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ハンス・ウェグナーの展覧会が渋谷ヒカリエで開催。入場チケットをプレゼント。多くの名作椅子を手掛けたデザイナーの、国内最大規模となる大回顧展。会場構成は田根剛が手掛ける
ハンス・ウェグナーの展覧会が渋谷ヒカリエで開催。入場チケットをプレゼント。多くの名作椅子を手掛けたデザイナーの、国内最大規模となる大回顧展。会場構成は田根剛が手掛ける展覧会ポスター image courtesy of Bunkamura

「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」が渋谷ヒカリエで開催されます。
入場チケットを抽選でプレゼントいたします。多くの名作椅子を手掛けたデザイナーの、国内最大規模となる大回顧展。会場構成は田根剛が手掛けます。
展示会期は、2025年12月2日から2026年1月18日まで。展覧会の公式ページはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2025年12月12日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

ハンス・ウェグナー(1914-2007)は、ミッドセンチュリー期のデンマークデザインの範疇にとどまらず20世紀の家具デザイン史における代表的な存在として語られています。代表作である《ザ・チェア》(1949)や《Yチェア》(1950)は高い人気を誇り、多くの人が目にしたことがあるでしょう。家具職人として類まれなる才能と素材に対する深い洞察を併せ持つウェグナーは、生涯で実に500脚以上の椅子を世に送り出しました。本展は、世界的な椅子研究家であり北欧を中心とした近代家具のコレクターでもある織田憲嗣氏のコレクションを有する北海道東川町の協力を得て、椅子約160点、その他家具などを一堂に集めた、国内でかつてない規模のウェグナー大回顧展となります。デザイン界の巨匠と目され、今日まで愛され続けるウェグナーの魅力とは何か。世界で活躍する建築家・田根剛氏(ATTA)による会場構成のもと、豊富な作品群と関連資料を通してその功績とデザイン哲学を振り返ります。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

MVRDVによる、台湾の集合住宅「ザ・アイランド」。密集した商業地域での計画。“都市の中への緑のオアシスの創出”を目指し、ファサードに多数の植栽スペース付きのバルコニーなどを備えた建築を考案。緑と統合する有機的形態はガウディの建築からも着想を得る
MVRDVによる、台湾の集合住宅「ザ・アイランド」。密集した商業地域での計画。“都市の中への緑のオアシスの創出”を目指し、ファサードに多数の植栽スペース付きのバルコニーなどを備えた建築を考案。緑と統合する有機的形態はガウディの建築からも着想を得る image©MVRDV
MVRDVによる、台湾の集合住宅「ザ・アイランド」。密集した商業地域での計画。“都市の中への緑のオアシスの創出”を目指し、ファサードに多数の植栽スペース付きのバルコニーなどを備えた建築を考案。緑と統合する有機的形態はガウディの建築からも着想を得る image©MVRDV
MVRDVによる、台湾の集合住宅「ザ・アイランド」。密集した商業地域での計画。“都市の中への緑のオアシスの創出”を目指し、ファサードに多数の植栽スペース付きのバルコニーなどを備えた建築を考案。緑と統合する有機的形態はガウディの建築からも着想を得る image©MVRDV

MVRDVによる、台湾・台中市の集合住宅「ザ・アイランド」です。
密集した商業地域での計画です。建築家は、“都市の中への緑のオアシスの創出”を目指し、ファサードに多数の“植栽スペース付きのバルコニー”などを備えた建築を考案しました。また、緑と統合する有機的形態はガウディの建築からも着想を得ています。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

MVRDVの住居プロジェクト「ザ・アイランド」は、有機的な形状と緑豊かな垂直のランドスケープによって、都市に自然をもたらします

MVRDVは、台湾・台中市にある21階建ての住居用タワー「ザ・アイランド」の建設許可を取得しました。この設計は、都市に緑と自然をもたらすこと、そして最大限の住みやすさのための共用スペースの提供に重点を置いています。こうした目標を反映し、このタワーは有機的な表現をまとっています。多数のバルコニーや植栽スペース、そして建物の縁や開口部は柔らかな曲線で形作られ、ファサードはアントニ・ガウディの作品に着想を得て不規則なセラミックタイルのモザイクで仕上げられています。

