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STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」
photo©井上登

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architecture|feature
建材(内装・天井)王玉楊矢島建築蓼科ワークショップKAP建材(外装・建具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・建具)建材(外装・床)建材(内装・床)井上登土屋辰之助図面あり長野住宅
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登

STA土屋辰之助アトリエが設計した、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」です。

2020年初頭から顕在化した新型コロナウイルス感染拡大による社会状況の変化は未だ収束をみることなく継続中であるが、働き方や住まい方にも大きな影響を与えており、特に都市部での生活に拘らない移住や2拠点生活を加速させている。一方で、在宅ワークやオンラインでのやりとりにより、住宅の中で過ごす時間も増えており、都市部での便利で刺激的であるが、それほど広くはない住空間には窮屈さを覚える人も多いのではないだろうか。

建築家によるテキストより

施主は都内在住であるが、全国で仕事をする機会をもっており、特に信州長野方面での仕事の増加に伴い、相続していたこの地の古い別荘を取り壊すとともに同別荘地内で敷地を移転し、新たな拠点としての「第二住居」を計画した。幼い頃から家族と度々訪れていた地であるため、愛着もあり静かな別荘地である環境も気に入っていた。設計は別荘地内で敷地選びから始まったが、最終的には元の別荘敷地に隣接した、のびやかな起伏と柔らかい日が注ぐ敷地を再発見するかたちとなった。

建築家によるテキストより

別荘のような非日常性と第二住居としての日常性を重合するために、外皮は開放的な開口部で構成されて自然とつながり、寝室・ワークスペースは引戸の壁によって閉じることもできる、二重に包まれながら回遊性をもつ平面としている。立体的な空間としても大きな切妻屋根の覆いの中に、ふたつのボリュームが存在しており、リビング、ダイニングキッチンは中間的な領域として、擬似的な外部空間のように感じられる。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©王玉楊
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 image©STA土屋辰之助アトリエ
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 image©STA土屋辰之助アトリエ
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 image©STA土屋辰之助アトリエ
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 image©STA土屋辰之助アトリエ
STA土屋辰之助アトリエによる、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」 image©STA土屋辰之助アトリエ

以下、建築家によるテキストです。


別荘とは異なる「第二住居」
2020年初頭から顕在化した新型コロナウイルス感染拡大による社会状況の変化は未だ収束をみることなく継続中であるが、働き方や住まい方にも大きな影響を与えており、特に都市部での生活に拘らない移住や2拠点生活を加速させている。一方で、在宅ワークやオンラインでのやりとりにより、住宅の中で過ごす時間も増えており、都市部での便利で刺激的であるが、それほど広くはない住空間には窮屈さを覚える人も多いのではないだろうか。

施主は都内在住であるが、全国で仕事をする機会をもっており、特に信州長野方面での仕事の増加に伴い、相続していたこの地の古い別荘を取り壊すとともに同別荘地内で敷地を移転し、新たな拠点としての「第二住居」を計画した。幼い頃から家族と度々訪れていた地であるため、愛着もあり静かな別荘地である環境も気に入っていた。設計は別荘地内で敷地選びから始まったが、最終的には元の別荘敷地に隣接した、のびやかな起伏と柔らかい日が注ぐ敷地を再発見するかたちとなった。

等高線に直行する配置
北西に向かって下る地形に対して等高線に沿う配置ではなく、直行する配置とすることで、別荘地内の道路から距離をとりながらリビング・テラスを南東面に配置することにした。そうすることで、リビング・テラスは地面よりも1.8m程高く持ち上げられ、宙に浮いたような感覚で木々に包まれる景色と体験を得ることができる。
囲い込まれたようなプライバシーではなく配置とレベル、視線のコントロールにより自然なかたちで公私のグラデーションを形成している。

二重の囲いによる日常性と非日常性
別荘のような非日常性と第二住居としての日常性を重合するために、外皮は開放的な開口部で構成されて自然とつながり、寝室・ワークスペースは引戸の壁によって閉じることもできる、二重に包まれながら回遊性をもつ平面としている。立体的な空間としても大きな切妻屋根の覆いの中に、ふたつのボリュームが存在しており、リビング、ダイニングキッチンは中間的な領域として、擬似的な外部空間のように感じられる。そこから眺めるふたつのボリュームは建物の中につくられた外壁のようにも見えてくる。その2階のヤネウラの「外壁」は空気的にも空間的にも1階や吹抜けとつながりを持ち続けるために、格子のような透かし壁とした。

結果的に民家のような空間と景観
上記のような現在的な条件から設計したにも関わらず、空間的には例えば信州に多く見られる「本棟づくり」のような、かつての民家のような空間になったことは興味深い。景観的にも茅野の風景のひとつである、蔵の屋根の片側を差し掛け屋根とする構成に近いアシンメトリーな屋根形状となったことは、敷地形状と環境的な地域性をひとつひとつ汲み上げたプロセスの結果であると考えている。

■建築概要

SHouse HM 蓼科の第二住居
所在地:長野県小県郡長和町
主要用途:戸建住宅(第二住居)
建築主:個人
設計・監理:STA土屋辰之助アトリエ
担当:土屋辰之助 山﨑朋哉 王玉楊
構造:KAP 担当:萩生田秀之
施工:蓼科ワークショップ, 矢島建築
敷地面積:1,424.00㎡
建築面積:118.66㎡
延床面積:169.13㎡
構造・規模:木造、2階建て(地階 倉庫)
最高高さ:6.080m
地域地区:都市計画区域外
設計期間:2019年10月~2020年4月
工事期間:2020年5月~2020年10月
撮影:井上登 ※ドローン上空写真のみ王玉楊

