2025.5.29Thu
原広司が設計した「粟津邸」を会場に、設計当時の図面・スケッチ・写真などを公開する展覧会が開催。施主の粟津潔の作品に加えて、関連作家の絵画や映像も展示
原広司が設計した「粟津邸」を会場に、設計当時の図面・スケッチ・写真などを公開する展覧会が開催。施主の粟津潔の作品に加えて、関連作家の絵画や映像も展示展覧会ポスター(表面) image courtesy of AWAZU HOUSE ART CENTER

原広司が設計した「粟津邸」(1972年竣工)を会場に、設計当時の図面・スケッチ・写真などを公開する展覧会が開催されます。
展覧会のタイトルは「AWAZU HOUSE INTO THE FUTURE!」です。また、施主の粟津潔の作品に加え、関連作家の絵画や映像も展示されます。開催期間は、2025年5月23日~6月29日(金・土・日のみオープン)。会場となる粟津邸の場所は本記事末尾の概要に記載しています。展覧会の公式サイトはこちら

アワヅハウス、過去、現在、そして未来へ!

粟津潔邸設計当時の図面、スケッチ、写真を中心に、ここで制作された粟津作品や
この家にまつわる作家たちによる絵画、さらには映像や音楽作品も展示します!

・原広司/アトリエファイによる設計図面、スケッチ、書籍、掲載誌など

・粟津潔邸で制作された作品と、粟津と関係のあった作家たちの作品(粟津潔/中村正義/秩父前衛派/ミロ/手塚治虫/山下菊二/ジョナス・メカス/東松照明ほか)

・粟津潔邸で撮影、制作された映画の上映 「風流」「ピアノ炎上」ほか

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図
IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図外観、東側の道路より見る。 photo©三嶋一路
IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図2階、左:吹抜、中央手前:ダイニング、中央奥:リビング、右:キッチン photo©三嶋一路
IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図2階、左奥:「リビングガーデン」、中央手前:リビング、中央奥:キッチンとダイニング、右:3階への階段(音楽階段) photo©三嶋一路

井川充司+廣瀬彩子+今田夕稀 / IKAWAYA建築設計が設計した、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」です。
建て込んだ住宅街での計画です。建築家は、コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案しました。また、階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図しています。

東京都心の住宅である。
建て込んだ住宅街に立地するため、3階と屋上レベルの解放感を最大限享受しつつ、立体的に庭を設けることで下層階も含めて明るく開放的な住宅とした。
コロナ禍によって変化した、暮らし方、働き方、家族との時間の変化に適応した、新しい都心の暮らしを実現した。

建築家によるテキストより

時間の流れを体感できる暮らしを実現するため4つの庭を多方向に積み上げた。

玄関ドアを開けると正面に「エントランスガーデン」が見える。
幹の樹形に導かれるように階段を登ると頭上に水平方向に枝葉を広げたイロハモミジがお出迎えする。エントランスガーデンは、様々な方向、室から眺めることができそれぞれ違った風景を作り出す。

「リビングガーデン」にはオーバーハングした樹形のプリペットセンセーションの下にベンチを設けた。
キッチン側の窓からは、飲み物や料理の受け渡しが可能。リビングガーデンを見上げると「バスガーデン」が見える。袖壁と腰壁によって適切な開口サイズはプライバシーを確保し、浴室とバスガーデンの一体利用を意図した。浴室にはサウナと水風呂が併設され、バスガーデンは「外気浴」スペースとなる。バスガーデンから螺旋階段を登ると「スカイガーデン」に出る。都心の眺望が一気に広がる開放的なビューが楽しめる。

建築家によるテキストより

4層フロアを繋ぐため、階段が床面積を大きく占める。そこで単なる移動空間ではなく「滞在空間」として捉えることにした。その結果、階数以上に幾重にも重ねられた多様な空間が生み出された。