このプロジェクトでは、商業スペースと共用のダイニングルーム、ラウンジ、カラオケスペースを備えた2フロアの上に、販売用の住戸76戸が設けられています。この開発は中間層の住民、特に若いカップルを主な対象としており、共用エリアが設計上の重要な要素となっていて、多様な屋外の共有スペースが設けられています。屋上には共用のガーデンテラスがあり、それは重層的な緑のクラウンを囲むように配置されており、そのクラウンには住民のための多機能な共用スペースが設けられています。5つの共用バルコニーが建物の21フロアに分散して配置されており、それぞれが3層分のくぼみをファサードに刻むことで、開放感を生み出しています。

ザ・アイランドは、屋外スペースや緑地の拡充を促進する台中市の住みやすさに関する建築規制に対応しています。台中市の北区と北屯区の境界に位置するこの敷地は、21世紀になるまでは都市の端に近い場所にありましたが、現在では北屯区の都市化の波を受けて、密集した商業地域の中心に位置しています。

この状況に対抗するために、本プロジェクトは都市の中に緑のオアシスを創出しています。前述の屋上や共用バルコニーに加えて、この設計では、街路レベルの植栽、植栽スペース付きの専用バルコニー104戸、独立したファサードプランター38基が導入されており、台中全域の自然の多様性を反映した植物の選定がなされています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/11/17-11/23]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/11/17-11/23]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/11/17-11/23)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 谷口吉生と高宮真介による、静岡・掛川の「資生堂アートハウス」(1978年) が、2026年6月末で閉館へ。1979年度の日本建築学会賞 (作品) 受賞作品。アート支援活動は銀座の “資生堂ギャラリー”に集約
  2. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の実施設計概要
  3. パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品
  4. 京都・八幡市の「(仮称) 南ケ丘こども園」設計プロポで、キノアーキテクツが受注候補者に選定。二次審査には、無有建築工房・ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ JV、芦澤竜一・水原建築事務所・VANS JV、榊原・吉村・創都 JV、日比野設計・吉村靖孝・EL3 JVが名を連ねる。各者の提案書も公開
  5. 武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる
  6. 【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年)
  7. YKAAによる、北海道・札幌市の「Hiraya Pavilion」。“漠然とした環境”の中での計画。様々な人々が集まる“小さな場所”として、変化にも柔軟に応えられる“柔らかくも強い形式”を志向。地面に埋め込んだ“基壇”と“四周の開口部”で様々な行為を促す建築を考案
  8. BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供
  9. 青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案
  10. トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図
  11. 永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案
  12. 磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」。没後国内初となる大規模回顧展。単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介。会場設計は日埜直彦が手掛ける
  13. BIG・ARTS Group・Frontによる、中国の「蘇州現代美術館」。中国庭園の発祥地の湖畔に建つ美術館。地域の庭園の伝統に根ざした存在を求め、屋根付きの回廊“廊”を再解釈する計画を志向。連続する緩やかな屋根の下に複数のパヴィリオンを相互接続する建築を考案
  14. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、群馬の住宅「前橋の道の輪郭」。路地状の共有地などが見られる街区での計画。建築の時間と住み手の時間との折合いも主題とし、読み替えられながらも生き続ける存在を志向。路地の延長線上の“たまり”となる中庭の周りに諸室を配置する建築を考案
  15. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出
  16. 九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現
  17. 竹山聖+設計組織アモルフの作品集『JOIN』が、Poesy Pressより刊行。設立45年を記念して制作。近年顕著な“3つの形の系統”に着目し、造形的な特徴が際立つ15作品を軸に構成。多数の図面に加えてスケッチ・インタビュー・年表も掲載
  18. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  19. MVRDVによる、アルバニアの「グランド・ボールルーム」。六千席のアリーナに加えて集合住宅・ホテル・店舗も内包する複合施設。“スポーツとコミュニティの神殿”も意図し、“直径100mを超える球体”の建築を考案。内部にアリーナと庭園を設けて外殻に住戸等を配する
  20. ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、サンフランシスコの20世紀初頭に完成した発電所を改修した複合施設「Power Station」。約12万㎡の湾岸地域の再開発計画の一部として計画