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板 立てはぜ葺き

外装・床テラスデッキ

防腐剤注入スギ板張り キシラデコール塗り

外装・壁外壁1

ガルバリウム鋼板 立てはぜ葺き

外装・壁外壁2

スギ板縦張り キシラデコール塗り

外装・建具開口部

アルミ樹脂複合サッシ サーモスⅡL(LIXIL)

外装・建具玄関ドア

DA V16型 K2仕様(LIXIL)

内装・床玄関床

鉄平石張り

内装・床1F床1

挽板フローリング ブラックチェリー [床暖対応] オスモカラー塗り

内装・床1F床2

無垢フローリング カラ松 オスモカラー塗り

内装・天井吹抜天井

スギ無垢板張り オスモカラー塗り

内装・天井2Fヤネウラ天井

C+(シープラス)合板現し オスモカラー塗り(セイホク)

内装・建具建具

シナ合板 オスモカラー塗り

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    ツバメアーキテクツによる、埼玉・さいたま市の「やわらかい天井の保育園 1&2」やわらかい天井の保育園 2。 photo©長谷川健太

    ツバメアーキテクツが設計した、埼玉・さいたま市の「やわらかい天井の保育園 1&2」です。

    天井の造形に特徴を持つ保育園にすることを考えた。

    というのも一般的なテナントビルに、インテリアのデザインのみで保育園を作る場合、どうしても既存の躯体や採光条件などによって、平面形はほとんど決まってしまう。
    そこで天井で動きを作ることを考えた。

    建築家によるテキストより

    認知心理学者ギブソンの議論において、人は視界に入る情報の肌理によって空間を立体的に把握するといわれている。
    ここではうねる天井で光の濃淡を作るだけでなく、照明器具や感知器なども「肌理の勾配」の中に位置付けようとしている。
    結果的にタコの吸盤のように動きを感じさせる印象になった。子供たちが、踊ったり走り出したり、思わず身体を動かしたくなる空間になっただろうか。

    建築家によるテキストより

    また二園同時に設計が開始したので、天井のうねり具合を変えている。
    比較的大きく平面が確保できる「1」では端部を緩やかにフィレットさせたおおらかな天井とし、平面形が歪な「2」では天高も低くルームエアコンの設置を余儀なくされたためそれをよけるようにリズミカルに上下させた天井とした。

    建築家によるテキストより
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    architecture
    訃報ヘルムート・ヤーン
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    建築家のヘルムート・ヤーン氏が亡くなりました。81歳でした。リンク先はchicago tribune。こちらに日本語で経歴などがまとまっています。

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    2021.05.10 Mon 10:01
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    photo©近藤泰岳

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    中田光輝コスモスモアロフティ21山中悠嗣山中コ〜ジ山下麻子建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・建具)建材(内装・家具)建材(外構・床)図面あり宿泊施設京都GENETO近藤泰岳
    GENETOの基本設計・デザイン監修、コスモスモアの設計・監理による、京都市の宿泊施設「HOTEL KYOTOLOGY」 photo©近藤泰岳
    GENETOの基本設計・デザイン監修、コスモスモアの設計・監理による、京都市の宿泊施設「HOTEL KYOTOLOGY」 photo©近藤泰岳
    GENETOの基本設計・デザイン監修、コスモスモアの設計・監理による、京都市の宿泊施設「HOTEL KYOTOLOGY」 photo©近藤泰岳

    GENETOの基本設計・デザイン監修、コスモスモア大阪支店の設計・監理による、京都市の宿泊施設「HOTEL KYOTOLOGY」です。施設の公式サイトはこちら。

    京都東山麓に建つHOTEL KYOTOLOGYは少し歩くと三十三間堂や京都国立博物館がある好立地にあるものの、周囲は中層の民家や集合住宅に囲まれており周囲からの視線に晒されている。 その為、周囲からの視線を遮断しながら客室への通風や採光を確保することが必要と考えた。それはカーテンやブラインドなど一般的な解決策に頼らず、更には同時に京都らしい風情を滞在者に感じてもらえる空間にならないかと模索を始めた。

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    建築家によるテキストより
    • 残り24枚の写真と建築家によるテキスト
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    2021.05.10 Mon 08:56
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    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス [期間:2021/5/3-5/9]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/5/3-5/9)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 中山英之による、ポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプト解説。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求
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    12. 中村創 / DAN設計室のデザイン監修、オカケンの設計施工による、神奈川・横浜市の住宅「すみれが丘の家」
    13. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介
    14. 二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」
    15. ルイス・バラガンが1948年に完成させたメキシコシティの「ルイス・バラガン邸」の解説付ツアー動画(日本語字幕付)
    16. 保坂猛建築都市設計事務所による、東京の、延べ床約18m2の自邸「LOVE2 HOUSE」の高クオリティな動画
    17. ネリ&フーによる、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出す
    18. 佐々木祐治 / U.L.A.Designによる、神奈川・横浜市の住宅「Garden Wall House #2」
    19. OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介
    20. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・目黒区の事務所「ライゾマティクス オフィス」

    • 過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ
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    最も注目を集めたトピックス
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    • 建築家の内田祥哉さんが亡くなりました
    2021.5.11Tue
    • 大堀伸 / ジェネラルデザインによる、東京・神宮前の店舗「NEIGHBORHOOD HARAJUKU」
    • 中村創 / DAN設計室による、神奈川の、既存戸建て住宅の改修「秦野の家」
    • MADの設計で2023年末の完成を予定する、中国の「嘉興市民センター」。都市の新たな公共空間となる中庭と都市の風景や歴史を参照した有機的な外観が特徴
    • 【ap job更新】 前田茂樹が主宰する「ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ」が、シニアスタッフを募集中
    • アルヴァ・アアルトが1936年に完成させた自邸の、日本語解説付オンラインツアー動画が、期間限定で公開中

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