建築家によるテキストより
2025.5.28Wed
【ap job更新】 建築から街のプロデュースまで手掛け、日本建築学会賞などの受賞が多数ある「ワークヴィジョンズ」が、ホテル事業・設計デザイン・まちのプロデュース、其々のスタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 建築から街のプロデュースまで手掛け、日本建築学会賞などの受賞が多数ある「ワークヴィジョンズ」が、ホテル事業・設計デザイン・まちのプロデュース、其々のスタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 建築から街のプロデュースまで手掛け、日本建築学会賞などの受賞が多数ある「ワークヴィジョンズ」が、ホテル事業・設計デザイン・まちのプロデュース、其々のスタッフ(経験者・既卒)を募集中盛岡バスセンター 外観

建築から街のプロデュースまで手掛け、日本建築学会賞などの受賞が多数ある「ワークヴィジョンズ」の、ホテル事業・設計デザイン・まちのプロデュース、其々のスタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計・景観デザイン及びまちのプロデュース業務担当スタッフを募集しています。

ワークヴィジョンズでは、建築や土木空間の設計・デザインに加えて、その基礎となるまちのプロデュースやプロモーション・マネジメントも同時に行っています。

地域固有の魅力や価値を掘り起こし、その情報が伝わるからこそ、結果として、質の高い建築や土木・ランドスケープ空間の必要性が生まれ、つくりあげた空間デザインを、まちの未来を支えていくチカラのあるものに仕立て上げていきます。

この一連の流れを、多くの方々と一緒に、クリエイティブに楽しく進めていくことが私たちの仕事です。
まちに関わる仕事は、すべてがスムースに予定通り進むわけではありませんが、いろんな逆境を笑い飛ばしながら前進できるようなバイタリティと熱意を持ったみなさんと一緒に仕事をしたいと考えています。

VUILDによる「リング・リング・ロング」。小さな子供と家族に美術館への訪問を促す企画の為に制作。リチャード・ロングの作品が常設された空間に、同サイズの“円形のソファ”等を設置。自作の円形のお面で作品と一体化できるワークショップも期間中に実施
VUILDによる「リング・リング・ロング」。小さな子供と家族に美術館への訪問を促す企画の為に制作。リチャード・ロングの作品が常設された空間に、同サイズの“円形のソファ”等を設置。自作の円形のお面で作品と一体化できるワークショップも期間中に実施円形のテーブル側から円形のソファ側を見る。 photo©Hayato Kurobe
VUILDによる「リング・リング・ロング」。小さな子供と家族に美術館への訪問を促す企画の為に制作。リチャード・ロングの作品が常設された空間に、同サイズの“円形のソファ”等を設置。自作の円形のお面で作品と一体化できるワークショップも期間中に実施円形のテーブル photo©Hayato Kurobe
VUILDによる「リング・リング・ロング」。小さな子供と家族に美術館への訪問を促す企画の為に制作。リチャード・ロングの作品が常設された空間に、同サイズの“円形のソファ”等を設置。自作の円形のお面で作品と一体化できるワークショップも期間中に実施円形のソファとリチャード・ロングの「京都の泥の円」 photo©Hayato Kurobe
VUILDによる「リング・リング・ロング」。小さな子供と家族に美術館への訪問を促す企画の為に制作。リチャード・ロングの作品が常設された空間に、同サイズの“円形のソファ”等を設置。自作の円形のお面で作品と一体化できるワークショップも期間中に実施円形のソファ photo©Hayato Kurobe

VUILDによる「リング・リング・ロング」です。
小さな子供と家族に美術館への訪問を促す企画の為に制作されました。建築家は、リチャード・ロングの作品が常設された空間に、同サイズの“円形のソファ”等を設置しました。また、自作の円形のお面で作品と一体化できるワークショップも期間中に実施されました。※展示期間は終了しています

