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【ap job更新】 写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」が、プロダクションマネジャー(正社員)を募集中
【ap job更新】 写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」が、プロダクションマネジャー(正社員)を募集中
【ap job更新】 写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」が、プロダクションマネジャー(正社員)を募集中Installation view, Public Collection, The Campus, Tokyo, Japan, 2021. Artwork︎️s © ︎Gottingham. Photo: Studio Xxtingham

写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」の、プロダクションマネジャー(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

Studio Xxingham株式会社は、写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメントと著作権の管理・運用を行う法人です。2021年に10期目を迎え、新たなフェーズへと前進するため商号を株式会社ゴッティンガムから変更しました。

写真家Gottinghamは、これまで美術館、博物館、行政、学会、研究開発機関、メーカー、ファッションブランド、建築設計事務所、デザイン事務所、広告代理店、出版社等との協働のもとに撮影を行ってきました。様々な分野に画像のライセンスを提供する一方で、そのプリントはコレクションへ。その協働の仕組みは、写真家Gottinghamの表現と不可分です。協働=「コラボレーション/コミッション」のあり方を提示する写真家の実践は、Studio Xxingham株式会社の活動に支えられています。

この度、Studio Xxingham株式会社は、写真家Gottinghamによるオリジナルプリントの展示機会の増加に伴い、以下の職種で正社員を募集いたします。

募集する職種は、多岐にわたる業務をサポートいただくポジションです。プロトタイピングを志向するチーム環境なので、マネジメントやレタッチの実務未経験者でも会社と個人の成長を意識しながら業務に取り組んでいただけます。美術、写真、デザインの領域境界に関心の高い方や、作家と伴走するのが好きな方、第一線の専門家たちと現場でコミュニケーションを取りたい方、感性と論理性を大切にしたい方、知識と技術を両方磨きたい方などにおすすめです。

業務内容には、写真作品に関するフレームや展示の設計なども含まれます。ですので、建築学科等でで学んだり、設計事務所等に勤務経験がある方で、写真を含むその他のクリエ―ション分野に飛び込んでみたい方も適していると思います。

Gottinghamの建築に関わる作品はこちらでも閲覧できます。
https://architecturephoto.net/tag/gottingham/

皆様のご応募をお待ちしております。

nendoがデザインを手掛けた「Tokyo2020 聖火台」の動画

nendoがデザインを手掛けた「Tokyo2020 聖火台」の動画です。こちらのページには写真や画像が多数掲載されています。

東京2020オリンピック・パラリンピックの開・閉会式演出企画チーム統括であった野村萬斎氏の
「太陽の下に皆が集い、皆が平等の存在であり、皆がエネルギーを得る」というコンセプトに基づいてデザインされた聖火台。
求められた「太陽らしさ」を表現するために、耐熱ガラスの球体に炎を閉じ込めたり、
炎を回転させて球状にしたりと、延べ85案が検討された。
試行錯誤の末、「五輪」をモチーフにした5枚のパネルが上下2段で構成された球状のものに。
オリンピック開会式の終盤に、最終聖火ランナーを迎えるようにして「咲く」。
これは、太陽だけでなく、植物が芽吹いたり花が咲いたり、
空に向かって手を大きく広げたりといった、
太陽から得られるエネルギーや生命力を表現したもの。

【締切間近】分野を問わない“学生対象”のエリア別アイデアコンペ 「+ミライプロジェクト」が開催。三菱地所設計の主催で、藤本壮介ら建築家が審査し、入選者には建築ツアーや賞金が贈呈
【締切間近】分野を問わない“学生対象”のエリア別アイデアコンペ 「+ミライプロジェクト」が開催。三菱地所設計の主催で、藤本壮介ら建築家が審査し、入選者には建築ツアーや賞金が贈呈
【締切間近】分野を問わない“学生対象”のエリア別アイデアコンペ 「+ミライプロジェクト」が開催。三菱地所設計の主催で、藤本壮介ら建築家が審査し、入選者には建築ツアーや賞金が贈呈

