SHARE 建築家のヘルムート・ヤーン氏が亡くなりました
建築家のヘルムート・ヤーン氏が亡くなりました。81歳でした。リンク先はchicago tribune。こちらに日本語で経歴などがまとまっています。
建築家のヘルムート・ヤーン氏が亡くなりました。81歳でした。リンク先はchicago tribune。こちらに日本語で経歴などがまとまっています。
ツバメアーキテクツが設計した、埼玉・さいたま市の「やわらかい天井の保育園 1&2」です。
天井の造形に特徴を持つ保育園にすることを考えた。
というのも一般的なテナントビルに、インテリアのデザインのみで保育園を作る場合、どうしても既存の躯体や採光条件などによって、平面形はほとんど決まってしまう。
そこで天井で動きを作ることを考えた。
認知心理学者ギブソンの議論において、人は視界に入る情報の肌理によって空間を立体的に把握するといわれている。
ここではうねる天井で光の濃淡を作るだけでなく、照明器具や感知器なども「肌理の勾配」の中に位置付けようとしている。
結果的にタコの吸盤のように動きを感じさせる印象になった。子供たちが、踊ったり走り出したり、思わず身体を動かしたくなる空間になっただろうか。
また二園同時に設計が開始したので、天井のうねり具合を変えている。
比較的大きく平面が確保できる「1」では端部を緩やかにフィレットさせたおおらかな天井とし、平面形が歪な「2」では天高も低くルームエアコンの設置を余儀なくされたためそれをよけるようにリズミカルに上下させた天井とした。
STA土屋辰之助アトリエが設計した、長野・小県郡の「SHouse HM 蓼科の第二住居」です。
2020年初頭から顕在化した新型コロナウイルス感染拡大による社会状況の変化は未だ収束をみることなく継続中であるが、働き方や住まい方にも大きな影響を与えており、特に都市部での生活に拘らない移住や2拠点生活を加速させている。一方で、在宅ワークやオンラインでのやりとりにより、住宅の中で過ごす時間も増えており、都市部での便利で刺激的であるが、それほど広くはない住空間には窮屈さを覚える人も多いのではないだろうか。
施主は都内在住であるが、全国で仕事をする機会をもっており、特に信州長野方面での仕事の増加に伴い、相続していたこの地の古い別荘を取り壊すとともに同別荘地内で敷地を移転し、新たな拠点としての「第二住居」を計画した。幼い頃から家族と度々訪れていた地であるため、愛着もあり静かな別荘地である環境も気に入っていた。設計は別荘地内で敷地選びから始まったが、最終的には元の別荘敷地に隣接した、のびやかな起伏と柔らかい日が注ぐ敷地を再発見するかたちとなった。
別荘のような非日常性と第二住居としての日常性を重合するために、外皮は開放的な開口部で構成されて自然とつながり、寝室・ワークスペースは引戸の壁によって閉じることもできる、二重に包まれながら回遊性をもつ平面としている。立体的な空間としても大きな切妻屋根の覆いの中に、ふたつのボリュームが存在しており、リビング、ダイニングキッチンは中間的な領域として、擬似的な外部空間のように感じられる。
GENETOの基本設計・デザイン監修、コスモスモア大阪支店の設計・監理による、京都市の宿泊施設「HOTEL KYOTOLOGY」です。施設の公式サイトはこちら。
京都東山麓に建つHOTEL KYOTOLOGYは少し歩くと三十三間堂や京都国立博物館がある好立地にあるものの、周囲は中層の民家や集合住宅に囲まれており周囲からの視線に晒されている。 その為、周囲からの視線を遮断しながら客室への通風や採光を確保することが必要と考えた。それはカーテンやブラインドなど一般的な解決策に頼らず、更には同時に京都らしい風情を滞在者に感じてもらえる空間にならないかと模索を始めた。
幼い頃から京都に生まれ育った私は、京都市内の密集した町家での暮らしぶりを見てきた。家の3辺が挟まれている町家は、ファサードか坪庭からの通風や採光に頼るほかは無い。 特に「坪庭」は住人だけの外部空間と言える。通風や採光の確保や、石や植物と言った存在が人の心を落ち着かせてくれ、四季を映し出すスクリーンともなっている。京都の町衆が永年かけて作り上げた坪庭が生活にある日常を、ホテルでの体験へと転用しようと試みた。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/5/3-5/9)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
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