普段美術館に足を運びづらい、小さな子どもとその家族に向けた期間限定企画として、“美術館デビュー応援プログラム”の家具とワークショップの提案を行った。

建築家によるテキストより

美術館の1階ロビーには、リチャード・ロングが描いた「京都の泥の円」という作品が展示されている。その作品を見るだけでなく、リアルに体感してもらうために、同じ大きさの円形のソファを設置した。

建築家によるテキストより

また、子供と一緒に楽しく工作ができる円形のテーブルも用意し、誰もが無料で気軽に過ごせるキッカケとなる場所を提案した。
それに合わせて、様々な穴を開けた円形のお面を作るワークショップを開催し、お面を被るとロングの作品と参加者自身が一体化するという体験までを提案した。

建築家によるテキストより
小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、茨城・つくば市のオフィス「みどりの会所」。人口増が見込まれる地域での計画。通常機能に加えて災害時等に地域の人々が集まれる場を求め、家の様な温かみと公共施設の様な大らかさを持つ存在を志向。木架構の大庇と開かれた平面構成を特徴とする建築を考案
小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、茨城・つくば市のオフィス「みどりの会所」。人口増が見込まれる地域での計画。通常機能に加えて災害時等に地域の人々が集まれる場を求め、家の様な温かみと公共施設の様な大らかさを持つ存在を志向。木架構の大庇と開かれた平面構成を特徴とする建築を考案俯瞰、南側より見下ろす。 photo©中山保寛写真事務所
小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、茨城・つくば市のオフィス「みどりの会所」。人口増が見込まれる地域での計画。通常機能に加えて災害時等に地域の人々が集まれる場を求め、家の様な温かみと公共施設の様な大らかさを持つ存在を志向。木架構の大庇と開かれた平面構成を特徴とする建築を考案1階、エントランスから事務室側を見る。 photo©中山保寛写真事務所
小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、茨城・つくば市のオフィス「みどりの会所」。人口増が見込まれる地域での計画。通常機能に加えて災害時等に地域の人々が集まれる場を求め、家の様な温かみと公共施設の様な大らかさを持つ存在を志向。木架構の大庇と開かれた平面構成を特徴とする建築を考案2階、ホワイエから1階のエントランス側を見る。 photo©中山保寛写真事務所

小滝健司+高藤万葉 / TOAStが設計した、茨城・つくば市のオフィス「みどりの会所」です。
人口増が見込まれる地域での計画です。建築家は、通常機能に加えて災害時等に地域の人々が集まれる場を求め、家の様な温かみと公共施設の様な大らかさを持つ存在を志向しました。そして、木架構の大庇と開かれた平面構成を特徴とする建築を考案しました。

茨城県つくば市に建つ整形外科専門の医療機器ディーラーのオフィスである。

元々、なだらかな林の広がる「みどりの」と名付けられたこの丘陵地は、近年の大規模な区画整理事業によって、多くの宅地や事業用地が開発されてきた。まだその途上ではあるが、東京近郊の郊外において今後の人口増加が確実視される地域にこの建物は位置する。

建築家によるテキストより

事業用エリアと住居エリアのちょうど境界に位置し、住民が増えるであろうこの土地に新たにオフィスを据えるにあたり、クライアントは社のオフィスとしての機能を超え、外からも人が集まれるような場を求めた。

医療従事者が日常的な会合に使うことや、地域の人々が災害時も含めて集まれるような場を、どのようにオフィス機能と併存させるかがこの建物におけるテーマとなった。

建築家によるテキストより

医療器具の搬入搬出が繰り返されるこの建物において、倉庫と荷の積み下ろしの際の雨除けとなる大きな庇が必要とされた。
この庇を手がかりとして、建物全体を覆う柔らかな屋根によって全体を統合するイメージを構想した。

ホールやオフィスといった用途から、スパンの飛ばせる鉄骨によって柱梁のメインフレームは構成しつつ、屋根や床といった身体を覆うあるいは支える部位は木造によって構成した。木造による屋根はシンプルな切り妻屋根をベースとしながら、自然採光のためにずらし、屋根頂部より自然光の降り注ぐ明るく柔らかい印象の空間を作り出す家形となった。

