールを今の地域の人口規模や催し物の想定に合わせてコンパクトに整理し、図書館を拡大、新しい振興局と交流スペースを組み合わせて全体をゆったり作り直しました。それぞれは空間を一部共用してゆるくつながり相互の連携や住民と来訪者の交流など面積以上の効果が生み出せる、「まちの居間」のような豊かな空間へ仕立て直すことを目指しました。

建築家によるテキストより

デザインにおいては、大きなホールと細切れの部屋をいったんひとつにし、その中に具体的な活動を想定する「プレイス」を配置し、その間を多様な居場所と交流を生む「スペース」として設えました。空間は稼働率を上げられるよう、活用にあわせて使いやすい大きさに調整しています。

建築家によるテキストより
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る通路 photo©MASS
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る左奥:カウンター席(舞台1)、右手前:カウンター席(舞台2) photo©MASS
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作るカウンター席(舞台1) photo©MASS

増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIが設計した、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」です。
宿泊施設の中の鮨店の計画です。建築家は、1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案しました。また、“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

東麻布の大通り沿いに新築されたホテルの1階に位置する鮨店の内装計画。
間口約6m、奥行約18mの細長いフロア内に、大小2つの鮨店のカウンター席(舞台)とワインバーの併設が求められた。

建築家によるテキストより

入口のあるカーテンウォールの内側に新たに塗壁のファサードを設え、そこから奥に奥に洞穴を掘り進めて行くように通路と各場所のゾーニングの検討を行った。土間状の通路が細長いフロアを貫き、フロアと通路に囲われた領域にワインバー、2つのカウンター席(舞台)、厠所等の諸機能を配置した。

建築家によるテキストより

ワインカーブをイメージしたボールト天井のワインバー、高さ3mの格子引戸で間仕切られた開放的な2つのカウンター席(舞台)を、雁行する土間の領域を介して接続することで、それぞれの場所の独立性を保ちつつも、気配やにぎわいを感じられる空間のあり方を目指した。

建築家によるテキストより
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす photo©小川重雄
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす photo©小川重雄
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす photo©小川重雄

小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツが設計した、兵庫・西宮市の「甲子園の住宅」です。
閑静な住宅街に計画されました。建築家は、長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案しました。また、時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間が満たされました。

敷地は兵庫県西宮市の閑静な住宅街に位置する。
クライアントは長く住み愛着が持てる家を求め、コンクリートの躯体がもつ力強い空間の骨格を我が家のシンボルとして望むと同時に、子供の成長やライフスタイルの変化など、長く住み続けるために変化を受け容れる余地が求められた。

建築家によるテキストより

そこで、鉄筋コンクリート造の壁式構造で外周部に構造上主要な壁を配置し揺るぎない骨格を築く一方、吹抜などで連続するワンルームの内部空間は極力構造壁を減らし建具が個室を間仕切る壁である、柔軟性のある空間形式を築いた。
不変と可変、不自由と自由がこの家のテーマとなっている。

建築家によるテキストより

コンクリートの外壁でプライバシーを固く守る閉ざされたコートハウスではなく、街や庭など外部環境とつながる住空間を目指した。
そのため、外壁には構造上必要な壁を残しつつも、大型の開口をできるだけ配置した。整然と配列された正方形の開口部は、ガラスの有無や、シャッターおよびカーテンの開閉により、外部との関係性を規定する。

建築家によるテキストより
乾久美子へのインタビュー「女性が建築の世界で働きやすくなる可能性をともに考える」

乾久美子へのインタビュー「女性が建築の世界で働きやすくなる可能性をともに考える」が、建築討論に掲載されています。2022年12月に収録されたものです。

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