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大松俊紀アトリエによる、椅子「After Dark」。菊川工業と作るアルミ製の椅子で、半円座面に浮遊感を与える為に最大限の薄さを目指し4mm厚を実現、特異な形状は不安感と安心感が入り混じった複雑な心境をもたらす
大松俊紀アトリエによる、椅子「After Dark」。菊川工業と作るアルミ製の椅子で、半円座面に浮遊感を与える為に最大限の薄さを目指し4mm厚を実現、特異な形状は不安感と安心感が入り混じった複雑な心境をもたらす photo©大松俊紀
大松俊紀アトリエによる、椅子「After Dark」。菊川工業と作るアルミ製の椅子で、半円座面に浮遊感を与える為に最大限の薄さを目指し4mm厚を実現、特異な形状は不安感と安心感が入り混じった複雑な心境をもたらす photo©大松俊紀
大松俊紀アトリエによる、椅子「After Dark」。菊川工業と作るアルミ製の椅子で、半円座面に浮遊感を与える為に最大限の薄さを目指し4mm厚を実現、特異な形状は不安感と安心感が入り混じった複雑な心境をもたらす photo©大松俊紀

大松俊紀アトリエが設計した、椅子「After Dark」です。菊川工業と作るアルミ製の椅子で、半円座面に浮遊感を与える為に最大限の薄さを目指し4mm厚を実現、特異な形状は不安感と安心感が入り混じった複雑な心境をもたらします。アーキテクチャーフォトでは、菊川工業との第一作「Shades of Michelangelo」、第二作「Shades of Brunelleschi」、第三作「Shades of “X”」も特集記事として紹介しています。
また、「After Dark」を含むアルミニウムの椅子シリーズとその他の椅子の計7作品などを公開する展覧会の情報も本記事の末尾に記載しています。

半円の内側に座ると何故か不安な気持ちになる。
普段あまり座ることのない半円という形状が人を不安にさせるのであろうか?

建築家によるテキストより

また一方で、座面を半円にすることで座面と肘掛けが一体化するので、包まれている安心感が不安を緩和する。この椅子に座ると、そういった不安と安心が混ざった複雑な心境になる。

まるで暗闇にそっと一人で佇むための椅子のようである。

建築家によるテキストより

半円の座面が出来るだけ浮いている感じを出すために、板厚を極力薄くしたいと思った。
使用しているアルミ板の厚みは、半円形の座面が4mm厚、側板が6mm厚、座面下の直行する2部材は10mm厚である。当初、側板の板厚は4mmであったが、4mm厚と10mm厚の部材を溶接すると、側板に歪みが生じてしまうことが分かった。2枚の側板とそれらを繋ぐ部材を溶接なしで留める方法を検討した結果、側板の厚みを2mmだけ厚い6mm厚とし、10mm厚の部材に特殊なスプリングピンを内蔵させることで、溶接なしで留められるようになった。

建築家によるテキストより
スノヘッタによる、ノルウェー・オスロの、ノーベル平和センター前に設置された彫刻「The Best Weapon」。マンデラの歴史的言葉“最高の武器は座って話すこと”に由来する作品名をもち、弧のデザインが人々を引き寄せ対話を促すことを意図、加えて環境に優しいアルミで造られる
スノヘッタによる、ノルウェー・オスロの、ノーベル平和センター前に設置された彫刻「The Best Weapon」。マンデラの歴史的言葉“最高の武器は座って話すこと”に由来する作品名をもち、弧のデザインが人々を引き寄せ対話を促すことを意図、加えて環境に優しいアルミで造られる photo©Bjørnar Øvrebø
スノヘッタによる、ノルウェー・オスロの、ノーベル平和センター前に設置された彫刻「The Best Weapon」。マンデラの歴史的言葉“最高の武器は座って話すこと”に由来する作品名をもち、弧のデザインが人々を引き寄せ対話を促すことを意図、加えて環境に優しいアルミで造られる photo©Bjørnar Øvrebø
スノヘッタによる、ノルウェー・オスロの、ノーベル平和センター前に設置された彫刻「The Best Weapon」。マンデラの歴史的言葉“最高の武器は座って話すこと”に由来する作品名をもち、弧のデザインが人々を引き寄せ対話を促すことを意図、加えて環境に優しいアルミで造られる photo©Bjørnar Øvrebø