木の小梁は流通材の規格を使いながら片持ちの庇を構成するため、ずらして継ぐことで、継手に金物を使わない方法を採用した。
この継ぎ手によってあたかもルーバーが重なり合うような力学的な印象を与えないものとなり、屋根から建物の前面に向かって大きく張り出している。屋根が大きく外部へと迫り出すことで、庇としての機能も果たすような建物の在り方が、寺社仏閣に代表されるような日本建築のように、多くの人を迎え入れる懐の深い外観を作り出すことを意図した。

建築家によるテキストより
2025.5.27Tue
【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、設計スタッフ(経験者)を募集中ATTA Atelier in Paris (©Atelier Tsuyoshi Tane Architects)

田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

フランス パリを拠点にするATTA – Atelier Tsuyoshi Tane Architectsは、現在進行中と新規プロジェクトに携わる設計スタッフを募集します。

ATTAは田根剛を中心に国際的な約25人の建築家、デザイナー、リサーチャーからなり、「Archaeology of the Future 」をコンセプトに考古学的なアプローチによる建築の創造を行っています。

現在、ヨーロッパ、日本を中心に世界各地でマスタープラン、美術館、グランドホテルなど大規模プロジェクトから、住宅、展覧会、インスタレーションなどの小規模プロジェクトまで様々な分野のスケールの建築を手掛けています。世界の最前線を牽引するクライアント、専門家やコラボレーターとの協働によってプロジェクトを創り上げるプロセスを経験することができます。

国際的なデザインチームでリサーチからデザインスタディを行い、能力に応じてコンセプトメイクから設計監理まで主体的に関わることができます。アトリエ形式のプロセスでは手を使って思考し、多角的な議論を通して建築をつくることを重要視しています。10カ国以上の国際的な経験を積んだスタッフが在籍し、男女の比率も半々とする環境を大切にしています。

パリを拠点に国際的な環境で建築を仕事にしたい方、国際的な経験を活かして海外から日本の建築に携わりたい方、日本で実務経験を積み世界でチャレンジをしたい方、これからの国際社会で建築を通して生き生きと活躍したい方の応募を期待しています。

【ap job更新】 国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中null2, photo: Daici Ano

国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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現在NOIZでは、住宅・別荘・宿泊施設・商業施設・オフィス・インスタレーション・展示計画などのプロジェクトが進行中です。これらのプロジェクトに関わるスタッフを募集しています。

【事務所の特徴・ビジョン】
2007年に豊田啓介と蔡佳萱が設立、2016年新たにパートナーとして酒井康介が加わり、2022年3月には15周年を迎えました。

NOIZは、最新のデジタル技術を駆使しながら、オフィスや商業施設、住宅などの建築設計やインテリアデザインを中心に、都市計画から展示計画、プロダクトデザインやインスタレーションまで、多様な領域で実作を多く手掛けています。

現在は東京と台北の二拠点体制で、インターナショナルな環境で実務と建築表現の可能性を開拓しています。さまざまな建築周辺の最新のテクノロジーに興味のある人はもちろん、ひたすら素材とディテールにこだわりたい人、国内だけれど国際的な環境で働いてみたい人などには、他ではできない仕事環境で実務をすることが可能です。

メンバーは基本的に1つのプロジェクトに専従ではなく、スケールや性質の異なる2-3のプロジェクトに並行し関れる体制で、実務をしながら新しいスキルや感性を身につけるのに適した仕事の環境です。
得意なデジタル技術が既にある人はもちろん歓迎ですが、NOIZのメンバー誰もが最初から特殊なスキルを持っていたわけでは決してありません。
NOIZが実務で使う技術のほとんどは、日常の仕事の中で皆で探し出し、所内の勉強会などで一緒に学びながら皆で身につけていくものです。そうした開拓や実践を一緒にやってくれる意欲のある人を求めています。