意匠設計に限らず、土木・都市計画から、構造・設備、アートなど分野を問わず、将来「まち」に関わる全ての学生対象のエリア別アイデアコンペ 「+ミライプロジェクト」が開催されます。三菱地所設計が設立20周年として行う学生向け特別企画で、藤本壮介ら全国の建築家がエリア審査を実施。入選者を対象に日本全国を縦断する建築ツアーが行われ、賞金(最優秀者100万円)も贈呈されます。応募締め切りは2021年7月30日必着で、応募事前登録はこちらから。【ap・ad】

締め切りは「2021年7月30日必着」です。当初31日と誤って表記しておりましたお詫びして訂正いたします。

※当コンペ、ツアーの開催においては新型コロナ感染症対策への対応を十分に行います(会場の換気、三密回避、消毒等)。また、新型コロナ感染症等の社会情勢の変化でコンペ、ツアーの開催、時期、方法等を変更する可能性があります。ご了承ください。

株式会社三菱地所設計は、2021年の設立20周年を記念し、今夏~秋にかけて、学生向け特別企画「+ミライプロジェクト」を開催します。
これは、日本全国の学生を対象とする、
①全国を6つの地域に分けて実施する、エリア別のアイデア・コンペティション
②その上位入選者を対象とする全国縦断ツアー

の連携企画です。将来、「まち」との関わりを持ちながら活動したいと考えている学生の方々に向けて、「日本のさまざまな都市やそこにたつ建物を体験し、見聞を広めること」や、「同じ志を持つ全国の仲間たちとの交流によって、同世代間でのつながりが生まれること」によって、将来の夢への糧としていただきたいと考えています。本企画は、こうした想いを持つ社内有志による企画からスタートした、学生応援イベントです。

リリーステキストより

テーマ:『目抜き通り ─ そして、そこにたつ建物』

多くの街には、その街の中心となる「目抜き通り」が存在します。
街において目抜き通りは人々の日々の活動の中心となり、我々がその街で生活していくうえでなくてはならない通りです。

日本で「目抜き通り」といえば、とある歌にもあるように「銀座中央通り」をイメージする人も多いでしょう。パリでは「シャンゼリゼ通り」、マンハッタンでは「ブロードウェイ」など、海外ではダイナミックで劇場的な目抜き通りも存在します。
人々の生活の中心という視点に立てば、ヴェネツィアの「カナル・グランデ」も目抜き通りと捉えられます。

私たちも丸の内において、約130年の年月をかけまちづくりを行ってきました。
その中で、もともとは裏通りであった「丸の内仲通り」が人々の活動の中心となるように、通りと一つひとつの建物の関係について考えてきました。
その一つひとつが歴史となり、今では丸の内を代表する目抜き通りとなりました。

では、みなさんの街における「目抜き通り」はこれからどのようになってゆくでしょうか。
みなさんの過ごす街の歴史や文化、地域の特性を紐解き、『目抜き通りと、そこにたつ建物』について考えてみてください。
通りと一つひとつの建物の関係を考えることで、すでにある目抜き通りをもっと魅力的にすることも、新たな目抜き通りを生み出すこともできるはずです。
みなさんの提案もまた歴史の一部となり、その街を形作ってゆきます。

建築設計のみならず、アーバンデザイン・ストラクチャー・環境・インフラエンジニアリング・デジタルテクノロジー・アートなど様々な視点に立ち、提案してください。 みなさんの自由な発想、提案をお待ちしております。

リリーステキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載 photo©naaro
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載 photo©naaro
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載 photo©naaro

ザハ・ハディド・アーキテクツETHZ(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」です。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載します。

こちらはリリーステキストを抜粋して翻訳したもの

Striatusは、3Dプリントされたコンクリートブロックを、モルタルや補強材を使わずに組み立てたアーチ型の組積造歩道橋です。16×12メートルのこの歩道橋は、伝統的な施工者の技術と、高度なコンピュータデザイン、エンジニアリング、ロボット製造技術を組み合わせた、世界初の作品です。

2021年11月まで開催されるヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の会場(Giardini della Marinaressa)に展示されるStriatusは、スイス連邦工科大学チューリッヒのBlock Research Group(BRG)とザハ・ハディド・アーキテクツのコンピューテーション・アンド・デザイン・グループ(ZHACODE)が、incremental3D(in3D)と共同で開発したもので、Holcim社の協力を得て実現しました。