マリーナ・タバサムが、TOTOギャラリー・間での自身の展覧会「People Place Poiesis」について語っている動画。2025年11月に公開されたもの

マリーナ・タバサムが、TOTOギャラリー・間での自身の展覧会「People Place Poiesis」について語っている動画です。2025年11月に公開されたもの。アーキテクチャーフォトでは、こちらの展覧会の様子を特集記事として掲載しています。

2025年のプリツカー賞授賞式のハイライト動画。中国人建築家のリュウ・ジャークンが受賞。ルーブル・アブダビで2025年5月に行われたもの

2025年のプリツカー賞授賞式のハイライト動画です。中国人建築家のリュウ・ジャークンが受賞。ルーブル・アブダビで2025年5月に行われたもの。フルバージョンの動画はこちらのページで閲覧可能です。アーキテクチャーフォトでは、リュウ・ジャークンのプリツカー賞受賞を特集記事として掲載しています。

こちらは建築家のリュウ・ジャークンのポートレートです。

マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis」。バングラデシュを拠点とする建築家の展示。地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力。様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執る
マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis」。バングラデシュを拠点とする建築家の展示。地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力。様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執るギャラリー1の全景。 photo©architecturephoto
マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis」。バングラデシュを拠点とする建築家の展示。地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力。様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執る中庭での展示の様子。 photo©architecturephoto
マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis」。バングラデシュを拠点とする建築家の展示。地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力。様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執るギャラリー2の全景。 photo©architecturephoto

マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)」です。
バングラデシュを拠点とする建築家の展示です。建築家は、地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力しています。また、様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執っています。
会期は2025年11月21日~2026年2月15日です。展覧会の公式ページはこちら

TOTOギャラリー・間では、バングラデシュのダッカを拠点に活動するマリーナ・タバサム・アーキテクツ(MTA)の展覧会「People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)」を開催します。

MTAを率いる建築家マリーナ・タバサム氏は、気候や文化、伝統に根差した建築を手がけるだけでなく、自然災害や貧困等で苦しむ人々への支援に取り組んできました。例えばダッカ市内に設計した「バイト・ウル・ロゥフ・モスク」(2020年アガ・カーン建築賞受賞)では、地域の土を焼成したレンガと幾何学を用いて、静謐な光をたたえ風が通り抜ける祈りの空間を創出し、爆発的な拡大を続ける過密都市において多様な人々が集う寛容な建築を実現しています。また、国全体の約7%が河川に覆われ、洪水で国土の約1/3が水没することもあるバングラデシュにおいて、住む場所を失った人のためにMTAが考案した可動式の住宅「クディ・バリ」(現地語で「小さな家」の意味)は、地域の人々の手により短期間で組み立て・解体することができ、洪水発生時のシェルターとしても機能します。

MTAが立ち上げた財団F.A.C.E(The Foundation for Architecture and Community Equity)は、国内各地でクディ・バリを提供するだけでなく、ユニットを組み合わせることで、ロヒンギャの難民キャンプにおけるコミュニティセンターなど幅広い用途の建物に応用しています。こうした活動と作品が評価され、マリーナ・タバサム氏は2024年にTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出、2025年の「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン」※1の設計者に選ばれるなど、MTAの活動にいま世界から注目が集まっています。

本展では、「人々」「土地」、そして創作や詩作を意味する「ポイエーシス」をテーマに、彼女たちの作品と活動を、模型や映像、インスタレーション等で紹介します。中庭はMTAオリジナルの「クディ・バリ」をバングラデシュから輸送し立ち上げるとともに、京都の里山で実践を行う建築家の森田一弥氏と京都府立大学森田研究室協力のもと、日本の素材と技術で翻案した「日本版クディ・バリ」を新たに制作し、展示します。