関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」。発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸。社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建物に還元される
関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」。発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸。社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建物に還元される外観、敷地内の西側より見る。 photo©楠瀬友将
関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」。発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸。社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建物に還元される外観、北西側の庭から見る。 photo©楠瀬友将
関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」。発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸。社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建物に還元されるリビングからダイニングを見る。 photo©楠瀬友将
関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」。発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸。社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建物に還元されるキッチン側からダイニングとリビングを見る。 photo©楠瀬友将

関谷涼太 / タソ建築アトリエが設計した、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」です。
発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸です。建築家は、社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向しました。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建築に還元されます。

一般に建築行為の手順は設計者による発想から始まりそれが図面化され、その後施工者の選定、工事へと続く。
もしもその手順が逆ならば。発想の起因を施工者つまり職人から見出すとするならば。
職人の技量や思想、哲学は設計にどんな幅を持たせてくれるのだろうか。

この建築は「つくり手の技術と熱を美しく実現させる場」。
そう定義して計画することで建築行為の本質的な感動に出会えるとともに、設計者の自邸という広い自由の中でも社会に対して果たせる職責があると信じた。

建築家によるテキストより

建物奥に位置する都合から造園工事の大半は基礎着工に先立って行った為、設計者・施工者はまだ何もない状態の敷地でつくりたい景色を共有する必要があった。打ち合わせは詳細に描き込まれた図面を囲んでというよりは、各々スケッチと会話を主として、現場で生まれる感性や思想を重んじる即興的な施工とした。

地面はどれほどの角度を持たせれば壁面となるのだろうか。この地面は安息角である30°としているが、その存在は壁に近いと感じる。刻々と変わる景色と光を持つ壁面である。その大きな個性を支えるように、建物は普遍的でありたいと考えた。

無論、普遍を求めれば求めるほどに技術が要る。

躯体は手刻みによる緻密な加工と、金物を使わない木組みによる構造美とした。
垂木を現す勾配天井による暗だまりが、均質になりやすい北側開口の空間に陰影をもたらす。
計11本の横架材が納まる大黒柱は数十時間かけて円柱に削り出され、ぐるりと包む庭からの多角的な光をより柔らかく映し出す役割を担った。

建築家によるテキストより

それらはどれも、職人の技量と哲学があっての計画だった。この墨付刻みの精度が活かされるのはどんな構造意匠か。この質で塗れる職人にはどんな仕事をして貰えば良いのか。職人の個性を尊重することはつまり伝統か先進かといった議論の垣根を超えて技術そのものと向き合うことでもあり、その過程は空間美となって建物に還元される。

建築家によるテキストより
2025.5.26Mon
関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ
関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ外観、北側の道路より見る。 photo©繁田諭
関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ2階、階段側からキッチンとダイニングを見る。 photo©繁田諭
関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ2階、キッチンからダイニングとラウンジを見る。 photo©繁田諭

関本竜太 / リオタデザインが設計した、東京・西東京市の「巣の家」です。
建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画です。建築家は、“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案しました。また、鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージして造られました。

既存住宅の建て替え計画です。
建ぺい率/容積率が50%/100%という23坪程の狭小敷地に、どこまで広がりのある空間を作れるかが目下の課題でした。

建築家によるテキストより

敷地が許容する最大気積の空間を確保し、2階に設けた天井の高いリビング空間に南側からの採光を取り込みながら、南北に設けた高窓により抜けのある眺望を同時に獲得しています。

建築家によるテキストより

また非日常感を感じる浴室空間というご要望からは、宙に浮かぶバスガーデンをご提案しています。
エントランスから壁の中を貫くようにして立つアオダモの木は、浴室の窓から感じられる自然を演出すると共に、硬質なファサードと拮抗するアクセントにもなっています。