Striatusは、石積み構造、3Dコンクリートプリント(3DCP)、現代的なデザインの特性を最適化し、従来のコンクリート建築に代わるものを提案しています。Striatusという名前は、その構造論理と製造プロセスを反映しています。コンクリートは、主な構造力と直交する層に精密に印刷され、モルタルや補強材を必要としない「筋状」の圧縮のみの構造を作り出します。

モルタルを必要としない構造のため、ブロックを解体し、別の場所で橋を組み立てることができます。また、構造が不要になった場合は、材料を分離してリサイクルすることができます。

佐藤可士和による新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能
佐藤可士和による新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能 photo courtesy of SAMURAI / ©ARCHI HATCH
佐藤可士和による新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能 photo courtesy of SAMURAI / ©ARCHI HATCH

佐藤可士和の新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能になっています。会場写真はアーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています。

2021年2月から約3ヶ月間にわたって、東京・国立新美術館で開催された佐藤可士和展では、自らが展示作品や会場構成のキュレーションを行い、約30年にわたる活動を多角的に紹介した。
「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動方針に掲げ、デザインや建築の展覧会を定期的に開催してきた国立美術館での展示となることから、ブランディングやクリエイティブディレクションという営みを広く伝えることを全体のコンセプトに設定。ポスターやチラシ、テレビCMなどの広告物、オリジナルグッズ、PRコンテンツなど展覧会にまつわるあらゆるタッチポイントを自らデザインし、クリエイティブディレクションの本質的な価値を可視化することを試みた。
展覧会は、広告、ロゴ、グラフィックデザイン、ブランディング、アートなどの表現アプローチを切り口にした6つのセクションで構成した。イントロダクションとなる「THE SPACE WITHIN」では、マンガの表紙やロゴ、標識などのマークに魅せられてきた幼少期に描いたコラージュ作品や、PCで初めてデザインしたグラフィック作品などを紹介し、続く「ADVERTISING AND BEYOND」では、1990年代以降、あらゆるものを情報伝達のメディアと捉えて展開してきた斬新な広告表現の数々を、発表時のダイナミックなスケールで展示した。

元木大輔 / DDAA LABによる、展覧会「Belt Furniture」の会場写真とレポート
元木大輔 / DDAA LABによる、展覧会「Belt Furniture」の会場写真とレポート全体風景。 photo©architecturephoto
元木大輔 / DDAA LABによる、展覧会「Belt Furniture」の会場写真とレポート全体風景。 photo©architecturephoto
元木大輔 / DDAA LABによる、展覧会「Belt Furniture」の会場写真とレポートTable photo©architecturephoto

元木大輔 / DDAA LABによる、展覧会「Belt Furniture」の会場写真とレポートです。加工したアクリル板等をトラックの荷台などに使われるラッシングベルトで締めるだけで固定されている家具のシリーズが公開されています。会期は2021年6月27日12時~19時まで。会場は東京・中目黒の「happa」です。また、これらの作品は実際に購入も可能。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポート

東京・中目黒のスペース「happa」にて、元木大輔 / DDAA LABによる展覧会「ベルトファニチャー展」が行われている。
元木は様々な一般的には建築に使われることがないようなマテリアルを見出し、それを建築に組み込むことでアイデアあふれる印象的な作品を発表してきた建築家だ。今回の展覧会で公開されているのは「トラックの荷台などに使われるラッシングベルトで締めるだけで固定されている家具のシリーズ」である。

具体的には、20mm厚の透明アクリル板を相欠きし、組み合わせた上でベルトで固定することで使用できるようにデザインされている。実用性の側面を見れば、組み立て分解が容易で誰にでも出来ることがあげられるが、そのような実用性だけではない元木の美学が詰め込まれた作品だと言える。透明なアクリルは視線を透過すると同時に周囲の景色を映しこむ。そこに元木によって見出された黒色のベルトと固定用のパーツが組み合わされることで、非常に引き締まった印象を与える。

このベルトと固定パーツは実際には同様の機能を果たす製品はかなりの数が存在し、その中からこの製品が選ばれているのだそうだ。完全にオリジナルなもの製作するという手法はもちろんあると思うが、これらの作品を見ていると、すでに世の中に無数にあるものから探し出し、組み合わせることにもオリジナリティが宿るということが分かる。

