東京藝大の持田敦子が制作した、既存住宅の一部を円形にカットし回転できるようにしたインスタレーション「T家の転回」の動画

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東京藝大の持田敦子が制作した、既存住宅の一部を円形にカットし回転できるようにしたインスタレーション「T家の転回」の動画

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東京藝大の持田敦子が制作した、既存住宅の一部を円形にカットし回転できるようにしたインスタレーション「T家の転回」の動画です。twitterなどのメディアに動画が投稿され非常に話題となっています。2018年4月28日~5月6日の期間公開される予定もあるそうです。

 本作は持田の建築物に介入するインスタレーション作品や、パブリックとプライベートというトピックへの長期にわたる実践をベースとして作られたサイトスペシフィック作品である。主要なテーマは、血縁関係とその変化をもとにしたアイデンティティーについての問題、建築と人の重層的な関わり、そして開かれた場所/閉じられた場所への介入である。

 本作のサイトは、水戸市・偕楽園からほど近い路地裏にある、10年以上放置されていた木造家屋だ。持田はここで1年以上にわたり本作品のリサーチと実践を行った。

 作者はこの家の中央部分を直径5mの円形に切りとり、回転する構造上に再構築を行った。鑑賞者の手動により行われる回転運動によって、軸を中心に家の内部と外部が入れ替わる。 このとき鑑賞者は能動的に家を動かすパフォーマーとなる。

  この家は、作者の祖父母が新婚時から暮らし、母が生まれた家である。プロジェクトのため、1年以上に渡る祖母との共同生活を通して行った家の歴史のリサーチから、家をひとつの肉体として、また社会的制度の現れとして捉えることとした。それらは、作者から見た祖母のリアリティの隠喩としてプロジェクトの中で機能している。
 祖母の出産にあわせて増築を繰り返したこの家は、生命体として成長してくような有機的プロセスを持っており、現在は老いて崩れかかっている。
 また家はフィジカルな居住空間としてだけではなく、私(プライベート)を公共(パブリック)から隔離する機能をもち、土地と血縁をベースとした「家族」そして「一族」という濃密な人間関係に個人を絡めとっていくものの象徴として捉えられる。
 木造の建築物の構造で、部材と部材を切り離すことを、「縁を切る」という。 家の構造を支えた上で、入り組んだ縁を解き、切り離す。そしてそれを他者(パブリック)が押すことで、家はきしみながらも回転をはじめ、淀んだ空気をかき回し、新たな機能と空間をつくりだす。


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