枝の先の鳥の巣がやがて宿り木をも呑みこみ、とうとう人の住み処となったかのような佇まいをイメージし「巣の家」と名付けました。

建築家によるテキストより
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案鳥瞰、南西側より見下ろす。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の道路より歩道橋越しに見る。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、北西側の道路より見る。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案5階、502、バルコニー photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR -Hatanodai-」です。
幹線道路沿いでの計画です。建築家は、騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向しました。そして、“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案しました。

窓の無いソリッドなフォルムのRC壁により騒音やプライバシーから住環境を守るとともに、コンターのように刻んだ水平目地により幹線道路や歩道橋といった都市インフラと対峙する建築をヒューマンスケールに繋ぎとめることを試みた。
また、街区側に対しては柱梁の見えない壁構造により開放的な住戸を実現した。

建築家によるテキストより

計画敷地は環七通りに面しており、自動車の騒音や振動から住環境を守る必要がありました。
また通りの先の駅側へ渡る歩道橋にも近接しているため、階段やスロープも含めて通行者の視線に配慮する必要があります。
敷地面積に限りがあり、斜線制限や日影規制によって切り取られた建築ボリュームを前提に考えると、環七通り側にバルコニーや開口部を設けることは住環境としても平面計画としても得策で無いように思われました。

建築家によるテキストより

一方で、この敷地は環七通り沿いの歩道や直行する歩道橋を行き交う人に対して必ず目に入るランドマークとなり得る事や、建物の1階には店舗の計画を前提としている事からも、単に閉じるのではなく、街の一部として魅力のある表情を備える必要があると考えました。そこで、ソリッドなフォルムに対して70本の水平目地をコンター(CONTOUR)のように刻んだRC壁をメインファサードとした集合住宅を提案しました。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/5/19-5/25]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/5/19-5/25]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/5/19-5/25)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. ピタゴラスイッチ等の創作で知られる、佐藤雅彦の展覧会の入場チケットをプレゼント。横浜美術館で開催。多様な作品の創作プロセスを紹介し、その独創的な“作り方”を紐解く内容。ピタゴラ装置の実物も展示
  2. 藤本壮介による、森美術館での展覧会の入場チケットをプレゼント。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開
  3. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  4. IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Strolling Gardens & House」。住宅街の不定形な敷地に計画。自然と暮らしが一体となる住まいを求め、大小の庭を“多方向に積み上げる”建築を考案。周辺のスケールとの調和を意図した“小さな箱”を組合わせる構成は多様な居場所の創出にも寄与
  5. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  6. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦の複合開発「Oystra」。集合住宅を中心に商業とレジャーの施設も内包。海と空の自然のエネルギーに着想源とし、バルコニーやテラスのデザインは“波が砂に刻むさざ波の模様”も反映。環境予測で日射遮蔽の最適化と自然換気の強化も実施
  7. OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする
  8. 佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がる
  9. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  10. 浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る
  11. 永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始
  12. 小林佑輔 / tombow architectsによる、神奈川・川崎市の住宅改修「house K / T」。アトリエ併設の設計者の自邸。既存の構成などの魅力の最大化もテーマとし、“空間の境界面”を主対象として“繋がり方”を編集する設計を志向。壁や開口だけでなく家具・階段・構造材なども等価に扱い再構築する
  13. 隈研吾建築都市設計事務所による、大阪・関西万博の「ポルトガルパビリオン」。“海、青の対話”をテーマとした施設。“海洋の動きのダイナミズム”の表現を意図し、ロープとリサイクルネットを主要素材とする建築を考案。ファサードには広場に向けたパフォーマンス用のステージも組み込まれる
  14. ヘザウィック・スタジオによる「スペースガーデン」の大型模型。ベネチアビエンナーレ国際建築展で公開。宇宙を“人間らしい空間”にする実験として、宇宙での自律型園芸を探求するプロジェクト。異なる植物種が収められた30個のポッドが群となる形態を考案
  15. トラフ建築設計事務所の会場構成による「士郎正宗の世界展」。“攻殻機動隊”などで知られる漫画家の展示。未来を描く世界への時間の層の追加を意図し、経年変化のあるパネルを壁面に用いる計画を考案。単管パイプを組んだ展示壁で作品の主題と呼応する透過性と浮遊感も創出
  16. 妹島和世建築設計事務所による、長野の「森の別荘」を会場としたファッション展が開催
  17. MVRDVによる「SOMBRAパヴィリオン」。ヴェネツィアでの展覧会の為の作品。環境と調和する新しい建築の実例として、モーター無しでパネルが開閉して遮光する“動的建築要素”を考案。企業とのコラボでソフトロボティクスの原理に着想を得た機構を実装
  18. パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.2.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示会。デザイン・設備・法規などの視点でまとめた、“現し天井標準化マニュアル”も公開。初日にはトークイベントも実施
  19. 永山祐子建築設計による、愛知・名古屋市の飲食店「AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY」がオープン。地下にはボッチャも体験できる多目的なイベントスペースも備える
  20. axonometricによる、東京・中央区のオフィス「Creation Palette YAE」。約1,300㎡のワンフロアでの計画。多様と一体感を両立する“共創”の場として、皆で共有できる“象徴的な風景”がある空間を志向。間仕切り壁やデスク等の役割も担う“1本の帯”を全体に配する構成を考案