会場にいた元木と話していて印象的だったのは「特別な技術を必要としないつくりかたに興味がある」という趣旨の発言だった。建築とは違い量産の側面のあるプロダクトを構想する際に、その視点は実利的なメリットもあるように思う。しかし、ここに展示され5つの作品をぐるぐると歩きながら見ていて気づいたのは、制作における技術が特別ではないからこそ、元木のアイデアと美学がダイレクトに表れているのではないか、ということであった。

このSNS時代においては、瞬時にその凄さが把握できるような、技巧的な作品が注目を集めやすい傾向があるように思う。ただ、そのような作品においては、作品に込められた思想や視点ではなく、本来はそれを表現するためにある「技巧」のみが注目されてしまう状況とも言える。そんな現代において、建築家がとるべきアプローチを、元木がこの作品で提示しているようにも思える。

建築家は基本的に自身の手で作品を作らない。そのアイデアや構想を図面に託し制作者に依頼する。このようなプロセスの中で、建築家の構想したアイデアや美学を最大化して伝える方法の答えのひとつを垣間見たような気がした。

ブルース・マウへのインタビュー動画「私たちは新しい生き方をデザインしなければならない」。コールハースと『S,M,L,XL』を制作したデザイナーとしても知られる

デザイナーのブルース・マウへのインタビュー動画「私たちは新しい生き方をデザインしなければならない」です。制作はルイジアナ美術館です。

If you are interested in the ground-breaking work of Bruce Mau, this is the one interview to watch. “Design is a mindset – of optimism and action. We cannot afford the luxury of cynicism.”

Find out, how architecture and design can form and change the world we all are sharing. Designer-icon Bruce Mau here takes us through his life, career and design philosophy. Learn how the later was formed by growing up on a farm, the cold Canadian winter and why empathy is the beginning of all good design. “The way we live is either left to chance or it is designed. The moment you want specific outcomes, you are designing your life.”

芦沢啓治が代表を務める石巻工房の展覧会「『十』石巻工房の十年展」の会場写真。震災直後に発足した工房の10年間の軌跡とクリエーションを紹介
芦沢啓治が代表を務める石巻工房の展覧会「『十』石巻工房の十年展」の会場写真。震災直後に発足した工房の10年間の軌跡とクリエーションを紹介 photo©Masaaki Inoue
芦沢啓治が代表を務める石巻工房の展覧会「『十』石巻工房の十年展」の会場写真。震災直後に発足した工房の10年間の軌跡とクリエーションを紹介 photo©Masaaki Inoue
芦沢啓治が代表を務める石巻工房の展覧会「『十』石巻工房の十年展」の会場写真。震災直後に発足した工房の10年間の軌跡とクリエーションを紹介 photo©Masaaki Inoue

芦沢啓治が代表を務める石巻工房の展覧会「『十』石巻工房の十年展」の会場写真です。震災直後(2011年6月)に発足した工房の10年間の軌跡とクリエーションを紹介しています。会期は2021年8月6日まで(事前予約制)。会場は東京都港区西麻のKarimoku Commons Tokyo

2011 年に甚大な被害を及ぼした東日本大震災から10 年が経ちました。石巻工房は市民のための公共工房として同年6月に発足し、震災後の復旧・復興、そして地域のクリエイティブのための活動を続けてきました。

現在では” Made in Local プロジェクト” としては、現在イギリス、アメリカ、中国など、国境を超え、世界の10を超える地域で石巻工房の商品がつくられています。

本展では、石巻工房の10 年間の軌跡についての展示と共に、石巻工房の家具でリビングスペースをしつらえ、石巻工房のクリエーションを体感していただけます。

リリーステキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツが、ハイパーループ・イタリアと提携し、未来の交通手段をデザイン

ザハ・ハディド・アーキテクツが、ハイパーループ・イタリア(Hyperloop Italia)と提携し、未来の交通手段をデザインします。動画と画像を掲載します。日本では、妹島和世が西武鉄道の特急車両「Laview」を手掛けるなどの事例があります。

こちらはリリーステキストの翻訳

ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)は、ハイパーループ・イタリアと、第4次産業革命の流れの中で交通の世界の転換点となる次なる段階の作品を共同でデザインする契約を締結しました。(ローマ-ミラノ-ロンドン、2021年6月1日)