マリーナ・タバサム・アーキテクツが、バングラデシュという土地で人々とともにつむぎあげてきた建築の物語を、ぜひご覧ください。

※1:英国王立公園ケンジントン・ガーデンにて毎年夏に世界的建築家が手がける期間限定のパビリオン

リリーステキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出 render by Bloomimages
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出 render by Bloomimages
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出 render by Bloomimages

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」です。
集合住宅などが入る42層の高層ビルの計画です。建築家は、金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案しました。また、ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出します。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

イムティアズ・デベロップメンツ(Imtiaz Developments)が、ザ・シンフォニー・タワーを発表
アラブ首長国連邦、ドバイ

ザハ・ハディド・アーキテクツがイムティアズ・デベロップメンツのために設計した「ザ・シンフォニー・タワー」は、ドバイの新たなホライズン地区に位置しており、市内のメイダン競馬場とラス・アル・ホールの水域との間、すなわち都市が築かれた歴史的なドバイクリークの最上流部にあります。現在は保護湿地となっているラス・アル・ホール自然保護区は、アラブ首長国連邦原産のロゼ・フラミンゴの群れを含む、この地域の渡り鳥を引き寄せる野生動物の聖域です。

シンフォニー・タワーは、ドバイの著名なランドマークや文化施設、商業エリアが集まり、多彩な評価の高いイベントや展示会が開催される創造の拠点であるダウンタウン・ドバイおよびドバイ・デザイン・ディストリクトからほど近い場所に位置し、計画中のドバイメトロの拡張ルートによってもアクセス可能となる予定です。

金属の糸を用いた伝統的なエミラティの織物工芸であるアル・サドゥとタッリの特徴的な立体的幾何学模様と精緻な刺繍から着想を得て、タワーの外骨格は織り込まれたようなファサードを形づくっており、一日を通して太陽が空を横切るにつれて、色調や奥行きが変化して見えます。

42層のタワー全体に設けられた多様な屋外スペースが、各住戸にアウトドアリビングエリアを提供しています。タワーの外骨格のグリッドによって構成され、これらの屋外スペースの多様な奥行きによって強調されたこの織り込まれた構造は、各ファサードに独自のリズムと質感を与え、首長国の伝統工芸職人によって作り出される刺繍の精緻な模様と技を模しています。

太陽光発電システムがタワーの照明用バッテリーを充電し、日中に吸収された太陽エネルギーを再利用して、外骨格の三次元格子構造をやわらかく照らし出します。日没後、この格子構造から放たれる穏やかな琥珀色の輝きは、建物内部に繰り返されるパターンを表現しており、この地域で称賛されている刺繍に見られる金属糸の幾何学的な反射を想起させます。

精緻にエンジニアリングされた外骨格は、構造的機能と環境的機能の両方を担っています。ファサードに日陰をつくることで日射取得を抑え、外骨格とそのテラスはタワーの屋外リビングエリアを保護し、年間を通じて住民に快適な屋外空間を提供します。

モジュール工法と、再生鋼材・低炭素コンクリート・責任ある調達による仕上げ材の使用によって、タワーのエンボディド・カーボン(内包炭素)は削減される予定です。また、グレーウォーターの再利用、低流量の設備、乾燥に強い植栽の導入により、水使用量も削減されます。

磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」。没後国内初となる大規模回顧展。単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介。会場設計は日埜直彦が手掛ける
磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」。没後国内初となる大規模回顧展。単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介。会場設計は日埜直彦が手掛ける photo courtesy of 水戸芸術館現代美術センター
磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」。没後国内初となる大規模回顧展。単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介。会場設計は日埜直彦が手掛ける photo courtesy of 水戸芸術館現代美術センター
磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」。没後国内初となる大規模回顧展。単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介。会場設計は日埜直彦が手掛ける photo courtesy of 水戸芸術館現代美術センター
磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」。没後国内初となる大規模回顧展。単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介。会場設計は日埜直彦が手掛ける photo courtesy of 水戸芸術館現代美術センター

磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」です。
没後国内初となる大規模回顧展です。同建築家の、単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介しています。また、会場設計は日埜直彦が手掛けています。会期は、2026年1月25日まで。展覧会の公式ページはこちら

2022年末に逝去した建築家・磯崎新の没後、国内初となる大規模回顧展を開催します。当館設計者でもある磯崎は、20世紀を代表する最も創造的で先駆的な建築家として知られ、2019年に建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞しました。建築プロジェクトや都市計画にとどまらず、著作活動、芸術家や知識人とのコラボレーション、さらにはキュレトリアル・ワークを通じ、60年以上にわたり思想、美術、文化論や批評分野においても卓越した地位を確立しました。

磯崎は自身の著書『建築における「日本的なもの」』において、「グローバリゼーション状態のなかに沈殿物が発生し、これが〈しま〉をつくり、世界は無数の凝固の集合体としての、群島(アーキペラゴ)となるだろう。そのひとつの〈しま〉のつくりだされかたは、(中略)もっと多様に開発されねばなるまい」と記しています。この「群島(アーキペラゴ)」という概念はイタリアの哲学者マッシモ・カッチャーリの著書『Lʼarcipelago』(1997年)に端を発しています。磯崎はこの概念を構想の手がかりとし、自身の思想や実践における重要な空間概念として積極的に用いるようになりました。

「群島としての建築」と題した本展では、決して単一の領域にとどまらない磯崎の活動を「群島」の様に構成します。「都市」「建築」「建築物」「フラックス・ストラクチャー」「テンタティブ・フォーム」「建築外(美術)」をキーワードに、建築模型、図面、スケッチ、インスタレーション、映像、版画、水彩画などの様々なメディアを通じて、磯崎の軌跡を辿るとともに、自身が設計した水戸芸術館を舞台に、建築の枠を超えた磯崎の活動を俯瞰的に紹介します。

リリーステキストより
ラッパー 環ROY・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2025」の開催に合わせて企画された審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中
ラッパー 環ROY・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2025」の開催に合わせて企画された審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中

ラッパー 環ROY・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催されます。
建築学生コンペ「AYDA2025の開催に合わせて企画された審査員ら参加のイベントです。学生限定で参加者を募集しています。開催場所は、東京・港区のSHIBAURA HOUSE開催日時は、2025年12月9日(火)18:00~19:30参加費無料こちらのページでの事前申込制です。【ap・ad】

AYDA(Asia Young Designer Award)は日本ペイントグループが、グローバルに開催している建築デザインの国際コンペティションです。
12月9日(火)に、本年の審査員長 ラッパーの環ROY氏、審査員の建築家 藤原徹平氏・中山英之氏、AYDAのホームページをデザインされているデザイナーの古平正義氏をお招きし、本年度のテーマである「空間と詩、その間」についてトークしていただきます。

テーマを紐解くカギを審査員長と審査員から直接聞くことができ、作品制作に役立つ有意義な時間となることでしょう。
トークイベントの終盤には質疑応答も設けております。同じ建築・デザインを学ぶ学生とコミュニケーションをつながる機会です。
皆さんのご応募、お待ちしております。

【トークイベント概要】
■日付:2025年12月9日(火)
■時間:18時~19時30分(17時30分より受付開始)
■場所:SHIBAURA HOUSE
■住所:東京都港区芝浦3-15-4
■アクセス:JR 田町駅芝浦口より徒歩7分
地下鉄 都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分
※お車の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

以下に、今年のテーマと審査員のプロフィールなどを掲載します。

【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年)
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA

「ap Masterpiece」は、世界中に存在する名作と言える建築を、アーキテクチャーフォトのウェブサイト上で紹介するシリーズです。

OMAが設計した、フランスの「ボルドーの家」(1998年) です。


こちらは建築家によるテキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

ボルドーの家は、ボルドーを見下ろす岬のような丘の上に建つ、3つのフロアのある個人住宅です。下の階は、家族の最も親密な生活のために設計された、丘をくり抜いてつくられた一連の洞窟です。地上階は庭の高さにあり、半分が屋内、半分が屋外という住むためのガラスの部屋です。上階は子ども用と親用のエリアに分けられています。この家の中心には、3メートル×3.5メートルのエレベータープラットフォームがあります。これは3つのフロアを自由に移動し、リビングやキッチンの一部となったり、親密な書斎へと姿を変えたりします。また、本や美術品、ワインセラーへのアクセスも可能にします。