2025.5.25Sun
ピーター・ズントーとルーカス・グルンツの公開対談の動画。「世代間の対話」をテーマに開催。バーゼルで2024年12月に行われたもの

ピーター・ズントーとルーカス・グルンツ(Lukas Gruntz)の公開対談の動画です。「世代間の対話」をテーマに開催されました。スイス・バーゼルで2024年12月に行われたもの。ドイツ語で行われました。

2025.5.24Sat
長坂大の最終講義「地球のリノベーション」の動画。第二部のシンポジウムは、長坂に加えて木村吉成・武井誠・木下昌大も登壇。2025年3月に行われたもの

長坂大の京都工芸繊維大学での最終講義「地球のリノベーション」の動画です。第二部のシンポジウムは、長坂に加えて木村吉成武井誠木下昌大も登壇しています。2025年3月8日に行われたものでです

2025.5.23Fri
佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がる
佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がる俯瞰、敷地上空より見る、夜景 photo©大倉英揮
佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がる外観、中庭より全体を見る。 photo©大倉英揮
佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がるC住戸、1階(内装設計:佐藤光彦建築設計事務所) photo©佐藤光彦建築設計事務所
佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がるG住戸、1階(内装設計:テントプラント) photo©佐藤光彦建築設計事務所

佐藤光彦建築設計事務所が設計した、東京・品川区の集合住宅「nishico」です。
二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウスの計画です。建築家は、竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置しました。それにより、街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がりました。
住戸の内装設計は、佐藤光彦建築設計事務所に加えて、中島明子建築設計事務所、テントプラントスタジオエイト設計室が手掛けました。

計画地は木造密集地域で、2方向で接道した旗竿敷地である。

その竿状の部分を結ぶように幅2mの天空通路を連続させて通り抜けの路地とし、これに7×12mの広場を接続し、隣地までの残った余白を建築のボリュームとした。

建築家によるテキストより

中庭側の3面はスチールのカーテンウォール、他の壁面は外断熱の上に樹脂モルタル仕上げとしている。
このような計画により、それぞれの道路からは周囲のまち並みに馴染んだ小さな都市住宅のように見え、路地を進むと光にあふれた虚のヴォリュームを共有するような集合住宅となった。

広場を取り巻くスチールカーテンウォールは1,700mm幅のモジュールで構成され、各住戸からひとつずつ正方形のバルコニーが飛び出し、玄関庇にもなっている。

建築家によるテキストより

この基本設計のもとで、室内の用途に応じたアルミサッシを選択して嵌め込んだり、広場を延長して引き込んだり、バルコニーの奥行を変えるといったカスタマイズが実施設計時に行えるようにした。

適度な距離を持ちつつ共有された小さな広場でさまざまな営みが展開し、時には目の前の公園で遊ぶ子供たちがこっそり路地を通り駆け抜けていったりするような居住環境が育まれていくことを期待している。

建築家によるテキストより
2025.5.22Thu
【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」が、設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイトを募集中ホテルインディゴ犬山有楽苑 Photo: Forward Stroke Inc.