ハイパーループ®は、超高速で乗客を安全に、経済的に、そして持続的に輸送します。再生可能エネルギーのみで駆動する受動的な磁気浮上技術を用いたハイパーループ®は、摩擦を最小限に抑えるために低圧のチューブを通して乗客や貨物のカプセルを推進し、従来の公共交通機関に必要なエネルギーのほんの一部しか必要としません。
再生可能エネルギーとエネルギー回収ブレーキシステムを組み合わせることで、ハイパーループのインフラは、消費するエネルギーよりも多くのエネルギーを生み出すことができます。気温がコントロールされた乗客用カプセルは、密閉されたチューブの中を移動し、外部環境の影響を受けません。

ザハ・ハディド・アーキテクツとハイパーループ・イタリアのパートナーシップは、ローマのMAXXI美術館や2012年ロンドンオリンピックのアクアティクスセンターなど、市民や文化のための建築物を30年間にわたって手がけてきたザハ・ハディド・アーキテクツの経験を引き継ぐものです。また、ザハ・ハディド・アーキテクツは、オーストリアの登山鉄道フンガーブルグ・ノルトパーク、ナポリ・アフラゴラ高速鉄道駅、北京大興国際空港、リヤド新地下鉄システムのKAFDインターチェンジ駅など、世界各地で受賞歴のある交通インフラを建設してきたほか、アブダビのランドマーク的存在であるシェイク・ザイード橋や、台北近郊で建設中の丹江橋なども手がけています。

ザハ・ハディド・アーキテクツの代表であるパトリック・シューマッハは次のように述べています。
「私たちは、ハイパーループ・イタリアとのコラボレーションを楽しみにしています。変革をもたらす建築、エンジニアリング、都市計画を、最も効率的で持続可能な交通ネットワークと結びつけることで、都市におけるアクセス性、接続性、福祉を大幅に向上させることができます。我々はハイパーループ・イタリアの学際的なアプローチを共有しています。このアプローチでは、デザインや運営技術の革新と、環境に配慮した材料や建設方法の進歩を組み合わせることで、空間的に独創的で、構造的に効率が良く、環境的に持続可能な、未来に強いプロジェクトを提供することができます。」

ハイパーループ・イタリアの創設者兼CEOであり、Hyperloop Transportation Technologies(HyperloopTT)の共同創設者でもあるビバップ・グリスタ(Bibop Gresta)は次のように述べています。
「今回の合意は、ハイパーループ・イタリアと第4次産業革命の発展に向けた新たな一歩となります。これは、ハイパーループ®技術の開発に携わる世界最高の人材を集めるためにハイパーループ・イタリアが先月開始したHyperloop Partnership Programの成功を裏付けるものです。ザハ・ハディド・アーキテクツは、ハイパーループ・イタリアが卓越した建築デザインを推進する上で、最適なパートナーであると確信しています。ザハ・ハディド・アーキテクツの数十年にわたる市民生活や交通インフラに関するグローバルな経験は、ハイパーループ・イタリアの交通ハブが直感的に操作でき、持続可能で、都市のコンテクストに完全に統合されたものであることを保証するために不可欠です。私たちは、リサイクル率の高い新世代の環境に優しい素材を使って、世界で最もアクセスしやすく、便利で安全な交通システムを構築することを約束します。」

ハイパーループ・イタリアのChief Revenue OfficerであるAndrea Minerdoは以下のように同意します。
「数ヶ月にわたる詳細な評価の結果、我々はイタリア半島におけるハイパーループ・イタリア・プロジェクトのほとんどを決定づけるパートナーシップを確立し、最速かつ最も効率的な輸送技術でコミュニティをつなぐことになりました。」

ザハ・ハディド・アーキテクツのディレクター、フィリッポ・イノチェンティ(Filippo Innocenti)は次のように述べています。
「私たちのデザインは、環境とすべてのコミュニティに配慮しながら、未来を見据えています」
また、ザハ・ハディド・アーキテクツのプロジェクト・アーキテクトであるジャン・ルカ・バローネ(Gian Luca Barone)は次のように述べます。
「ザハ・ハディド・アーキテクツは世界中で有名な建築物を建設してきましたが、イタリア人である私たちは、ハイパーループ・イタリアと提携し、21世紀の交通システムをイタリアの人々に提供できることを特に誇りに思っています。」