ある夫婦が、ボルドーにある非常に古く美しい家に住んでいました。彼らは新しい家を望んでいて、おそらくそれはとてもシンプルな家でした。彼らは様々な建築家を探していました。その後、夫が自動車事故に遭いました。彼は死にかけましたが、助かりました。現在は車椅子が必要です。

2年後、夫婦は再び家のことを考え始めました。今や新しい家は、古い家と中世の街並みが、夫にとっての牢獄と化していたその状況から、解放できるかもしれないものでした。「あなたが予想するのとは逆かもしれませんが」と彼は建築家に言いました。「私はシンプルな家を望んでいるわけではありません。複雑な家がほしいのです。なぜなら、その家が私の世界を形づくることになるからです…」。彼らは街を一望できる丘の上の土地を購入しました。

建築家は一つの家を提案しました──いや、正確には、三つの家が重なり合うように積み重なったものでした。その男性には自分専用の「部屋」、いやむしろ「拠点」とも言える場所がありました。それはエレベータープラットフォームでした。エレベーターの動きが、絶えず家のアーキテクチャーを変化させます。その中心にあるのは一台の機械です。

パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品
パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品露出配線のパターンを確認できる展示什器「CONDUIT CALLUS」 image courtesy of BRIDGEHEAD Shimbashi

パナソニックが運営する、東京・新橋のライブオフィス“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催されます。
スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修を手掛ける、“現し”をテーマとした展示です。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討します。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品されます。開催日は、2025年12月5日(金)・6日(土)参加費無料です。【ap・ad】

「現し」を考える。展ver.3.0 を開催します。

2025年5月に開催しましたver.2.0では現しの「天井」に注目し、現し天井の作り方を検討しました。その成果として、実物が確認できる展示と「現し天井標準化マニュアル」を製作し、展覧会を行いました。

Ver.3.0では次なる展開として現しの「壁」、「床」に注目し、主に配線方法を検討しています。壁の場合は、一般的には露出配線と言われる方法ですが、後の更新の容易さや現し空間との相性の良さもあり、電線管などは一般的に使われています。ここでは電線管以外にも、メタルモールやフレキ管も使用し、露出配線の新しいスタンダードを提案しています。そして、これらの実物で確認できる展示を製作しています。

また、床への配線方法として、パナトラックというタイルカーペットの下に配線する製品も、実物で確認できるようになっています。
加えて、ver.2.0の現し天井のための展示什器や「現し天井標準化マニュアル」や、パナソニック製の多様なプレート、スイッチ、コンセントも見ることができます。

壁や床は手が触れられる部分であり、配線の末端であるスイッチやコンセントも普段手を触れる部分です。今まであまりデザインの対象ではなかった「配線」を考えることで、現し空間の配線に留まらず、建築に必要不可欠な配線の可能性を考えることに繋がると思っています。

スタジオパルマコン 西原将

リリーステキストより

以下に、展示会の詳細を掲載します。

【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、建築設計職、ランドスケープ設計職 のスタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
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【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、建築設計職、ランドスケープ設計職 のスタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中クルックフィールズ ©Yurika Kono

藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」の、建築設計職、ランドスケープ設計職 のスタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築、ランドスケープを中心に、産業、福祉、教育、文化、暮らしなど、さまざまな領域を横断し、場所の未来をひらいていける建築家を募集します。

現在、フジワラテッペイアーキテクツラボでは、大小さまざまなプロジェクトが進行中です。
建築とランドスケープの設計監理を中心に、マスタープラン計画や事業の構想、地域のリサーチやワークショップ等も行い、建築ができる前から完成後まで丁寧に寄り添い、創造していくことを大切にしています。

