SHARE Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsが設計した、東京の住宅「Todoroki House in Valley」です。
等々力渓谷は風の谷である。
深い森の中の渓谷は、湧き水が出るなど地盤面の湿度は高く、上空では常に谷間からの風が吹き抜ける都会の森である。
この渓谷の環境的特性である「DRY」と「WET」に着目し、世界中の湿地帯と乾燥地帯にある原始住居の研究を行った。「DRY」と「WET」という相反する環境的特性が生み出した建築の形式は、気候という外的要素と生活という内的要素から成り立ち、そのまったく異質な環境から生まれた建築をひとつに接合することで、どの時代のどの地域にも属さないような建築をつくろうとした。
一方で敷地周辺は住宅が過密に建て込まれ、区画整備された都会の分譲地である。しかし、本来この場所は渓谷の深い森で覆われていたため、失われた森を取り戻すように、建築をつくりながら再び森をつくることは可能かと考え始めた。
大きな森に覆われながら、地面の中に埋もれる原始的な居心地、空間が立体化され積み重なっていく都市的な複雑さと、それらすべてが渾然一体となり、家も植物も森も生活も生きとし生けるものすべてが生き生きと暮らせるような東京の未来の家を目指した。
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■建築概要
Todoroki House in Valley
所在地:東京都世田谷区
主要用途:専用住宅
家族構成:夫婦+子供3人+祖母
設計:Atelier Tsuyoshi Tane Architects
設計協力:邸宅巣箱鎌倉
構造:yasuhirokaneda STRUCTURE
外構・造園:ATELIER DAISHIZEN
施工:栄港建設
外構・造園:ATELIER DAISHIZEN
主体構造・構法:木造在来工法
基礎:べた基礎
階数:地上3階
軒高:8,980mm
最高の高さ:9,900mm
敷地面積:174.86m2
建築面積:69.64m2
延床面積:167.11m2
1階:64.24m2 1.5階:18.34m2
2階:52.74m2 3階:31.78m2
設計期間:2016年1月~2017年8月
工事期間:2017年9月~2018年4月
地域地区:第一種低層住居専用地域
防火指定なし:第一種高度地区
道路幅員:北東4.0m
駐車台数:2台
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・壁 | 外壁 | 土壁掻き落とし |
外装・屋根 | 屋根 | ガルバリウム鋼鈑 |
外装・建具 | 開口部 | スチール製作サッシ |
内装・床 | LDK床 | 焼成石荒ずり仕上げヘリンボーン貼り |
内装・壁 | LDK壁 | 土壁掻き落とし |
内装・天井 | LDK天井 | ウェスタンレッドシダーパネリング |
内装・造作家具 | LDK造作家具 | べニヤ制作、左官仕上げ |
内装・キッチン | LDKキッチン | |
内装・床 | エントランスホール床 | 焼成石荒ずり仕上げヘリンボーン貼り |
内装・壁 | エントランスホール壁 | 土壁掻き落とし |
内装・天井 | エントランスホール天井 | ウェスタンレッドシダーパネリング |
内装・造作家具 | エントランスホール造作家具 | オーク突板制作 |
内装・床 | 洗面室・浴室床 | 左官仕上げ |
内装・壁 | 洗面室・浴室壁 | 左官仕上げ |
内装・天井 | 洗面室・浴室天井 | 珪酸カルシウム板 VP |
内装・造作家具 | 洗面室・浴室造作家具 | 制作 左官仕上げ |
内装・造作家具 | 洗面室・浴室洗面カウンター | べニヤ制作 左官仕上げ |
内装・浴室 | バスタブ | 大工造作下地左官仕上げ |
内装・床 | トイレ床 | 無垢フローリングフレンチヘリンボーン貼り |
内装・壁 | トイレ壁 | PB EP |
内装・天井 | トイレ天井 | PB EP |
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