スノヘッタによる、ノルウェー・オスロの、ノーベル平和センター前に設置された彫刻「The Best Weapon」です。ネルソン・マンデラの歴史的言葉“最高の武器は座って話すこと”に由来する作品名をもち、弧のデザインが人々を引き寄せ対話を促すことを意図、加えて環境に優しいアルミで造られています。

こちらはリリーステキストの抄訳です

この彫刻は、対話と平和的な会話を促すためにスノヘッタがデザインし、ハイドロ社とヴェストレ社とのパートナーシップで制作されました。

ベンチとしても機能するこのインスタレーションは、ネルソン・マンデラの歴史的な言葉「最高の武器は、座って話すことだ」にちなんで「The Best Weapon」と名付けられています。ネルソン・マンデラ氏の妥協、対話、思いやりといった人道的な理想と、他のノーベル平和賞受賞者、そして平和のための効果的な解決策を見つけるために人々を結集させた努力に敬意を表するものである。

ノーベル平和センターから委託された「The Best Weapon」は、2019年7月のネルソン・マンデラ・デーにニューヨークの国連本部の外に初めて設置されました。このたび、オスロのノーベル平和センター外の新しい恒久的な場所に移設されました。

重力を利用して人々を引き寄せる

スノヘッタのプロダクトデザイン・ディレクターであるマリウス・マイキングは説明します。
「ベンチの最も低い位置で地面に接する部分円形のデザインは、ベンチに座る人々を緩やかな弧で引き寄せ、その後、対話をさりげなく促します。」

このインスタレーションには、ハイドロ社のアルマイトが使用されています。このアルミニウムは、温室効果ガスの排出量が業界平均より大幅に少ない、世界で最も環境に優しい素材です。ベンチの表面を美しく仕上げるだけでなく、アルマイト加工は高い耐腐食性と傷からの保護機能を備えています。ヴェストレ社では、完全にカーボンニュートラルなプロセスで生産されています。ビーズブラストとプレディストレスを施した頑丈な素材は、ベンチの寿命を保証し、今後長年にわたって外交と対話を促進します。

エットレ・ソットサスの、ポンピドー・センターでの回顧展「Ettore Sottsass, the magical object」の会場動画 倉俣史朗が1988年に完成させた作品で、香港の美術館“M+”がコレクションした寿司店「きよ友」の移築過程を収録した動画。磯崎新など関係者のコメントも紹介される

倉俣史朗が1988年に完成させた作品で、香港の美術館“M+”がコレクションした寿司店「きよ友」の移築過程を収録した動画です。磯崎新など関係者のコメントも紹介されています。

How does a sushi bar find itself in a museum?

Built during a time of economic expansion in the economic boom of the 1980s and closed in 2004, Kiyotomo sushi bar is one of the few remaining intact interiors conceived by Japanese designer Kuramata Shiro. Part of the vanguard of post-1960s Japanese design, Kuramata designed hundreds of furniture objects and interior spaces during his lifetime; this space stands out for its playful accents, subtle craftsmanship, and precise attention to detail.

In this video, curators, conservators, and craftsmen recall the challenges and surprises of acquiring, dismantling, and relocating an entire building from Tokyo to Hong Kong.

『観察の練習』などでも知られるコグニティブデザイナーの菅俊一の講義「行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?」の動画

著書の『観察の練習』や『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』などでも知られるコグニティブデザイナーの菅俊一の講義「行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?」の動画です。東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」として行ったものです。

「我々は新しい世界をどうデザインできるのか?」
2000年代になって、デザインは急速に社会に浸透していきました。
ソーシャルデザイン、コミュニティーデザイン、デザイン思考、インクルーシブデザインのように、その対象はかたちあるものだけではなく、関係や考え方、社会的な制度までに及んでいます。
我々は今、環境をはじめとした様々な課題や、テクノロジーによる急減な変化と向き合っています。
その状況の中でどうデザインするかの前に、何をデザインしていくべきなのかを問い直していくことが重要ではと考えました。
多摩美術大学は、自らの枠にとどまらず、第一線で活躍されている研究者、実務家をお招きして、これから重要と思われるデザインについて伝え、共に考えるための場をつくることにしました。
デザイナーはもちろん、研究者、今までデザインに触れてこなかった方々まで、誰もが参加できる期間限定のヴァーチャル大学
“Tama Design University”を東京ミッドタウン・デザインハブに開校します。

プロダクトデザイナーの深澤直人が行った講義「日常に溶け込むデザインとは?」の動画

プロダクトデザイナーの深澤直人が2021年12月1日行った講義「日常に溶け込むデザインとは?」の動画です。東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」として行ったものです。