【ap job更新】 外資系ホテルから個人邸まで手掛け、裁量があり自由な発想を尊重する「株式会社ファムス」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
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デザインの領域を拡張せよ。外資系ホテルから個人邸まで。裁量と自由な発想で挑む建築、インテリアデザイナー募集(経験者・既卒・新卒)

◆◇ 面白い仕事を最高の仲間と、それがファムスの流儀 ◇◆

【すべては「情熱」から始まる】
私たちが何よりも大切にしているのは、メンバー一人ひとりの「やってみよう」という純粋な情熱です。

【国内屈指、記憶に残る空間を手がける面白さ】
私達のプロジェクトは、とても幅が広く刺激に満ち溢れています。
インテリアデザインまで凝った注文住宅やオフィスビルの建築設計、伝統的な京町家の改修、寺社仏閣、個人オーナーの夢が詰まったレストラン、企業の未来を描くオフィス、そして私たちの真骨頂とも言える、国内でも数社しか手掛けられない外資系ラグジュアリーホテルの設計。
また、京都では施工会社を有しているため、設計から施工までを一貫して行う場合もあります。
建築からインテリア、特注家具まで一貫して手掛けるため、アイデアが形になるまでほぼ全てのプロセスに深く関われる、ものづくり好きには堪らない環境となっています。

【ルールより信頼。個性を解き放つ自由なカルチャー】
そんな“面白い仕事”を支えるのが、私たちのカルチャーです。
私達の会社はそもそも創業者たちが一人で立ち上げたのではなく、5名の友人同士から始めたこともあり、それぞれの得意分野を互いに理解し合いながら成長してきた歴史があり、裁量と感性を信じ、仕事を任せ、みなで会社を作っていくという風土が根付いています。
ルールで縛るのではなく、プロとして互いを信頼し、個々の自由な発想を尊重すること。それが、私たちの強みを生み出す源泉だと信じています。
だからトップダウンの指示はそれほどなく、昔の設計事務所のようにピリピリしておらず、オフィスはいつも穏やかです。
それでいて、プロジェクトの垣根を越えた雑談から次のデザインのヒントが生まれるような、創造的な空気が流れています。

互いの才能をリスペクトし、自由に、大胆に。最高の空間を追求できる仲間をお待ちしています。

京都・八幡市の「(仮称) 南ケ丘こども園」設計プロポで、キノアーキテクツが受注候補者に選定。二次審査には、無有建築工房・ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ JV、芦澤竜一・水原建築事務所・VANS JV、榊原・吉村・創都 JV、日比野設計・吉村靖孝・EL3 JVが名を連ねる。各者の提案書も公開
京都・八幡市の「(仮称) 南ケ丘こども園」設計プロポで、キノアーキテクツが受注候補者に選定。二次審査には、無有建築工房・ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ JV、芦澤竜一・水原建築事務所・VANS JV、榊原・吉村・創都 JV、日比野設計・吉村靖孝・EL3 JVが名を連ねる。各者の提案書も公開 image courtesy of キノアーキテクツ

京都・八幡市の「(仮称) 南ケ丘こども園」設計プロポーザルで、キノアーキテクツが受注候補者に選定されています。
二次審査には、無有建築工房・ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ 設計共同企業体、芦澤竜一建築設計事務所・水原建築事務所・VANS 設計共同企業体、榊原・吉村・創都 設計共同企業体、日比野設計・吉村靖孝・EL3 設計共同企業体が名を連ねていました。各者の提案書も公開されています。

令和7年10月28日に2次審査のプレゼンテーション及びヒアリング審査を行い、評価委員会における審査を経て、下記の通り受注候補者を選定しました。

受注候補者(第1位)
キノアーキテクツ

次点者(第2位)
無有建築工房・ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ 設計共同企業体

他の提案者
芦澤竜一建築設計事務所・水原建築事務所・VANS 設計共同企業体

榊原・吉村・創都 設計共同企業体

日比野設計・吉村靖孝・EL3 設計共同企業体

以下に、キノアーキテクツによる提案のパース画像を掲載します。

青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案外観、西側の道路より見る。 photo©太田拓実
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案1階、住宅部分、ダイニングからリビングを見る。 photo©太田拓実
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案1階、住宅部分、リビングからダイニングとキッチンを見る。 photo©太田拓実
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案2階、住宅部分、小屋裏から吹抜を見る。 photo©太田拓実