中西正佳によるラタンチェア「IDENTITY」と、その制作過程を綴ったエッセイ「畑違いの建築士が、インドネシア工場に乗り込み量産家具を実現するまで」
中西正佳によるラタンチェア「IDENTITY」と、その制作過程を綴ったエッセイ「畑違いの建築士が、インドネシア工場に乗り込み量産家具を実現するまで」“IDENTITY”アームチェアとテーブル。 photo©キムラ
中西正佳によるラタンチェア「IDENTITY」と、その制作過程を綴ったエッセイ「畑違いの建築士が、インドネシア工場に乗り込み量産家具を実現するまで」工場に横たわるチークの原木。 photo©中西正佳建築設計事務所
中西正佳によるラタンチェア「IDENTITY」と、その制作過程を綴ったエッセイ「畑違いの建築士が、インドネシア工場に乗り込み量産家具を実現するまで」活気に満ちた工場内部。 photo©中西正佳建築設計事務所

中西正佳建築設計事務所がデザインしたラタンチェア「IDENTITY」と、その制作過程を綴ったエッセイ「畑違いの建築士が、インドネシア工場に乗り込み量産家具を実現するまで」を掲載します。

IDENTITYのプロジェクトが始まったのは2015年7月。私が独立する半年前のことだ。インドネシアに工場を持ち日本国内販売をしている、あるラタン家具メーカーが100周年を迎えるにあたり、その記念モデルをつくろうということになった。社長とは私が学生時代からの15年以上の付き合いで、お父様である先代の社長も含め、家具、建築、経済、社会のことなど、幅広く話し合ってきた。「次の100年間、愛される椅子を作りましょう」と提案したところ、トントン拍子でプロジェクトが進むことに。

エッセイより

そして、同年のお盆休みを利用し、メーカー社長といざインドネシアの工場へ。

チークの原木の山や工場の広さ、職人さんの活気に圧倒されながらも、出来上がっていたサンプルに座ると、座り心地が良くない。セットでデザインしたテーブルはよかったのだが、椅子は、背中が背もたれ全体に当たらなかったり、座面が深すぎたり、手作りなので左右の背もたれの角度が違ったりと問題が多数見つかった。

エッセイより

もたれやアームの図面では表現しきれない微妙な曲面や勘違いして作ってしまいそうな部分は、工場長の許可をもらい、直接職人さんに片言のインドネシア語で指示する。「イニ、ドゥアミリ、ポットン(ここ2mm落とす)」といった具合だ。日本で建築を作っている時も同じだか、工場長にも、職人さんにも、ビジョンと熱意を伝えることがとても大切で、言葉が多少通じなくても、身振りやスケッチで伝わっていくのが肌で感じられた。

エッセイより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開 photo courtesy of ZHA
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開 photo courtesy of ZHA
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開 photo courtesy of ZHA

ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した、モバイルスペース「Alis pod」です。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展のイタリア館入り口で公開されています。
ここちは、アレッサンドロ・メリス(Alessandro Melis)がキュレーションした2021年のヴェネツィア・ビエンナーレのイタリア館のテーマ「Resilient Communities」に呼応するように考えられたザハ・ハディド・アーキテクツによるインスタレーション「High-performing Urban Ecologies」の一部です。またインスタレーションには中国・成都で進められている都市開発プロジェクト「ユニコーン・アイランド・マスタープラン」の計画案も紹介されており、こちらも併せて紹介します。

こちらは建築家による「Alis pod」についてのテキストの翻訳です

現代のミーティングエリアに求められる新たな要求に応えるため、「Alis」は柔軟性と快適性、そして高度な情報技術を統合した空間の中で、コラボレーションと協力を促進するようデザインされています。

会議や交流のためのモバイルスペースである「Alis」は、屋内外、オフィスや商業スペース、駅や空港などの市民や共同体など、さまざまな環境に設置することができます。「Alis」は、ユーザーの要求に応じて完全にカスタマイズできる即席のミーティングルームを実現します。