「我々は新しい世界をどうデザインできるのか?」
2000年代になって、デザインは急速に社会に浸透していきました。
ソーシャルデザイン、コミュニティーデザイン、デザイン思考、インクルーシブデザインのように、その対象はかたちあるものだけではなく、関係や考え方、社会的な制度までに及んでいます。
我々は今、環境をはじめとした様々な課題や、テクノロジーによる急減な変化と向き合っています。
その状況の中でどうデザインするかの前に、何をデザインしていくべきなのかを問い直していくことが重要ではと考えました。
多摩美術大学は、自らの枠にとどまらず、第一線で活躍されている研究者、実務家をお招きして、これから重要と思われるデザインについて伝え、共に考えるための場をつくることにしました。
デザイナーはもちろん、研究者、今までデザインに触れてこなかった方々まで、誰もが参加できる期間限定のヴァーチャル大学“Tama Design University”を東京ミッドタウン・デザインハブに開校します。

吉岡徳仁がユニクロの為にデザインした「エアリズム 3D マスク」。製造工程からデザインされ、インナーウェアの製造技術から着想を得た縫い目のないマスクで、約1年の時間をかけ100パターン以上の試作検証を行い完成
吉岡徳仁がユニクロの為にデザインした「エアリズム 3D マスク」。製造工程からデザインされ、インナーウェアの製造技術から着想を得た縫い目のないマスクで、約1年の時間をかけ100パターン以上の試作検証を行い完成 photo courtesy of 吉岡徳仁デザイン事務所

吉岡徳仁ユニクロの為にデザインした「エアリズム 3D マスク」です。製造工程からデザインされ、インナーウェアの製造技術から着想を得た縫い目のないマスクで、約1年の時間をかけ100パターン以上の試作検証を行い完成されました。発売日は2022年1月1日とのこと。

これまでの吉岡徳仁の作品と同様に、「エアリズム 3D マスク」においても、形だけではなく、その製造工程からデザインすることを考えました。

肌を包むインナーウェアの製造技術から着想を得て、熱で繊維を溶着し、縫い目のないマスクを実現しています。

開発には約1年の時間をかけ、100パターン以上の試作と検証を行い、機能的でありながらシンプルで美しいデザインを追求しました。

デザインプロセスのテキストより
科学的グラフィズムの壮大な歴史を描いた書籍『世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生』の中身を先行プレビュー。代官山蔦屋書店とamazonで予約受付も開始
科学的グラフィズムの壮大な歴史を描いた書籍『世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生』の中身を先行プレビュー。代官山蔦屋書店とamazonで予約受付も開始

科学的グラフィズムの壮大な歴史を描いた書籍世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生』の中身を先行プレビューします。発売は2021年12月17日を予定。【ap・ad】

現在、代官山蔦屋書店とamazonで予約受付中です。

代官山蔦屋書店にて2021年12月8日までに事前予約いただいた分は、amazonより早いお届けになります。なお、代官山蔦屋書店では、刊行時に著者選書フェアおよび発刊トークイベントを開催予定。

アレクサンダー・フォン・フンボルトからオットー・ノイラートまで150年に及ぶ「世界視覚化」の歴史を描く。
雑誌『アイデア』の好評連載を待望の書籍化。

いまから200年以上前に制作された、一枚の図―

この図は、「近代デザインの父」とされるモリスらの活動を半世紀以上も先行していただけでなく、現代のダイアグラム表現を凌駕する、高度な領域に達していた!?

デザイン史を揺さぶるこのグラフィックは、なぜ、制作されたのか―

「世界を描く」という不可能に挑戦した人たちの知られざる科学的グラフィズム150年の軌跡。

書誌概要文より

【推薦の言葉、続々!】

中野豪雄(アートディレクター・グラフィックデザイナー)
関係づけ、比較し、体系立てる 〝世界〞を描く視覚表現の起源を紐解く画期的な論考

三中信宏(進化生物学者・生物統計学者)
情報を描く、知が見える 可視化の世界観がいま明らかに

真鍋 真(古生物学者・恐竜学者・国立科学博物館 標本資料センター長)
19世紀の一枚の絵図から始まった 情報デザインのルーツとその進化

推薦の言葉より
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto

ザハ・ハディド・デザインの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポートです。。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ・ハディド・アーキテクツが手掛けています。展覧会の会期は、2021年10月13日~2021年12月3日まで(不定休との事なのでこちらのページでの確認をお勧めします)。入場無料(こちらの展示は予約なしでも閲覧可能です)。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポート

ザハ・ハディドのプロダクトデザインを手掛ける「ザハ・ハディド・デザイン」の展覧会が始まる。ザハ・ハディドはプリツカー賞を受賞する等華々しい経歴を持った建築家であるが、2016年に惜しまれつつこの世を去った。しかし、そのデザイン哲学はその組織に受け継がれ、世界中で建築プロジェクトが数多く進んでいることは弊サイトの読者ならよく知っていることだろう。

弊サイトでも頻繁にそのプロジェクトを紹介している建築の仕事は「ザハ・ハディド・アーキテクツ」が手掛けている。今回、Karimoku Commons Tokyoで行われる展覧会は、ザハのプロダクトデザインを手掛ける「ザハ・ハディド・デザイン」の仕事にフィーチャーしたものだ。それぞれが別サイトに明確に分かれていることは、違ったドメインとしての活動だという事が分かるだろう。今回はブルガリをはじめとした計8社とのコラボレーションによってうまれたプロダクトが集められている。これだけのプロダクトを一挙にみられる機会は少ないだろう。

また、弊サイトの読者に注目してもらいたいのは、本展の会場構成に加えて、最初の展示室に配された、什器もザハ・ハディド・デザインの仕事だということだ。そして、この展示のために作成された木製の建築作品のコンセプトモデルにはザハ・ハディド・アーキテクツが実現に関わったことも注目点だ。この展示が企画されてから、カリモクの担当者と週に一回のペースで綿密なミーティングが行われ、ザハ・ハディド・デザインによるデザインをカリモクが制作を担い実現に至ったという。

そして、二番目の展示室に置かれた、カリモクとザハ・ハディド・デザインのコラボレーションによる木製家具シリーズ「SEYUN(セイユン)」も見どころだ。ザハの近未来的なデザインは、金属やプラスチック等の可変性の高い素材と相性がいいようにも思うのだが、実際にこのプロダクトを見ると、精巧な技術とザハの造形が融合しており他にはない独特の雰囲気をもったプロダクトになっていることが分かる。

デザインのみならず、建築の視点でも鑑賞することができる展覧会となっており、日本でザハ・ハディドの仕事を目にすることができる貴重な機会とも言えるだろう。

ザハ・ハディドの展覧会「ZAHA HADID DESIGN 展」が、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoで開催。ザハのデザイン作品に注目し過去のアーカイブから紹介すると共に、建築モデルも紹介される
ザハ・ハディドの展覧会「ZAHA HADID DESIGN 展」が、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoで開催。ザハのデザイン作品に注目し過去のアーカイブから紹介すると共に、建築モデルも紹介される

ザハ・ハディド・デザインの展覧会「ZAHA HADID DESIGN 展」が、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoで開催されます。ザハのデザイン作品に注目し過去のアーカイブから紹介すると共に、建築モデルも紹介されます。会期は2021年10月13日~12月3日。施設の公式サイトはこちら。入場無料。閲覧に予約は必要ありません。お詫びして訂正いたします。

Karimoku Commons Tokyo(東京都港区)では、2021年10月13日~ 12月3日までの間、 1Fのギャラリースペースにおいて「ZAHA HADID DESIGN 展」を開催いたします。

ザハ・ハディドと日本のつながりは長きにわたりました。またこの関係性によって彼女の最も知られたプロジェクトのいくつかに影響を与えたことは言うまでもありません。本展では、ザハ・ハディド氏の作品のアーカイブの中から選定された、アンビルトを含めた建築モデルや、ザハ・ハディド・デザイン(以下ZHD)が10 年以上にわたって手がけた照明やカーペット、ファインジュエリーなど、ジャンルを超えたさまざまなコラボレーションによる作品を展示いたします。

それぞれの作品は、ZHD がデザインしカリモク家具が製作した巨大なジオラマのような木製テーブルを用いて展示され、また、ZHD とカリモク家具の新しいプロジェクトである「SEYUN(セイユン)」の紹介も含め、展示される作品の多くは日本初展示の作品も多く含まれます。

進歩的で実験的なハディド氏のデザインとダイナミックなインスタレーションを通じて、建築とデザインにおける彼女の功績を感じていただける場となっております。

リリーステキストより
■展覧会概要

ZAHA HADID DESIGN 展
会期:2021年10月13日~12月3日
OPEN:12:00 ‒ 18:00
開館日:不定休 * 詳しくは下記ご予約サイトにてご確認ください。
会場:Karimoku Commons Tokyo
共催:Zaha Hadid Design、カリモク家具
協力:BVLGARI、Digfuture Pte. Ltd.、LALIQUE ART、ROSENTHAL GMBH、
Royal Thai HK (2017) Ltd.、Slamp S.p.A.、TATEOSSIAN LIMITED、United Nude (アルファベット順)