青柳創と青柳綾夏が設計した、岩手の「金ケ崎の家」です。
寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域での計画です。建築家は、意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目しました。そして、空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案しました。

この場所は、江戸時代からの武家屋敷群と、それらを囲う生垣が特徴的な街並みを形成する集落の中心「表小路」の突き当りに位置している。伝統的建造物群保存地区の規制がかかり、寄棟屋根で左官の真壁としなければ新築することが許されない。

建築家によるテキストより

間口は広いが奥行きが浅く、地域内では比較的狭い敷地において、外観規制の条件と要求された容積から南北に細長い建物外形がほぼ自動的に導き出された。武家屋敷風の外観を模すことは形骸とも思えたが、この集落にとっては街並みこそが重要な観光資源であり、県外から移住する建主にとっての集落に溶け込むための儀式的な側面もあったため、外観は街並みに馴染ませることを優先した。

一方で、建主や設計者の意思とは無関係に建物の外形が決まるということは、同時に内部に「空洞」を存在させてしまうという、奇妙な「反転」現象を起こしていることに気が付いた。先に空間があるという意味では改修に近いとも思えたが、それともどこか状況が異なる。改修対象の既存には空間に先行する構造体も合わせて存在するからだ。

建築家によるテキストより

つまりこの家は、通常の構造体が空間を形成していく設計・力学のプロセスとは異なり、先行する「空洞」の支え方を思考するという順序がまったく出鱈目の設計ということになる。このことに気が付いた時、新古典主義を代表するエティエンヌ・ルイ・ブーレーによる「ニュートン記念堂」の空洞が頭を過ぎった。ブーレーは建築の内部を宇宙へと「反転」させる巨大な装置を創造したが、この家は形式としての外観が「反転」して、内部に存在起源をもたない白昼夢のような空洞を生じさせているのである。

この空洞に相応しい逆説的な支え方を考えた際、空洞の暗がりの中から朧気に、繊細な柱群が浮かび上がる様を想像した。それは、いわゆる伝統的な古民家にあるはずの骨太で密な小屋組みの存在感が、極細の柱に集約され象徴化されるような様である。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 福岡を拠点に創業40年以上の実績、住宅から公共施設まで幅広く手掛ける「株式会社 環・設計工房」が設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
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福岡を拠点に創業40年以上の実績、住宅から公共施設まで幅広く手掛ける「株式会社 環・設計工房」の、設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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環・設計工房が、設計スタッフ(経験者、既卒)を募集中

「住宅から公共施設まで、幅広い案件を手掛けたい」「デザイン性の高い設計に、コンセプトメイクから携わりたい」もし、そうした想いがあるのなら、当社のスタッフとして活躍しませんか?

もの・こと・とき「居場所」を設計するという視点を持ち、1980年の設立以来、住宅や商業施設、学校や病院など、公共・民間問わず、幅広い建築物の設計を手掛けてきた当社。

社内に営業スタッフはおらず、実績が実績を呼ぶ形で案件が拡大。
霧島酒造の記念館や工場、由布院「玉の湯」の本館など、日本有数の酒類メーカーから老舗旅館まで、高いデザイン性をもって、顧客の要望を叶えています。

あなたには意匠設計を行っていただきますが、基本設計から工事監理までトータルで携われるのが当社特長の1つ。

担当範囲は経験に応じて、徐々に広げていってもらいますが、コンセプトメイクから竣工まで関わり、大きな達成感を味わうことのできるポジションです。

お客様との打ち合わせから設計業務、工事監理まで、トータルに携わっていただきます。
基本設計、各種申請、検査対応、工事監理と、対応範囲は広いですが、チームで協力して取り組んでいます。

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