
「ap編集長の建築探索」は、23年の歴史ある建築ウェブメディア「アーキテクチャーフォト」の編集長である後藤連平が、訪問した建築を紹介する連載シリーズです。論考のようなかっちりとした形式ではなく、現地で感じた雰囲気や空気感が伝わるような“ライブ感”のある文体で綴ります。読者の皆様も自身が建築を体験するように読んでいただければ幸いです。
KIAS イシダアーキテクツスタジオ「善福寺公園の住宅」
少し前のこと。KIAS イシダアーキテツスタジオによる、都内の住宅(1階の一部にアートギャラリーを内包)を拝見した。
緑豊かな公園に面した敷地。その特徴を余すことなく、(だけど極めて自然な形で)建築に取り込んでいて、そのスタンスと手腕に大きな感銘を覚えた、、、、!
現地で石田さんとも色々お話しすることが出来たのだけど、石田さんが経験を積んだ、ヘルツォーグ&ド・ムーロンのお話や、スイス建築の考え方の話、レイチェル・ホワイトリードなどのアーティストの話など、建築と思想の背景にある膨大なレファレンスのお話も伺えたのが興味深かった。
やはり、建築を設計者の固有の経験と解釈の束のように考える見方が、僕自身は好きだなと。
1階のギャラリーは、ホワイトキューブなのだけど、公園側の面に大きな開口部が取られていて、公園の緑がまるで、ギャラリーの壁のように感じられるのが凄く良かった。ホワイトキューブでありつつ、サイトスペシフィックな空間になっている感覚があった、、、、!
ちょうど展示されていた作品群が赤いペインティングだったのだけれど、緑との補色関係でお互いが輝いて見えた。