トラフ建築設計事務所による、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE WA Series」。直径465mmの円を基本単位とし狭小空間にもフィットする、ビニールラタンを用いた家具シリーズ
トラフ建築設計事務所による、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE WA Series」。直径465mmの円を基本単位とし狭小空間にもフィットする、ビニールラタンを用いた家具シリーズ photo courtesy of TORAFU ARCHITECTS
トラフ建築設計事務所による、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE WA Series」。直径465mmの円を基本単位とし狭小空間にもフィットする、ビニールラタンを用いた家具シリーズ photo courtesy of TORAFU ARCHITECTS
トラフ建築設計事務所による、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE WA Series」。直径465mmの円を基本単位とし狭小空間にもフィットする、ビニールラタンを用いた家具シリーズ photo courtesy of TORAFU ARCHITECTS

トラフ建築設計事務所がデザインした、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE WA Series」。直径465mmの円を基本単位とし狭小空間にもフィットする、ビニールラタンを用いた家具シリーズです。プロダクトの公式サイトはこちら

「WA Series」は、「輪(WA)」が軌跡を描き、円と直線がシンプルに交差することで生み出されるフォルムを特徴とする。当たりの柔らかい丸みを帯びたシェイプは多方向からのアクセスを許容。

狭小空間にもフィットする直径465mmの円を基本単位とすることで、豊かなバリエーションが多様なシーンに対応しながらも、どんなレイアウトでも全体にまとまりを与える。

大きい網目のカラフルなラタンとスチールフレームが、軽やかさと現代的な表情を生み出し、屋外だけでなくインテリアに使用しても周囲に自然と場をつくり出す。

建築家によるテキストより
吉岡徳仁による、クリスチャン・ディオールのためにデザインした椅子「Medallion of Light」。364の透明なプレートを積層した輝きを放つ椅子
吉岡徳仁による、クリスチャン・ディオールのためにデザインした椅子「Medallion of Light」。364の透明なプレートを積層した輝きを放つ椅子 photo courtesy of 吉岡徳仁デザイン事務所
吉岡徳仁による、クリスチャン・ディオールのためにデザインした椅子「Medallion of Light」。364の透明なプレートを積層した輝きを放つ椅子 photo courtesy of 吉岡徳仁デザイン事務所

吉岡徳仁による、クリスチャン・ディオールのためにデザインした椅子「Medallion of Light」。364の透明なプレートを積層した輝きを放つ椅子です。

ルイ14世が見た18世紀のフランスの記憶と未来を融合させた、メダリオンチェア。

ランダムに刻まれた364の透明なプレートは、無数の光を積層し、輝きを放つ椅子を生み出す。

まるで自然界の光のような不規則な輝きは、美しく詩的な空間を創出する。

デザイナーによるテキストより
吉岡徳仁のデザインで完成した、京都市のイッセイミヤケの店舗「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO」。町屋内部に配置された一体成型のアルミニウム什器によってブランドの制作プロセスを表現
吉岡徳仁のデザインで完成した、京都市のイッセイミヤケの店舗「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO」。町屋内部に配置された一体成型のアルミニウム什器によってブランドの制作プロセスを表現 ©ISSEY MIYAKE INC. Photo: Masaya Yoshimura, Copist
吉岡徳仁のデザインで完成した、京都市のイッセイミヤケの店舗「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO」。町屋内部に配置された一体成型のアルミニウム什器によってブランドの制作プロセスを表現 ©ISSEY MIYAKE INC. Photo: Masaya Yoshimura, Copist
吉岡徳仁のデザインで完成した、京都市のイッセイミヤケの店舗「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO」。町屋内部に配置された一体成型のアルミニウム什器によってブランドの制作プロセスを表現 ©ISSEY MIYAKE INC. Photo: Masaya Yoshimura, Copist

吉岡徳仁のデザインで完成した、京都市のイッセイミヤケの店舗「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO」。町屋内部に配置された一体成型のアルミニウム什器によってブランドの制作プロセスを表現することが意図されました。店舗の公式ページはこちら

