堤由匡建築設計工作室による、中国・雲南省の、既存古民家を改修し増築した宿泊施設「青普麗江白沙文化行館」

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堤由匡建築設計工作室による、中国・雲南省の、既存古民家を改修し増築した宿泊施設「青普麗江白沙文化行館」

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all photos©広松美佐江、宋昱明(北京鋭景撮影)

堤由匡建築設計工作室による、中国・雲南省の、既存古民家を改修し増築した宿泊施設「青普麗江白沙文化行館」です。

都市生活者をターゲットとした地方の古民家を改築するリゾートホテルが中国でも年々増加してきている。今回の敷地となる雲南省白沙村はナシ族の伝統的民家が立ち並ぶ牧歌的な農村地帯である。木造の民家の外壁には現地産の五花石が積まれ、雄大な玉龍雪山を間近に望むことができる。4棟の既存のナシ族民家および正門は再利用することが求められ、周囲に拡張された不整形な敷地に増築部を新築する。

まず既存部木造軸組構造だけが露出された状態を仮定する。その条件下で、雪山と集落の風景を多様に享受できるプラットホームを作るため、ランダムに積み重ねられた石のヴォリーム群を設定する。一方で屋根は4棟の既存部を起点に規則的に配置し伝統的な周辺環境と調和させる。その結果露出された木造架構及び木壁面は、五花石の硬質な外殻と対比され、軽快さと重厚さが対比的に現れるように意図した。

外壁の五花石の透かし積みは平面を台形とすることで積層面を見せず、浮遊感があり、かつ重厚な存在感を持つように意図した。客室及び外廊下のアイストップに設置された光壁には現地のトンパ紙を利用し、光を適度に抑えるためグラデーションの格子を設置している。
経年変化した木造構造体や粗く積まれた乱積みの壁などの古い記憶と対極的に、現地の材料を使った新しい思考を挿入する。単なるノスタルジックな保存では、時空の座標軸に点を打つにすぎない。過去と未来を記憶が螺旋状に繋ぐように、新旧の時間と空間を積極的に重層させている。

※以下の写真はクリックで拡大します

■建築概要
青普麗江白沙文化行館
施主: 北京青普旅游文化発展有限公司
住所: 中国麗江白沙鎮白沙行政村忠義四社
面積: 2482.5㎡
用途: リゾートホテル
竣工: 2017/12/01
施工:雲南理想装飾設計工程有限公司
企画:田少寅
建築設計、内装設計:堤由匡建築設計工作室(堤由匡、李思明,史維維,宋林*,崔君*, *=インターン)
照明設計:株式会社ライトモーメント(田中圭吾、金森 善弘)
設備設計:北京東洲際技術諮詢有限公司(石川星明、竹林克宣、山崎隆司)
構造設計:北京炎黄連合国際工程設計有限公司(鮑連生,劉彦慧)
写真:広松美佐江、宋昱明(北京鋭景撮影)

主要外装仕上げ:
(外壁)既存五花石乱積み、新規五花石乱積み、新規五花石乱張り、五花石透かし積み、焼杉板、漆喰風塗装
(外部地面)花崗岩バーナー仕上げ、花崗岩ピンコロ石、ウッドデッキ、芝生
主要内装仕上げ
(内壁)漆喰風塗装、ホワイトオーク突き板、既存五華石乱積み、擬石タイル
(内部天井)漆喰風塗装、 
(内部床)無垢フローリング、鉄平石
構造:既存部:木造、主要増築部:RC造、屋根架構及び柱露出部:木造


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