革新的な設計技術と最大限の接続性、精密な製造技術を組み合わせたこのデザインは、蘭の花びらをイメージしており、ポッドを包み込み、プライバシーとシェルターを提供し、最適な視界を確保します。

設計はザハ・ハディド・アーキテクツ、施工はテクノが担当し、3DプリントやCAD/CAMツールなどのデジタル製造技術を駆使して最高水準の製品を実現しています。

モジュラーデザインにより、ポッドは容易に分解、運搬、再利用が可能であり、様々な機能のために異なる構成で再利用することができます。

ポッドの各要素は、循環型のデザインサイクルに組み込まれており、長寿命の耐久性と、リサイクルや再利用が可能な部品による最小限の廃棄物を実現しています。

特注のパネルシステムから、自然にインスパイアされたまとまったデザインの中に、ほとんどの電子機器や機械設備を目立たないように隠している床や天井まで、「Alis」は未来のコラボレーションを象徴しています。

芦沢啓治建築設計事務所+ノームアーキテクツによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修「Azabu Residence」。カリモクケーススタディとして、内装と家具類をフラットに捉えデザインし完成後に販売
芦沢啓治建築設計事務所+ノームアーキテクツによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修「Azabu Residence」。カリモクケーススタディとして、内装と家具類をフラットに捉えデザインし完成後に販売 photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所+ノームアーキテクツによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修「Azabu Residence」。カリモクケーススタディとして、内装と家具類をフラットに捉えデザインし完成後に販売 photo©見学友宙
芦沢啓治建築設計事務所+ノームアーキテクツによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修「Azabu Residence」。カリモクケーススタディとして、内装と家具類をフラットに捉えデザインし完成後に販売

芦沢啓治建築設計事務所ノームアーキテクツが設計した、東京の、集合住宅の一住戸の改修「Azabu Residence」。カリモクケーススタディの新しいプロジェクトとして発表され、内装と家具類をフラットに捉えデザインし完成後に販売されました。カリモクケーススタディについては下記の文章を参照ください。

Azabu Residenceは東京西麻布の大通りから一本入ったところにある、1988年に建てられたマンションのリノベーションプロジェクトである。

我々としては同じ棟内における二つ目の物件であり、デベロッパーとも気心が知れていたこともあり、カリモクケーススタディのプロジェクトとして家具デザインも含めたインテリアをデザインすることを提案し了承された。カリモクケーススタディ※1としては4つ目のプロジェクトとなる。今回もカリモクケーススタディのディレクターでもあるNorm Architectsとのコラボレーションとなっている。

建築家によるテキストより

昨今の東京では珍しく敷地を贅沢に使い、エントランスエリアの庭もしっかり作り込まれ、落ち着きのある佇まいを持ったマンションである。雰囲気のある薄暗い廊下から抜け、240m2という大きな部屋が我々が手がけた部屋なのだが、小さなバルコニーはあったものの、使える外部空間というほどではないのだが、どこの部屋からも気持ちの良い光が入ることは確認できた。その光の質、マンションが持っている落ち着いたダークトーンの雰囲気、ノームアーキテクツからのインプットであった、アメリカのミッドセンチュリーにおけるインテリアのインスピレーションから、床、壁、そして家具の色味を決定させた。

建築家によるテキストより

カリモクケーススタディは、カリモク家具によるライフスタイルブランドです。静謐な美への敬愛、素材の豊かな表現、時間に左右されない魅力に対する共通した価値観をもつ建築家によって、建築やインテリアのプロジェクトを通して空間とともに、家具や照明、オブジェクトをデザインします。建築家は、特定の空間のニーズやプロポーションを考慮し、その空間にあった家具やオブジェクトのデザインを行い、それらをコレクションとして背景となる物語とともに、発表していきます。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 原研哉が主宰する「日本デザインセンター原デザイン研究所」が、サインデザイン領域に経験のあるデザイナーを募集中
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原研哉が主宰する「日本デザインセンター原デザイン研究所」の、サインデザイン領域に経験のあるデザイナー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