古都の町屋に誕生する未来的な空間。

A-POCの衣服が生み出されるプロセスをイメージした空間は、特殊な技術で一体成型されたアルミニウムの什器によって構成されている。

テクノロジーと手仕事を融合させるイッセイミヤケのものづくりのように、この空間には歴史と未来のコントラストが表現されている。

デザイナーによるテキストより
元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案
元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAによる、東京・中央区の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋が考案されました。施設の公式サイトはこちら

このプロジェクトは1棟のホテルの全部屋を複数のアーティストがデザインする、一風変わったアートホテル「BnA _WALL」のためのインテリアデザインだ。

このホテルは「アート作品に泊まることでパトロンになれる」をコンセプトにしていて、宿泊費の一部がデザインしたアーティストに還元される。大人数でひとつの作品をシェアする、新しいパトロンシステムのようなプロジェクトだ。

建築家によるテキストより

アートプロジェクトなので、各部屋にはアーティストがアサインされていて、普段建築やインテリアデザインを生業にしているのは僕たちだけだった。そのため僕たちは、ホテルの機能にアートをプラスするのではなく、ホテルに必要な設備や機能はそのままに、機能が「作品のように」振る舞う部屋をデザインすることで、あくまでデザイナーとして参戦しようと考えた。

建築家によるテキストより

ホテルの各部屋はタイトルがつけられており、僕たちの部屋は「Framed Function (額入りの機能)」といって、ホテルに必要な機能を額装し、あたかも作品のように展示している。

一見するとシンプルな白い壁の部屋に、同じ色をした抽象的なオブジェクトが展示されている。
正面の一番大きな四角は、壁に埋め込まれた抱き枕。その他にもテーブルとテーブルの脚、ベッドの上で使うトレイ、鏡、間接照明があたかも作品のように展示されている。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」
トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」 photo©小川真輝

トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」です。発売は2021年9月1日。石巻工房が2021年8月10日まで行なっているクラウドファウンディングの返礼品からも選択できます。

木製ピースでつくるペンギンのオブジェ、ISHINOMAKI PENGUIN KIT。

ISHINOMAKI BIRD KIT、ISHINOMAKI KOALA KITに続く、石巻工房による動物をモチーフにしたDIYキットです。

付属の紙やすりで思い思いに丸みをつけ、好きな色を塗れば、世界に一つだけのペンギンができあがります。

建築家によるテキストより
谷山直義・植原亮輔・安東陽子・岡安泉・安田正介が審査する、受賞作品が商品化の可能性もある「第5回サンゲツ壁紙デザインアワード」が作品を募集中。大賞賞金は100万円
谷山直義・植原亮輔・安東陽子・岡安泉・安田正介が審査する、受賞作品が商品化の可能性もある「第5回サンゲツ壁紙デザインアワード」が作品を募集中。大賞賞金は100万円

谷山直義・植原亮輔・安東陽子・岡安泉・安田正介が審査する、受賞作品が商品化の可能性もある「第5回サンゲツ壁紙デザインアワード」が作品を募集中。大賞賞金は100万円WEBエントリー受付は2021年9月30日18:00まで。これまでの4回の開催で国内外より1800作品を越える応募があり4作品が商品化されています。【ap・ad】

サンゲツは、住宅、商業施設、オフィス、ホテル、医療福祉施設など、
さまざまな空間で使われるインテリア素材を提供し、人々が空間をデザインするよろこびを届けてきました。
単にインテリア素材を供給するのではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、
その空間で楽しみ、安らぎを得ること。
それがサンゲツの社会での役割と考え「Joy of Design デザインするよろこびを」をブランドコンセプトに掲げ、
豊かな生活文化の創造を目指しています。

その企業活動の一環として、2017年に『サンゲツ壁紙デザインアワード』を立ち上げました。
サンゲツとともに新しいデザインの価値を創り出していきましょう。

リリーステキストより

募集対象:壁紙

テーマ:Joy of Design

課題
壁紙は単体で成立するものではなく、壁面や天井面、間仕切り面などに貼ることで、初めて壁紙としての役割を果たします。そして建築形状、素材、色、光、時間など、さまざまな要素と関わりながら、そこに存在する「人」や「空間」に影響を与えます。
季節のうつろいを感じるリビング、気持ちが前向きになるスタッフルーム、コミュニケーションが豊かになるワークスペース。壁紙ひとつで、居心地をつくることも、人々の表情を変えることもできます。

『Joy of Design』をテーマに「壁紙」というプロダクトの特性をふまえ、
「壁紙がそこに集う人と紡ぐストーリー」を考え、壁紙をデザインしてください。

リリーステキストより

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