



BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場です。
都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画です。建築家は、多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案しました。また、様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供します。
こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)
BIGが、新しいハンブルク州立歌劇場の設計に関する国際コンペで勝利
全会一致の審査によって、BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)がハンブルク州立歌劇場の新施設の設計を行います。ハーフェンシティのバーケンヘフト半島に位置するこのプロジェクトは、州立歌劇場とハンブルク・バレエ団を収容し、最先端の制作・上演施設を都市にもたらすと同時に、水辺沿いに新たな公共空間を開放します。
ダムトーア通りにある1950年代の州立歌劇場に代わって建設される、45,000㎡の新施設は、現代の音響・空間・技術基準を満たす劇場を求める都市のニーズに応えます。新しい歌劇場は、ハンブルクの変化を続けるウォーターフロントに位置しており、シュパイヒャーシュタットの倉庫街からエルプフィルハーモニーに至るまで、文化と港の生活が長らく結びついてきたこの都市において、市民建築と水辺との対話を継続するものです。
「新しいハンブルク州立歌劇場は、ハーフェンシティの中心に位置する島に建てられ、エルプトゥルムとエルプフィルハーモニーという垂直のランドマークに挟まれています。
この歌劇場は、音楽の中心にあり脈打つ核から音波のように広がり、まるで海面のさざ波のように港へと外側に広がっていく、同心円状のテラスが重なるランドスケープのように見えるでしょう。その結果として生まれるのは、四方から開かれアクセス可能な立体的な公共公園であり、旧市街と新市街、ローゼ公園や工業港に至るまで、あらゆる方向への広大な眺望を備えています。
ハンブルクのハーフェンシティの変革における、鍵となるパズルのピースを構想する役目に選ばれたことを光栄に思うとともに、その寛大な支援を、都市の舞台芸術の新たな中心地へと変えることに対して信頼を寄せてくださったクーネ夫妻に、心より感謝申し上げます」- ビャルケ・インゲルス、BIG 創設者兼クリエイティブ・ディレクター