日本デザインセンター原デザイン研究所(主宰│原研哉)はサインデザイン領域に経験のあるサインデザイナーを募集します。

原デザイン研究所の活動が活性する中で、サイン計画の仕事が増加しており、今回は特にサイン分野での経験者を募集します。
私たちの仕事は、事業構想に端を発し、空間、店舗、アイデンティフィケーション、プロダクト、パッケージ、広告、WEBやSNSを用いた情報発信、展覧会、書籍編集デザインなど、多様なプロジェクトをしかるべき成就に導くあらゆるデザインを担える体制をつくりたいと考えていますので、専門領域をお持ちの方でも、そこを基点とした他領域への発展や連携も期待しています。

また近年は、日本の風土や文化を未来資源として活用していく仕事に注力しています。原デザイン研究所にご自身の未来を重ねて可能性を感じられる方はぜひご応募ください。

野老朝雄と豊田啓介が参加した、「DISCONNECT/CONNECT 【ASAO TOKOLO×NOIZ】」展のオープニングトークの動画

野老朝雄と豊田啓介が参加した、「DISCONNECT/CONNECT 【ASAO TOKOLO×NOIZ】」展のオープニングトークの動画です。愛知県常滑市のINAXライブミュージアムで開催されている展覧会の関連企画です。会期は2021年10月21日まで。

≪トーク内容≫
今展は、野老朝雄氏とnoizのコラボに加え、タイルを素材に加えたことによるリアルとデジタルの調和を活かした展覧会です。完成にいたるメーキングの過程を振り返りながら、同展タイトルの「DISCONNECT/CONNECT」を背景に、野老氏と豊田氏に、それぞれの役割や魅力、今展のねらい、制作思考中の紆余曲折などを熱く語っていただく予定です。

以下に、展覧会の概要等も紹介します。

大松俊紀アトリエによる「T-chair」
大松俊紀アトリエによる「T-chair」 photo©Toshiki Omatsu
大松俊紀アトリエによる「T-chair」 photo©Toshiki Omatsu

大松俊紀アトリエが設計した「T-chair」です。

座面と背板が直角になった椅子は、オブジェとしては美しいが座り心地が悪い。
そこで、垂直になった背もたれの体が寄りかかる部分だけに穴を空け、最小限の部材で体を支えることを考えた。結果として、背もたれがT字になったので、この椅子を“T-chair”と名付けた。

また、この椅子は製作方法も工夫し、前脚と後脚、そしてそれらを繋ぐ貫材のh型を一体となった厚さ40mmの合板から切り出している。そしてT字の背もたれ、座面、すべてを合板で製作し、部材の接合部を出来るだけ簡素にすることで、製作の簡略化だけでなくコストダウンにも繋がり、結果として、新たな美しさの追求にも繋がっていくであろう。

建築家によるテキストより
小野寺匠吾建築設計事務所による「本棚 [R]」
小野寺匠吾建築設計事務所による「本棚 [R]」 photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による「本棚 [R]」 photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による「本棚 [R]」 photo©三嶋一路

小野寺匠吾建築設計事務所が設計した「本棚 [R]」です。

友人のオフィスに設置するための本棚を設計した。

この棚は、棚板・背板梁・側板柱の3つのシンプルな要素で構成されている。それぞれの要素を構造的な観点から丁寧に価値付けしていくことで、市販の棚にはないアプローチで棚を再構築することを目指した。物を置くという行為=負荷と、棚の構成部材のスケールがインタラクティブに関係し合っている。

特に注意を払ったのが、背板梁を棚の中央部に設置し、スパンに応じて梁せいが最適化されるような方針とすることで、恣意的に設定された側板の間隔に対して形態が応答する、まさに植物の幹や枝の断面径が受けた外力の履歴によって最適化されていくようなシステムと同じ仕組みとなっている。

建築家と構造家によるテキストより

撮影においても同様に「荷重の可視化」にトライした。

雑誌1冊を1単位としてそれぞれの棚板が負担できる荷重を象徴的に表すような構成とした。棚板が担保する荷重があらかじめ設定されていることで、使い手側は可視化された荷重に基づいて棚を使用することになる。言い換えると、軽いものしか置けない場所が意図的に設定されていることで、ぎっしり本を詰め込むだけではなく、自動的に粗密が生まれたり、機能性を伴った感覚的な本棚が生まれたと思っている。

建築家と構造家によるテキストより

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