創業60年の実績を持ち、国内外で数多くの“ホテル建築”を手掛ける「観光企画設計社」の、設計スタッフ 及び インテリアデザイナー(経験者・既卒)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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ホテル建築に興味があり建築設計、インテリアデザインに熱意のある方を歓迎します。

当社はホテルを中心としたホスピタリティー施設設計集団です。
国内はもとより、東南アジア、中国など環太平洋エリアでフィージビリティ・スタディから建築設計、インテリア設計、ホテル品質コンサルティングまでワンストップサービスで業務を行っており、創業以来、60年間で250件を超えるホテル設計実績があります。

当社の理念はホテルのお施主様によし、利用していただけるお客様によし、そして我々設計者にもよしの三方よしです。
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【業務内容】
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【当社の魅力】
・形式より実態を重視し、年功序列を徐々になくし、実力主義を推進していきます。
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東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2025 時を紡ぐ館」の入場チケットをプレゼント。“機能の変遷”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開。建物の記憶を紐解く為に各時代の写真や映像資料なども展示。会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能
東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2025 時を紡ぐ館」の入場チケットをプレゼント。“機能の変遷”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開。建物の記憶を紐解く為に各時代の写真や映像資料なども展示。会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能展覧会チラシ(表面) image courtesy of 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2025 時を紡ぐ館」の入場チケットをプレゼント。“機能の変遷”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開。建物の記憶を紐解く為に各時代の写真や映像資料なども展示。会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能東京都庭園美術館本館、書斎 photo courtesy of 東京都庭園美術館

東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2025 時を紡ぐ館」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
“機能の変遷”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開します。また、建物の記憶を紐解く為に各時代の写真や映像資料なども展示されます。会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能となります。
展示会期は、2025年6月7日~8月24日まで。展覧会の公式ページはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2025年6月13日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

幾重にも織りなされてきた時代を紐解く

東京都庭園美術館の本館は、1933年(昭和8)に朝香宮家の自邸として竣工しました。竣工時からの改変はわずかで、当時の様子を良好な状態で伝えることから、国の重要文化財に指定されています。
1983年(昭和58)に美術館として開館して以来、旧朝香宮邸の建築空間を生かした展覧会を開催してきました。年に一度の建物公開展では、特に素材や技法、意匠など、建築そのものに注目しながら、毎回様々なテーマを設け、当館の建築としての魅力を紹介しています。今回は、旧朝香宮邸における建築空間の「機能の変遷」に着目します。

この建物は現在に至るまで、時代の潮流と共に幾重もの歴史を紡いできました。
朝香宮家が過ごした邸宅としての14年間。
吉田茂元首相が政務の場として活用した7年間。
国の迎賓館として、数々の国賓をもてなした19年間。
民間の催事施設として、多くの人々に開かれた7年間。
そして今、美術館として42年目を迎えるこの建物は、時代ごとにどのような機能や役割を果たし、人々と共生してきたのでしょうか。

本展では、各時代を彩るゆかりの作品や写真・映像資料を通して、建物の記憶を紐解きます。また、建物自体の魅力を存分にお楽しみいただけるよう、家具や調度品を用いた再現展示、3階ウインターガーデンの特別公開、さらに窓のカーテンを開け放ち、夏の新緑を望めるように設えます。建築空間や室内意匠にもぜひご注目ください。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

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